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月曜カフェスタ2016年2月15日(全4記事)

築地に外国人が集まるのはなぜ? SNSを活用したインバウンドの成功事例

自民党が放送するトーク番組Cafesta(カフェスタ)。月曜日は、衆議院議員・平将明氏、築地の魚屋・生田よしかつ氏がお届けします。本パートでは、アベノミクスの政策の一環として、外需を取り込むための鍵となるインバウンドの成功事例を紹介しました。

外需を取り込む鍵はインバウンド

平将明氏(以下、平):ということで、本題に入りたいと思います。それで、日本も外需をどう取り込んでいくかがすごい大事ですねと。

アベノミクスをやって、トヨタとかマツダとか日産は絶好調だけど、いくら安倍さんが「TPPの恩恵を中小企業まで行き渡せる」と言ったって、俺たち関係ねえやってみんな思ってるわけですよ。実際ね。

生田:実際、俺もそうだ(笑)。

:とはいうものの、日本国内を見ると人口も減ってくるので、消費も普通にいけば減っちゃうよね。だから、減らないようにはどうしたらいいかという話です。

それで、中で競争すればするほどゼロサムになるんだよね。和が増えなくて、その中で取り合いになるので。やっぱり外需を取るのがいいわけですよ。

それで、1つはやっぱり「インバウンド」なんですよ。

例えば、大田区で民泊を始めましたよね。(最低滞在期間)7日以上。ルールが厳しいと言われてるんだけど、とりあえず特区でやることによって、中長期滞在する人の拠点が大田区になるよね。そうしたら、そういう人たちをどんどん呼びこんでいって……。民泊をしたら、観光客って商売相手としてはおいしいんですよ。

生田:おいしいよ~。金払いいいもん。

日本の温泉文化を世界に発信

:大田区でいえば「黒湯温泉」が有名なのね。

生田:おお、蒲田のな。

:そこで、黒湯温泉の銭湯を体験してもらいましょうと。それで、今度は浴場組合と連携をして、外国の人たちに体験チケットを渡すんですよ。あとは銭湯の入り方を各国の言語でちゃんとやる。

外国の人はこれを見て、「じゃあ行ってみようかな」と思うじゃない? 7日以上いるんだから。そしたら、お湯が真っ黒なわけよ。

それでSNSでもTwitterでも、世界に発信してもらったら、世界中から来る可能性あるでしょう? そういうインバウンドや特区、民泊を活用して、外国の観光客を取り込んでいく。

今はSNSの時代だし、アジアが豊かになったから、ある日突然火がついて、世界中の人がその個展に行ったり、銭湯に行ったりする時代になってる。

生田:そのいい例が築地市場なんだよ。築地には中国・韓国も来るけど、ヨーロピアンがなんと多いこと。すごいよ、スイスだのデンマークだの。この間も、オーストリアからわざわざ築地まで来てるんだから、びっくりだよね。

:だから、そういうことをやると「行ってみたい」ってなるじゃん。しかも、民泊ができるということは、長期滞在者からすると、宿泊費が安くすむので。そうすると、外需って日本にいながら取り込めるんだなと。飲食店でも銭湯でも商店街でもね。

地域経済分析システム・RESASの活用法

2つ目は、ちょっとこれ難しい話になるんだけど、地方創生で「RESAS」(リーサス:地域経済分析システム)って作ったでしょ。

リーサスというのは、コネクターハブ企業を抽出できるようになってるの。わかりにくい言葉でごめんね。

この家みたいな絵が会社だとして。「ハブ度」というのは、この矢印が各地域の企業にいっぱい繋がっているのを「ハブ度」と言って、この企業自体が外に繋がってるのを「コネクター度」と言うんですよ。

コネクターハブ企業というのは、リーサスでコネクター度とハブ度をマックスにすると、コネクターハブ企業の実名が50社出てくるわけ。

わかりやすく言うと、例えば被災地で現地の一次産品を加工して外に売っている企業は、その地域での貢献度が高いわけですよ。

生田:コネクターハブ企業がね。

:これは新しいコンセプトなんだけど。リーサスというビッグデータを導入して初めて「コネクターハブ企業」を具体的に抽出できるようになったわけですよ。イノベーションでしょう? 私と小泉(進次郎)さんでリーダーシップを取ってやったんですけど。

このコネクターハブ企業のコネクター先がTPP参加国だとしたら。このコネクターハブ企業にTPPのさまざまな政策を総動員すれば、売上があがって、ここに取引のある地域の企業も業績が底上げされる。

例えば、大田区でコネクターハブ企業を抽出します。TPP参加国です。政策を集中的に投入します。そうすると、ここと取引きをしてる町工場の業績が上がる。これも日本にいながらにして外需を取り込む。中小企業といえどもね。

大澤:わかりやすい。

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