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「イケてる女子と地方を売り込め!」ゲスト:面川真喜子さん(全4記事)

「女性が活躍する社会」の議論はオジさんばかり…ふくだ議員、自民党の限界をポツリ

自民党が放送するトーク番組CafeSta(カフェスタ)。火曜日の17時は、「イケてる女子と地方を売り込め!」をテーマに、司会のネットメディア局次長・ふくだ峰之氏とナビゲーターの伊藤ようすけ氏が、ゲストと一緒に地方創生や社会問題について語り合います。今回のゲストには、株式会社白金経営企画室代表取締役・面川真喜子氏が登場。本パートでは、ふくだ氏が女性の活躍する社会を実現するための問題点として、女性の政治家が増えない背景を語りました。

女性の政治家が増えないのはなぜか

面川真喜子氏(以下、面川):私の身近なところでいうと、学生を指導するときに、ちょっと厳しくて学生が泣いちゃうことがあるんですよ。そうすると、私は女性だから女子を泣かせても許されているところがあるんです。

ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):なるほどね。。

面川:当然脇で男子も泣いているんですけど。私は女子だから、女子を泣かせても周りは誰も何も言わないと。

伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):それはたぶん、どこもそうですよね? 会社もそうですもんね?

面川:そうですよね。本当に難しい。

伊藤:男性が女性を泣かせている現場を見ようものなら大騒ぎですよ。

面川:もう本当に。給湯室で話題ですよね。

伊藤:話題でしょうね(笑)。

(会場笑)

伊藤:そういう意味では、女性の政治家がもっと増えたほうがいいということですか?

ふくだ:それもある。今、統一地方選挙があって、僕のところは女性の新人議員を2人と現職1人で僕の選挙区は3人。人数少ないんですよ。だけど、3人出してるぐらいだから僕は結けっこう女子力を信じていて。

(会場笑)

ふくだ:女子力を信じてるわけ。何とか当選してもらいたいんだけど、全体で言うと女性の議員って本当に少ないよ。自民党は特に。

面川:女性議員は今何パーセントぐらいなんですか?

ふくだ:今、横浜市会議員が86人いて自民党は32人。それで、自民党の女性の市会議員……つまり、ちゃんと政策を議論する人は女子2人しかいない。

面川:えっ?

ふくだ:だから、10パーとか20パーとか以前の問題なのよ。

面川:そういうことですね。

ふくだ:これが現実。今回横浜市議会だと新人で女性を3人公認したんだよね。逆に言うと、3人しか女性の議員を見つけられなかったの。全員受かっても5人。86人の内の5人じゃ10パーセントにもなってないから。

僕は自民党の限界があると思ってて。あまりにも女性の議員が少な過ぎる。これ20パーとか30パーなんか夢物語だから、まず1人でもいいから入れようよというレベルの話になっちゃってて。

面川:それはなり手がないんですか?

ふくだ:それもあるかもしれないけども、女性の議員を探そうという気持ちが自民党にない。私の選挙区も横浜市ができて150年ぐらい経ってるわけ。150年ぐらい経ってるんだけど、僕の選挙区から横浜市議会議員はずっといるわけよ。いまだかつて1人も女性の議員を立候補させたことがない。

面川:えっ!?

ふくだ:初めて。歴史的に初めての候補者みたいな。

面川:すごい!

伊藤:その3人はご自分からやりたいって? 探してきたんですか?

ふくだ:それは探してきたんだよ。 自民党の限界は、やっぱり本当に各区議会で女性の議員があまりにも少ないということ。もうちょっといていいんじゃないの?

伊藤:どうしたらいいんですか?

ふくだ:まず、意識のある人が候補者を見つけるということ。政治家が見つけるだけじゃなくて、例えば面川さんが「この子いいんじゃないの?」という人を僕に紹介してくれるとかして政治家にしていくということじゃないの? やります?

面川:じゃあ、ちょっと探してみます(笑)。

ふくだ:本当に僕らは本気で。よくこの話は「女子に下駄をはかせるのか」という話もあるかもしれないけど、やっぱりもうちょっと増やさないと。

例えば、これがもうすでに2割いて、3割にしなきゃなんないときに、「やめたほうがいいんじゃないか」という議論があってもいいけど、そのレベルに(なっていない)。

伊藤:確かに、そもそも政治家になろうと思う人が少ない中で、それが女子となると……。

面川:難しいと思いますね。

ふくだ:国会の近くに市役所つくるって。今、議員会館の中に保育園入ってるんだよ。そこまで準備してるんだから。それでもやっぱり。

伊藤:それは、国会議員の方専用なの?

ふくだ:基本は。でも人数が少ないから近所(の人)も入れてるみたいだけど。

伊藤:なるほど。

女性議員には現場の女子の気持ちはわからない?

ふくだ:面川さんに聞きたいのは、これから議論になる政治のテーマは医療、介護、子育て。間違いなくここでしょう? この担い手はやっぱり女性中心じゃないですか。

面川:そうですね。

ふくだ:ビジネスの場においても、保育士さんも女性が多いし、看護師さんも女性が多い。だけど、その政策を決めているのは圧倒的に男なわけよ。横浜市議会で言えば、政策つくるのは自民党中心でしょ? 圧倒的に(人数が多い)男がああだこうだ決めてるんでしょ? これはうまくいかないよ。

伊藤:そういうふうに決められることに必ず反発がありますしね。

ふくだ:現場とのマッチングが難しい。

伊藤:「女性のことがわかってない」と言われちゃいますからね、突きつめると。

面川:でも、女性が決めても、「女性のことがわかってない。あの人は結婚してないから」とか言うんですよ。子供がいないからとか。

ふくだ:女子の人が女子に言いそうですね。

面川:そう。「あんた、子育てもしたことないくせに何言ってんの」って絶対言うんですよ。そう言われて泣いていた女性経営者の方、何人も知ってますけど。

やっぱり、私ぐらいの年代って結構ギリで。結婚しない、結婚したとしても子育てはしてなくて経営者をやっていた方って結構多くて。そういう方が普通の主婦の方に「あんた何を偉そうに言ってんのよ!」って言われて黙っちゃうというのを何度も聞いたことがあります。

ふくだ:でも、経験論の話をしたら、高齢者になってないのに高齢者の政策つくれないとか……。

面川:そうそう。おっしゃるとおり。

ふくだ:そうじゃなくて、要はちゃんと想像力が発揮できるのかどうかということで。だからぜんぜんいいんだけど。厳しいね、女子が女子に言うのって。

面川:すごいですよ。もうちゃんと痛いところ突いてくるんですよ。

(会場笑)

伊藤:でも逆に言うと、ふくださんは自民党の男性の議員の方というのは想像力豊かに女性の気持ちに立って政策を推し進められている感じはするんですか?

ふくだ:両性の違いというのはあって。男性が想像力を発揮するよりも女性が想像力を発揮したほうが、想像力の密度というか精度は高い。それはやっぱり比率の問題で、僕らだって想像力出してますよ。育メンだから。

伊藤:ふくださん想像してそう。

ふくだ:してますよ。

面川:そういえばその昔、政策のこと話すのに一般民間人集めてやってたの何でしたっけ? タウンミーティングか。あれ自民党でしたっけ?

ふくだ:自民党も、タウンミーティングというのをしょっちゅうそこらじゅうで。

面川:やってるんですね。そこに女子ってどのぐらいいらっしゃってるんですか?

ふくだ:女子というのは一体何歳ぐらいの方を。

面川:いやいや。女性。

ふくだ:僕のところはそういうのやると、半分以上女子ですよ。

面川:すばらしい。

ふくだ:僕、女性の支持者のほうが多いから。

面川:あくまでも女子に人気があるという。

伊藤:ふくちゃんの支援者は熟女が多いと。

(会場笑)

面川:最高のアシスト。わかりますね。

ふくだ:女性の人はけっこう来てくれますよ。だけど、若い人たちはやっぱり政治そのものに対する関心が低いので、子育て世代のお母さんたちはなかなか来てもらえないな。子育て終わられた方がいらっしゃる。

伊藤:そうなんですよね。

面川:そこは難しいとこですね。

伊藤:僕が選挙応援させてもらったときも、事務所にいらっしゃる方で若い世代はあんまりいなかったですよね。政治にもともと関心があって、いわゆる現役世代で来られる方というのは。

面川:行き当たらない。

伊藤:どうしてもやっぱり少ないですよね。

面川:ちょっと今、現役世代って言っちゃってましたけど。

伊藤:僕ら現役世代ですよ。

面川:ですよね。

伊藤:何言ってんですか。すごい現役世代ですよ、僕らは。

面川:すみません、もっと上の方がいらっしゃるってことですか?

伊藤:そうです。

面川:ああなるほど。

伊藤:もっと上の方ですよ。

ふくだ:だから面川さんがそれこそ僕のタウンミーティングに来たら、若手よ。

面川:若手ですか?

ふくだ:当たり前じゃないですか。若手ですよ。

面川:行っちゃおうかな。モテるかな。

ふくだ:若手で青年部とか言われますから。青年部って言われちゃいますよ。

伊藤:モテるかなって誰にモテたいのかわからないんですけど。

面川:誰にモテたいかはわからないですけど。

伊藤:モテたいですからね、ずっと。

面川:とりあえずは。

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