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園向け写真販売システム「園ナビフォト」活用事例(全2記事)

幼稚園での写真販売の手間を80%減 ネットを活用した「園ナビフォト」の利点を解説

保育園・幼稚園では園内事故のほか、個人情報流出、児童虐待通告義務など、時代に即した危機管理対応の重要性が高まっています。さらにマイナンバー制度導入により、これからの園はより一層の情報化対策が求められます。今回のイベントでは、「幼稚園・保育園こだわりナビ」などを運営する株式会社うるる取締役の小林伸輔氏が講演。このパートでは、同社の写真販売システム「園ナビフォト」導入による、園側から見たメリットについて解説しました。

「幼稚園・保育園こだわりナビ」を展開する「うるる」

小林伸輔氏:結構長い時間話を聞いていると、皆さん疲れてくるかと思うんですけども、あと30分だけお話を聞いてください。私、株式会社うるるという会社の取締役をやっております、小林といいます。

こんなカラフルな字で名前書いてるんですけど、35のおっさんでございます。あと、脇さんのような、ああいう熱弁はできないので、しっかり淡々とお伝えさせていただきたいと思います。

まず最初にお伝えしたいことがあります。当然、脇さんの会社とはビジョンが非常に近しいということで一緒にお仕事をさせていただいてます。もちろん、脇さんが「これを導入しろ」と言ったから、とりあえず登録してみようみたいなことでもぜんぜん良いんですけども。

すごく価値のある物だと思って、僕は皆さんにお話したいと思ってますので、最後までお話し聞いていただいて、「なるほど、いいな。じゃあ、ちょっと使ってみようかな」といった気持ちになっていただけたらと思って、申込書も配布させていただいてますので、ご記入いただければ幸いだなと思っております。

うるるという会社、多分皆さんご存じないので、簡単になんですけれども、説明させていただきます。オーストラリアのエアーズロックを、現地のアボリジニ語で「うるる」と呼びまして、そこから取っている名前です。2001年に創業して、今は130人くらいの会社でございます。

園向けの事業をいくつかやっておりまして、「幼稚園・保育園こだわりナビ」というのは、幼稚園保育園の口コミ検索サイトです。これは4、5年前ぐらいにリリースしました。その姉妹サービスで、「園ナビフォト」。あと、これも最後にお話しますけども「園ナビ求人」という保育士や幼稚園の求人の紹介もやってます。

在宅ワークという働き方をスタンダードに

我々は何やってる会社か。園向けに特化して、在宅ワークという働き方をスタンダードにするということをミッションとしている会社でございます。

女性の方が就職して、結婚をされて、妊娠をされて、出産をして、それで1回会社を辞めます。そういうときに、日本の労働人口って、ガクンと減るんですね。500万人くらい減ると言われています。

子供が大きくなってから社会に復帰して、また労働人口が戻る。これは「M字曲線問題」と言われているんですが、この500万人の女性の素晴らしい労働力を、しっかり使っていかないと、GDPがどんどん下がって、国外にどんどん抜かれてしまいます。そういった問題を解決したいというのが、我々が目指している世界です。

なぜそういう会社が園向けの事業をやっているかといいますと、在宅ワーカーの大半は、主婦の方なんです。子供のちっちゃい方です。要は、子供を外に預けられないから、自分は在宅で仕事をしたといった方が多いんですね。

そういった方々に「今、何に困ってますか?」と聞いてみたら、「自分の子供を預ける保育園とか幼稚園とか託児所を見つけることができないという問題を抱えています」という声が一番大きかったんですね。

ずっとその近所に住んでる方であれば、近所のママ友とかから良い園の話を聞けますけど、出産を機に結構引っ越す方が多いじゃないですか。新しい土地に行って、どこの幼稚園が良いのか、どこの保育園が良いのかって、全然わからないんですね。

ネットで調べようとしても、全然そういう検索サイトがないんです。あったとしても、園の名前だけ載っているもので、実際にそこに預けてる方々が、そこの園に対してどう評価してるのかがわかるサイトはなかったんです。

そこで僕らの手で「幼稚園・保育園こだわりナビ」という幼稚園検索サイトを作って、この情報サイトを元に良い幼稚園を見つけてくれればということで、僕らの園事業がスタートしていったというところでございます。

ほとんどの園で保護者向けに写真の販売をしている

時間もあまりないので、「園ナビフォトとは」に進みます。皆さんに、1つ質問があります。この中で、幼稚園もしくは保育園で、保護者の方々に写真販売はしていない、したことがないという方、もしよろしければ挙手をしていただいてもよろしいでしょうか。お二方ですね、ありがとうございます。

ということは、ほとんどの方が保護者の方に写真の販売をしているという前提でお話させていただければと思います。

その過程の中で、こんなことありませんか? さっき脇さんも仰ってましたけれども、写真の展示販売。すでにシステムを使ってる方もいらっしゃるかもしれないんですけれども、だいたい皆さん、展示販売をされていると思います。

現像して、たぶん保育士の先生方が夜遅くまで残って貼って、保護者の方が来て、お金を回収して、お釣りを用意して。全部紙写真を貼ってますので、要求された分だけまた現像に出して、「これはAちゃん」「これはBちゃん」と仕分けしてって、めちゃくちゃ大変らしいですね。

また先ほど脇さんが仰ってました、デジカメやメモリーの紛失リスク。皆さんももしかすると、携帯電話とかを失くしたことはないですかね。誰しも1回はあるかなと思うんです。

スマホとかだと良いんですよ。ほぼパスワードがかかっていると思うので、失くしたとしても、普通の人は解除できないです。デジカメのメモリーは、僕らIT系の会社なので、メモリースティックなんて紛失した日には大騒ぎなんですけれども。これも、必ずあります。

マイナンバーとか個人情報とか、そういう観点ではなくて、やっぱり保護者の満足度を高めるとか、子供たちにとって明るい未来を作っていくといった使命が、僕ら大人にはあると思うんです。

普段、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが見れないような、園児の日常の顔ですね。どんな表情で、どんなことして遊んでるのかな。こういう写真を保護者に見せたい、といった思いはないでしょうか?

園での写真販売の課題を解決する「園ナビフォト」

これらを全て解決、もしくは達成するのが、園ナビフォトです。園も保護者も皆の思い出を残せる、インターネットを活用した、幼稚園・保育園向けの写真販売システム。これが園ナビフォトでございます。

僕らも園に足を運んで、先生方に「園ナビフォトというのは、写真販売システムです」という話をするんですね。「システム? いいよ。インターネットわからないし。無理、無理」と仰るんですけど、めちゃくちゃ簡単です。

先生方は、普段通り写真を撮ります。「アップ」と書いてますけど、デジカメとかメモリーカードをパソコンと繋げて、写真のデータをパソコンに入れます。それで保護者に、「園ナビフォトにこういうアルバムを作りましたから、皆さんぜひ見に来てくださいね」という紙も簡単に出せるようになっています。それで終わりです。展示販売とか、お釣りを用意するということは、一切ありません。

じゃあ逆に、保護者はどうするか。園の方々に案内されたら、パソコンとかスマホで、園ナビフォトに登録します。これはあとで説明しますけれども、園も保護者も、登録まではもちろん無料です。

登録をしたら、パソコンやスマホで写真を見て、選びます。そして「この写真欲しいな」と思ったら、ポチッポチッっと押していって、買います。皆さんもAmazonとかヤフーショッピング、楽天市場でお買い物をしたことがある方がいらっしゃるかもしれないんですけど、あれと全く同じようなことです。

それで買ったら、その写真が数日後にお家に届く。もしくは、データでダウンロードできる。これだけです。保護者の方々からすると、わざわざ幼稚園保育園に行って写真を見ることもしなくて良いですし、普段お母さんしか行けない家庭でも、父さんも写真を見れる。

いろんなメリットがあります。今いくつかメリットをお話したんですけども、何個かまとめてみました。何度も申し上げていますが、これは大きいです。

「園ナビフォト」で、写真販売にかかる時間が8割減

まず1つ目、写真の展示販売の手間を大幅に削減いたします。今までのをもう1回言います。撮ります。これまでは撮ってからが大変でした。現像します、貼り付けます、保護者の方々に「展示しますよ」って案内出します。保護者の方々からお金を回収します。

この辺すごく大変だと思うんですけれども、枚数をカメラメンとか写真館とかに発注して、お釣りを用意して、写真を手渡しして、最後、展示の片付けをする。これが従来の方法です。

園ナビフォトを使うと、1、2、3。以上の手順でございます。園ナビフォトは、基本的には幼稚園・保育園に導入いただくものなんですけど、もしかすると地元の写真館とか、昔からお付き合いされてる写真屋さんとかカメラマンに写真を撮りに来てもらって、そこから写真を販売してるというケースもあるかもしれません。

そういう場合も、こちらに書いてある通り、園ナビフォトは園だけではなくて、園とご契約されている写真館とかカメラマンさんのほうでも、ご登録いただくことが可能です。写真館もカメラマンも、展示販売をする限り、結局このフローなんです。

なので、園様と同様に、3つのフローで完結することができます。ちなみに今園ナビフォトのご契約いただいているご登録者様の、約3分の1が写真館のお客様。最近、非常に増えてきております。

我々も園ナビフォトを使っていただいている園に足運んで、「導入前と導入後、どう変わりましたか?」と聞くんですけれども、やっぱりこれが1番よく言われます。

「だいたい体感値でどのくらいですか?」と聞くと、8割と言います。8割って結構衝撃的な数字だと思うんですけれども、今まで写真販売に使っていた時間の8割が削減できる。2割しか使わなくなる。

それでさっき脇さんが仰っていたように、時間を削ることができたのならば、その時間は皆様の手元に残りますので、大切な保育の時間に割り当てたり、危機管理の勉強に割り当てられる。そういったメリットがあるのかなと考えています。

個人情報漏洩のリスクを減らす

それから、この辺はすごく大事なのかなと思って羅列してしまったんですけど、やはり僕らIT系の会社なので、「こういうシステムだから安心ですよ」なんて、全くそんなことないんですよ。

フリーで使えるストレージ……という言葉は難しいですね。要は、デジカメのデータをインターネットのサーバーに保管できるサービスって、たくさんあるんですよ。

それで保護者の方に「ここにアップロードしたので見てください」とやっている園様は多いんですけど、セキュリティが脆弱、弱くて、ウイルスが入り込んだり、データが漏洩してしまうようなサービスって、実は結構あります。

ですけれども、我々はPマーク(プライバシーマーク)を保有している会社で、それだけじゃなく、ISMS27001(情報セキュリティ・マネジメントシステム)も保有しております。

写真販売システムは世の中にいくつかあるんですけれども、プライバシーマークとISMS27001を持っている会社は弊社だけでございます。皆様がおそらく一番恐いなと思っているであろう漏洩のリスクは、極めて、極めて低い。というか、ほぼ「ない」と考えていただいて結構でございます。

詳しいお話は、ご興味を持っていただいた方に別途お話させていただこうと思うんですけれども、完全招待制です。例えば我々の会社は勝鬨にありますので、勝鬨保育園としましょう。勝鬨保育園で導入したとします。

勝鬨保育園で撮影した写真を、勝鬨保育園以外の方々が見るというのは、絶対にできないような仕組みにしています。もっと言うと、勝鬨保育園の桃組で撮った写真は、桃組の保護者しか見れない。桜組の保護者は見れない。こういったことも可能です。

もちろん先生方が写真を現像に出すという行為自体がそもそもありませんので、デジカメとかメモリースティックを園の外に持ち出すということは、まずないです。つまり個人情報流出の防止に直接的に繋がると考えていただければ結構です。

園ナビフォトの利益はどこから出るか

次は、コスト。先ほど脇社長から「園ナビフォトを購入していただければ」みたいな話があったんですけれども、実は1円もお金はかかりません。登録も無料、初期費用も無料、月額費用も無料。一切園様にお金を負担していただかないビジネスモデルとなっております。

ただ、我々当然民間の株式会社でございます。利益をあげていかなければ存続できません。じゃあ我々はどこでお金を稼いでいるか。ちょっとこれ、複雑に見えるかもしれないんですけれども。

まず皆様方には、保護者に対するお写真の販売額を決めていただきます。L判だと40円以上、2Lだといくら以上みたいなものがあるんですけれども、決めていただきます。

1枚例えば100円で売りたいとなって、先生方が写真をアップロードしていただいて、写真を100円で出します。我々はそこから卸値と販売手数料を引かせていただいたものを、先生方にバックする。そういった仕組みになっています。

具体的に数字を書いてみたんですけれども、後ろの方はちっちゃくて見えないかもしれないので、読みますね。例えば販売額を100円、L判の卸値を40円で固定します。販売手数料は別途、この場合だと販売額引く卸値の60円の20パーセントなので、12円です。

そうすると、1枚100円の写真が売れると、園様には48円の収益というか、お金をバックさせていただきます。仮に保護者の方が月1000枚、1人の保護者が1人で1000枚も買わないと思うので沢山の保護者ということなんですけれども、買うとすると、かける48円で、1カ月で4万8000円の、おそらく今まではなかったであろう収益が園様のほうに入る、という仕組になってます。

園側の利益は園で決めることができる

つまりこれが何を意味するかと言いますと、さっきのフローの中に「お釣りを準備する」とかがなかったように、我々は保護者からお金をいただきます。

じゃあ保護者はどのように写真を買うかと言いますと、クレジットカード決済とコンビニ払いの2つを選択できるようになっています。おそらく今の園児の保護者の年齢って、僕ぐらいだと思うんですね。

だいたい30〜35くらいの方が中心だと思うので、クレカ決済に対して「嫌だ、絶対クレカ決済したくない」と言う方はほぼいない年代だと思いますので、ほとんどの方がクレカを登録して、そこで買っています。それで我々がお金を回収して、園様にバック、という仕組になっています。

たまに、「うちはそういうところで収益を上げるのはだめなんだよ」と言われます。そのときには、例えば販売価格40円に設定してください。そうしましたら、保護者は100円ではなく40円で買えます。もちろん園に対しては40円引く40円で0円なので1円もお戻しできないんですけれども、園様は収入を得なくて済みます。

考え方を変えますと、今までになかった収益が入るようになったら、例えば月に1回、先生方の交流を深めるために親睦会をしてみるとか、今まで児童たちに見せたくても買えなかった絵本を買ってみるとか、保育の質を高めるような部分に使うといった意味では、非常に素晴らしい部分なのかなと感じております。

卸値は我々の儲ける部分なんですけれども、L判40円、2L判95円、ダウンロード判がちょっと高くて105円なんですけれども、これは業界の中では最安値級というふうに、我々は認識してます。他社もいくつかあるんですけれども、我々が安い。

これはやっぱり安く設定することで園様に収益を還元できる、といった部分を含めて、価格を下げさせていただいております。卸値が安いということは、当然保護者の皆様も、それだけ安く買えるというようなかたちになります。

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