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『買ってはいけない』の? 渡辺雄二×北村肇×ひろゆき(全7記事)

ハゲが治るのは30人に1人! ひろゆき氏らが語る、日本の育毛剤が「効かない」うえに「高い」ワケ

「薄毛は遺伝なの?」「育毛剤は薄毛に効果がある?」男性なら一度は髪の毛について悩んだことがあると思います。ドラッグストアなどに行くと、さまざまな育毛剤が販売されていますが、育毛剤にも2つの種類があるって知っていますか? リアップやカロヤンガッシュに代表される医薬品に分類されるものと、アデノゲンなどの医薬部外品に分類されるものです。医薬品は脱毛の防止、育毛または除毛の効果があると記載されていて、医薬部外品の商品は「発毛」の保証は一切ないのです。しかし、医薬品のなかでもカロヤンガッシュは「脱毛の予防」という効果のみ記載されていて、「発毛」は保証されていません。その一方で大正製薬からでている「リアップ」はその成分のミノキシジルのおかげで「発毛」する成分が入ってると、厚生労働省が認めています。しかし、大正製薬がだしているリアップですらもはっきりと効果が出るのは30人にひとりだけなんです。それにくわえて、バイアグラがもともと心臓病の薬で、たまたま勃起効果が副作用としてあってそれを主作用にして売りだしたのと同じように、リアップはもともとは血圧を下げる薬で、その副作用として毛が生えたため、育毛剤になりました。なので心臓に悪い、低血圧のひとはリアップを使うと危険なんです。次に医薬部外品にはアデノゲンなどがありますが「発毛」とは表記せず「発毛促進」として言葉を濁しています。このように身近な食品や医薬品の恐ろしさを『コンビニの買ってはいけない食品 買ってもいい食品』の著者・渡辺雄二氏、元2ちゃんねる管理人・ひろゆき氏、『週刊金曜日』代表の北村肇氏が暴きます。

育毛剤は効く? 効かない?

ひろゆき:続いて育毛剤のほういってみましょうか。

渡辺:育毛剤ですね。

ひろゆき:育毛剤が効くかどうかは、もう……。これは実証された方が。それは結果を見ればわかるだろうっていう話なんですけど。

渡辺:育毛剤、ここにずらっと並んでるんですけど、ご存じの育毛剤が多いと思うんで……。

ひろゆき:ご存じって言っても、僕はあんまり育毛剤興味ないですけど。

渡辺:そうですか。

ひろゆき:むしろそちらの方……。

渡辺:ドラッグストアで結構目立つとこに置いてあんですけど、値段がとにかく高いんですよね。

ひろゆき:そうですね。

渡辺:最低でもニ千数百円しますから。高いのは7,000円、8,000円しますよね。でも、やっぱり……。

ひろゆき:それは育毛剤の結果ですか?

渡辺:私は50もう半ば過ぎてますけど、わりと髪の毛はあると思うんです。これはナゼかっていうと石けんでずっと洗ってるんです。恐らく……。

ひろゆき:それはタモリさんと一緒ですね。

渡辺:これを言う前に、ちょっとその話をしますと、今、薄毛の人すごく多いですよね。

ひろゆき:え?

渡辺:あ、そうじゃない。一般的に言ってるんですね。

ひろゆき:一般論ですね、はい。

渡辺:女性の人でも今、薄毛の人が結構多くて、かつらの宣伝がすごく多いんですよ。それはなぜかっていうと、やっぱりシャンプーの影響が結構あると思うんです、全てがそれとは言えないけども。

ひろゆき:シャンプー何を使ってます? たまたま聞いてるだけですけど 。

北村:いろんなのを使って。だから、例えば昆布のとか。でも、効果ないじゃん、別に。

ひろゆき:ですよね(笑)。

北村:だって遺伝ですから、これは。

ひろゆき:大体そうですよね。

渡辺:遺伝もあるのかもしれないけど、普通のシャンプーの中には合成界面活性剤が入ってるんです。それは結構、刺激性があって。

ひろゆき:それはこっちにも入ってる、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩ですよね。

渡辺:そう、それと同じようなのが入っているんです。よく知ってますね。結局、一番重要なのは毛根ですよね。毛根って、毛乳頭と毛母細胞が重要なんですけど、毛乳頭に血管が入ってて、毛母細胞がふえて、その毛母細胞が角化して毛が上に押し上げられて、とかということで毛が生えるんですけど。

その毛母細胞とか毛乳頭がやはり合成界面活性剤で影響受けるっていうことと、あと、毛の角質層がありますよね、固いとこ。それが合成界面活性剤で壊れちゃうんです。そうすると毛が抜けやすくなるんです、引っかからなくなって。そうすると、やはり抜け毛が多くなりますよね。

それで、今シャンプーする人は毎日するでしょう。それで毎日毎日やっているわけですから。私、前に、知り合いの女性で髪の毛が結構薄くなって悩んでた人がいたんです。それは多分シャンプーのせいだから、石けんシャンプーに変えてくださいって言って、それを続けるようんなったら、ちゃんと、かなり濃くなってきましたから。それは一つの例ですけども。

北村:いやいや、僕も石けんシャンプー、そう言われてしばらく使ってたけど、あんまり効果はないね。

渡辺:だから、そこら辺は個人差があるんだと思います。

ひろゆき:そうですね。別に何使ったからって、どうしようもない人はいますからね(笑)。

北村:いや、その話じゃなくて、これは効くか効かないかの話なんですね。

ひろゆき:効くか効かない。ちなみに北村さんどれか試しました?

北村:ここにあるのは試したことないですね。

ひろゆき:そうなんですか。

北村:うん。ただ、前に、サンデー毎日の編集長をしてた頃に、幾つかの企業から自分とこで開発したんで半年間使ってみてくれませんかって言われて、僕と同じような感じの営業の人と2人で半年ぐらいやったけど、全く何の効果もないな……。

渡辺:結果は見てわかりました(笑)。

低血圧の人はリアップ使用に要注意

北村:リアップは比較的効くとかって言っている人とか、そういうデータも出てるけど。ただ、これちょっと心臓に悪いですよね。

渡辺:そうですね。

ひろゆき:心臓に悪いんですか?

渡辺:いや、心臓が悪い人はちょっと使うのは。

ひろゆき:どうなるんですか、心臓が悪い人が使うと。

渡辺:これはもともと血圧を下げる薬で、発毛剤じゃなかったんですよ。降圧剤として開発されたのが副作用として毛が生えたんですね。

ひろゆき:心拍数を下げるための薬として。

渡辺:いや、心拍数じゃなくて血圧を下げるんです。

ひろゆき:血圧を下げるための薬としてつくっていたら、なぜか毛がぼんぼん生える人がいたと。

渡辺:副作用として毛が生えた。それで発毛剤として売り出した。だから、バイアグラと似ているんですよ。

ひろゆき:バイアグラもあれ……。

渡辺:バイアグラも心臓病の薬で、たまたま勃起効果が副作用としてあって、それを主作用にして売り出したっていう。その意味じゃ似てるんです。

ひろゆき:じゃあ、これをガンガン使うと血圧が下っちゃうわけですね。

渡辺:ええ、血圧が低い人はマズい。だから、いろいろ注意書きがあるわけですよ。相当……。

ひろゆき:血圧低い人にはダメなんですね、じゃあ。

渡辺:ちょっと危ないかもしれないですね。

ひろゆき:でも、高いんですよね、リアップって。

渡辺:高いですね。

ひろゆき:じゃあ、育毛剤活用の話を進めましょう。

北村:若い人でも悩んでいる人が多いっちゅうことですかね。

ひろゆき:覚悟の問題だと思いますけど。うち、父親は禿げてるんですよ。家に結構いろんな育毛剤があったんですけど、「あ、効かないんだな」っていうのは何十年も見てわかったんで、一切興味がないんです、こういうの。

ほとんどの育毛剤は「発毛」効果なし

渡辺:今、リアップは使うなっていうコメント来ましたけども、リアップ使って何か害を受けたんですかね。これを大きく2つに分けると、この……。

ひろゆき:育毛剤のジャンルを2つに分けられる、と。

渡辺:はい、分けられます。このカロヤンガッシュと、リアップ2と、あとその他、に分けられるんですよ。

ひろゆき:この2つだけは別のジャンルなんですか?

渡辺:この2つは医薬品です。

ひろゆき:これは医薬品なんですか?

渡辺:はい。

ひろゆき:じゃあ、その他は何なんですか?

渡辺:こっちは医薬部外品です。

ひろゆき:医薬部外品なんだ。

渡辺先ほど、薬事法で医薬品と医薬部外品を規定してるって言いましたよね。その中の医薬部外品です。医薬品と医薬部外品はどう違うかっていうと、作用が穏やかなんです。

ひろゆき:じゃ、医薬品は作用がはっきりしている。医薬部外品は穏やか。

渡辺:はい。その中に、その医薬部外品の効能の1つとしてこういう項目があって、

渡辺:脱毛の防止、育毛または除毛。

ひろゆき:除毛って毛を取るっていうことですか?

渡辺:そうです。これも医薬部外品に入ってるんですよ。

ひろゆき:脱毛の防止と育毛または除毛。

渡辺:そう。

ひろゆき:じゃあ、毛が抜けなくなるっていうのと、生えてる毛を育ててくれるから。……(北村さんは)ちょっと手遅れですよね(笑)。

北村:(笑)。

渡辺:そう。またそこに行っちゃうけども(笑)。問題なのは、みんながそれを使って一番期待してるのは、発毛なんですよね。

ひろゆき:何もないところから出てくるのが発毛と。

北村:そう、それを皆さん期待して何千円もするのを買ってるわけです。ところが、ここには発毛っていうのは一切ないです。

ひろゆき:じゃあ、医薬部外品の商品は発毛は一切しないんですね。

渡辺:しない。医薬品の方は一応、このリアップだけね。

ひろゆき:リアップと……。

渡辺:いや、カロヤンガッシュも脱毛の予防なんです。

ひろゆき:成分としては医薬品だけども、カロヤンガッシュも発毛させる成分はないと。じゃあ、発毛はこれ……。

渡辺:リアップだけ。

リアップでも明らかに効くのは30人に1人?

ひろゆき:じゃあ、厚生労働省は発毛する成分が入ってると認めてるんですね。

北村:ミノキシジルという。

ひろゆき:おお、すごいじゃないですか!

北村:これは一応発毛する物として、厚生労働省も認めてるし、ある程度私も発毛しました。ただ、完全に髪の毛が覆われるっていう割合は少なくて、やっぱり数パーセントぐらいです。

ひろゆき:ちょっと試してみたりすればいいのに。「週刊金曜日」じゃ試す人いないんですか。

北村:高いしね。

ひろゆき:高いんですか?

北村:高いです。

ひろゆき:幾らぐらいするんですか?

渡辺: 5,000円とかそのぐらいしますね。

北村:安売りの店でも4千何百円とか。

ひろゆき:ミノキシジルが成分として有効なんですね。

渡辺:これは大正製薬が臨床試験をやってるんですけども、「著明改善」、つまり薄くなった頭皮がほぼ完全に覆われる。これはかなり発毛ですよね、薄くなった頭皮がほぼ完全に覆われるんですから。これだったら効果あったなっていうふうに思うでしょ。これが3.5パーセントですね。

ひろゆき:じゃ、130人のうち1人は改善するかもしれないと。

渡辺:うん。次に「中等度改善」、薄くなった頭皮から発毛が始まる、これが33.8パーセント。「不変」が9.2パーセントです。

ひろゆき:全く変わらないのが、10人に1人ぐらい。

渡辺:そのくらいです。

ひろゆき:じゃあ、10人に9人ぐらいは何らかの影響がある。

渡辺:あと、軽度改善っていう軽微な毛髪成長が53.5。ただやっぱり、はっきりその効果があったっていうふうに感じられるのは著明改善だと思うんですよね。

ひろゆき:これって、どれくらい使うとその結果が出るんですか。

渡辺:それは、たしか半年ぐらい使ってくださいって言ってます。

ひろゆき:これ1本でどれくらい使えるんすか。

渡辺:これ1カ月分なんですよね、大体。半年使うと計算したら、1本が5,500円で、6カ月使うと3万3,000円。

ひろゆき:3万3,000円。3万3,000円払って……。

渡辺:でも、全く効果がない場合もあるし、それから……。

ひろゆき:けど、30人に1人は何とかなるかもしれないと。

渡辺:そういうことです。だから、30人に1人っていうことは、じゃあ29人はどうなんだっていうことですね。

ひろゆき:諦めてください。

渡辺:あと心臓病のちょっと弱い人とか、そういう人は副作用が出る心配があるっていうことです。

ひろゆき:カツラかぶるよりは全然、これで試してみてダメだったらカツラにいけばいいんじゃないかって感じですけど。

「発毛促進」と「発毛」は全く違う

渡辺:あと、医薬部外品として売られているほう……このアデノゲンとかは結構有名なんです。

ひろゆき:この発毛しない系は。

渡辺:これは発毛ではなくて、発毛促進なんですよ。

ひろゆき:うん?

渡辺:発毛促進って書いてあるんです。

ひろゆき:発毛と発毛促進は違うんですか?

渡辺:発毛と発毛促進はえらい違うんですよ。例えばこれ、発毛って書いてないでしょ。

ひろゆき:発毛促進。

渡辺:発毛促進でしょ。ここら辺が言葉のあやで。

ひろゆき:発毛しているものを促進させるための成分、栄養剤的な感じですか。

渡辺:そういう意味と、あと、発毛をこれ理論的には促進させる効果はあると。理論的には。つまり、毛乳頭を刺激して、毛母細胞を増殖して、その結果、角化が起こると、それで毛が生えるっていう理論上はそうなんだけども、発毛するという保証はないということです。

ひろゆき:そうするともう、ここに発毛剤って書いてある製品だけが発毛する可能性があると。

渡辺:ちゃんと、割合は少ないけども発毛する。

ひろゆき:リアップだけ発毛剤って書いてあるんですよね。

渡辺:やけに宣伝してるね(笑)。

ひろゆき:いや、一応何か役に立つんだったら、30人に1人はハゲが治るわけじゃないすか。ハゲが治って幸せになるんだったら治したほうが。

渡辺:ただ、副作用があるので気をつけてください。副作用が、心臓がちょっと弱い人とか、アレルギー体質の人とか、いろいろ注意表示がものすごくずらずらっと書いてありますから。

ひろゆき:副作用被害救済制度、とかもありますね。

渡辺:うん。それ第一医薬品っていって、市販されてる医薬品の中では一番危険性の高いやつなんで。

ひろゆき:危険性が高い。

渡辺:ええ。十分注意して使ってほしいです。

ひろゆき:5,500円ですし。

渡辺:そこにごまかしが、つまり、発毛と発毛促進っていうのは全く違うんだけども、発毛促進って言われると発毛するように思うじゃないですか。

ひろゆき:そうですね。

渡辺:だから、そこが詐欺的というか。しかも、何千円もするわけで。結構みんなその期待を裏切られて。

ひろゆき:でも、それだったら、その発毛剤以外買ってもしょうがないじゃないですか。

渡辺:と私は思います。だから、どうしても発毛したい人は、ちょっと宣伝になっちゃうけど、リアップを試してみると。ただ、そのときに副作用を十分気をつける。ただ、これも6カ月間使ってくださいって書いてあるんだけども、6カ月間使っても全く効果がない場合もありますから。

ひろゆき:ほとんどの人が効果ないということですよね。

渡辺:ということです。著明改善は30人に1人くらいですから。あとは、「はっきり効果がある」っていうふうには多分感じられないと思うんですけども、そのときは3万3,000円ぐらいですか、それは無駄になっちゃうっていう、そういう覚悟がいるっていうことです。

有効成分ミノキシジルを各社が使わない理由

ひろゆき:そのミノキシジルを使った製品ってほかに出ないんですか?

渡辺:いや、出てます。

ひろゆき:出てるんですか?

渡辺:リアップのファイブっていうのが出てます。

ひろゆき:でも、リアップシリーズなんだ。

渡辺:そうです。

ひろゆき:ほかのメーカーは出さないんですか?

渡辺:それはやっぱり、そういう権利の問題だと思います。

ひろゆき:「発毛促進」なんてつくるくらいだったら、リアップの成分使えばいいのにって気がするんですけど。

渡辺:ただ、アメリカの会社がミノキシジルの権利を持ってるので、そういう契約なんだと思います。

ひろゆき:ほかのメーカーってつくっちゃいけないんですか?

渡辺:勝手には。だって、成分自体が手に入らないと思うし、権利の問題もあるから。リアップは大正製薬ですよね、大正製薬が多分そういう契約を結んだんだと思います。

ひろゆき:だから高い。

渡辺:ええ、それもあると思います。独占してるからね。

【続きはこちら!】ひろゆき氏「無菌室でも作る気?」 ナノイー、プラズマクラスターなどのウイルス除去機能は本当に有効なのか?

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