2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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今井紀明氏(以下、今井):(当時高校生だった小幡氏が手がけていたイベントに)ホリエモンを呼んだりしていたよね。
小幡和輝氏(以下、小幡):あ、そうですね。堀江(貴文)さんは来ていただきましたね。
今井:Twitterで見た。
中川和彦氏(以下、中川):ホリエモンの本を読んで?
小幡:堀江さんが出所されて1発目に書いた『ゼロ』という本です。あの本のプロモーションの一環のような感じで、うちの会社で講演会をさせてもらったのです。
中川:堀江さんはここにも来てくれた。(観客も)200人くらい来てくれて、すごかった。
小幡:Twitterに書いているアドレスに、堀江さん宛のメッセージを送りました。「こんなことやりたいです」と送って、そこからアポをとりました。
今井:すごかったよね、Twitterで話題になって。あれでかなり小幡くんのことを知った人が多かった。
小幡:はい、そうですね。
今井:僕はたぶん、それがきっかけとなって(小幡氏を)知ったんです。
小幡:高校生が堀江さんの講演会を企画して、500人集客するという。
中川:高校生か。
今井:僕が創業したてのときで、たまたま「こんな子がいるんだ」と思って応援したくなって。ただ、会う機会がなかった。
小幡:4年越しくらいでしたね。(お互いの)情報は知っていたけれど。
堀江さんのイベントによる影響は大きかったですね。そこから「これを一緒にやろうよ」といった話が来だして、どんどん仕事がつながって今に至る。
今井:クラウドファンディングから説明したほうがいいんじゃないのかな、今日は小幡くんが主役の会なので。
小幡:あ、そうですね。
(スライドを指して)これは僕の昔の写真です。15歳のとき、定時制高校の入学式での写真がこれです。今、自分の本を書いています。先ほど自己紹介したような、いろいろなやりとりや経緯、話を含めた自分の体験談の本で、それを日本中の学校に配るというプロジェクトです。
僕の中で、自分の人生を振り返って一番辛かったときは“不登校の最中”ではなかったんです。一番は、嫌々(学校へ)行っていたときなんです。「学校に行け」と言われて、でも学校には居場所がなく、なのに先生にも来いと言われて。まぁ、どこにも居場所がない状態でした。これが一番辛かったですね。
今、日本では9月1日という始業式の日、夏休み明けの日が子どもの自殺が一番多い日と言われています。始業式の日というのは、日程もどんどん変わったりもしているので若干変わりつつあったりもしますが。実際にその周辺が圧倒的に多いのです。夏休み明けで、(学校に)戻んなきゃいけないことが辛い。
不登校の子たちは親がその選択を認めてくれているので、実は本当に辛い状態のほんの少し手前の段階というか。親に行けと言われて学校に嫌々行っているのだけど、クラスに居場所がない。それがすごく辛いと思っています。
そこの子たちに、学校へ行かなくても別の形で身になるというか。行かなくてもいいというのは言いすぎかもしれませんが、「学校に行かない」という選択肢を伝えたい。そこで、自分の実体験の本を配ろうと思いました。
小幡:いろいろ考えたんですよ、これ。めちゃくちゃロジカルに考えた。親が僕の本を買い与えているということは、不登校を肯定している。だから、そういう子たちは、そもそも不登校になっているはずです。そうじゃない場合は、僕の本を本屋さんで買って子どもに与えるということはない。でも、学校の図書館に本があれば、当事者の居場所だったりするので届くかもしれない。
でも、僕の本を僕が学校に寄贈をしても、学校からすると「学校を否定する本」を入れることになるわけじゃないですか。これは置けないということになると思ったんです。だから、僕が直接届けることはできないなと。
そこで、クラウドファンディングを今回使うわけです。僕のプロジェクトに3,000円のご支援をいただくと、本が2冊届きます。1冊は支援していただく方の分で、もう1冊は母校に寄贈してください。そうした仕組みのプロジェクトになっています。
僕からのプレゼントというか寄贈ではなくて、学校の卒業生が「この本はいいよ」という推薦の元で本が寄贈される。この仕組みであれば、学校としては置いてくれるのではないかと思いまして。そうしたクラウドファンディングで支援を募っていて、今日が締め切りです。
中川:今日か。
今井:今まで、210人くらいの方が支援をされているんですね。すごいですね。
中川:金額は達成しているんだろ?
小幡:目標金額は100万円。今、120万円とちょっとくらいです。
中川:すごいな。今日までいけたのか。俺、忘れてたわ。ごめん。
小幡:(笑)。
中川:23時59分までいけるんだろ?
小幡:いけます。今日やっていただけるだろうと信じているのですが。
中川:まだ間に合うぞ。と。
今井:今からすぐスマホでやれば。
小幡:目標金額が100万円で、あと5時間あります。支援は210人、本当にありがたいですね。ご支援をいただいて。
中川:今思い出したのだけど、その支援してくださっている方が、意外と現職の教師の方が多いと言っていたね。
小幡:はい。
中川:本来はなんていうのかな。ある種、学校にとっては「いかんよね」という本じゃない? だけど教師がかなりの割合でプロジェクトに賛同しているんだよね。
小幡:そうなんです。本当にそれはやってみて意外でした。
中川:先ほど言っていたように、今日はどんな人が来られているのかを聞いてみたいね。ちょっと忘れていたから。
今井:今日はどういう方が。教育関係の方はどれくらいいますかね?
(会場挙手)
中川:けっこう教育関係の方がいらっしゃる。すごい。
今井:なるほど、すごいですね。それ以外はどういった関心から来られているのですかね。
中川:例えば、ご自身が不登校だった方はいらっしゃいますか?
(会場挙手)
あ、いらっしゃる。あとはなんだろうな。どういう聞き方をすればいいんだろう。
今井:このテーマに関心がある。
中川:まぁ、そういうことだよね。関心がなかったら来ないだろうけど。「社会的なテーマとして関心があったから来たんだよ」という方はどのぐらいですか?
(会場挙手)
あ、けっこう。やっぱりいろいろ気にはなっている。
小幡:僕らのファンって言う可能性(笑)。それは厳しい?
中川:なんでそこまで聞くの(笑)? さっきので良かったじゃない(笑)。
小幡:すみません。ちょっと調子に乗りました。やはり教育関連の方が多い。
中川:関心をだいぶ持っていただいているという感じと、先ほど言っていたように学校の先生がまず支援をしてくれている。あれだね、今日もけっこうお見えになっているというのはすごい。
今井:実際に僕も通信制と定時制高校の子たちの支援をやっていて、先生方と話す機会があります。やはり先生方が、学校の先生だけで生徒たちを理解するのは難しいということを、かなり認識されています。とくに通信制や定時制高校では、登校中だけど不登校を経験しているので、先生と揉めたり、やんちゃ系などいろいろなタイプがいたりするんですよね。
そういう意味では先生に話さない、話せないこともたくさんある。そこで僕らは「違う大人」というカタチで、ボランティアで250人くらいいるんですが、授業外で関わるようなことをやっています。
中川:そのボランティアの人は授業にどう関わるの?
今井:「コンポーザー」というのがD×Pのボランティアの名前になります。生徒3、大人1の割合で授業に毎回同じ人にきてもらいます。「クレッシェンド」というのが授業のプログラムの名前になるんですが、最低でも1ヶ月ほど過去の体験や仕事のこと、これからのあり方を語る授業をアイスブレイクを交えてやっています。
コンポーザーさんは8割が社会人、20〜45歳の方が中心に関わりを持ってもらいます。そこで語り合うことで大人へのハードルを下げるんですよね。必修科目なので、高校生たちもめんどくさそうですが、来ます(笑)。でも、そこから大人たちと繋がっていくんですよね。
中川:大人は信用されていない?
今井:もちろん信用されていません(笑)。やはり親や学校の先生と揉めたり「大人のことは信用できへん」と真っ向から言われるのは普通のことなので。まずは大人を信用することから始めています。
授業では1〜2年生から関わり、授業後もカフェで食事を提供してその場で相談できたり部活動を一緒にやったりして継続的に関わり、最終的なところで就職まで先生と協力してつなげていきます。今回のクラウドファンディングの話につなげると、かなり学校の先生方が支援するのもすごくわかりますね。
中川:なるほど。はー。
小幡:TwitterなどのDMで来るんです。「実は、すごくわかります」と。学校教育の中では、教師の立場としては、その不登校の子たちに「学校に来なさいよ」と言うしかない。でも、この子には違う選択が本当はあるのではないか。でもそれはなかなか堂々とは言えません。だからこうしたTwitterのDMで送らせていただきます。
中川:DMというのは友だち同士? 承認しないとダメなもの?
小幡:一応、僕のは誰でも送れるようになっています。
今井:Twitterの仕様が変わりましたので。
中川:遅れているな俺……。じゃあ、やっぱり公には言えないんだな。
小幡:なかなか、立場上は言えない。
中川:言えない。言えるようになったらいいんだけどな。
今井:言える先生もいれば言えない先生もいるし。
中川:そうか。
今井:だから、先生方もやはり、学校の中だけでやっているように思っている方も非常に多くなってきている印象がすごくあります。
小幡:今回、そのクラウドファンディングを立ち上げて。今までは和歌山、地域の活性化でいろいろなかたちでメディアに出たり、企画をやってきたりする中で、不登校は僕の原体験ではあるのですが、あくまでも自己紹介のときに言うくらいで、これを一番前に出して活動するのはこれまであまりなかったんです。
今回、自分の中でこれを一番のポイントにしてプロジェクトを作るということを初めてやってみたら、いろいろな人からメッセージをいただくことがすごく増えました。
中川:へーそうなんだ。
小幡:すごく嬉しいなと。
中川:俺も知らなかったもん。そんなの。
小幡:はい(笑)。
中川:会ったとき、聞いていなかった。ぜんぜん知らなかった。
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