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Visual Studio Code February 2020アップデート(全1記事)

Visual Studio Code February 2020アップデートの見どころ

オープンソースのコードエディター、Visual Studio Codeについてのミートアップ「VS Code Meetup」。第4回目の開催となる「Extensionを使う編2」では、VS Codeの拡張機能に関するLTが繰り広げられました。「Visual Studio Code February 2020アップデート」では、setoazusa氏が2020年2月に行われたアップデートの見どころを共有しました。講演資料はこちら

Visual Studio CodeのFebruary 2020のアップデートの見どころ

setoazusa氏:こんばんは。せとあずです。今日のVS Code Meetupの先頭バッターとして、「Visual Studio CodeのFebruary 2020のアップデート」としてお伝えします。よろしくお願いします。

このセッションではVS Codeの最新版February 2020と呼んでいるバージョン1.43(登壇時)の見どころについてお伝えします(2020年6月4日現在の最新版はApril2020(バージョン1.45))。

2月にリリースされたバージョン1.43の最新版の一番の見どころなんですが、検索エディターです。フルサイズの検索エディターによって検索画面上でシンタックスハイライトと行番号が表示できるようになりました。検索エディターを開くにはコマンドパレットのところの「新しい検索エディターを開く」、または検索ビューのところの、今出している画面のところの黒い四角で囲っているところを押すと新しい検索エディターを開くことができます。

画面イメージとしてはこのようになります。エディターの全画面表示上で検索結果が表示できるようになりました。シンタックスハイライトや前後のコンテキストの行番号が表示できます。

次は、たすきになる部分(sash corners、窓のサッシの角のこと)でのサイズ変更です。たすきというのは今画面で出しているところの青い丸で囲んでいるところなんですが、ここの部分で3つ以上のビューのサイズ変更を同時にできるようになりました。ここの重なっている部分をドラッグすると、この場合は3つのビューのサイズを同時に変更できます。

次が列選択モードのメニューからの切り替えです。他のエディターですと矩形モードと呼んでいるものですが、コマンドパレットのところの「列選択モードの切り替え」、もしくはメニューバーのところの列選択モード。このところから選択したときの挙動を切り替えることができます。

次がCtrl+クリックでの定義先のところのPeek表示です。設定のところのeditor.definitionLinkOpensInPeekをtrueに設定することにより、Ctrl+クリックしたときに定義先のところを同じエディタの中で表示できるようになりました。

次がルーラーを複数表示しているときの表示色をそれぞれ設定できるようになりました。editor.rulersのところでそれぞれのルーラーのところに表示色を設定できます。例えばyamlを編集しているときですとか、あとは1行何文字という制約があるときですとか、あとは例えばCOBOLを編集しているときとか便利になると思います。

エディターの他の主な変更点としてはLinuxのスクリーンリーダーサポート、それからミニマップのサイズ変更、それから選択部分でのタブや空白などの表示などの変更があります。言語向けの機能としてはJavaScriptやTypeScriptでのテンプレート文字列への変換機能がリファクタされました。また、JavaScriptやTypeScriptでの呼び出し階層、Call Hierarchyの機能がサポートされました。

macOSやWindowsのホストに対してもSSHにより接続できるように

Remote Developmentではお待ちかねの機能だったんですが、今までRemote DevelopmentはLinuxのホストに対してのみできましたが、macOSやWindowsのホストに対してSSHにより接続できるようになりました。

こちらに表示しているエディターはWindowsエディター上で実行しているVS Codeの画面で、macOSに対してSSHで接続してmacOSのターミナルをWindowsのVS Code上で実行しています。

今まで拡張機能として用意されていた設定同期の機能がプレビューとして提供されるようになりました。Visual Studio CodeのInsiders版のところから設定同期の機能を試すことができます。左下のメニューのところから「Turn on Preferences Sync...」の機能を呼び出すことによりMicrosoftアカウントないしGitHubアカウントを使うことによって設定同期の機能を試すことができます。

今後のリリース予定について

以上、Visual Studio Codeの2月の最新のアップデートの内容についてお伝えしました。ちなみに3月のイテレーションもまもなくリリース予定でして、予定では4月8日ですので日本時間ですと明後日に次のバージョンがリリース予定です。次のバージョンの動向についてはVS CodeのGitHubのところにイテレーションの計画が上げられていますので、そちらをご覧ください。

以上です。どうもありがとうございました。

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