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ビットコインとか勉強会#18(全3記事)

日本でBitcoin決済できる店は5万店以上 数字から読み解く仮想通貨の今 

2018年5月21日、「ビットコインとか勉強会#18」が開催されました。年々注目度が高まっている暗号通貨の世界。そんな暗号通貨を技術面から紐解き、暗号通貨の普及を促進するために行われる本勉強会。第18回となる今回は、サービスで実際に使用しているエンジニアたちをゲストに、それぞれの知見や最新動向を語っていただききました。プレゼンテーション「数字から見えてくる仮想通貨のリアル」に登場したのは、株式会社AndGo代表取締役の原利英氏。この講演はcrash.academyでご視聴いただけます。

購入開始時期で仮想通貨の購入動機などに違いアリ

原利英氏(以下、原):昔、こちらの輪読会で1回登壇させてもらったことがありまして、その時は「Enigma」について発表させていただきました。原と申します。

今日の話題とは別に関係ないです。話したことを紹介したかっただけです(笑)。興味ある方は、過去のconnpassを見ていただくと、資料があると思います。どうしようかな、自己紹介とか興味ないですよね? 続きいきます(笑)。

(会場笑)

今日はせっかくなので、自分が最近勉強したり調べたりしている情報を共有しようと思います。(スライドを指して)これ、博報堂さんがインターネット上で発表している資料なんですが、1万人を対象にアンケートで「仮想通貨業界、どうなってるか?」という調査をしたものです。後ほどもう1個、違う資料も紹介したいと思います。

これをつらつら追いかけていくかたちにしようと思いますが、たぶん、ここにいるみなさんはかなりマニアックな方が多いので、このアンケート結果と感覚がズレてる気がするんですよ。そのへんを、今日、みなさんと共有できたらいいなと思っております。

まず博報堂さんのアンケートでは、タイトルでこんな感じの結果が出ましたと書いてます。「直近購入層の方はお金儲けが目的だった」。まあ、わかる気がします(笑)。初期購入層は「ブロックチェーンの技術への興味」という感じですね。

このアンケートですが、大きく3段階に分けて話してるらしいんですね。初期購入層が2017年より前、中期購入層が去年、最近の直近購入層がこの12月以降というふうに。その3グループでどうなってるか、を紹介してます。

ブロックチェーン技術への興味で業界に入った人が多かった

細かいところはいいとして、これが今のお話なんですが、仮想通貨に興味を持った人の理由ランキングとして、直近購入層・中期購入層では「お金儲けがしたくて」というものが出てくる。初期購入層の方は「ブロックチェーン技術に興味があって」という感じ。

ただ、ここに来てるみなさんって、実はこの1年以内で興味持ってやり始めた方が多いと思うんです。なので「お金儲けしたくて仮想通貨に興味を持った」、あるいは「ブロックチェーン技術に興味を持ってこの業界に入ってきた、今日ここにいる」の2択でアンケートを採ってみたいと思います。

まず前者の「お金儲けがしたくて、今この会場に来てます」という人、手を上げてください。

(会場挙手)

ほとんどいないですね。上げづらいですよね、すいません(笑)。

(会場笑)

(「お金はほしい」という声が会場から上がって)はい、お金ほしいですよね(笑)。自分もマイニングがやりたくて入りました。ということは、残りの95パーセントぐらいの方々は、ブロックチェーン技術に興味を持って入られたのかなと思います。

もう1個だけアンケート。「実は1年以上前からこの業界の勉強してますよ」という方、どれぐらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

あ、半分以上いらっしゃいますね。ビックリしました。さすがにこの会は、歴史がありますね。

アンケートで、保有金融資産とか出てるんですけど「本当かな?」って気がしますね(笑)。2017年以前の人はもっと持ってる気がします。

ペーパーウォレットの利用者は実際のところどれくらいなのか?

あと「何に使ってますか?」という項目で、「ゲーム利用で使った」って人、本当にいるんですかね。資料自体は3月のものなんですけど、CryptoKittiesとかの話なんでしょうか。ちょっと気になります。

あとは、GMOさんとかで、給料がBitcoinで受け取れるんでしたっけ? このアンケートにはそういう項目はほとんどないですが、あるとおもしろかったなと思います。個人的には一番おもしろいなと思ったのが、ウォレット利用についてのアンケート結果ですね。取引所を使ってる方がほとんどで、8割ぐらい。

それはいいんですが、Webウォレットとかソフトウェアウォレットとかも、使ってる人がいる。WebウォレットはたぶんBlockchainとかですね。ソフトウェアウォレットはちょっとわからないんですけど、Copayとかでしょうか。ハードウェアウォレット、TREZORとかが、10パーセントぐらいですね。

一番気になったのが、ペーパーウォレット。5パーセントもいるのが意外だった。「本当ですか?」と。ランダムサンプリング1万人で、5パーセントもペーパーウォレットやってるのかと。ちなみにこの会場で、ペーパーウォレットやってる人はいらっしゃいますか?

(会場挙手なし)

いないですよね(笑)。ちょっとこのアンケートの信用性が気になるな、というところです。まあ、こんな資料もあるので、ぜひ見ていただけるとおもしろいんじゃないかなと思います。別に自分は博報堂の人間ではないですけど。

ちなみに、博報堂はすごくウェルカムだったんで、ちょっと問い合わせてみたんです。そしたらこの話をしていただけて、これに載ってないデータを100ページぐらいいただけたので、興味ある方は博報堂に行ってみてください。彼ら、めちゃくちゃ調べてます。

仮想通貨を取引する10代は1万5,000人も

あともう1個だけ共有したいと思ったのが、ちょっとマニアックなんですが、仮想通貨交換業等に関する研究会という、金融庁の勉強会の資料ですね。これもインターネット上に落ちています。メンバーがそうそうたるというか、すごい方々、教授先生が多いです。その「資料3」ってやつがおもしろいんで、ご紹介します。

(スライドを指して)このへんは取引量とかについて述べてるんですけど、みなさんよくご存知の通り「去年の12月ぐらいがピークでした」とかありました。「去年、規模が一気に上がったよ」とか。このへんはなんとなく知ってる情報だと思うので、どんどん飛ばしていきます。

これも、ご存知ですかね。実はBitcoinの取引は6割ぐらいが日本で、次にUSD、アメリカドル。それからEUR(ユーロ)になりますという情報です。

やはり日本の金融庁の資料なので、国内の話が詰まってます。日本人は証拠金取引大好きみたいで「FXは圧倒的に現物より多い」というデータのグラフです。

ちょっとおもしろいなと思ったことが、年齢層の分布ですね。取引所のデータですけども、10代が1万5,000人もいる。80代も、すごいですね、2,000人いる。

自分もいろんな人に話を聞いてるんですが、一番最年少は、又聞きですけど、6歳っていう方がいました。お父さんが、息子さんにbitFlyerのアカウントをつくらせたんだそうです。「できるんだ!」と思って、ちょっとビックリ。

あと、こちらも興味ありますね。これ、Coincheckの後の3月の話なんですけど、1億円以上取引所に預けてる方がいるんですよ。「なかなか勇気のある方だな」と、個人的には思いました。逆に言えば、コールドウォレットとかに逃がしてる方の数字がここには見えてないので、そこらへんが気になるなとは思いました。

今、日本でBitcoin決済できる店は5万店以上

あと最後に、1個だけ紹介したいのがこれ。今、店舗でBitcoin決済できるお店が、日本に5万店もあるそうです。ちょっとビックリですね。コンビニも5万店ぐらいだった気がするから「本当かな?」と思うんですが、ECとかも含んでるのかなというところです。こんな資料があることを、今日は共有したかったという感じです。

最後、せっかくなのでちょこっとだけご紹介させていただきたいのが、MUFGさんっていう三菱UFJ銀行のグループがありまして、そこがアクセラレーションプログラムをやってます。今年3年目で、去年は2期生にNayutaさんが入ってたり、1期生にZEROBILLBANKさんが入ってたりするところです。

ちょっとだけ自慢させていただきたいんですけど、弊社AndGoが、3期生で採択されまして、今ここで絶賛ビジネスモデルを磨いております。ハードウェアウォレットをつくっております。

ちなみにいうと、今年6社採択されてるんですが、このうち3社が仮想通貨関係です。個人的にはなかなかビックリな数字だと思ってて、金融側の人間も、今、仮想通貨にめちゃくちゃ興味あるんだなと思っております。

ちなみに、このFACTBASEさんがBloomberg的な仮想通貨のインデックスをつくるという話で、ここのノーニューフォークスタジオさんがProof of Walkingをやるそうです。靴にセンサーを仕込んで、ウォーキングデータをブロックチェーンに刻む、ということをやろうとされているそうです。個人的には大ファンです。以上となります。

(会場拍手)

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