2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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小:何か次にご質問とかございますか?
質問者:20代という中で、楽しい事だけじゃなくて、窮地だったり大ピンチだったっていう事が往々にしてあるのかなと。そういう窮地を迎える事になったらどう乗り越えたかという、何かアドバイスがあればお願いします。
赤:そうですね。窮地は山ほどあるし、昨日もあるし一昨日もあったしくらい毎日あるんですけども。いっぱい窮地に陥ってきたんで、その中でつかみ取ってきた「自分はこうする」っていう普遍的なルールってあって、僕が常に気にしているのは逃げない事ですね。
窮地に対して逃げないという事と、もう1つは誠実に対応するっていう事です。その2点をブラさない限り、たいていの窮地はなんとかなるケースが多いですね。
小:西條さんどうですか? 窮地いっぱいありそうな感じしますが。
西:色々あるんですけども、今が底だと思えばあとは上がるだけですし、無理しないでとりあえず睡眠をとるっていうのが、基礎的な対処方法ですね(笑)。
小:それは寝るっていった時、何時間寝たらいいとかあるんですか?
西:これはもうダメだと思ったら、昼でも夜でも1回寝て、リセットして冷静になって、そこからもう1回考えるという、しょうもない事言ってるように感じるかもしれないですけど、結構重要というか、ワークすると思います。
判断とかがおかしくなってる時って、疲れがたまってるとか睡眠が全然取れてないとか、そういうこと結構多いんですよね。なので結局自分の脳とか体が考えてるので、その辺しっかりするっていうの本当に、アスリートとかと同じで、ビジネスマンもすごく重要な事だと思います。
小:どうですか、徳生さんは。
徳:本当にかっこいいこと言えないですね、窮地に立ったら。もうやるしかない。あえて言えば赤川さんがおっしゃったような、逃げない。逃げないって当然の前提ですよね、責任持ったプロジェクトとか自分の人生とかなんで。それですね。
だから本当にかっこいいこと言えないです。とくになんかマジック・フォーミュラとかなくて。これを抜けるにはどうするか必死で考えて、理路整然とやってくしかないっていうのが僕の経験です。
小:どうですか南さん。
南:窮地ですかー。またちょっと窮地の定義を考えちゃうんですけども。なんでしょうね? 僕、西條さんがおっしゃった体が疲れてる事は、多分とても正しいと思ってるんですが、ちょっと考え方を変えるとすると、多分窮地に立たされると色んな事を考えると思うんですよね。
特にネガティブな事を考えると思うんですが、これは僕の一つの考え方で、またさっきと同じように、別に窮地に立たされたからといって死ぬわけではないので、これを後日のネタにすればいいかなと。
皆さんがこっち側に座るようになった時に、同じ質問されるわけですよ。窮地に立った時どうするんですかと。その時のために、よりめちゃくちゃ面白い事を考えて、どうしたらこの窮地を乗り越えられるんだろうという逆算的な考え方は、常に何かする時に、全部ネタにすりゃあいいやと思っていて、後日談の。
友達と1年後に飲みに行った時に、あの時はああだったよねっていう話が絶対出てくるわけですよね。それって多分窮地の時の話ばっかりなので、窮地の時にこそ自分のパーソナリティだったり、自分のカラーが出ると思ってるので、それをちょっと半歩下がって、これめちゃくちゃ面白いじゃん、と。
俺のパーソナリティを決めるこの窮地の瞬間、俺はどうやって切り抜けるんだ? っていう、まるで映画を描くように面白く解決できればいいかなと。もちろんそれはマインドの部分だけであって、ちゃんと分析をして、きっちりさっきの決断ではなくて判断になるような形で、ちゃんと結果を出していくというとこだと思うんですけども。
マインドを整えるためにはどうすればいいか? って、僕はそういう風になるべく自分をポジティブに持っていくようにやっております。
赤:さっきの飲み会の話になるっていうのはそうですよね。なんだかんだエピソードになるのって窮地の時だったりして、実は窮地って結構楽しいんですよ。
なので多分窮地が訪れなくなったらつまんないんじゃないかなって、今、南さんの話を聞いて思ったんですけど、そういうものだと思ってます。プラス僕が思ってるのは、とくに日本において、たいていの事をやっても死なないんですよね。
これってこの国の先人たちが作り上げてきた、素晴らしい資産だと思ってて。たいていの事をやったとしても、自分がこの世からいなくなっちゃうケースって、かなり、少なくとも他の国に比べて相当低いはずで。なので窮地1個1個なった時に、結構考えてるのは、なんとかなるだろうと(笑)。別に命取られるわけじゃないしっていうのは結構思いますね。
小:お答えになってますか? 何か追加であります?
質問者:すごい精神的な答えが多いなと思うんですけど、もともと先天的にポジティブな人なのか、実は昔はめっちゃネガティブだったのか、それは気になりますね。
小:みんなポジティブそうですけど。
南:いやぁまぁねー、こんな話し方聞いて、僕がネガティブなわけねぇじゃねえか(笑)!
小:質問してもいいですか? 小学生の時もポジティブだったんですか?
南:小学生からこんな感じですね。ポジティブっていうか、多分僕自身ずっとマイノリティなんですよね。幼稚園の時にカナダに引っ越して、全員白人の学校行って、中学校で帰った時にいきなり一人だけ帰国子女なわけですよ、英語を喋れる。
で、大学行ったらまた日本人で差別されるわけだし、常にどこの業界に行っても、お前何者なんだ? という風に言われてきたので、一番最初に言った、やっぱり自分を信じるしかないっていうのが多分マイノリティの生き方で。
その時にやっぱりポジティブが一番重要っていうのが多分すり込まれてる。だから親にすごい感謝してます。好きなようにやれと、何かやったらその失敗を責めるんじゃなくて、チャレンジした事を褒めてくれてきた親だったので、多分小学校の時からこんな感じです。
徳:南さん見て思いましたけど、ポジティブになるというのは他の人にも大事です。こういうポジティブ感情、ネガティブ感情っていうのは、すぐ周りの人に伝播します。だから正直言って僕たち……僕は経営者って形じゃないですけれども、皆さん経験あると思うんですけども、ハッタリ張ることあるでしょ?
南:存在がハッタリだと思うんですけど(笑)。
徳:(笑)。それ言っちゃだめですよ。それ言ったらここからもう出られないじゃないですか。でもこれは別に経営者じゃなくても、チームでも、家族でも、恋人同士、夫婦同士でも同じだと思います。
ちょっと自分よりテンション上げてポジティブにやると、本当に色々変わります。それっていうのはすごいやっぱり人の力、自分の心の力になります。
精神論とおっしゃるんですけれども、仕事のプロジェクトでも違います。入ってきて「おはよう!」と大きな声で挨拶するのとしないのでは、全然ミーティングの始まり方が違います。だから結構使える簡単なスキルです、これは。
小:ちなみに、ジェームズ・アレンっていう人の『原因と結果の法則』っていう自己啓発本の元祖みたいな本が、百十何年前からあるのかな? 出てますのでぜひ読んでいただければと思います。
赤:ちなみにDeNAが、5年くらい前からかましてるハッタリというか意思の一つに「ビヨンド・グーグル」っていうのがありまして、グーグルを超える企業になるというのを考えて、ずっと言ってきてるんですけれども。
でもハッタリかどうかはともかく、言葉っていうのは力があると思ってて、言ってるとだんだん意識がそれありきで伝わっていくようになるんですよね。なので、世界一の事業の規模を目指そうってなった時に、これって世界一になれるの? とか、そういう思想になっていくんですよね。
言葉に出していくっていうのは徳生さんが言ってるように大事なことなんだろうなという風に思いました。ちなみに僕はネアカなんですけど、大学の時も含めて好きな音楽とかは暗い音楽が多いんで、決してスーパーポジティブな人間かどうかっていわれると、南さんには負けそうだなっていうくらいの感じです。
なので人それぞれだと思うんですけど、やっぱり何か物事を大きくしたいっていう気持ちがあるかどうかっていうのが大事だと思ってて、そうなるとその結果として、ポジティブに伝えるとか、くよくよしててもしょうがないなっていう気持ちになりやすいなという風には思いますね。
小:じゃあ次の方、誰かいらっしゃいます? あ、じゃあめずらしく女性の方から、ガツンとお願いします。
質問者:今までのリスクの話とかから少しそれてしまうんですが、皆さん肩書きが色々あると思うんですけど、会社の中で自分がどういう役割に立ちたいであったりとか、どういう役回りをしたいっていうのってございますか?
小:役回り? 具体的にそれはどういう質問の意図なんですか?
質問者:私は、例えばチームとかに入った時に、人をまとめるとか、漠然とそういう役割をしなきゃいけないなと思うんですけど、そういう時に例えば、個々の意見を拾う役割になりたいとか、自分でイノベーションを起こす役割になりたいとか、色んな人がいると思うんですよ。その中でどういう風なポジションっていうんですかね……。
小:なるほど! なかなか難しい質問ですが、南さんから。
南:難しいのは全部僕に来る気がするんですけども(笑)。女性なのでちょっとトーンを下げてお話するとですね。全部やりたいです! 本当に事業を作ることって楽しいことだと思っていて、作戦を考える事も、チームをとりまとめる事も、伝播させていく事も、全部楽しいと思うんですよね。
たぶん一番今後、これは社会人になってから感じればいい事だと思うんですけれども、やりたい事と得意な事は全然違うので、それがシンクロするように努力するようにしてもらいたいなっていう風に思いますし。
とにかく役割役割って言ってますけども、それは組織によっても全然違うと思うし、周りのチームメンバーの特性によっても違うと思うので、何よりも自分がどうなりたいのか、何に興味があるのか、どんな風になりたいのかっていうのを、今のうちに色んな人に会って、ロールモデルをたくさん見つけてもらいたいなっていう風に思います。
小:多分ここに座ってる人って面白くて、自分のやりたい事とか情熱、やりたい事をやりたいと思ってるんですよ。やりたい事ができない時にどう考えるかっていうと、足りない人、できる人を見つけてこようとか思うんです。
思って、それを実現するために、やってくる人を見つける事にもすごい情熱あるから熱く語って、仲間作りって本書いちゃったりして、どんどん採用しようみたいな、採用本書いてやったりね。そういう風に行動原理っていうか変わってくるので、役割っていうか、実現したい事のためにやってる感じするんですが、僕の言ってること正しいですか?
南:いやもう本当に自分自身でできる事って、本当に限られてるので。僕も一番それを学んだのは、楽天イーグルスっていうプロ野球チームを作った時。球団は作ったんですけど、グラウンドには立てないですからね、まず。
色んな役割がある中で、本当に僕自身は一番のペーペーで、諸先輩方々のチーム・ビルディングっていうのを見たんですけども、本当に自分自身って力があんまりないんだなと。だから自分が得意な事、それで絶対負けない。そして自分ができない事は、誰かに任せるくらいの人を見つけてくる。それが一番最初の人の役割なのかもしれません。
YouTubeで、僕好きな「裸の男とリーダーシップ」っていう動画があるんですけども、ぜひそれを見てもらいたくて。今言ったような役割の順番ていうのはあると思うんですが、その中で自分自身が何ができるのかっていうのを正確に見つけて、自分自身はそこを徹底的にやるくらい、そして他の仲間を巻き込むっていうくらいのことをやれば、何でもできるかなとは思います。
赤:僕もさっきの小林さんの意見に賛成で、あえて言うと、自分がやる役割は会社を勝たせるっていうのが役割だと思ってるんで、そのためにやるべき事を全部やるっていうことなのかなと思ってるんですよね。
僕、DeNA入った時は本当に勘で入ったんで、その時は何やりたいとかってあんまりなかったんですけど、やっぱり常にやった事ない事をやらせてもらってきたんですよね。結果的に、変に役割とか定義してなかったんで色んな事やって自分を成長させてきたっていう実感値はあって、DeNAを勝たせる役も1個なのかもしれないですけども。
僕が若手とか新卒に対して明確に持っている役割は、自分がやって、自分がやらせてきてもらったような、得意というか、ひたすらチャレンジ・アサインメントをしてストレッチして、その結果どんどん人が成長していくっていうことを後輩にも味わわせるっていうことです。
小:徳生さん、西條さん、ありますかね? 追加でこれだけは言いたい!
西:そうですね、色々あると思うんですけど、私はどっちかっていうと、例えば機械が壊れたってみんなが騒いでる時に、僕だったら直せるみたいにまず思っちゃうタイプなんですね。
なので、難しい仕事とか困難なトラブルとか、あるいは誰も全く手をつけてない新しいとことか、そういうのをやるのがすごく好きなので、基本的には、前職の時もそうですけど、そういった話があったら進んで引き受けるっていうのはやってました。
誰も受けたくない赤字事業だったりとか、ちょっとうまくいくかどうかわからない新規事業だったりとか、そういうのをすごく進んで受けたんですけど。その方が結構目立ちますし、成果を出した時も、絶対うまくいきそうな事業で成果出すよりも、絶対無理そうなのでちょっと成果出た方が、意外とすごいと思われたりとか。
結構人と違う事をやってみたいとか、そういうとこで成果を出したいみたいな欲求も結構強いので、大体そういうパターンが多いですね。
徳:今すごい質問をよく考えたんですよ。皆さんにもお聞きしたいんですけど、リーダーになりたいって思ってなったんじゃないでしょ、やっぱり。そういう感じじゃないですよね。やりたい事があって、やってたら自分がリーダーになってたって感じですよね。
ですから多分ご質問の意味は、リーダーシップは何たるかみたいな事なんじゃないかとは思うんですけどね。意見をまとめるのか、人を引っ張るのか、方向を出すのか。
ただ会社を勝たせたいとか、新規事業やりたいとか、僕の場合は人々にインパクトある情報のサービス作りたいとか、それが全ての原動力になると思うんですよ、仕事の。それを行うためには、上に立って指示を出さなきゃいけないのか、まとめ役にならなきゃいけないかっていうのは、自分の性格とか、他の人とかで自然に見えてくると思います。
僕はまとめ役になろうとか、人の上に立つっていう考えから入ると、多分うまくいかないと思います。やっぱり自分が何をしたいかっていうゴールを念頭に置かないと、それから後に自分のスタイルとかチームのダイナミクスとかで形成されていくものだと思うので、あまりそっちを考えるよりも、やっぱり何をつくりたいのか、何を成し遂げたいのかって事を軸足に考えた方が、答えが自然に出てくると思います。
小:めちゃめちゃやりたい事があったら、結果としてリーダーシップというか、リーダーにならないとできない事って結構多いと思うんですよね。一部員みたいになってくると、チームの補強とかできないじゃないですか。
例えばじゃぁ野球チーム作ろうっていっても、普通いちスタッフだとできないじゃないですか。監督とかGMとかならないと。なろうとか、なるように努力しようとか思ったりすると思うんですけど、そういう欲求の下に皆さん活動してきたのかなという風に思いますよね。
質問者:今まではやる時はやった方がいいみたいな事が結構出たと思うんですけど、もし何かをやめるっていう時があったら、それをどういう風な判断でやめるのかなっていう事をお聞きしたいです。というのも、今僕学校行ってたりとか、バイトしてたりとか……。
小:大学やめるんですか!?
質問者:まぁそういう事なんですけど。よくスティーブ・ジョブズのスピーチとかで、毎日鏡の前に立って、本当に今日一日やる事は自分のやりたい事かどうか確かめろみたいなのあるじゃないですか? それを自問した時に、別に学校行くことが今日一番やりたいことじゃないなと思うんですけど。
小:やめたらいいじゃないですか(笑)!
質問者:それで大学をやめていいのかなっていう風に思う時があって、大学をやめたところで、何か大学よりやりたい事がこれだ! っていうのがあるわけじゃない状況で、簡単にやめられないっていう葛藤みたいのがあって、まあ見つかればいいんですけど。
小:ちなみにこの中で大学やめたいって思ったことある方、どれくらいいらっしゃいます? なんでやめないんですか? みんな。
赤:聞きたいですね。
小:ちなみに大学やめたいと思ったことあります?
赤:ないです。
小:僕もないですね。なんでそんなにやめたいんですか(笑)? やめたいと思ったんですよね、なぜ?
質問者:僕は学校の勉強をしてて、あんまりそれが面白くないんです。
小:なんで? だって受験で入ったでしょ、自分で選んで。
質問者:入りました。
小:なぜそう思うの?
質問者:入る時に勉強すること決めてなかったです。
小:なんで?
質問者:適当に入っちゃいました。
赤:まぁ適当に入った結果違うと思ったら、やっぱり変える方がいいですよね。僕も気持ちとしてはわかるのは、今日はやる話が多いですけど、やめる意思決定の方がしんどいし重いんですよ。実際それにコミットしてやってるメンバーもいる中で、何かをやめるって、どちらかというとその方が僕はしんどい判断になることが多いと思ってて。なので、気持ちがあるのにやめにくいなぁっていうのはわかるんですけど。
でも結局さっきの質問にも関係するかなと思うんですけど、僕は納得感ってすごい大事だと思ってて、自分が納得してない事をやりたくないんですよ、個人のタイプとして。チームのメンバーにも極力、極力というか絶対納得した上でやってもらいたいと思っているし。
もし、これなんかちょっと違うかもしれないなー、正直やらない方がいいかもなって思いながらやってる事って、うまくいかないし、結果的にその方がみんなを苦しめる事が多いんですよね。
だから、やらない判断の方が相当しんどいんですけど、それでも本当にやめたいとか、やめるべきなんじゃないかっていうのが自分の中で確信に繋がってるんであれば、早くDo it! って感じの方がいいと思います。
徳:うん。でもね、僕もよく考えてみて、大学の時に授業行って座ってる時間が一番楽しい時間ではなかったと思います。
赤:それは僕もそうですよ。
徳:うん。ちょっとこういう言い方は僭越ですけども、自分が本当に勉強してるっていう気がしなかったんですね、行って座ってるだけじゃ。元々コンピューターやりたかったんで、やっぱり手を動かしてやりたかった。
といったところで大学が提供してくれた、アメリカの大学だとコア・プログラムっていう、南さんご存じだと思うんですけど、1セメスターとかを、企業で働いて単位をもらえるというシステムに手をあげたりとか、色んな教授をあたって「何か仕事ない? 何か手伝わせてよ」っていう事を言って、研究所のアクセスもらったりして、そこでコードを書いてたんですよ。
その時が一番伸びた気がしました。だから皆さん色んな理由があると思うんですけど、もちろんやめるって判断も絶対あると思います。ただそれは、嫌だからやめるのか、他にチョイスがあってそれを取るためにこちらを妥協しなきゃいけないからやめるのかっていうのは、全然違う意味があると思うし、大学っていう環境だったら、まだやりたい事がいっぱい見つけられるんじゃないかという風に、日本でも思いますし。
僕も小林さんと話したんですけど、こんな素晴らしい施設があるって、特に慶應なんかだとこんなにインベストしてるんだっていうのがあると、そのリソースを使わないのはもったいないような気がします。
それに、こう言うともう決定的におじさんになりますけど、やっぱりITとかで学位って結構大事だと思ってて、その人の才能を決めるんじゃないんです。ただアクセスしやすいんですよ、色んなリソースに。
人と会うとか仕事取るとか、それはちょっと表面的な言い方かもしれないけど、すごいハードルが下がると思うんですよね。だからそういった意味では大事だと思いますが、その事よりも一番、自分が本当にやりたい事を今の環境で全力で探して見つけてるかな? というのを考えて、それで、いやこっちの方がやっぱり! って言うならば、それでやめるということはできると思います。
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