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日本からグローバルに通用する製品・企業を創る(全5記事)

コロプラ千葉氏が語るIoT時代 自動運転車とドローンの性能を披露

2015年6月27日(土)、インフィニティ・ベンチャーズLLPが主催する「IVS SEEDS 2015 Summer」が慶應義塾大学日吉キャンパスで開催されました。今回のテーマは「日本からグローバルに通用する製品・企業を創る」。モデレーターをインフィニティ・ベンチャーズLLP・小野裕史氏が務め、コロプラ・千葉功太郎氏、スマートニュース・浜本階生氏、ソラコム・玉川憲氏の3名を招き、日本の製品や企業がいかにして海外で戦っていくのかを語ります。まずは初めに、コロプラ・千葉氏が大学を卒業してから同社を創業するまでの道のりを語ります。根っからのテクノロジー好きだという千葉氏は、私物のドローンや自動運転車を披露。千葉氏本人や、企業として見据えるIoT時代についてプレゼンしました。

いかにしてグローバルに通用する日本企業になるか

小野裕史氏(以下、小野):みなさん、これを含めて残りあと2セッションですが、元気はまだ続いていますか? 眠くなってませんか? 大丈夫でしょうか? 大丈夫という方は、まずこのお三方に対して大きな拍手からスタートしたいと思います。

(会場拍手)

ありがとうございます。私はインフィニティ・ベンチャーズの小野ですが、その隣にいらっしゃるのはコロプラの千葉さんです。よろしくお願いいたします。拍手をお願いいたします。

千葉功太郎氏(以下、千葉):よろしくお願いします。

(会場拍手)

小野:そしてスマートニュースの浜本さんです。よろしくお願いします。

浜本階生氏(以下、浜本):よろしくお願いします。

小野:そしてちょっと前まではAWSのエバンジェリストで、今はソラコムの玉川さんです。よろしくお願いします。

玉川憲氏(以下、玉川):よろしくお願いします。

小野:このセッションは「日本からグローバルに通用する製品・企業を創る」と、経営者向けの話に通じるかもしれないんですが、みなさん学生が中心ということですので、学生目線の話も含めて進めていきたいと思います。

その前に、それぞれお三方に簡単にプレゼンテーションをしていただいて。会社について、どんなことをやっているのか、自身の自己紹介など。

そしてなぜかここに置いてあるドローンの話などもたぶん、飛び出してくると思います(笑)。そのあたりを順番に、まずはコロプラ千葉さんからお願いします。

千葉:コロプラ千葉です。よろしくお願いします。(ドローンを持ち上げて)私物を持ってきました。

小野:ちなみにこれ、みなさんよく「ドローン」と言いますけど、正しくは「マルチコプター」ですね。ドローンと言うと、無人運転をする、例えば最近グーグルがつくった無人運転自動車とかも全てドローンと言うので、これだけを単独で「ドローン」と言うと、厳密には誤りなので「マルチコプター」と言います。マルチコプターを触ったことある人いますか? 結構いますね。ありがとうございます。

大学を卒業後、コロプラの副社長になるまで

千葉:じゃあ改めて、こんにちは。コロプラ千葉です。よろしくお願いします。昨日も参加された方いらっしゃいます? すみません、その方には2度目のお話になっちゃいますが。2回目飽きさせないようにネタを変えてきたので、お付き合いください。

コロプラを知ってる人は、どれぐらいいらっしゃいますか? ありがとうございます。うれしいですね。ちなみに3年前は10人ぐらいしか知らなかったので、だいぶ知名度上がったんじゃないかなと思います。僕はコロプラ創業から副社長をさせてもらってます。

最近は新卒採用とか、次世代部という部署の管轄をしているんですけど。学生起業家支援とか、あとまだ言えないプロジェクトとか。3年ぐらい先のことをやっています。僕は学生時代は、ここのキャンパスではないんですが、慶応のSFCにおりました。環境情報学部です。テクノロジー大好きです。

そこから新卒は大手へいこうかなと思って、リクルートという会社にいきました。3年間だけそこでWeb系のサービスをやった後に、ずっとベンチャーですね。サイバードというモバイル系のベンチャーの創業。そこから子会社を作るかたちで、KLabという六本木ヒルズにあるベンチャーですが、そこの創業取締役として2001年から(やっていました)。

今はソーシャルゲームの会社をやっていますが、そこで知り合った社長の馬場と一緒に2009年の1月にコロプラの創業をしたという感じです。大学からずっとインターネット系のことをやっているんですけれど。その中でも、2000年以降はモバイル系のインターネットですね。携帯電話とか、今で言うスマートフォンとか。モバイルのインターネットのことをずっとやってきている人生です。

IoT時代の車とドローンの話

千葉:個人的な話をしようかなと思っていて、最近のハマりなんですが、僕は「テスラ(tesla)」という車に乗っています。知ってる人います? さすがですね。

小野:意外に知られてないんですね。

千葉:思ったよりね。全員ではない。今日ここの真下、みなさんのお尻の下あたりの地下2階に停めてあるんですが、アメリカ発のシリコンバレー100パーセント電気自動車です。これ、車のようなフリをしてスマホみたいな感じで、巨大なスマホがついてるんです。

僕のiPhoneからいろんなコントロールができて、ここから車両の状態をチェックしたり、エアコンをオン・オフしたり、地図で今どこにいるかとか、怪しい人が来たらクラクション鳴らしてやるとか。

いろんな操作がスマホからできて、完全にInternet of Thingsなんですね。インターネット端末。こういうのって、ただ単に電気になったからというだけではなく、電気になってインターネットに常時接続されている端末なんですけど、何か不具合があるとテスラさんにお願いすればエンジニアがリモートログインして、ここのログデータを全部見て遠隔から直してくれるんです。「21世紀だな」と思いながら。これアメリカ発です。

もう1つがドローン。個人的にドローンにハマっていて。最近ドローンを飛ばすと怒られるので、舞子スキー場という知り合いのスキー場のオーナーさんにお願いをして、スキー場を貸し切って飛ばしてきました。

これはDJIという中国の会社のドローンでPhantom3という機種です。(写真の)右側で赤いのを飛ばしていますが、そっちはフランスのParrotという会社のドローンです。

フランス産と中国産が、今ドローン業界のコンシューマでは席巻しています。かつ、右側の写真は白いメガネをかけていますが、ヘッドマウントディスプレイですね。それを着けて、(ドローンの)ここにカメラが付いているんですね。飛ばしたときにカメラの映像がリアルタイムに手元におりてきて、その映像をヘッドマウントディスプレイで観ながら運転をすると。かなりSFチックな未来なことをやります。

今日の話のタイトルが、「グローバル」だということをさっき知ったので、ちょうどいいなと思って時間を使って話しているんですが。

当然コロプラもグローバルを意識して、いろんな活動をしています。やっぱり世界ではどんどんいろんなことが動いているなと思っていて。僕自身も、当然コロプラの創業者としていろんなことを会社で取り組んでいますが、個人でも常に興味と関心を忘れずに何でもやる質なんですけど。

特にテクノロジーで新しくプラットフォームにたりえるものが出る瞬間には敏感になっています。それを知識だけで、ああだこうだと批評をしてもダメだろうなというのが僕の持論です。とにかく高くても、バグが多くても、買ってやってみて、自分なりの体感値を持ってから何か意見を言うというのがバランスいいんじゃないかなと思ってます。

人気ゲームを輩出するコロプラについて

千葉:そういう意味では、コロプラもそういう会社なんですが……。一応会社の話をしないとたぶん人事的に怒られてしまうので、やっと会社の話をします。コロプラはスマホのアプリをいっぱいつくってます。

コロプラはゲーム会社です。みなさんの中だと「白猫プロジェクト」とか「(魔法使いと)黒猫のウィズ」とか「ほしの島のにゃんこ」とか、そういうゲームをやっていただいている方も多いかと思いますが。

この会社は、2008年に創業者の馬場が、エンジニアなんですが、1人でつくった会社です。僕はサポートとして2009年の1月に入っています。2009年1月、ちょうど今から6年半前はマンションの1室です。秋葉原です。

自作PCがサーバとして用意してあって、僕とエンジニアの社長と、デザイナーの女の子の3人だけで創業して、一生懸命やっていた会社です。

それが今、こんな感じですね。600人以上の仲間が加わって、世界中にゲーム配信をしているというところにまでなりました。これがベンチャーです。たぶん今日朝からいろんなベンチャーの方のお話があったのでお腹いっぱいだと思いますが、ベンチャーやっているのってこれが楽しいんです。なので、みなさんも自分で起業するも良し、伸び盛りのベンチャーに入るも良し。ベンチャーの成長する過程、自分が何か影響を与えている感じが楽しいんじゃないかなと。

コロプラは今数字だけで見ると、上場させていただいて時価総額が3000億円を超えて、Appランキングが2014年は1年間で6位。今94タイトルぐらい出してます。

売上も何とかぼちぼち伸ばしていて、今年は9月末決算あと3ヵ月で700億円ぐらいの売上を頑張って出そうと思っています。

世界の売り上げランキング。これは単月ですね。

去年1年間のスマートフォンアプリランキングで見ると、うちは6位でした。みなさんに注目していただきたいのは、このオレンジ色のところで、オレンジ色は全て日本の企業ですね。

インターネットの世界で、1つの世界ランキングで、トップ20にこんなに日本企業がいっぱいいるのはゲーム業界とスマホ業界だけだと思っています。それぐらい日本人が得意とするゲームというカテゴリで、短期集中でしっかりと戦力を集めて、良いプロダクトを世界中に送っていくと、日本のベンチャーでも十分世界で戦える土壌がある。

ただ、ジャンルを選ばないと負けてしまうので、ゲームというのはいいんじゃないかなと我々は思っています。一応宣伝ですが、新卒じゃんじゃん募集してますので。世界で一緒に戦いたいという方は来ていただきたいと思ってます。

あと僕が結構頑張ってやっているんですが、学生起業家支援というのもこの3月からはじめました。コロプラネクストという名前で。CEOが現役の学生である、大学生・大学院生は当然なんですけど、最近は高校生とかもお会いしてるので、高校生学生ベンチャーも支援していこうかなと思ってます。

オフィスとかいろんなことをやりますが、一番大きいのは僕と代表の馬場が面倒を見てあげるというところですね。我々は別に金融系の人間ではないので、本当に会社を一緒につくってきた直近のスタートアップの人間として、何かお手伝いできればなと思っています。

来月の中旬ぐらいに渋谷にオフィスをつくることになって、我々のコロプラネクストの仲間は自由に24時間使える道玄坂のコラボレーションオフィスみたいなものをつくります。これは1ヵ月後ぐらいなので、ぜひ遊びにきてください。

あと今年1月から、これは僕、うれしい話なんですけど、Jリーグのトップスポンサーをコロプラでさせていただいておりまして、日本のサッカーを盛り上げていきたいなと思います。我々もともと位置ゲーというゲームからスタートしていて、リアルな世界とネットの世界を融合させたエンターテインメントをつくっていくというのが社是なんですけど、Jリーグさんのゲームを今つくっているんですね。

Jリーグのすばらしいサッカーゲームが、もしヒットすることができれば、ゲームと試合を観に行って、試合を観に行くと、そこで応援した結果がまたゲームにも反映されるようなネットとリアルの融合みたいなところを実現して。それを通じて日本のJリーグを盛り上げて、子どもたちに夢を持ってもらって、日本のサッカーが強くなり、世界で勝てる日本になればという思いがあります。

そんな感じで、今日はみなさんとお会いするのを楽しみにきました。ぜひこの後も引き続きよろしくお願いします。

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