2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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小林雅氏(以下、小林):残り20分くらいなんで質疑応答に。会場から質問とっても大丈夫ですかね? 我こそは質問したいって方、挙手をしていただければマイクを持って行きます。どなたかいらっしゃいますか?
質問者:Indeedの買収に関してお伺いしたいんですけれども、結構巨額な買収だったと思います。かなり大きな決断になったと思うんですけど、それをいわゆるアメリカ、異国の地の会社を買収するっていうのを、どうやってリクルート内部、特に上層部を説得したのかなというのとその経緯をできればお伺いしたいなと思いました。
出木場久征氏(以下、出木場):あれを通して思ったのは「リクルートはいい会社だな」って思いました。僕がピューっと行って、当時検討段階で80億くらいの売上げの会社を「これ絶対いいです! 間違いねえ!」って言ったら、「買おう」みたいな話に。
(会場笑)
いろいろもちろん話しますし、戦略とかも大事なんですけど、やっぱり僕は本当にいい会社だと思ったんで、もう腹から言ってるわけですよ。「これ絶対いい! 今のうちに買うべきだ!」っていう話でいってるわけなんで、信じ切ってる馬鹿な奴はもうしょうがないじゃないですか。だから段々みんなに感染した感じだったと思うんですよね。
それはもちろん最初は「お前、その金額で馬鹿じゃないの?」みたいなところもあったんですけど、でもいい会議っていうか、いい議論ができて、じゃあこれは勝負しようっていうことでやろうということになった。だから議論の過程もすごいよかったと思いますし、いい買収だったと思います。
質問者:ありがとうございました。
小林:大丈夫ですか? 他、お願い致します。
質問者:いろいろ教えていただいてありがとうございます。うちの会社も勉強になります。特に聞きたいのは人材の採用の話で、それぞれシリコンバレーとかテキサスとかニューヨークで採用されるのにあたって。
たとえば青柳さん、おっしゃる通りでシリコンバレーに行く理由は唯一、光る金の卵がいるはずだと思ってる中で、GoogleのサーチやってますとかFacebookの何やってますみたいなピカピカの卵を、他の並いるベンチャーのアップサイドの高いオファーを蹴らせてうちに来させることをやる上において「こうやったらうまく行く」みたいな、あればそれぞれの方に教えていただきたいです。
青柳直樹氏(以下、青柳):私から説明させていただくと、いくつかあると思っていて。ひとつはその地域にすごくコミットをしているというところですね。日本の会社が失敗するのは偉い人を現地に送っていないというのがあると思います。
やっぱり私が採用していてこれ響くなと思ったのが「俺はサンフランシスコに住んでいる」ということが「あ、こいつはここに賭けているんだ。だからハシゴ外さないな」っていうのは、優秀な人であればあるほどそこを重要視したなと思います。
採用のときに必ず聞く質問もあるんですけど、必ず言っていたのは「僕はずっとサンフランシスコに住んでいて成功するまで帰らないし、成功しなかったらこの会社クビだね」っていうことを言うのがすごく重要でした。
あと2つ目はコンペンセーションのところだと思っていて、雇用の制度が違います。僕は必ずしもアメリカ的な制度がいいとは思わないですが、やりやすいといえばやりやすいです。
ある種のフェアさみたいなものがちゃんと通っていれば、そこは全然上場企業でも未上場でも仕組みを合わせてやればいいかな? と思って、そこはどっちかっていうと手法論。
最後、これはひとつ目の話にも関わってくるんですけど、結構時間をかけるっていうのをやりました。私はアメリカの後任を時間かけて採用したんですけど、知り合ったのは1年半前くらいのB Dashという別のイベントだったんです。そこで知り合ってからお互い半年に1回とか意見交換をしていました。
ちょうど次の自分の後任採用するぞっていうシーズンに20人くらいリストアップして、全員と会っていたんですね。
その中で一応、リストの1番上にいたのがそのB Dashで会った人で、その人が採れたんですが、それはやっぱり時間をかけてそのコミュニティの中でグリーという存在を上げていって、その中で優秀な人が「お前グリーのアメリカのヘッドになるんだ、それはいいオポチュニティだね」「直樹知ってるよね」みたいなところまでいって、初めてできるのかなと思っています。
やっぱりCOOレベルまで行っている人は、ローカルコミュニティにおける自分のレピュテーションとか気にすると思うんですね。
要約すると、ちゃんと経営幹部が現地にコミットすること、そこでネットワークに根を張って行くこと、最後はテクニックとしてのコンペンセーションですかね。シリコンバレーなんで特殊かもしれないんですが。
小林:ありがとうございます。
小林:どうですか、出木場さんは?
出木場:まずローカルへのコミットは絶対必要だなと思いますし、僕も子ども2人と嫁さん連れて誰も英語できずに行ったんですけど、そういうのはやっぱりベースとしては。もちろん第1に、ベースのベースとしてまずIndeedを使うっていうのは、これは採用にかけては1番大事なことなんですけど(笑)。その次に大事なことはローカルにコミットするっていうこと。
あとそれからもちろんコンペンセーションの話もあるんですが、我々でいうとよくコミュニケーションしてるのは、さっきも話した通りですね。僕らもう国籍でいうと何ヶ国かもわからないんですね。そういう人たちがなぜここにいるのかっていうのは、背中にI help people get jobsって書いてあるんですけど、これは我々の会社のミッションですね。
「我々がなぜここにいるかっていうと、このミッションを達成するためだ。このミッションを達成するために我々は優秀な奴を集めてる」と。どんなに優秀でもこのミッションに共感できないんだったら来るなって逆に言ってる。
やっぱり大手の競合に、コンペンセーションやストックオプションを含めた報酬面で勝るというのはなかなか難しいのもあって、「ミッション」の話をしていくことの重要さは非常に大きいと思いますね。
小林:川村さんどうですか?
川村真司氏(以下、川村):僕はまた特殊事例なのかもしれないですけど、うちは結構簡単で、とにかくおもしろいものを作れてるかどうかしかないです。やっぱりデザインとかプランニングで効果のあるものを作ってるか? ってことでしか評価されないんで、それを絶えずやり続けるっていう。
お金のためのおもしろくないプロジェクトは受けないし、いいポートフォリオがあるんでクリエイティブな人材はそれを見て向こうから来てくれるので、そこは困らないで済んでいます。
あとはおっしゃってたみたいに、それをやってきたファウンダーがちゃんと海外に来てコミットしてる。うちの場合は今パートナーが4人で、2人が東京を回してて、僕ともう1人清水っていうのがニューヨークのほう回してるんで、先ほどの話じゃないんですけど、ちゃんとそこにコミットして「こいつらがいてやってるんだったら大丈夫なんじゃないか?」と思ってもらえるんだと思います。
「こいつらがこんな安い給料でやってるんだったら、俺らもちょっと相談乗るよ」みたいな(笑)、逆に憐れまれるみたいなことが結構ありまして。それでなんとかなってる。
あとはマーケティングとか、特にクリエイティブ業界の内輪の話になっちゃうんですけど、やっぱり大手代理店的なメソッドとかが結構頭打ちになってて単純にワークしないとか、もしくはおもしろいものが作れない環境になってきていると思います。
やっぱりデザイナーとかクリエイティブの人間って単純で、おもしろいものとか世の中で話題になるものを作りたいんですよね。それがひいてはブランドの価値にもなると思ってやっているから。
だからそれを作れる場所がどんどんなくなっちゃってるんで、変な話アメリカとかでは今優秀な人が、みんなフリーランスになっちゃってるんですね。だからどこもすごい探してるんですけど、代理店のストラクチャーの中にみんな入りたがらないんです。
だからもしクリエイティブディレクターを探されてる人がいたら、あんまりそういうとこに行かずにフリーランスを採ったほうがいいです。そこにすごい人が集まってるので。
なので僕らみたいなちっちゃい会社は、そういうところで「おもしろいことやりたいんだけど大きいところに入らない」っていう人がドンドン応募してくれるので、今ちょうどリクルーティングするにはいいシーズンになってます。ただ逆に言うと、クリエイティブではなくて、ビジネスのほうを担当してくれる人を採るのがすごい大変。それを今苦戦しながらやってるという感じです。
小林:なるほど、ありがとうございます。回答になってますかね?
小林:あと1、2問くらい行けるんですけど。
質問者:よろしくお願いします。やっぱりお聞きしたかったのは先ほどから人材を採る難しさとか、日本の企業のルールをそのまま適用できない難しさとか、それからすでに相当いろんなところで成熟、先行してるマーケットだと思うんですけども。そういうマーケットに日本の企業が入っていく魅力っていうのは、どういうところに感じてらっしゃるんでしょうか?
アジアとかそういうところはまだこれからなんで、先に手を付けるっていうのはあると思うんですけども、あえて先行してるマーケットのアメリカに入っていくっていうところの魅力について教えていただければと思います。
小林:どうですか、青柳さん?
青柳:僕は2つあるなと思っていまして、ひとつは圧倒的なスケールだと思っています。日本とアメリカで似たようなアプリのサービスをやっていますが、ヒットした時のスケール、可能性みたいなところがすごい大きくって。
これは困難がいくらでもあるんですけれども、より大きくなろう、より多くの人にサービスを届けようと思うともう避けられない道。これが1番わかりやすいですね。事業成長を実現する方法だと思っているので、そこがやってみての魅力だと思っています。
日本だとCMなどでグリーを知ってる人は多いんですが、海外だと最初全然知らなくって、入国管理のところで「グリーってお前テレビドラマの『glee』か」と言われるところから始まったんですけど。
最近入国したら「お前の会社のアプリ、俺やってるよ」って見せられて、「Welcome to the United States」って言われて。全然4年で変わったなというのがあって、自分たちのサービスを届けられる人たちが多くいるっていうのが魅力で、それを1回知っちゃうとやめられないです。
もう1個はシリコンバレーだからかもしれないですけど、いろいろ洗練された経営みたいなものがあると思っていて。僕はどっちかというとベタベタでやっていたんですけど、やっぱり現地の人たちとかコミュニティで話してると「あ、日本でそういうマネジメントの仕方する人っていないよね」とか、そういうところをたくさん感じられて。
グリーは上場してからも創業者の田中(田中良和氏)や山岸(山岸広太郎氏)、藤本(藤本真樹氏)など、創業からのメンバーを中心に経営していて、お互い学びながらやってはいるんですけれども。
異質なものに触れて自分を高めるみたいなところが、自分で意識しないとできなかったなというところがあって、アメリカで買収した会社のマネジメントとかとやってると「全然違うわ」という新鮮なところががある。
会社としても経営をより高めていくっていう意味では、異質なものも学べるところがあっていいなと思います。その2つが、僕がすごくいいなと思っていることです。
小林:出木場さんどうですかね?
出木場:僕はリクルートっていう会社に入ったんですけれども、辞めそこねてしまったんで。言っちゃうと、途中で規模の大きさにだんだんひかれて行っちゃったんですね。
どんどんじゃらんnetとかが大きくなっていくのが楽しくなっちゃって、自分でやるのもいいけどなあって言って、どんどんデカイのにはまっていくと、アメリカは避けては通れないなと。「グローバルで絶対、HR系でナンバーワンになるんだ」っていったら、アメリカでしょうということで。
逆に言うと、他の選択肢がよくわからなかったくらい、アメリカだったなと。もうひとつは人材面で、グローバルで本当にビジネスやろうと思ったときに、日本を拠点にするメリットってなんなんだろうってすごくあるなと思ってて。
これは日本でも日本じゃなくても、さっきのインドでも東南アジアでもいいのかもしれないんですけど、たとえばアイルランドのダブリンで買収した時3人社員がいて、今150人とかいるんですけど、ダブリンからヨーロッパのイタリア、ポーランド、ルーマニアとか、全部コールセンターで電話させて。
やっぱり日本でポーランド語がしゃべれるとか、イタリア語がしゃべれるとかっていうのを探そうと思っても探せないんですけど、たとえばダブリンだったらそういう環境があるとか、アメリカでも何ヶ国語しゃべれる人がいるとかっていうのがすごく普通だったりもするので。
それはもう事業の成長とかミッションの達成っていうことから逆引きすると、自然とそういう位置になるのかなというふうには思いますよね。
小林:どうですか、川村さんは?
川村:うちの会社の場合は基本的にやってることがコミュニケーションデザインなんで、1番のゴールは「もっと多くの人の心を動かす」っていう、単純にそういう仕事をしています。なのでそうするためには、日本で日本語のコミュニケーションだけをデザインし続けたとしても、それはリーチする幅に限界があるっていうのが1番大きいですね。
それでニューヨーク選んだ理由としては、自分が仕事してたこともあるんですけど、やっぱりファッションだとかアート・カルチャーの中心地であり続けているし、いまでもやっぱりその先端をいっているので、コミュニケーションのデザインに従事するのであればそういう波及力の高い場所で作ったほうが、同じものを作ってもインパクトだったりリーチが全然違うんです。
だからそういう場所で活動したほうがいいんじゃないのかな? っていう思いでやっていたりしますね。
あと単純にこれは個人的な思いなんですけど、日本のデザインとかプロダクトとかブランドってもっと貴ばれてもいいと思うんですよ。すごくいいものがあるんだけれども、コミュニケーションがいろいろな理由でなかなか外に出て行かないっていうのがあって。
そのひとつの理由に、単純に日本の外にそういうアンバサダーになってくれるような人がいないとか、そういうところをつないで活動してる人がいない。だから単純にブランドを持って出ようとか呼んでくれる人もいなければ、コミュニケーションを手伝いする人もいないし、日本からそれやろうとしてもやっぱり限界がある。
先ほどのパートナーがいってるって話じゃないですけど、ちゃんと日本の外に片足を置いて、コミュニケーションデザインできたほうが、たとえ日本だけのプロジェクトだったとしても全然広がり方も違うし、逆にそういうお手伝いもしやすくなるって思ってます。
クライアントさんもそうですし、クリエイター自身もなかなかそういうビジョンを持ちにくい環境になってるんで。、僕らが仮に向こうに会社があったとしたら、うちを通して海外のクリエイティブビジネスの経験を積んでもらって会社始めてもらうとか、そうやって輪を広げて行って、もうちょっと日本のデザインを輸出したいなという意図があってやってみているという感じです。
小林:大丈夫ですかね? 時間になってしまったので、最後にひと言ずつメッセージをいただきたいなと思ってます。やはり話を聞くと、俺らの会社も日本語だけでやってたらダメだなって思ってますよね、みんなね? やっぱり世界に人を持つ、物をユーザーに届けたい。心からそう思ってる方がここに何百人といる。
その人たちに「あなたはこれをやれ、やるんだったらこうしよう」みたいなアドバイス、メッセージをいただければと思います。最後に出木場さんに締めていただきたいなと思うので、川村さん、青柳さん、出木場さんで行きますかね。
川村:わかりました(笑)。難しいですけど、とりあえず「出てから考えよう」っていう話が早いかもしれないですね。うちもそんなにビジネスプランがきちんとあって海外に出たわけではなくって、やらなきゃいけない目的があって、そのためのノウハウを持ってるんだから、じゃあなんでやらないんだみたいな。
それで失敗したら失敗したで、日本っていう国があるわけで。何よりも飛び込んでみるのが1番早いのかなと思います。考えすぎないというか。
小林:考えすぎるなと。
青柳:さっき苦労話をたくさんしちゃったんですけども。
小林:長くなってもいいですよ。ちなみに質問していいですか? 苦労話して涙を流したことってあるんですか? 悔しいってトイレで泣くとかあったんですか?
青柳:大体忘れましたね。苦労はたくさんしましたが、泣いたのはアメリカで始めた事業をいくつかやめなきゃいけなくなったときです。本当に苦しい思いをしました。
2年前の今頃、会社を辞めてもらうことになった社員が、ちょうどサンクスギビングなんでみんな家族で買い物に行くんですね。僕もちょっと気分転換だと思ってサンフランシスコのダウンタウンに行ったら、先週まで同僚だったその仲間が奥さんと一緒に買い物に来ていて、もう本当に表現できない気持ちになって。
本当につらいなと、この2年間いた中で1番つらいなというふうに思ったのがちょうど2年前で、そこが僕の折り返し地点ですね。「絶対うまくいかせるぞ」というふうに覚悟を、最初からしてたんですが、そういうことがあってどんどん自分の背中に乗っていくものがありました。
最初はそんなこと考えてなくてまず行ってみるというところから始めて、それは良かったなと思います。買収では300億くらい使って、いろんな社員を雇ってその責任を背負って、試行錯誤しながら今どうにか立っていることができたと思ってます。
メッセージ! 僕はちょっと皆さんより先にアメリカに行っただけですが、マーケットはすごい大きい。こんな僕でもできましたというところが、皆さんに伝えられるメッセージかなと思っています。
今、特に日本は資金の調達環境という意味でもいいじゃないですか。バブルだとかいろんな意見もあるけど、これをどう活用するかというのが経営者の腕の見せ所だと思っていて、クックパッドさんとかスマートニュースさんとかメルカリさんとかそうだと思いますけども。
ぜひそこで得たアドバンテージというかキャピタル(資本)をグローバルで使ってもらいたいと思っています。
全然会社の垣根を越えて、いちボランティアとしてアドバイスとかサポートとかしたいと思っているので、ぜひアメリカに行ってください。
CEOの方が行ってしまうと、ちょっとオペレーションが回んなくなってしまうと思いますけど、僕みたいにいわゆるナンバー2、ナンバー3みたいな人たちがローカルにコミットすれば行けるんじゃないかと僕は思っています。
さっきあまり手が挙がんなかったと思ったのですが、会社を本当に2倍3倍にしたいと思っている方で、そこに可能性があると思ったらぜひ米国へ飛び込んでいただきたいなと思いました。
小林:ありがとうございます。
小林:最後に締めの。
出木場:締めっていうか(笑)。思い起こせばここで今偉そうに言えるものでもなくて、アメリカに行くって決めたときは、誰にも言わずに行きまして。多分数千人くらいの人たちと一緒に仕事して来たにもかかわらず、送別会ゼロでアメリカに行きましたんで。
基本的には確率論的に言うと、アメリカの上場前のネット企業を買収して、しかもたとえばアメリカのヤフーさんとかFacebookさんがやってもなかなかうまくいかないことも多いのに、さらに日本の企業が買収するっていう意味で、確率論的にいうと非常にうまくいかないっていうふうに言われてたので、やっぱり確率論的にいうとそうだろうなって思ってました。
英語もしゃべれないし、しかも僕HRという事業はリクルートにいながら初めてだったんで、本当に素人みたいなかたちで行きました。だけどやっぱりどこに行っても、心意気っていうのは世界共通だなっていうのがあって。
「これがしたいんだ!」みたいなところを本当に強く思って、それは世界の共通言語でどの国に行ってもわかり合えるものになるので。もちろん日本のいいものを世界にっていう考え方もひとつ、あると思うんですけど。
たとえば「テクノロジーでこんなことをやりたいんだ」っていう強い思いみたいなのがベースにあると、それは絶対に野球やってるなら大リーグ行かなきゃいけないし、サッカーやってるならセリエA目指さなきゃいけないな、みたいなものと僕は同じだと思ってるんで。
やっぱりネットビジネスやってるんだったら世界で勝負すると言うことは、逆の意味で言うとこの先10年考えたら絶対避けては通れなくなってしまうというふうにも思っていて、これだけ翻訳技術とかマシーンラーニングが発達してくると、日本だけでどうっていうのは難しくなってきちゃうと思うんで、やるなら早めに勝負するというのがいいんじゃないかなと。
でもたまに帰ってきて話をするとすごく「グローバル目指してます」っていう方が増えたんで、スタートアップのときからそうやって考えているのは素晴らしいなと思いますし、どんどん頑張ってほしいです。僕でもある程度やれたんで、皆さんもっと優秀ですからチャレンジしてほしいと思います。
小林:ありがとうございます。最後非常に素晴らしい。青柳さん目がウルウルきてて、僕もちょっとウルッてきそうになっちゃったんですけれども、いろいろ苦労されて今に至るということで、経験して強く。
出木場さんとか青柳さんとか長いお付き合いなんですけども、近くでお話を聞いても非常に自信を持って、僕が言うのもなんですけど力強く成長されてるなって、素晴らしいなと思いました。
川村さんも、世界で活躍するものにさらに飛躍してほしいなと思っています。ということでセッション1を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
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