2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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司会者:「Code Polaris」の千代田さんと大平さんと松井さんのお三方に、今日はお話をたっぷりとうかがえればと思いますので、よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします。
司会者:みなさんの自己紹介と、Code Polarisの設立背景やどんな活動をしているのかをお話ししてもらえればと思います。
大平かづみ氏(以下、大平):ではまずいったん私が説明しつつ、3人のスライドがあるので、そこで自己紹介しようと思います。お馴染みの方もいると思うんですけれども、改めてCode Polarisの3人から、今日はいろいろとお話ができればと思っています。Code Polarisは、女性が安心して学べる技術コミュニティを作りたいということで立ち上げたものです。できるだけ技術的な支援を中心にしていきたいと思っています。
ほかにも技術的なところだけではなくて、いろいろな躓きポイントや女性特有の相談しにくいところをみんなで解決するQAとして、Slackでお話ししています。基本的に無料で参加する掲示板の延長で、最近はそれを運営しています。
画像提供: https://flic.kr/p/5WVZME
ところでCode Polaris、この名前の由来をちょっとだけお伝えしたいなと思っています。Polarisは北極星のことで、知らない方はなかなかいないんじゃないかなと思うんですけど、夜空を見上げたときに必ず北にある、一番探しやすい星です。
エンジニアを今目指している方や、現在やっている方、休職しているけれどいずれまた復職したい方、転職してエンジニアになりたい方、みなさんそれぞれの道を歩んでいると思うんですけど、そのときに目指す先になればいいなと思って、Code Polarisという名前にしました。
実は私もあとから知ったんですけど、Polarisは3重連星というもので、1つじゃなくて複数の星が集まって輝いて見えるそうです。みんなで協力して、みんなで助け合えるような場になれればいいなと思ってこの名前を付けました。
Code Polarisははじまってまだ半年ぐらいかな? ちょっと忘れちゃったけど(笑)。この3人がコアメンバーで進めています。私大平かづみと松井菜穂子さんと、あとちょまどちゃんです。では1人ずつ自己紹介を簡単にしたいと思います。
先頭にいるので私からいきますね。このCode Polarisの発起人です。コミュニティを作りたいなとずっと思っていて、2人の協力を経て立ち上げることができました。ふだんはフリーランスでエンジニアをやっている大平かづみと申します。
過去にSIerにいたり、スタートアップにいたり、いろいろなところに転職しつつ、今はフリーランスに落ち着いて、Microsoft Azureというマイクロソフトが提供するクラウドをベースにエンジニアをやっています。
もともとは組み込み開発をやっていて、それからサーバーサイドのエンジニアをやりました。今は自動化まわりの作業をよくやるようになっていて、いろいろな範囲を触ってきているので、わかる範囲で技術的なことをお手伝いしたり。転職も何度もしてきたので(笑)、いろいろな経験もしています個人に限った経験ではあるけれども、もし何かあったらぜひ相談に乗れればと思っているので、よろしくお願いします。では順番どおり、次は菜穂子さんにお願いしたいと思います。
松井菜穂子氏(以下、松井):松井菜穂子と申します。2020年に結婚をしまして、名字が後川に変わったので、今表示されているのは旧姓です。2020年に株式会社kulalaというスタートアップを立ち上げて、今は3人で小さな会社を一生懸命やっているところです。そのCTOをやっています。
キャリアは今は7年目ぐらいかな? 大平さんと一緒で、けっこう転職をしています。もともとはSIerにいたけど、今はWeb系に落ち着いていて、キャリアについて考えることは今までもけっこう多かったので、転職など相談に乗れればとコミュニティの中でも思っています。
Code Polarisにも参加していますが、Vue Vixens JapanというフロントエンドのVue.jsの女性向けコミュニティの日本のリーダーもやっています。よろしくお願いします。
大平:ありがとうございます。そうしたらちょまどちゃん、お願いします。
千代田まどか氏(以下、ちょまど):私はマイクロソフトで、Cloud Developer AdvocateのDeveloper Relationsという、会社と開発者をつなぐお仕事をしています、ちょまどです。私も転職は何回かしていて、マイクロソフトが3社目で、1社目はSIerで3ヶ月で辞めました。
(一同笑)
ちょまど:2社目のスタートアップではプログラマーをしていて、Android版とiOS版の両方のスマホアプリを開発していました。今はマイクロソフトにいます。その辺のことは何でも相談に乗れたらうれしいです。ぜひTwitterで#wt0215でツイートしてもらえるとうれしいです。
オンラインミートアップあるあるですが、私たちはすごく楽しくしゃべっているけどオーディエンスのみなさんの様子が見えないというのがちょっと寂しいなと思っています。sli.doやツイートをいただけたらうれしいので、ぜひ! よろしくお願いします。
大平:ありがとうございます。今言ってもらった#wt0215のハッシュタグと、#codepolarisもあるので、ぜひつぶやいてもらったらうれしいです。過去のツイートもこのハッシュタグから追えるので、興味がある方はぜひ見てみてください!
もう少しCode Polarisのことを説明したいと思います。ここからのスライドは1回目のイベントのスライドと2回目のスライドをがっちゃんこしたものなので、すでにCode Polarisに参加している方は見たことがあるかもしれないんですけど、改めて(笑)。
Code Polarisは女性エンジニア向けのコミュニティです。これから就職したい、現在エンジニアである、転職してエンジニアになりたい、もしくは休職しているけどエンジニアに復活したい、趣味でエンジニアをやりたいなど何でもありで、コードを書いたり、エンジニアリングしたりすることが好きな人たちに向けたコミュニティです。学生さんや、現職の作業者、主婦、休職している方、いろいろな方がいてコミュニティが成り立っています。
先ほどお話もありましたけど、今のIT業界は物理的に女性が少ない。いろいろなゆえんがあって女性が少ない状態ではあるけど、現在少ないのでちょっとみんな大変な思いをしているよねという状況があります。少ないほうの性別だからこそ、巻き込まれてしまうトラブルや、昔からある女性に対するステレオタイプが原因ですね。
これは男性から女性に対してだけじゃなくて、女性同士でも抱えているステレオタイプも原因です。そして女性についてまわる、出産と子育て。これらは女性だけの話じゃないですけれど、今のところ女性の負担が多い状況です。
出産や子育てはハッピーなことだとは思うんですけど、影響が大きいので、機会損失につながってしまっているのが現状です。「がんばりたいのにつらい」というのが多いかなと思います。さらに、IT業界は女性の比率がちょっと少ない。増えてきたとは思うんですけどまだ少ないので、これらの性別によるトラブルであったり、偏見であったり、そういうものが他の業界より多く発生しちゃっているのかなと思います。
みんなスキルアップをしたいんですけど、その前にそういうトラブルがいっぱいあるからなかなか伸びにくい、学習しにくい、助けを求めにくいというような状態があります。このCode Polarisでは、安心をちゃんと作った上で、さらに学びを積み重ねてもらってやりたいことをやる土壌をみんなで作り上げていくために、日々できる範囲のところをみんなで協力しながらやっています。
今はいろいろな立場の方がいることをあえて強調して言っているんですけど、初学者から中級者、メチャクチャベテランの方もいる。立場が違うというところで、それぞれにおいて安心が違ったり、学びの内容も違ったりするんですけど、たぶんどこの立場にいても、教わる側と教える側、どちらにも立つパターンがあると思うんですよ。
それはスキルのあるなし、経験が多い少ないに関係なく、発生し得ることだと思うんですね。なので共存して、みんながお互いを大事にし合うということをすごく大切にしていきたいと考えています。
Code Polarisを最初に立ち上げたときに考えていたのがこのあたりの要素です。これは私の個人的な感覚かもしれないんですけど、女性は比較的男性に比べて収入が低い傾向にあるから、できるだけコストを抑えて助けになる場を作りたいなと思って、無料もしくは実費だけで運用していきたいなと思っています。
あとは安心や安心を作るための仲間ですね。そしてやっぱりスキルがないと生きていけない、勝っていけない、お金を稼げないというところがあるので、この4つは大事にしていきたいと思っていて、それを実践できるのが技術コミュニティかなと思っています。
最近はけっこうみなさんも技術コミュニティに参加されるようになっていると思いますが、そこをベースにして女性と組み合わせてやっていきたいと思っています。技術コミュニティは受け身で参加してもあまり意味がなくて、自分がちょっと伸びたときに誰かを助けてあげる。誰かを助けることによって自分も成長するんですよ。その恩は、どんどんよいサイクルになってみんなが幸せになる。みんなが成長できるといういいサイクルがあるので、それを実現していきたいなと思います。
恩送りとかペイフォワードという言葉で表されることをやっていきたいなと思っていて、それをコミュニティというかたちで提供しています。なので、「セミナーをやります」とか、そういうのは特に考えていないです。逆に、技術的な質問や相談の解決だったり、みんなでアプリケーション作成をやりたいねという話をしたりしています。
ほかにも、女性ならではですが、最近子育てチャンネルを作りました。数日前に作ったんですが反響がすごくて、みなさんがけっこう書き込んでくれました。経験がある人とこれから経験する人。みなさんで支え合う場がすでにできているので、これからもみんなで支え合って作っていくコミュニティをやっていきたいなと思っています。
一応まとめです。私たちは安心を作るために女性というかたちで集まっていて、性別だけは一応同じです。だけど、それ以外のパラメータが違うのが大事なことで、出生、国籍、地域、経歴、好きな言語、推しフレームワーク、推しエディタ、推しOS、これから先どう歩むか、みんなバラバラなんですね。なので違いを尊重しながら、みんなで支え合って伸ばし合っていけたらいいなと考えています。
コミュニティ情報をwikiにまとめているんですが、ちょっと更新が遅れているので、気になる方がいたらSlackでガンガンこの3人に聞いてくれればと思います。気になる方はに来て、Slackに入ってくれれば、一緒にお話ができるので、気になる方はぜひ来てください。以上です。
司会者:大平さんありがとうございます。ちょまどさん、松井さんはいかがですか? このCode Polarisのコミュニティを始めてみて、ご自身が感じた変化だったり、参加されている方の声で、特に印象的だったことはありますか?
松井:最初立ち上げるときに、アプリケーション開発をできないと意味がないのか、ということを3人ですごく話し合っていたんですけど、実際にみなさんが集まったら、本当に自主的にコミュニティ内で発信してくれて、この場があるのはすごく意味があると私は感じています。すごく助けられている部分があるので、とりあえず入ってもらったら、何かしらよいつながりがあるんじゃないかなと、立ち上げたときより私は思っています。
司会者:社内にこもらずに、組織の垣根を越えてつながることができる場は女性エンジニアにとって非常に大事ですよね。
松井:そうですね。やってみて改めて本当に思いました。ちょまどさんはどうですか?
ちょまど:菜穂子さんの言うことが、まさにそれみたいな感じです。あとはみんながいろいろ発信してくれることによって、こんなにいっぱい女性のエンジニアがいたんだなという安心があります。休憩時間ができると、すぐにCode PolarisのSlackを覗いて、みんなが元気にしているなというのを見ているので、家みたいな感じになっていますね。
だからこういう空間を作ってくれて、みんなが盛り上げてくれて本当にコミュニティの方々には感謝しかないです。
(一同笑)
ちょまど:楽しいです。
司会者:温かい場にどんどん育っているわけですね。
ちょまど:そうです。
(次回へつづく)
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