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なぜ「マイナンバーをみだりに他人に知らせてはいけないのか?」内閣官房 社会保障改革担当室に電話(全4記事)

なぜマイナンバーを他人に知らせてはいけないのか? コールセンターに聞いてみた

2016年1月に施行される「マイナンバー制度」。国民の元にも、マイナンバーが続々と届けられ始めています。マイナンバー制度の施行に反対し、自身の番号をネット上で公開したことで、注目されているブロガー・さゆふらっとまうんど氏が、「なぜマイナンバーを他人に知らせてはいけないのか」、担当窓口に直接電話して聞きました。その会話の内容です。

さゆふらっとまうんど氏が考えるマイナンバーが抱える問題点

さゆふらっとまうんど氏(以下、さゆ):はい、さゆふらっとまうんどです。

前回の動画で、マイナンバーTシャツを作った理由。そして、この12桁の番号というのは、我々にとって必要がないと。支配者層都合で、12桁の番号を勝手に付けて、それを特定個人情報に勝手に位置付けて、その番号を漏らしたら罰則だとか、その番号を秘密にしなきゃいけない、と。

この、私が出たテレ朝の報道でも、総務省J-LIS(地方公共団体情報システム機構)は、『大切にしてね「マイナンバー」と「通知カード」』ということで、マイナンバーをみだりに他人に知らせないようにしましょうと言っている。

そして、みんながマイナンバーを公開したら、何か自分に不利益があるんじゃないか、というふうに思い込まされているわけです。

そのようにマスコミが報道して、自分のマイナンバーは人に知らせちゃいけない、厳重に管理しなければいけない。もし、それを漏らしてしまったら大変なことが起きてしまうかのような、詐欺にあったりとか、危険にあってしまう、自分の個人情報が晒されてしまうだとか。そのように12桁の番号を人に伝えちゃいけないという流れがあるわけです。

しかし私は、それに対して、今回新たなルールを作るためにそのような常識を浮説しているだけで、「そんな番号いらない」と。そして、個人情報を保護するという概念も、本当は私たちにとって、なんら必要なものではない、と。

私が顔を出して、声を出して、喋っていることも、個人情報を露呈していることですし、自分の家に表札を出していることも個人情報を露呈していることなんです。

個人情報を保護しなきゃいけなかったら、声も出しちゃいけない、顔も隠さなきゃいけない、表札も出しちゃいけない、住所も出さないとか、そういうふうにするしかないわけですよ。

しかしながら、「個人情報が漏れたら大変だ、あなたの情報が筒抜けになってしまうよ」みたいに煽っているわけです。私は、個人情報を保護するという概念自体、大衆にとっては必要ないと思っているわけです。

マイナンバーの危険性について、国に直接電話して聞いてみた

よって、原点に帰って、なぜ「マイナンバーをみだりに他人に知らせないようにしましょう」と国は言うのか。「どういう危険性があるのですか?」ということを、改めて電話して聞いてみたいと思うわけです。

総務省に電話をしました。そしたら、総務省というのは通知カードの送付だとか、そういうことを管轄しているから、マイナンバーコールセンターに電話しろと言われたわけです。

しかし、マイナンバーコールセンターは、KDDIエボルバという派遣会社の派遣社員の人たちなわけで、私はちゃんと役人級の人と喋りたいと言ったら、マイナンバーコールセンターにまず電話をして、そして答えられないことは内閣府につなぐ回線があるから、そうしてくれと。

直接内閣府へのラインはないと言われたので、まずはマイナンバーコールセンターに電話してみました。

長々と喋ったのですが、結局マイナンバーの危険性を言えず、そして、個人情報をなぜ保護しなきゃいけないかということも、はっきりとはいえませんでした。これが現状です!

内閣府との人間と喋って、このような電話の内容だったわけです。ぜひともみなさん、今一度、なぜ国はマイナンバーを秘密にしろと言うのか、そして、個人情報保護だ、漏洩だと言って騒いでいるとの裏側には、どういう意図があるのかということを、通話内容から考えてください。

結論を一言でいいますと、「私たちに対してのルール、罰則を作るために作った概念」です。

電話内容の全容をご紹介します

オペレーター:大変お待たせいたしました。マイナンバーカードコールセンター、山下でございます。

さゆ:山下さん?

オペレーター:はい。

さゆ:「マイナンバー制度に関することのダイヤル」ですよね、こちらは。

オペレーター:はい、左様でございます。

さゆ:ちょっとお聞きしたいんですけど。「マイナンバーをみだりに他人に知らせないようにしましょう」みたいな社会への浮説ってあるじゃないですか。

オペレーター:はい、ございます。

さゆ:それはなんでですかね?

オペレーター:これは、利用目的が限られているということでございまして、マイナンバーの利用目的が、社会保障・税・災害ですね。主に、社会保障、年金や雇用保険・医療保険の給付に使われるということと、あと、税、確定申告書や税関係の長所に使われるということで、これ以外の利用目的であれば、むやみに他人に教えてはいけないということでございます。

さゆ:だからそれはなんでなんですか? そういういろいろなものに使われるからといって、知らせちゃいけないというのと、なんらつながらないと思うんですよね。

オペレーター:利用目的が限られているからということでございます。

さゆ:法律がそういう法律だからということですか?

オペレーター:左様でございます。

さゆ:じゃあ、なんでそういう法律を作ったのかって話じゃないですか。なんで利用目的が限られるような法律なのかっていうことなんですよね。

オペレーター:それは、カードの悪用とかそういったことを防止するというか、ご利用目的が限られているということですね。

さゆ:え?

なぜ保護しなければいけないのか?

オペレーター:例えば、カードの漏洩とかそういうことを防ぐということと、安全管理にも関わってくるんですけれども。

さゆ:安全管理とか漏洩しちゃいけないとか、そういうことがなんでかなということなんですよ。

オペレーター:そういうことがなんでかと……はい。

さゆ:税だとか、そういうものに使われるとわかってるんですけど。イコール、なんで保護しなきゃいけないとか、他人に知らせちゃいけないとか、大切にしなきゃいけないだとか、鍵をしめなきゃいけないとか、そこになぜつながるのかなという質問なんです。

オペレーター:いわゆる番号の個人保護といったかたちになりますね。

さゆ:だからなんで保護しなきゃいけないんですか?

オペレーター:悪用されないようにといいますか……。

さゆ:たとえばどういう悪用が考えられますか?

オペレーター:番号だけでわかるというわけではないんですけども、税金の支払い状況とか、そういったことになりますね。個人的な情報でございます。

さゆ:説明になってないですよね。

オペレーター:申し訳ございません。

さゆ:うん、だからなんでですかね? なんでマイナンバーを公開したりだとか、他人に知らせたりだとか、しちゃいけないんですか? なんでそれを隠そう隠そうとするんですか?

オペレーター:基本的には制度上の保護措置と、システムの安全措置という観点を捉えて、他人には教えてはいけないということですね。

考えられる危険性は?

さゆ:全くそれはつながらないんですよ。人に知らせたことによって、何か危険があったりだとか、不利益があるわけじゃないじゃないですか。

オペレーター:100%無いということは言えませんので……。

さゆ:100%じゃなかったらどういう可能性があるんですか? 可能性としては、少しは危険があるとおっしゃるわけですよね。そういう危険があるんですか?

オペレーター:具体的には、すぐには思い浮かばないんですけど。

さゆ:危険がないのに、危険だから隠せというふうにおっしゃっているわけですよ。だから、それがなんでかなと思ってるんですけど。

内閣府のほうにつないでもらえると聞いたんですが、つないでもらえますか?

オペレーター:確認いたしますね。お待ちくださいませ。場合によっては、転送させていただきます。

さゆ:はい、お願いします。

(保留)

「内閣官房への取りつぎはいたしかねます」

オペレーター:もしもし、大変お待たせしております。私のほうでご回答させていただきますが、番号が漏れたからといって、すぐにどういった危険があるかというのは、ちょっとこちらのほうでもご回答しかねるんですけども。やはり、利用目的の社会保障や税に関するものなので、人にむやみにお伝えしてはいけないといったご案内になります。

さゆ:説明になってないので、内閣官房のほうにつないでもらえますかね?

オペレーター:ちょっとそれはできかねるご状況でございます。

さゆ:なんでですか?

総務省のほうで、こちらに連絡して、場合によっては内閣官房のほうにつなげると言ってたので、電話してるんですよね。

オペレーター:一度総務省のほうにお問い合わせされていたということでしょうか?

さゆ:そうです。

まったくもって説明になってないですよね。申し訳ないですけど。それは先ほどから僕は立証してるでしょ? 使える用途が決まってるから、それを守らなきゃいけない、他人に知らせちゃいけないというのは、まったく一致してないですよ! 危険性があるって言いながらも、それが何があるかおっしゃれない。

オペレーター:こちらのほうではご回答しかねてしまいます。

さゆ:だから危険がないんですよ。それでもあると言うのであれば内閣官房につないでもらえますかね。

オペレーター:こちらではおつなぎすることはできかねてしまいます。

さゆ:コールセンターへ電話して、回答ができない場合内閣官房のほうにつなげるというふうに総務省が言ってたんですけど。

オペレーター:少々お待ちくださいませ。確認いたします。

(保留)

知りたいことは、どうしてその法律ができたのか

オペレーター:もしもし、大変お待たせしております。番号法という法律の第19条に何人も……。

さゆ:いやいや、これも知ってますよ。全部。これに該当する人以外は、提供してはならないと書いてあるから、法律に書いてあるからそうなんだって言われても。

法律というのは大衆のためにあるわけで、そこがなぜそういう法律にしたのかというところまで、突っ込んで話さなきゃいけないから。いくら法律の条文言われて、これに違反してるからお願いしてるって言われても、人間の上に法律があることになるから。

オペレーター:わかりました。私のほうでは、もうこれ以上ご案内できかねますので、内閣府のほうに転送させていただきます。

さゆ:お願いします(苦笑)

オペレーター:このまま切らずにお待ちくださいませ。

(電話つながる)

オペレーター:お待たせしております。内閣府に確認したんですけれども、ちょっと上の者と代わらせていただきますので、そのままお待ちいただけますでしょうか。

さゆ:内閣府じゃないってことですか? 

オペレーター:そうです。

さゆ:内閣府につないでもらえないんですか?

オペレーター:内閣府にお電話の入電状況をお伝えしたらですね、こちらで対応するようにというご指示だったもので。

さゆ:逃げてんじゃん、内閣府(笑)。逃げてますね。逃げてるんですか?

オペレーター:どうでしょうか。なんとも言えませんが(苦笑)。

さゆ:なんとも言えないの?(笑)。あなたの上司に代わるっていうことですか?

オペレーター:そういった対応になってしまいますけれども、よろしいでしょうか。

さゆ:KDDIエボルバですよね? 僕のこと知ってるんですかね?

オペレーター:ご入電者様の情報は何も把握はしておりませんが……。

マイナンバーを管轄する人と話がしたい

さゆ:内閣府に変わってくださいよ。総務省が言ってることと違うし、結局そちらの管轄をしてるのはKDDIエボルバになりますよ。マイナンバーの管轄しているのが、エボルバに終始しちゃいますから。

内閣府に代わるように、内閣府の人に言ってくださいよ。

オペレーター:今、内閣府に問い合わせたところ、ちょっとこちらで対応するようにといったことでございましたので。申し訳ございません。

さゆ:内閣府のナニさんですか?

オペレーター:ちょっと名前までは確認しておりませんでした。

さゆ:確認してくださいよ。内閣府の誰がそういうふうに言ったのか。ちょっともう一回聞いてくださいよ。KDDIエボルバが最終的な回答をするというのは責任ないんじゃないかと言われたって。

それでも内閣府が私の対応をしないんだったら、担当者の名前も一緒に聞いてくださいよ。もう一回だけ言ってもらえます?

オペレーター:ちょっとお待ちいただけますか。すみません、お待ちくださいませ。

さゆ:はい。

(保留)

さゆ:長ぇ……10分くらい待ったんじゃないですか!?

オペレーター:すみません。内閣府に確認いたしましたら、同じ内容でございましたので、ほんとに同じ繰り返しになってしまいますが、私の上の者に代わらせてご案内させていただきますけども、よろしいでしょうか。

さゆ:よろしくないですよ。それは。だって、内閣府と話したいんです。僕は。

オペレーター:それができないので。

さゆ:なんでできないの? 本当にできないって回答でいいの!? なんでできないのか理由を言ってもらえますか?

オペレーター:それが、こちらでも確認できかねる状態でございますので。

さゆ:理由を確認できない!? ダメだって言ったのに、なんでダメかという理由を確認できないんですか? じゃあそれを確認してもらえます? なんでダメなんですか?

オペレーター:私どもで対応するようにとのことでございますので。

さゆ:内閣府とつなげないんですか?

オペレーター:おつなぎすることはできません。

さゆ:なんで? あなたたちで対応しなさいって内閣府が言ったからってことですか?

オペレーター:左様でございます。

さゆ:とりあえず上司に代わってください。

オペレーター:はい。お待ちくださいませ。

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