2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO ジーフィット株式会社(全1記事)
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阪根信一氏(以下、阪根):みなさんこんにちは。為替テックを手掛けるジーフィットの阪根です。為替リスクコントロールの新常識、トレーダム為替ソリューションを紹介させてください。
1ドル75円。これはいつの時代のレートかわかりますか? 実は2011年、たった12年前なんです。為替はその後、アップダウンを繰り返し、たった10年余りで2倍になりました。とてつもなく大きな変動です。
為替の影響を受けるのは貿易企業だけではありません。AWSなど米国のサーバーは、米ドル支払いです。ここにおられるみなさまも、同じ使用量でも昨年30パーセントもの費用がアップし、為替リスクの大きさを肌で感じられたと思います。
為替の打撃の一例です。私の小学校の同級生は、会社を起業し大きく成長させましたが、昨年円安の影響で大きくダメージを受け、従業員を半分にするなど、とてつもないダメージを受けました。「115円の時に為替予約をしておけば……」。これが一番の後悔だったと聞きました。
このような企業を救うために必要なのが、テクノロジーとツールなんです。私たちはこのような課題を解決するために、TRADOM(トレーダム)、AIの予測に基づく為替予約の提案と管理をするツールを開発しました。それではさっそく使ってみましょう。
ユーザーは会社情報を入力するだけで、簡単に使い始めることができます。こちらは為替ヘッジガイド機能です。ヘッジ登録をして、今後数ヶ月の外貨取引金額を入力します。そして、ガイド作成を押すだけ。トレーダムが最新のAI予測に基づいて、適切に為替予約を提案してくれます。トレーダムのヘッジ効果を確認するツールも充実しています。
それではさっそく、過去のヘッジ効果を見てみましょう。こちらは輸入企業のケースです。2020年は緩やかな円高でしたので何もしない。すなわちノーヘッジが最もコストを抑えることに最適だったのですが、トレーダムは見事にそれと同様の結果になっています。
一方で2022年、昨年は大きな円安になりました。これはフルヘッジが一番正解だったんですけれども、これも同様にトレーダムがまったくすばらしい結果となっています。
私たちは2年以上の歳月をかけて深層学習、トランスフォーマー技術をアルゴリズムレベルで改良し、数百体の自社開発AIを育成し、AIトレンド予測の精度を磨き続けてきました。400以上の経済指標を教師データとした多数のAIが、5分に一度為替予測をアップデートしていきます。これが私たちの他にはない最高の技術的優位性となっています。
これまで会社の経営者は、銀行からのレポートなどを中心に、いつ、どれだけ為替予約をしないといけないかを、自ら判断しなければなりませんでした。一方でトレーダムを導入すると、月に1度の社内ミーティングで、AIの提案に基づく為替予約を判断し、取引銀行に発注するだけ。これを毎月繰り返すだけで、適切に為替リスクをコントロールできるのです。
すでに導入いただいている大手IT企業のA社の事例を紹介します。AWSのこの会社の2022年の利用料は3000万ドル。日本円で39億円ですが、トレーダムを導入していたらコスト削減効果はなんと4億円。この会社のトレーダムの利用料は年間360万円ですので、コスト削減効果の4億円は、なんと100倍の効果となります。
トレーダムのARPUは年額280万円。BasicからEnterpriseまで、企業の規模と業態に応じた3つのプランを用意しています。ユーザー特有のAIカスタマイズも可能です。
トラクションです。トレーダムはリリースからたった3週間で、年商数億円から1,500億円以上の企業まで、10社以上に導入いただいています。さらに現在、20社以上の引き合いをいただいており、貿易企業の為替リスクに対する関心の高さがうかがえます。
トレーダムは世界の主要通貨のみならず、多通貨対応のAIを育成しています。為替は世界中共通の課題なので、トレーダムは世界展開が非常に容易なビジネスモデルなんです。
世界を見るとウクライナ戦争、米中対立、金融不安など為替はアップダウンを繰り返しています。これに影響を受けるのは1,000万社以上。トレーダムの世界市場は、保守的に見積もってSOMで4400億円。これを私たちは本気で取りに行きます。
ここで少し、私の個人的な思いを共有させてください。これまでずっと挑戦し続けてきた「日本のイノベーションを世界に!」、これを今度こそ実現させます。
冒頭の小学校の同級生は、トレーダムの記念すべき第1号のお客様になってくれました。為替リスクコントロールの新常識トレーダムで、私たちはみなさまが為替リスクに怯えることなく、グローバルビジネスに挑戦できる世界を作っていきたいと思います。ありがとうございました。
(会場拍手)
司会者:阪根さん、ありがとうございました。
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