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人生は挑戦だ!(全5記事)

「今、自分だったら◯◯する」学生が短期間で1000万円稼ぐためのアイデア

2015年6月26日(金)、27日(土)に開催された、未来の起業家育成プログラム「IVS SEEDS 2015 Summer」の最終セッションに、セプテーニ・佐藤光紀氏、KLab・真田哲弥氏、VOYAGE GROUP・宇佐美進典氏、ヤフー・小澤隆生氏が登壇。モデレーターを務める、じげん・平尾丈氏の進行で、「人生は挑戦だ!」をテーマにディスカッションしました。未来の起業家を目指す若者たちの質問を一刀両断するIVS恒例の人生相談会。「来年の3月までに1000万円稼ぐには?」「目標やモチベーションを維持する方法とは」「出版業界や書店に未来はあるのか」などの質問に登壇者たちが回答していきます。 編集部注:2019年4月25日、登壇者の発言に誤りがあったため本文を一部修正

学生が短期間で1000万稼ぐには

平尾丈氏(以下、平尾):真ん中のオレンジの彼。いいですね。

質問者11:神戸大学経営学部の〇〇と申します。みなさんにお聞きいしたいことがあるんですけども、来年の3月までに1000万稼ぎたいんですけれども、どのようにすればいいですかね?

平尾:お~、具体的ですね。みなさんだったら、3月までに1000万どう稼ぐかという感じですよね。大学生で? そうですね、じゃあ私からいきますか!

(会場笑)

平尾:あ、いらない?(笑)いいですか?

質問者11:よろしくお願いします。

平尾:今、学生だったら稼げるでしょう。これだけいろんなプラットフォームがあって、App StoreもあってiOSもあって、自分たちの時代だと、Googleとかヤフーさんが大きくなってきたタイミングの中で何をするかとかだけだったので。

せっかくなので、インターネットのスターのみなさん。佐藤さんからお願いいたします。

アルバイト以外の方法でいかに稼ぐか

佐藤光紀氏(以下、佐藤):あなたがそれをできるかどうかは別にして、という話だと思うんですね。たぶんご自身が得意なことで1000万稼ぐというのは、もうちょっといろいろあると思うんですけど。

すぐできることでいうと、我々みたいな仕事をしている人って、とにかく会食が多いんですよ。会食が多くて、かつ席数の少ない店によく行くんですよ。そうすると、予約できない店がいっぱいあるんですよ。行きたいけど、予約できない店……いっぱいありますね? これをあなたがたくさん予約しとけばいいんですよ!

(会場笑)

佐藤:あなたが予約しておくんです。「どこどこの銀座の寿司屋のカウンター4席、何曜日、私持ってます」と言うと、次の会食にこの店を使いたいという、IVSに登壇してる社長いっぱいいますから、「どうですか?」と言って、オークションにかける。

なので、高級店の席数の少ないお店を会食用にブッキングしてしまって、インターネット業界の社長に売りまくる。これは、IVSに参加している学生だったらすぐできる! 月100万くらいすぐいきます。以上です。

平尾:いいですねー。ちょっとパクりたくなりましたけども。では、真田親分よろしいですか? さっきの恋愛から打って変わって、事業側です。

真田哲弥氏(以下、真田):短期的に学生が元手なしに新規事業をやって1000万稼ぐっていうのは、まあ無理だと思います。だから、新規事業という事業的なものをやるのではなくて、僕がもし本当に学生のときに1000万円稼がないといけないとしたら、新規事業的なことじゃなくて、アフィリエイトだったりとか……。

僕は学生時代、会社とは別にパーティー屋をやっていて、同じ学生の中に組織を作って、学生団体でパーティーチケットを売りまくって、ということをやっていましたけども。そういう、事業ではなくて、身近なところでコツコツやったほうが1000万円は確実に貯まると思います。

平尾:なるほど。では、宇佐美さん。よろしくお願いします。

宇佐美進典氏(以下、宇佐美):1000万……。1000万のために、自分の何を犠牲にする覚悟がありますかね? 学校に行って単位は取りたいとか、友達と会う時間は取りたいとか、そういう時間であったりとか。何を犠牲にして1000万を作るのかという、たぶんそこが前提としてあるんじゃないかなと思います。

もちろんスポットで、楽して1000万というのは、今の学生の中ではなかなか難しくて、アルバイトをたくさん掛け持ちするというのは、自分の時間を一番わかりやすくお金に変えていく方法としてあるかなと思うんだけど、たぶんそれでも1000万はなかなか貯まらないと思うんだよね。

そうすると、自分以外の人の力を使って、どうやっていくのかということだと思うんだけど、そうしたときに、さっき真田さんが言ったみたいに新しく事業を作っていくというのはなかなか難しいので、自分が作ったノウハウとかを広げていくみたいな、情報商材に近い感じになっちゃうけど(笑)。

でも、ビジネスの根本ってそういうもので、うまくいったパターンをどうスケールさせていくのかというところだから、そういうふうに考えていくと、できる可能性はあるんじゃないかなと思います。

平尾:はい。では、小澤さん。よろしくお願いします。

小澤隆生氏(以下、小澤):はい、1000万でしょ。日本人の平均年収って知ってる? 445万。その2倍以上を手元にキャッシュとして残さなきゃいけないんですよ、税引き後で。つまり、給料じゃ無理なんですよ。月額で80万、20日間稼働で日給4万だから、時給にまわすといくら? 5千円? 8時間働いてね。アルバイトじゃ無理だね。

つまり、何か事業をするか、何かしなきゃいけない。アフィリエイトとか、もちろん可能性はあるかもしれないけど、あなたに才能があるかどうかわからない。

確実性を高めるために、話をすると、今1000万以上稼げるのって、例えばiOSとかAndroidにおけるアプリ開発だよね。自分ができなくてもかまわない。今日からできるのは、友達の中で開発のできる子を5人、10人、もしくは、自分が3ヵ月勉強してもいい。ただ、これは確実性はないわな。

友達の中で5人10人集める、それで受託をすると。受託どこだと。クラウドワークスとランサーズに行って、案件集めると。実際、僕の後輩、大学2年生の子2人で、それで初年度5000万稼いだんじゃないかな。だから、そうするかな。

平尾:そうですね。また1000万稼いで報告してもらえるとありがたいなと思います。

目標やモチベーションを維持するメンターのすすめ

平尾:あと15分です! そう言うと、みんな手挙げるから。最後、何案かもらって、その中でサバきたいなと思います。では、女の子いきますか? ぽんぽんと。

質問者12:今、私が将来見据えている理想像と、今の自分があって。そこに行くために、もちろん段階を踏んで、何をしたらいいか考えて実行していくわけなんですけども、そこのステップが果たして正しいのか、目標に対してズレてないのかとか、目標までの今の自分の立ち位置がどれくらいなのかというのを測るにはどうしたらいいでしょうか?

平尾:なるほど。1回、質問2、3人聞きますね。後ろの真ん中の男の子。黒いジャケット。

質問者13:お聞きしたいのは、組織が30人、50人、100人、300人のように大きくなっていくときに、絶対問題が起こってくると思うんですけど、大きくなってくるにつれて、どうやって企業のカルチャーを作り上げていったのかということをすごくお聞きしたいです。

平尾:はい、じゃあもう1問くらい。真ん中のスーツの彼。

質問者14:ありがとうございます。みんなをチームで集めて、大きな目標に走るってなるときに、その目標があっても1年2年とかすると、やっぱり最初よりはモチベーション下がってくると思うんですね。

大きな会社だったら、資金もあるし、会社の名前もあるし、上下関係もあるしで、モチベーションが保たれるんですけど、ベンチャーでそれを使えない立場で、どういうところに気をつけたほうがいいとか、お願いします。

平尾:わかりました。1回、3問で切りますね。全部受けてくると、なかなか厳しいと思うので、ちょっと我々のほうで選定させていただいて、聞けなかったらちょっと申し訳ないんですが、お話させていただければと思います。

目標の話やモチベーションの話があったので、私も聞いてみたいので……宇佐美さん。働きがいのある会社ランキング1位でいらっしゃったりとか、モチベーションの源泉とか、ちょっと複合的に絡ませていただいて、目標に対して向かっていくところのマネジメントであったり、人がスケールアップしていく中で、どういうふうに気をつけていらっしゃるのか教えてください。

宇佐美:まず、個人においても会社においても、目標を正しく設定することと、そこに対して正しく努力することがすごく大事です。

今、学生の立場だとすると、自分が立てている目標というのが本当に正しいのかどうか、そこに向けて正しく進んでいるのかどうかというのは、なかなかわからないと思うんですね。

なので、いろんな人に聞いてみるといいんじゃないかなと思います。友達であったりとか、先輩であったりとか、自分とは違う視点で物事が見えている人に話を聞いてみるといいと思います。

それは、会社の中でも、例えば個人の目標を設定するときって、個人だけでやるのではなくて、必ず上司の人と一緒に目標設定をしてやるし、途中で目標が変わったりするとそこも修正するし、適宜変えていくんですよね。なので、自分の中でメンターとなる人を見つけられるといいんじゃないかなと思います。

出版業界や書店に未来はあるのか

平尾:はい。続きまして、ザクザクいきますよ。真ん中の白い彼、お願いします。

質問者15:周りの大人に、「趣味を仕事にしろ」って言う人と、「趣味は絶対に仕事にするな」という人がいるんですね。どっちだと思いますか?

平尾:なるほど、いいですね。続きまして、他の質問。

小澤:どっちでもいい、以上!(笑)

平尾:ははは(笑)。奥の彼いきましょ。

質問者16:出版物と書店の価値が下がっていて、非常に困っています。インターネットのスターの方々から見て、出版物と書店の価値というのをどこに見出しますか?

平尾:なるほど。続きまして、真ん中の女性、お願いいたします。

質問者17:お聞きしたいのが、名乗りを上げる大切さだったりとか、カッコつけず泥臭く生きる大切さだったりを知りたくて。今たくさんおもしろい質問があると、ドキドキして質問やめようかなと思っちゃったりとか、上品な自分が好きだったりすると、泥臭い仕事とかを嫌がっちゃうのもあるんですけど。将来成功したいからきっとそういうのも大切なんじゃないかなと思って、大切さを教えてほしいです。

平尾:なるほど、ありがとうございます。もう1問くらいいっちゃいましょうか。後ろのグレーの方。

質問者17:ビットコイン、仮想通貨についてどういうふうに考えておられるのかなと。楽天さんがアメリカでビットコインを導入したと思うんですけど、単純にお聞きしたいなと思いました。

平尾:はい、わかりました。今、4つ出ましたね。ちょっとビットコイン、実は私答えたいなと思っているので(笑)。

(会場笑)

平尾:モデレーター権限でそこだけ失礼させていただこうかなと思うんですが……手短に早く?

ビットコインいいと思います。

あとは、名乗りを上げるというやつと、書店のやつがありましたね。佐藤さん、書店……厳しいですか?

佐藤:大丈夫だと思います。マンガに限った話で言うと、個人的には、フローとしての作品連載は紙の縮小をアプリ、ウェブが補っていくと。その上で、ストックとしての価値、愛蔵品としての漫画の単行本は残ると考えます。

インターネットを今まで以上に大胆に活用していくことで、マンガ市場の拡大、業界の明るい未来を作っていけるというのが私の考えです。頑張ってください。

ビジネスにおいて泥臭さはマストではない

平尾:はい、ありがとうございます。名乗りを上げる系ですね。これは、私もちょっと真田さんと小澤さんのお二人に聞きたいので、名乗るタイミングとか、結構学生のときって勇気がいったりとか。

真田さんは伝説をいろいろお持ちだと思うんですけど、名乗ってらっしゃったのかわかりませんが、そのあたり含めていくつか教えていただけると。

真田:いまいち質問の意図が理解できてないんですけど。

小澤:泥臭いことの重要性を教えてくれってことですか? 泥臭いということが成功に対してどのくらい必要かどういうかってこと?

質問者17:そうですね。つい周りの目とかを気にしちゃって、動きが固まっちゃうというかカッコつけちゃうクセがあるので。

小澤:じゃあ泥臭くないけど、真田さんが答えます(笑)。

真田:僕、カッコつけるのがすごく大事だと思いますけどね。カッコつけたいから頑張るわけじゃないですか。よく言うじゃないですか、白鳥は水から上の見えているところはすごく優雅に振舞っていて、水面下でガーーっとバタバタやっている。

僕はずっとそうでしたけどね。人前ではカッコつけたい、だからそのために頑張るし、なんかそれでいいんじゃないのって思いますけどね。

小澤:泥臭いことはまったくマストじゃないですね。泥臭くなく成功できるんだったら、そっちのほうがいいに決まってるんだけど。なかなかそうも言っていられない局面になるので、仕方ないという感じですね。

泥臭いことが前提ではないですよ。結局、モノ・サービスを作って、お金をいただかなきゃいけないんです。お金をいただく際には、胸張ってお金をいただけりゃいいですけど、たいがい肩書きもなければ、実績もなかったら、「お願いしますっ!!」って言わなきゃいけないんですよ。それをどう思うかですね。それがお願いできないんだったら、お金がもらえないだけですから。

お金が欲しい、実績がない、もうすがりついてでも「これ1回使ってみてください!」と、「絶対いい商品ですから!」て言ったって、「なにこの会社名」「なんだこのサービス、誰が使ってんの?」「いや、誰も使ったことありません」という状態から、100社200社、1万人2万人って使わせるためには、必然的に、ひょっとしたら泥臭く見えるようなことをしなきゃならないかもしれませんけど。

FacebookとかLINEとか、本当にいいサービス作った人って、たぶんユーザーに「使ってください! このLINEを!」って言ったことないんですよ。それで済むんだったら僕らもそっちのほうがいいなぁ。残念ながら僕のサービスはだいたい良くないから、信じがたいくらい媚を売りますね(笑)。

平尾:ありがとうございます(笑)。

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