
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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金谷元気氏(以下、金谷):ありがとうございます!
佐俣:完全に勝利者インタビューなんで! 勝利者の今の気持ちを教えてください!
金谷:本当に今までの人生で、大げさかもしれないですけど、一番嬉しいぐらいの気持ちですね。
佐俣:最高の気分ですか?
金谷:最高ですね!
佐俣:了解です。では、気持ちをどんどんうかがっていきたいんですけど。まずはですね、「akippa」のサービスの紹介と、金谷さんの自己紹介を簡単に。
金谷:「akippa」は、全国にある空き駐車場をシェアリングするサービスなんですけども。例えば、月極駐車場でも契約がされていない車室あったり、家の駐車場であっても最近車離れして、使っていないという方もいまして。そこを1日単位で貸し出していただいて、収益を得ていただくというサービスをやっております。コインパーキングに近い感覚です。それを機械などはなしで、スマホでやってしまいます。
私は2009年にGalaxy agencyを作りまして。起業して5年半ほどなんですけども、最初は携帯電話の代理店として作ったんですよ。なので、社名もそんな感じなんですけど。その後、ちょっと求人サイトの事業もやり出して、そこから5年は人材でずっとやってまして。
ただ、このままだと、そこそこお金だけ稼いで終わってしまう会社になると思ったので、会社のビジョンを定めました。それは「”なくてはならぬ”をつくる」というものです。そこから色んな事業のアイディアを出し合って、「akippa」が今年(2014年)の4月に誕生したんです。
金谷:2年前にLaunch Padを最初見たんですね。クラウドワークスの吉田浩一郎さんが優勝された時に見てまして。
佐俣:それはUstreamとか?
金谷:そうですね。会場ではなく、後で動画で見たんですけど。それを見て、本当に「インターネットってすごいな」というふうに思いまして。それまで求人サイトとかをやってたんですけども、やっぱりもっとがっつりネット業界に入っていきたいなと思って。
その後からIVSのスタッフに3回くらい応募したんですけど、全部書類で落ちまして。前回のLaunch Padも書類で落とされまして。その時、僕、(インフィニティ・ベンチャーズLLP 共同代表パートナーの)小林雅さんにメールを送ってしまったんですよ。「優勝できる自信のあるサービスなんで、次頑張ります」と。多分、小林さん今メール読み返すとすごい怒られるかも知れません。
佐俣:その思いで「優勝する!」って言って、今回出て、本当に優勝したと。
金谷:そうですね。
佐俣:予選会でも、何度も小林さんとかダメ出しされたと思うんですけど、どういうブラッシュアップ受けたんですか?
金谷:プロダクトの部分は本当によく思っていただいたんですけど、(予選会の段階で)関係のない動画がたくさんあったので、「そんなところ、誰も興味ない」と。しっかり中身がもっと伝わるように、特に「akippa Plus」っていう、人に車を預けられるバレットパーキングの機能がありまして。「そっちのデモをもっとよく見せろ」という形で指導いただきました。
佐俣:本番迎えて、今日会場入りした時ってどういう気分だったんですか?
金谷:おそらく僕、一番練習した自信あるんで。もう一番落ち着いている自信ありました。緊張はしなかったです。
佐俣:緊張しないってすごいですね。
金谷:昔からサッカーやってまして。大舞台にはちょっと強いタイプかなと、自分では思っているんですけど。
佐俣:率直にですね、やっぱり他の方も含め、全員優勝目指して来られて。ただ当たり前ですけど、その中で優勝できるのは1人。今回、金谷さんが優勝されたわけですけど、自分がなんで優勝できたと思われますか?
金谷:他者は関係ないし、審査員の方もやっぱり好みがあると思うんで、その辺は自分の最高を出す以外何もないと思ってたんで、それに徹したことかなと思います。あとは、駐車場の場合、市場が結構デカいんで、そこは少し有利かなと思ってました。市場選択の部分で、少し自信があったというところですね。
佐俣:プレゼン終えて、「5、4、3、2」って呼ばれるじゃないですか。自分が「1位、akippa!」って最後に言われた時はどういう気分だったんですか?
金谷:昨日あんまり寝てなかったんで、そこまで……。ちょっと現実じゃないと思いました。夢かと思いました。
佐俣:正直、ちょっと信じられなかったというか。
金谷:2位まで発表されて、「これ、入賞してないかな?」と。
佐俣:1位で他のサービスが呼ばれると思ったんですか?
金谷:まあ、半々でしたね。もう一つ、優勝かなと思ったところが呼ばれてなかったんで。
佐俣:今回優勝して、多分さっきも名刺交換とかすごかったと思うんですけど。優勝してみて、どんな未来が見えていますか?
金谷:正直まだ興奮が覚めやらないといいますか。ゆっくり土日休んで考えたいなと思ってまして。一番は地に足つけないと。賞をいただいて事業がうまくいかなかったら何にもならないんで。しっかり事業のこと考えたいと思っています。
金谷:おそらく300回はプレゼンしたと思います。
佐俣:6分×300回で、少なくとも1,800分ぐらいはやったと。
金谷:やったと思います(笑)。
佐俣:逆にいうと、それぐらいやれば勝ちが見えてくるってことですもんね。
金谷:そうですね。前回は、本当にギリギリになってちょっと作った書類を出して落ちたんですけども、やっぱりよく考えると、これだけクオリティの高いイベントで登竜門とされてるってことは、生半可なものではプロダクトがいくら良くても通らないと思ったんで。とにかく応募の資料作りから、全部100%の力でやりました。そこまでやったら何とかなりそうだなと思います。
佐俣:何とかなるどころか、優勝しちゃったんで。ヒーローインタビューっぽいんですけど、この喜びを誰に伝えたいですか?
金谷:そうですね。やはり、まずは社員ですね。社員がここ2週間くらい僕の仕事全部やってくれて、「IVSに集中しろ」と。それだけ重要ということで、集中させていただいたんで。やっぱりスタッフ、といいますか、社員全員に協力してもらったんで。普通のピッチイベントでここまでするのは経営者としてどうかと思いますが、IVSは特別ですね。優勝すると事業に大きなプラスになるので。
佐俣:会社総出で。もしかして、このUstreamも社員の方見てくれてますかね?
金谷:おそらく見てますね。本当、司会の(インフィニティ・ベンチャーズLLP 共同代表パートナーの)田中章雄さんの真似で「Launch Padスタート!」と言ってくれる社員もおりまして(笑)。本番さながらでやってました。
佐俣:最後、2つメッセージもらいたいんですけど。まずですね、これをきっと見てくれているであろう、喜びのメッセージを伝えたい社員に向けてまず1個いただければと思います。
金谷:いつも本当に突発的なアイディアからまず実行に移すっていうのは、(私の)すごい悪いクセでもあるんですけども、皆さんがついてきてくれて理解してくれていることは本当に嬉しいし、それがなければ今回の優勝もないし、本当に感謝してます。ありがとうございます。
佐俣:本当にいい話ですね。練習とかも社員たちと一緒にやったってことですか?
金谷:そうですね、アルバイトの方も休憩時間に有志で何人か聞いてくれて。
佐俣:一番最後にですね、もうこれから、金谷さんは本当にLaunch Padという意味では追われる側になるわけですね。しかもスタッフ応募もして、Launch Padに応募もして、ある意味大逆転で優勝されたわけなんで。
例えば、1年前の自分というか、これから起業する人とか、「新しい事業作ってLaunch Padで勝ちたい!」っていう起業家たちにですね、叱咤激励と、ある意味挑発というか、かかってこい的なメッセージを最後にいただければと思います。
金谷:結構難しいですね(笑)。
佐俣:それを盛大に言っていただけると嬉しいなと。カメラ目線でお願いします。
金谷:生意気なことを言いますけども、他社の人とかVCの人が理解してくれないっていうのはおそらく言い訳でしかなくて、本当に事業に対する想いはかなり大きくて。想いをもってやっていると理解してくれる人も出てきますし、元々認めていただけなかった人たちも振り向いていただいて、そこで本当にいいものを作れば見ていただけると思いますんで。
本当にすごいいい経験になりましたんで、皆さんもLaunch Padにぜひ出てください! ありがとうございます。
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