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【CafeSta】山本一太の直滑降ストリーム@Cafesta ゲスト:北村経夫参議院議員、青山繁晴参議院議員(全13記事)

日本の金融・個人情報が筒抜けに? 長尾俊介氏が語る海外M&Aのリスク

自民党のトーク番組「CafeSta」内のコーナー、「山本一太の直滑降ストリーム」。本パートでは、コメンテーターの長尾俊介氏が登場。中国企業が日本企業を買収しようとすることで起きるリスクや、コインチェック事件を振り返ります。

中国企業が日本企業を買収することで起きるリスク

山本一太氏(以下、山本)それではお待たせしました。スイス生まれの貴公子、長尾俊介、登場です。

長尾俊介氏(以下、長尾):こんばんは。

山本:どうも長尾さん。中川コージ、おもしろいでしょ?

長尾:はい。

山本:いやー、実に。なんか見てたら彼自身がAIかロボットかなんて見えてきたしさ。むしろこうやってみたら機械で動いてたりしてね。

長尾:それ、一太さんだけだと思います(笑)。

山本:そうですか。わかりました(笑)。

長尾:いや、最後の極東のビッグブラザーの話なんですけれども、まさしく最近それにまつわるというか関連する話を聞きまして。私の知り合いで、日本でペイメントの会社をやっている人がいるんですね。まだ未上場なんですけれども、たぶんユーザーの中にも使っている人いると思うんですけど。

山本:ペイメント、決済?

長尾:はい。スマホを使った決済なんですけれど、まさしくそのテンセントという中国の会社が、(私の知人に)「お前の会社を売ってくれ」と。(テンセントは)今時価総額で6位で、WeChatをやっているという意味ではモバイルの会社なんですけど。どかどかっと金を積んで、「とりあえず、まぁお金いくらでも積むから、会社ごとまるごと売ってくれ」というような。

山本:長尾さんの知り合いの方にね。

長尾:彼はそこで売ったら、当然ながら、日本の決済情報とか、誰がどこでなにを消費していてという情報が全部筒抜けになって……。

山本:それはそうでしょう。

長尾:テンセントって私企業ですけれども、どういうふうにビッグブラザーと結びついているか不透明なので。それに、ひょっとしたら日本の決済情報をそういうかたちで譲ってしまうことになるかもしれないので、そこで彼は「積まれても売りません」と。

山本:すばらしい。彼は国益を考えたんだね。

長尾:そうですね。

山本:すばらしいね。

長尾:でも確かに、知るべしというのは本当にまさしくそうで。

山本:それはそうですよね。その長尾さんのお友達は若いんですか?

長尾:はい。35歳とかですかね。

山本:ああ、すごいね。やっぱりね。でも、いくらお金を、たぶん何百億かもしれないけど、売らなかった。

長尾。そうですね。「数百億積まれた」と言ってました。

山本:すごいな。俺だったらすぐいっちゃうね。数百億ってつったら。「選挙何回戦えるだろう?」なんて。冗談ですよ、みなさん。冗談(笑)。だけど、すごいね、数百億積まれて。

そういえばベンチャーといえば、どうでもいいことなんですけど、IT担当大臣の時にアメリカに行って。Oculusってあるじゃない。今なんかFacebookが買ったんでしたっけ?

長尾:ええ、これですね。VRの。

山本:これを作ったのが、南カリフォルニア大学の23歳のラッキーという人なんですよ。ラッキーにアポ取ったらぜんぜん出てこない。30分遅れて短パンで出てきて、「ハーイ、ラッキー」みたいな感じで。でも、彼は2,000億で(Oculus)を売りましたからね。

長尾:日本大好きらしいですね。

山本:そうそう。日本大好きでいい人だったんですけどね。「ああ、これがシリコンバレー」……じゃない。あそこシリコンバレーじゃないな。まぁサンフランシスコの近くかな。

長尾:でも、今はたぶんマウンテンビュー、いや、シリコンバレーにいますね。Facebookと一緒になったので。

山本:でも、その人がやっぱり数百億積まれても売らなかった。すごくいいな。

長尾:そうですね。でも、本当に国益を考えたり、私企業とはいえ、とくに金融の情報とかいろいろな個人情報というのはセンシティブですからね。

山本:やっぱりだから中川博士からいろいろ学ばなければいけないってことですよ。結論はね。知っチャイナ!

長尾:そうですね。いいですね。すばらしいコーナーですね。

コインチェック事件の影響

山本:ということで、今日は最初からビットコインです。最初から仮想通貨です。

長尾:そうです。本当はここはトランプコーナーじゃ?(笑)。

山本:1年前ぐらいにやろうと思ったけれども、もうトランプコーナーは潰したので、今日はなし。

長尾:はい。しばらくは。

山本:もうビットコイン。長尾=ビットコインということでね。

長尾:それで先週の引き続きなんですけれども、コインチェックの情報が世間をまだ揺るがせてますけれども、これにちょっとフォーカスしながら話していきたいと思います。

山本:OK。

長尾:ちょうど昨日、金融監督庁からコインチェックが言い渡されていた。

山本:報告義務のデッドラインだった。

長尾:そうなんです。ちゃんと報告義務を履行して。

山本:「出川さん知らないんだ」とか書いてあるけど。

長尾:ちなみになんか2月13日、昨日が出川さんの誕生日らしいんですね。

山本:あ、本当。ふーん。

長尾:金融監督庁のセンスなのかわからないですけど(笑)。

山本:わざとじゃないよね(笑)。

長尾:たぶん違うと思いますけどね(笑)。

それで一応「業務改善命令に係る報告書を提出しました」というふうにコインチェックさんも出してまして。一応、ポイントを4つまとめてまして。

(1つ目が)本事案の事実関係および原因の究明、なにが起こったのかと。2つ目が、顧客への適切な対応。これは補償も含めてですね。(3つ目が)システム管理体制にかかる経営管理体制の強化および責任の所在の明確。セキュリティ関連ですね。4つ目が、実効性のあるシステムリスク管理体制の構築および再発防止策。またハッキング被害を受けないようにどうするかと。

一応、COOの方だと思うんですけれども、今日出てきて会見をして、会社としては事業を継続したいというふうに言ってまして。

山本:見た。でもね、コインチェックの経営者の人、やっぱりこれきちっと対応してもらわないと、仮想通貨の仕組み全体にも影響があるから。たしか昨日出たNHKの最新の世論調査で、「規制すべきだ」という意見がやっぱりすごく多かったから。

長尾:そうですね。

山本:これはこれでやっていかないといけないんだけれども、同時にイノベーションの側面もあるのでね。

長尾:はい。

山本:わかりました。ということでどんどんいきましょう。

盗まれた5億円のXEMコインの行方

長尾:これがある一方で。

山本:あ、アカウント。

長尾:はい。先週一太さんが言ってたみたいに、みんなで盗まれたXEMコインの行方を見たらいいんじゃないかと言ってて。まぁなかなか一箇所で全部を見るのは難しいんですけど、1つご紹介しておきたかったのは、こういうサイトがありましてですね。ちょっと見にくいかもしれないですけど、「explorer.ournem.com」というサイトで。

ここに行くと全NEMの取引記録が見られるんですね。ブロックチェーンに乗せているので、当然ながら見れるんですけれども。

例えばここの取引記録から、特定の取引をクリックすると、このようにその取引を見にいけるんですけれども、例えばこれが一応犯人のお財布というか、アドレスと言われている住所なんです。

今朝見てみたんですけれども、XEMの通貨のバランスはほぼ0なんですね。0.01。

山本:ほんとだ。

長尾:だから5億円盗んでいるんですけれども、ほぼほぼここのアカウントからはもうさばききって、どこかに行っちゃってるんですね。一方で、一応全取引がこのようにバババって出てきて。

山本:なるほど。タグ付けでずっと追いかけれられるというのは、これのことなんだな。

長尾:そうですね。例えばその1個をクリックすると……。

このNEMという通貨の特徴というのが、ある一方のアカウントからもう一方に送ったときに、その仮想通貨を送った送信者がメッセージを入れられるんですね。

この取引には、まぁおもしろいシャレの利いた人で、「ja oshieteyo nande bitcoin ha coincheck ga iindayo yappa shiranainda」みたいな、出川さんのあのCMのメッセージを入れて、犯人を……。

山本:ほんとだ。ローマ字で書いてるよ。

長尾:そうなんです。こういうこともできるんですけど、このメッセージを付加できる機能を使って、犯人に対して「資金洗浄をしませんか?」と持ちかけていた人がいっぱいいるんですね。

山本:なるほど。

仮想通貨の資金洗浄の流れ

長尾:その内容に行く前に、興味ある人は、ここの犯人のアカウントの一番最古の一番古い取引を見にいくと、ここ1月26日の真夜中から20分間の間に5億XEMが、このコインチェックのアカウントからこの犯人のアカウントに移っているのも確認できます。

じゃあ流出したXEMはどうなったのか? いくつか3つぐらい「どうやらこういうふうに資金洗浄してるんじゃないか?」というのがあります。1つはですね。

山本:DASHね。匿名コイン。

長尾:DASHというまた別の仮想通貨なんですけれども、そこで資金洗浄を持ちかけた人がいて、それと交換しないかというふうに、まずこのCheenaさんというホワイトハッカーの人なんですけど、その人が突き止めていますね。

山本:なるほど。

長尾:もう1つの可能性としては、この犯人がいろんな不特定多数の人に「(あるURL)xem -15% off」というメッセージを送ってるんですね。そのメッセージの前にあるURL、インターネットのアドレスを入れてるんですけれども。

山本:onionじゃん。onion。

長尾:はい。onionという、ダークWebのURLのドメインが。

山本:ダークWebって、なんか違法の空間でしょ?

長尾:そうです。まぁ規制されていなくて、普通の……。

山本:ダークサイドみたいな。(ダース・ベイダーの真似をする)

長尾:ベイダーですね。

山本:すみませんでした。つまらないこと言って(笑)。

長尾:(笑)。

山本:まぁとにかくダークWeb?

長尾:そうなんです。普通のブラウザでは見れない、まぁ暗黒空間って一太さんおっしゃってましたね。

山本:暗黒空間。「my son emperor」みたいなね。まぁいいいんだけど。はい。

長尾:それはなにかわからなかったですけど(笑)。

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