2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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小林雅氏(以下、小林):今回、司会進行をつとめます、インフィニティ・ベンチャーズ、小林と申します。よろしくお願いします。
僕らの会社は100億円くらいのベンチャーキャピタルファンドを運営しています。100億円ってどれくらいの規模か分からないかもしれませんけれども、1億円が100個あるっていうのですね。札束にするとかなり大きな金額なんですけれども、僕は見たことありません。
僕らの会社は6人くらいしかいない会社なんですけれども、世界各地から100億円集めてですね、運用していて、実はこの(会場の)freeeという会社のオフィス代の一部は僕らから…僕らが集めてきたお金の一部が、この床の代金になっているということになってます。
IVSというカンファレンスをやっていまして、今回初のインターンシップ採用イベントというのをやり始めました、ということですね。
今回登壇する5社というのは、我々のイベントで、ローンチパッドという新サービスをプレゼンするイベントがあるんですけれども、過去優勝したり、入賞した企業が出てきますので、プレゼンが非常にうまいです。リハーサルしてかなり下手だったやつもいるんですけれども、鍛えまして。見ていただければと思います。
本日のルールと流れなんですけど、この後1社6分間でプレゼンをしていただきます。6分間過ぎますとバチッと切りますので、よろしくお願いします。5社、30分間ですね。プレゼンを聞いてください。
その後、経営者の方々にここに立ってもらって、「スタートアップで働くとは」というのをちょっとやりたいなと思っております。できるだけ皆さんの質問を受け付けながら、「将来何やりたいか分からないんだけど、どうしたら良いんでしょうか」みたいな質問も含めてですね、それに応えていくということを60分間やっていきたいと思ってます。
では、今回オフィスを提供いただきましたfreeeの代表、佐々木さんから一言いただきまして、開会したいと思います。お願いします。
佐々木大輔氏(以下、佐々木):どうもご紹介いただきましたfreeeの佐々木と申します。僕たちはちょうど2ヶ月前にここのオフィスに引っ越してきて。
僕自身がいわゆる普通のオフィスっぽいところで働いてるとどんどんテンションが下がってきちゃうので、リラックスしながら仕事ができる環境みたいなのを目指してこんなオフィスにしてみました。後で中身とか見てください。ソファーがいっぱい置いてあったりとか、リラックスした感じになってます。
僕自身が実は大学時代にインターンをしていた経験があって、僕が働いていた会社が、ベンチャーキャピタリストの小林さんが2件目に投資した会社だったんですけれども、そんなところがきっかけとなって僕自身人生が変わって、新しい自分に出会ったっていうような経験があります。
なので、今日は是非皆さんが新しい自分に出会えるようなきっかけが作れれば良いなと思っているので、よろしくお願いします。
小林:ありがとうございます。では各社のプレゼン、1番目、クラウドワークス、チケットストリート、スマートエデュケーション、freee、FiNC の順番で行きたいと思います。事前に認知度調査をしたいと思います。どの会社に、僕だったら働きたいか、または興味があるかというのを聞きたいと思います。
クラウドワークス。……結構いらっしゃいますね。クラウドワークス人気ありますね。次、チケットストリート。……3人、4人、チケットストリートもいますね。スマートエデュケーション。すごい人気がありますね。freee。freeeも人気ありますね。FiNC。プレゼンが終わってから、また最後に聞きますので、がらりとイメージが変わったら言って頂ければと思います。
実はこういうのって、ほぼ会社の知名度と比例します。つまり、大企業に就職したい人で、就職ランキングで、なんとか◯◯菱銀行とか書いてあるじゃないですか。ベンチャーで働いている人ってそういうランキングを見ると、世の中おかしい、もっとベンチャーで働こう、それは間違ってるんだ、と思うんだけど。
でも普段から駅前の赤いマーク見たら、あそこの銀行に行きたいってみんな思うんですよ。ほぼ洗脳です。テレビCMやってる会社が良い会社だと思うんです。これは洗脳ですから、ほぼ見た回数によって比例される。メディアにいっぱい出てる会社に行きたくなるんです。
だから本当の意味で自分でやりたいことじゃなくて、それは単純に視覚効果であるってことを認識した上で、企業の内容を正しく理解して、自分の人生正しい道というか、後悔しないような生き方というのは、自分で考えた結果をやるほうがいいと思うんです。今回はそのきっかけになれればなと思います。よろしくお願いいたします。
小林:では、クラウドワークス成田さん。成田さんって、何歳?
成田修造氏(以下、成田):25です。
小林:25歳。大学卒業してすぐにクラウドワークス。
成田:卒業前です。
小林:卒業前に入って、すぐ執行役員でしたっけ?
成田:そうです。
小林:大学卒業する前に入ってすぐ執行役員。役員ですよ。役員って給料高いんですか?
成田:25歳としては頂いてる方だと思います。
小林:25歳としては頂いている!
(会場笑)
小林:さっき、時間かなりオーバーしてヤバかったプレゼンだったんですけど、6分間でできますか?
成田:すいません、先ほどかなりぼこぼこにされて、今からやりますが、頑張らせていただきます。
皆さんこんにちは。クラウドワークス、成田と申します。クラウドワークスの会社紹介をさせていただければと思います。クラウドワークス、どういうことをやっているかと良いますと、クラウドソーシングというものを活用したWebのお仕事サイトとなっております。
クラウドソーシングというのはインターネット上で個人のワーカーというのをネットワーク化して、そこで企業が、個人に、仕事を発注することができるというようなサービスになっております。
仕組みとしては、皆さんからみて、左側は発注者、主に企業になっております。右側が受注者となっておりまして、こちらは主に個人です。いま、20万人のワーカーが登録してるんですけれども、その20万名に対して、いろんな企業が、いろんな仕事を依頼して、それに対して個人が納品をして仕事が完結するというサービスになっております。
どういう思いでやってるかといいますと、ミッションとしては「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」というコンセプトでやっております。
インターネットによって個人の力・スキル・経験・それから空き時間というものが可視化されて、可視化されたところに対して、企業がこの人にこういう仕事を頼もう、こういう人にこういう仕事依頼したいということができるようになってきた。
そういったものを活かして新しい働く仕組み、新しい働くインフラというのを作っていきたい、というのが、クラウドワークスのミッションというふうになっております。
このサービス、開始して2年4ヶ月なんですけれども、クライアント数は政府、上場企業をはじめとして3万5000を突破していまして、皆さんが知ってる企業さんも数多く使ってるという状況です。
特に経済産業省さんが使った個人の力の活用というのは、雑誌等々でもかなり話題になりまして、取り上げていただいております。
あとは、大塚食品さんの、ボンカレーの事例なども非常に面白くなっておりまして。ボンカレー、皆さん知っていらっしゃると思うんですけれども、それの新しい商品のキャッチコピーを、日本全国の個人の力を活用して集めたいという依頼があり、やってみたところ、1週間で5000案のキャッチコピーが集まるという企画になりました。
こういった企画がソーシャルメディア上でも大きな話題になっておりまして、大企業が個人の力を活用して、プロのコピーライターに100万円とか払うのではなくて、10万円とかそういう金額で、個人の力を活用して集めていくと。こういった取り組みが、メディア、あるいは雑誌、ソーシャルメディアでも話題になっているという形です。
順調にメンバー数も伸びていまして、先ほど軽くお伝えしましたが、2年4ヶ月で20万名という、右肩上がりで数字が伸びております。
特に面白いのが、個人のワークスタイルの革命というところで、8割以上が東京以外で受注されているんですね。
つまり地方の人が東京の仕事を受けたり、東京の人が地方の仕事を受けたりすることができると。地域活性化というところでも、クラウドソーシングというものが貢献をしているというところです。
あるいは、働く機会の調査というところで、いろんな人にアンケートをとったところ、9割以上の人が「新しい働く機会が生まれた」というふうに回答しておりまして、地域の若者であるとか、あるいは、女性・シニアというところに対して、新しい働く機会、新しい雇用の機会というものを創造しているというところになります。
こういった形で、企業にとっては新しい人材調達や外注の仕組みですとか、働き手にとっては時間と場所を取られない働き方というところで、「日本を救う次世代ベンチャー100」という特集で日経ビジネスさんに紹介していただいて、あるいは週刊ダイヤモンドさんに特集して頂いたりと、今はメディアに出ております。
創業2年で、我々はこういったサービスをやっておりまして、サイバーエージェントさん、電通さん、伊藤忠さんという日本の大手企業さんから14億円という出資を受けて、今業界でも日本最大級として進めております。
実際に取引される金額というものの推移も、ワーカー数、クライアント数の増加に伴って順調に伸びておりまして、サービス開始から今、43倍まで成長してきておりまして、日本最大という形になっております。
そういったところで、インターネットによって働き方、企業の発注の仕組み、外注の仕組み、こういうものも大きく変わってきております。
新しい、シニア・女性・フリーランス・エンジニア・デザイナーというものが、一人一人の経験を生かして輝ける世界というものを作っていきたいと思っておりまして、「“働く”を通して人々に笑顔を」というスローガンでやらせていただいております。
ですので、働き方革命であるとか、急成長ベンチャーというところで興味がある方は、ぜひ一度ブースへもお越しいただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。
小林:ありがとうございます。なんと、5分以内に終わってますね。さっきはものすごいオーバーしてたんですけれども。今のを聞いてクラウドワークスに興味持ったという人、どれだけいらっしゃいます?
さっきの回答と違ってもいいです。単純に興味持ったという人でいいんです。興味持った人。……凄いですね。皆さん好感度アップですね。
小林:では次はチケットストリート山本さん。お腹がちょっと出てきてヤバいですね。社長の腹がやばい会社は良い会社なんですか。頑張りますということで。チケットストリート山本さん、よろしくお願いします。
山本翔氏(以下、山本):こんにちは。チケットストリート代表の山本です。皆、音楽は好きですか? ライブは行ったりしますか?
ライブ行ったことある人だとわかると思うんですけど、行こうと思って参加するまでのハードルが非常に高い。買ったチケット譲れないって紙に書いてあるじゃないですか。チケットの流通っていうのは非常に柔軟になっていなくて、参加しようとしてもいけない。
これ、うちでやっているチケットストリートっていうサービスなんですけれども、たとえばランキングで今、上位になっている、「ガムシャラSexy夏祭り!!」ってイベントなんですけど、ちょっと年齢層的には若いのかな。ジャニーズのジュニアの子たちのイベントなんですけど、六本木で30日から始まるイベントで、定価5,000円なんですけれども、意外と1,000円とかで行けちゃうんですよ。
実はほとんど、8、9割のイベントっていうのは、チケットが余っている状況なので、行こうと思えばすごく簡単に行けるんですけど、コンビニでロッピーとか、ぴあとか、操作して買うのって結構手間じゃないですか。あと、行きたいと思ったときには売り切れてるみたいな事情があるんですね。
僕も本当はいっぱい行きたいんですけど、なかなか忙しくて買いたいときには売り切れているということが非常にあって、僕自身自分のサービスで買ったりするんですけれど。
こういう30日の公演、簡単に注文できて1,500円、手数料込みで1,824円ですね。注文へって進むと、すぐ送れると。これ会社のアカウントになってるので、別の住所に送ったりもできるんですけれど。明日か明後日には、個人の方なんですけど、チケット届くと思います。
本題入ります。今見た、チケットストリートというサービスをやっているんですけれど、どういうものかというと、Yahoo!オークションと同じような二次流通、ユーザー・トゥ・ユーザーのサービスと思ってもらえばいいです。
チケットの専門のサービスでファン・トゥ・ファンマーケットって言ってるんですけど、行けなくなった人と行きたくなった人をマッチングすると言う二次流通のサービスをやっています。
特徴のところで言うと、Yahoo!オークション使ったことある人は分かると思うんですけど、チケットって予約から送られてくるまですごく時間がかかったりするんですね。なのでオークションとかを使うと、届かなかったらどうしようとか、詐欺なんじゃないだろうかとか、届けてくれたとしても実は偽物なんじゃない、みたいな不安があると思うんです。
そこに対して、我々は、年中無休のサポートであるとか、金額のエスクロー、支払いを確認するまで止めておくとか、後は発送自体の代行みたいな、うちの方にいったん送ってもらって、それを詐欺じゃないか、実際にチケットをチェックして、それを買い手のお客さんに発送するというサービスを提供しています。ここまでやっているのはチケットストリートだけです。
オフィスは五反田なんですけれど、年中無休なので今もCSと発送のスタッフはじゃんじゃんチケットを送ってくれたり、電話をとってくれたりしてくれています。そういった、安心、安全に向けた試みというのが理解していただいて、今年の頭に初めて二次流通としては日本初NBLというプロスバスケットボール公認のチケットをやらせていただきました。
これちっちゃく書かれてるんですけど、前年比で、公認という形にしたことで会場自体が2000、3000くらいのキャパなんですけど、それに対して、二次流通に出回ったのが、100から150件。取引、流通規模でだいたい5パーセントですね。
昨年はゼロに近かったのがそれだけのマーケットが生まれたと。公認にすることで。非常に画期的な出来事だと思っていて、少しずつこういった公認の事例というのプロのリーグさんとか音楽の主催者さんと話しながら進めています。
おかげさまでそういった試みの中で、非常に急成長していて、2011年のまだまだちっちゃかった頃は、僕は全然しこしこチケット送ったりしてたんですけど、電話とったり。今の段階で言うと今年で、取扱高ベースで、20億円を目指そうと言う形でやっています。おかげさまで急成長ですね。
そんな僕らの提供する今回のインターンシップのプログラムの概要なんですけれど、短期、中期、長期で3つ用意させていただいておりまして。
短期のところは定番のやつなんですけど、サイトのUIとUXについてみんなでああだこうだ議論して、社員と一緒に、実際に実装していこうという5日間のプログラムになります。
中期のところは、僕ともう1人、創業者の、10個ぐらい上の会長と言う人間がいるんですけど、その人間と実際に二人三脚で事業について行っていただいて、会長が主催者の営業してたりするんですけど、実際そういう打ち合わせの場なんかに同行していただいたりとか。
僕なんかがたとえば、実際に事業の面で取引先とやり取りしているところを一緒に、鞄持ちみたいな感じで出ていただいて、「働くとはなんぞや」みたいなところを一緒に、勉強していこうというプログラムになります。
長期のところはエンジニアの方限定になるんですけど、長期エンジニアとして、この、チームの写真なんですけど、手前はオスカルっていう最近……詳細はブースの方でお待ちしております。
チケットストリートです。ありがとございました。
小林:どうもありがとうございました。プレゼン聞いてチケットストリート俄然興味が湧いたって言う人どれだけいらっしゃいますか。結構いらっしゃいますね。ありがとうございます。
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