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「メディアが報じないパチンコ業界の闇」 ひろゆき×若宮健(全3記事)

警察・政治家もズブズブ! ひろゆきらが語る、日本からパチンコがなくならないワケ

年間20兆円以上もの売上の裏側で、多くの依存症患者を生み出し、借金による自殺者まで出しているパチンコ業界。なぜパチンコは日本から無くならないのか。そして依存症の人はなぜ負けるとわかっていてもやめられないのか。ひろゆきこと西村博之氏が、パチンコ問題を追い続けてきたジャーナリスト・若宮氏、元パチンコ依存症で現在もパチンコ店に務める芸人・ウェルダン穂積氏とともに、そのタブーに迫ります。

主婦は"オイシイ"お客

ひろゆき:パチンコにハマる主婦も増えてるんですか?

若宮:多いですよ。僕の所によく読者からのメールが来るんですけど、圧倒的に主婦の方が多いです。なぜかって言いますと、主婦の方ってまずギャンブルの経験がないんですよ。ですから、未知の世界に足を踏み込むとみんなハマっちゃいます。悲惨ですよ、本当。メールを拝見しても、悲惨な例が多いです。

ひろゆき:なんか漫画とかでも主婦がパチンコにハマって、その後売春……みたいなの聞きますけど、現実問題あるんですか?

穂積:売春は……。でもあれ本当に一部だから。一般的には言えないけど、実はお店は主婦を指標にしてるんです。何時間かおきに女性が何人いるかを数えるんですけど。だから女性がたくさんいる店は安心して打てる。女性が多い方が店として盛り上がるっていうか、良いんですよ。マナーの良いお客さんも多いですし。

ひろゆき:女性の方がマナーが?

穂積:イメージがいい店じゃないと、女性って本当に来ないじゃないですか。女性は基本パチンコやらないじゃないですか。僕も内部事情の詳しいとこまではわからないですけど、女性の数を数えるっていうのやってるんで、ってことは指標になってるんじゃないですか。

ひろゆき:そういう意味では美味しいお客さんであるという事ですよね?

穂積:ぶっちゃけた話そうなっちゃいますね。

若宮:そうですね。

ひろゆき:社会経験が少ないバカを騙した方が儲かるもんね。というわけで最近は学生さんも増えていると。

穂積:大学生はハマってますね。時間があって……大学生なんてまさにハマりますね。親からもらったお金でやるとか。

ひろゆき:友達いないんですか?

穂積:僕いないです。

ひろゆき:個人的な話はやめて、困っちゃうんで。

穂積:友達同士で来ますね。でもパチンコ好きな人って孤独なんです、さっき若宮さん仰ったように。他にも楽しい事あるって知らない人もいて、その職場環境の話もそうですけど、あんまり円滑に人間関係いかないっていうか。

ひろゆき:だってさっきのデジタルの絵が回ってるだけで喜ぶんだったら、アニメとか家帰って見てればいいじゃないですか。

穂積:そうなんですよね、不健康なんです。だから騙されてるんですよ、みんな。騙されてるって言い方は変なんですけど、僕のゲームとかサブカル目線からいくと、パチンコの演出って結構甘えてて、まだそんなにすごくないんです。それにそこまで(お金を)出す価値もないし、あげすぎなんですよ、簡単に言うと。

ひろゆき:それくらい儲かってるから、広告宣伝になったり、それだけお金使えるっていうのありますよね。でも日本のパチンコ屋って行っても飲み物くれないじゃないですか。ラスベガスのカジノとかって、行くとビールとかタダで飲めるんですよ。だから僕はラスベガスのカジノは行く価値あると思ってるんですよ。ビール代だと思えば安いから。だから10セントとかでずっといて、ビール飲んでたりするんですけど。

穂積:最近は店も工夫してきて、ドリンクバーのある店とか、コーヒーレディってのがいて、呼べば売りに来る店とか。例えば秋葉原だと、声優の卵が可愛い声で持ってきてくれます。

ひろゆき:コーヒーは安いかな。酒飲めるんだったら、まあね。ちなみにパチンコは酒飲んでもオッケーなんですか?

穂積:飲むと退店させられちゃいます。逆に酒飲める店あったら繁盛すると思いますよ。うまい事やって、バレないようにすれば。

店内にATM 抜けられない罠

ひろゆき:でも元々パチンコ屋っていうか、ギャンブルは二十歳未満(※本当は18歳未満)入れないですよね? 年齢チェックとかしてるんですか?

穂積:明らかに幼く見える人には年齢チェックさせていただいて、帰ってもらうって感じですね。ひろゆき:(年齢制限のミスに気付き)あ、18なの? じゃ大学生オッケーなんだ。サラ金も結構使ってたんですよね、その当時?

穂積:使ってました。無人ATMでコールで理由も聞かれるんですけど、その時は「学費です」って。

ひろゆき:うそーん。アコムで学費借りる奴なんていないだろ! そんなん理由にもならんだろ。それで学費とか言うと、しゃべる無人君は?

穂積:オッケー出ます。自分の収入とかちょっと、ちょいちょいってごまかせば。

ひろゆき:だって絶対学費じゃないじゃん。30でしょ? だって免許証見たら30ってわかるしさ、アコムで学費を借りる30歳なんているわけないじゃん。

穂積:そうですね。だから良かったですよ、金融業でグッと(厳しく)されて。最近はパチンコにATMが置いてある店もあるんですよね。

若宮:多いんですよ。

穂積:パチンコの入り口にポンってATMが置いてあって、なんかそこから降ろせたりするんですよ。うちではやってないんですけど、営業に来るんですよ。「ATM入れませんか」って。そういうのが来るから、まあまあって、いつかはっていう話になってくるんですけど。

ひろゆき:まあでも金貸しに借りるんだったら、ATMから引き出す方が、まだマシっちゃマシな気がしますけどね。

穂積:でもATMからも金借りれるんですよ。

ひろゆき:えっ、そうなの!?

穂積:コンビニで借金できるんですよ。具体的に言うと、僕は5社ぐらいカード持ってますから、今すぐにでも100万くらい借りれますよ。

ひろゆき:そんな持ってんだ(笑)。なんでそんな5枚も毎日持ち歩いてんの(笑)?

穂積:最近はもう持ち歩かない。仏壇に入れてます、今は。

ひろゆき:切ればいいじゃん。なんでそんなに仏壇に大事な物のように置いてるのよ?

穂積:いざっていう時のために。

ひろゆき:友達とラスベガスに行った時に、そいつが金貸しのカードを持ってて、……あれもアコムだったかな? みんなで銃で撃ちましたからね。もう二度と使えないように。そりゃだってもう、金借りる必要ないんだったら、カードなんて捨てちゃえばいいじゃないですか。

穂積:パチンコの会員カードはどんどん燃やしました。止めたくて。止めれないんですよ、本当に。だからこうやって、帰り道に2つ別れ道があって、パチンコ屋がある道があるんですけど、行っちゃうんですよ。気が付いたらってほどでもないけど、行っちゃうんです。でも僕はパチンコ止めて、今1ヶ月なんですけどね。

ひろゆき:たった1ヶ月なんですか?

穂積:1、2ヶ月止めてもすぐ戻ってくる、っていうメールがたくさんあるからうかうかしてられないんです、僕も。

ひろゆき:パチンコに使わなかったら、もっとお金持ってるわけじゃないですか。

穂積:本当そうですよ。僕、酒たばこやらないし、女遊びもしないし、友達もいないんで、お金どんどん貯まるんですよ。

ひろゆき:変わってる~。独り身だからそんなに問題ないですけど、家族とかいると大変ですね。

穂積:うちの仲間で、家族いてハマってて別れたりとか。旦那がハマっちゃって、奥さんが「もうやりません」っていう誓約書を書かせたりとか、喧嘩とかしょっちゅうみたいですよ。今日5万負けちゃったって帰ってきて、奥さんに殴られる。

ひろゆき:5万失うって結構でかいじゃないですか。大金持ちだったら別にいいんですけど。でも大金持ちでパチンコハマってるやつとか見た事ないですけどね。

穂積:いないですよね、確かに。脚本家の野島伸司さんはやってるらしいです。その人くらいじゃないですか。

警察トップと政治家に守られたパチンコ業界

ひろゆき:というわけで、本題! 

若宮:これはですね、やっぱりマスコミと政治家がパチンコマネーに汚染されてるんですよ。それが一番の原因だと思いますよ。

ひろゆき:政治家って、例えば?

若宮:パチンコチェーンストア協会というのがありましてね、大手のパチンコ屋さんがほとんど加入してるんです。そのアドバイザーとして政治家が名前を連ねてるんですよ。

ひろゆき:どんな政治家ですか?

若宮::民主党がですね、37名ですね。

ひろゆき:そんないるんですか? じゃ僕読み上げますね。あれ、これ羽田孜? 元首相じゃん! 羽田孜、鹿野道彦、古賀一成? 

若宮:小澤鋭仁。

ひろゆき:野田聖子とか岩屋毅。公明党の鳩山邦夫とかいるじゃないんですか。

若宮:公明党……いや、これは無所属のです。公明党は3名ですね。

ひろゆき:自民党10名。

若宮:自民党10名ですね。

ひろゆき:これネットにあるんですね。各自これ読んでくださいって。

若宮:そうです。政治家がなんでアドバイザーを引き受けるかという事なんですよ。大体パチプロじゃないんですから、アドバイスできるわけないですよ、政治家が。

ひろゆき:まあパチンコにめちゃくちゃ詳しいんだったらしてもいいと思いますけどね。野田聖子がパチンコに超詳しいとかだったら、それはそれで面白いですけど。

若宮:それで、「WiLL」っていう月刊誌ありますね。そのWiLLに3月号に寄稿したんですよ。その時に、この名簿を一緒に書いて乗せたんですけど、その時はまだ36名だったんですよ。それが先月ですから、あっという間に1人増えちゃった。

ひろゆき:増えるんだ。

若宮:これだけ騒がれて、逆に1人増えるんですよ。

ひろゆき:お金貰えるなら貰いたいっていう政治家いっぱいいますもんね。

若宮:いっぱいいますからね。

ひろゆき:海江田万里さんとか、小林興起さんとかいるじゃないですか。元首相なのにこんなにみみっちい金の取り方してるんですか?

若宮:実際ですから。

ひろゆき:世も末ですね。

若宮:おっしゃる通りですね、世も末ですよ!

ひろゆき:元総理になっても、こんなせこい仕事しなきゃいけないんだ。この国夢ないわ。

若宮:おっしゃる通りです。もう世も末です。この国はですね、中枢の部分が腐ってますよ。

ひろゆき:政治家がそうやって、パチンコ業界からお金を貰ってバックアップしてるわけですね。

若宮:保通協っていうのがありましてね。パチスロ、パチンコ機能、検定をするわけですよ。

ひろゆき:パチンコ屋さんに卸しても良いかどうかの台のチェックをする協会? 財団法人保安電子通信協会ですね?

若宮:そうです。正式にはそういう名前です。そこのトップに警視庁の警視総監が天下りしてますよ。

ひろゆき:会長が元警視総監と。警察の一番偉い人が、今パチンコのチェックをする協会の会長やってらっしゃると。

若宮:ですから、この国は中枢の部分がもう腐ってきてるんです。

ひろゆき:賭博を取り締まるはずの警察の一番偉かった人が、パチンコの業界にいるって、もうどうしようもないじゃないですか。

若宮:どうしようもないですよ。ですから、僕ははっきり言ってこのままいくと、この国はもたないですよ。そのうちにどっかの属国になって、日本語使っちゃいけないなんて事になりかねないですよ。

ひろゆき:いきなり話飛びましたけどね。

生活保護の支給日に店に行列が

穂積:生活保護とか受けてる人がバンバンそこ(パチンコ)につぎ込んでるみたいだから、世も末ってなっちゃいますよね。生活保護とか年金をつぎ込む人がいるんです。朝日新聞にも載ってましたけど、支給される日になると、お店の稼働がドンって上がるんですよ。

ひろゆき:生活保護の支給日になると売上あがるんだ。

穂積:明らかに身体から異臭を放っているホームレスみたいに、汚い服着て、勝った時よっしゃーって喜んでる人は、生活保護で打ってるなって見てて思うんですよ。その人たちは世も末って言ってるうちに切り捨てられてしまう。だからここは僕、何とかしなくちゃと思うんです。パチンコが善悪かは置いといて。だから顔認証システムがあるなら、例えば生活保護で打つのは出来ないようにしようとか。

ひろゆき:パチンコ屋さんのお店に入った人が顔で登録されて、誰ですかって見えるような仕組みがあると。

若宮:それいいですね。

穂積:車あるのにシートベルトしてないのと一緒ですから。パチンコが悪いものじゃなかったとしても、善悪の前にそこは押さえないとっていう所は国を挙げてでもやった方がいいと思いますよ。政治家さんがいるなら。

若宮:ラスベガスでは、ギャンブル依存症の人は入れないですよね。

ひろゆき:店によるとは思いますけど。オランダとかでカジノ行った事あるんですけど、アムステルダムに一個だけカジノ屋さんがあって、IDチェックすごい厳しいんですよ。パスポートだったり、オランダの国民だったら国民の免許証みたいの出せみたいな。30分間並んでチェックしてようやく入るんですけど、ガラガラなんですよ。入るのめんどくさいっていうので。

ちゃんとした人じゃないと入れないっていうのがあって、ちゃんとした人ってそもそもカジノ行かない。シンガポールもセントーサ島と本島だとサンズホテルっていう所の2つしかないんですけど、そこもやっぱりIDチェック厳しくて、中国人しかいない。中は全部中国語なんですよ。シンガポール人入らないんだ、と思って。

若宮:韓国もあれですよね、韓国の人が入れるのはイバラランドだけですよね。

ひろゆき:チェジュ島のやつですよね。

若宮:イバラランドだけで、あとはもう韓国の人は入れないですよね。

ひろゆき:韓国のカジノとかは、もう外国の人向けのギャンブルとしてやってるという。

穂積:それイケますね。それをじゃあ導入すればいいのか。止めてって思いますもん。例えば性犯罪者がGPSで探知されるようになるじゃないですか。あんな感じで、入りそうになったら止めてほしいですもん。

若宮:それいいですね。

穂積:私を止めてって思います。

ひろゆき:生活保護とかアコムのカード持ってるような奴って、ギャンブル場に入っちゃいけないですよね。

穂積:ですよね。あと借金もそうですよね、実際。

若宮:実際はですね、やる方が悪い、で済ませちゃいけないんですよ。病気ですからね、依存症は。病気に追い込まれるわけですよ。僕の所に届くメールも、ものすごいしっかりした文章の人が結構多いですよ、本当に。だから知性を備えてても依存症に追い込まれてるわけです。だから政府はやる方が悪いで済ませようとしてますけど、それで済ませちゃいけないです。

パチンコ広告は読売新聞が最初

ひろゆき:でも実際、その政府である政治家もパチンコ業界からお金貰ってて、官僚というか行政のトップである警視庁の総監もパチンコ業界にいるわけじゃないですか。誰がどう変えられるんですか?

若宮:韓国と日本のマスコミの違いを言うならば、日本の場合はなぜこれだけ被害が出てるのに糾弾できないかという問題ですよね。だから結局コマーシャルの恩恵を得てるという事が大きな原因ですね。

ひろゆき:雑誌もパチンコ台の広告もありますし、テレビもパチンコメーカーがどんどんCM出してますからね。

若宮:三大誌だってパチンコ台の広告載せる時代ですからね。

ひろゆき:昔ってパチンコのテレビCMってなかったですよね。金貸しもテレビCMやってなかったし。なんで最近マスコミやりだしちゃったんですか?

若宮:新聞は最初、読売新聞が口火を切ったんですよ、全国に。

ひろゆき:読売新聞がパチンコの全面広告を始めた。

若宮:その後朝日が続きまして、結局なし崩しになっちゃったんですね。やはり良心の面ではどっか麻痺してるんじゃないですか。

ひろゆき:もうないんじゃないですか。

穂積:産業の歯車で動いちゃってるから。例えば大手三社は共同出資で、パチンコの演出を作るための専門学校とかあるんですよ。研究してパチンコの台を作る人たちがいるじゃないですか、そこに輩出する。そういうのが出来てきてるから、もうさすがにこの歯車は善悪じゃなくて産業で動いちゃってるから、止められないんじゃないですか。僕はこの技術を利用して、お金の換金率をすごい下げたり……1円パチンコっていうのがあるんですけど、4分の1しかお金払わなくていい。

ひろゆき:普通は4円?

穂積:そうです。0.5円とかもあるんで、そこはどんどん下げてってゲームセンターのゲームレベルにすれば、面白いなら世界に輸出してもいいし、面白いゲームとして。

ひろゆき:賭け事禁止なんだから、儲からないようにするだけでいいと思うんですけど。そんなに面白かったら別に金儲けなくてもやるわけでしょ?

穂積:そうですね、確かに。

ひろゆき:だから、そもそも金賭けんのは禁止なんで違法ねー、って言って。そんな面白いと思ってるパチンコだったら、みんなお金賭けないでやればいいじゃん。実際、ネットのパチンコサービスってあるじゃないですか。あれってお金かからないけど、みんなぐるぐる回してるじゃないですか。だから別にそれは業界として、ありはありだと思うんですよ。

穂積:そうですね。意外にそうかもしれないですね。産業として回りつつ、破滅する人もなくせるかもしれないですね。

遠隔操作、サクラ……違法営業の実態

若宮:なぜ所得の少ない人がハマっちゃうかという事がありますよね。少ないお金を増やしたいと、そういう心理があるんですよ。最初そっから始まるわけです。

ひろゆき:例えば時給500円くらいの人だと、1万円手に入れるのに20時間かかるわけじゃないですか。そうすると20時間働くっていうよりも、パチンコで一発勝負しようと。で、時給5000円くらいの人だと、別に2時間働くだけだから良いかって普通に働いてお金稼いじゃうっていう。

若宮:ギャンブルって不思議と初心者が勝つんですよね。

ひろゆき:ビギナーズラックですね。

若宮:実際にそれはありますよね。だけど今は遠隔操作ありですから、初心者勝たせるくらい簡単ですよ。

ひろゆき:遠隔操作って実際捕まる事あるんですか?

若宮:捕まってますよ。

ひろゆき:お店側が遠隔操作して台が当たったり外れたりっていうので、ちゃんと捕まった事件あるんですか?

若宮:あるんです。横浜でも捕まってますし。

ひろゆき:都市伝説じゃなくて本当に捕まってるんですね。

若宮:捕まってますよ! 九州の方でも捕まってますし、確か神戸でもありますね。実際捕まってます。

ひろゆき:店長と仲良くならないと勝てないって事?

穂積:やってる店は本当に一部だと思います。でっかいとこだと、僕のとこもでっかいんですけど、やっちゃうと業界が全部不信になってただ事でないんで、やるとしたらサクラの方先にやってくから。

ひろゆき:でもサクラがある事はみんな常識になってますよね。実際お店の店頭で一杯出してる人はサクラで一般市民じゃないっていう。

穂積:なんかネットで言われてるんですけど、シマってあるんですけど。列があるじゃないですか。お店全体のホールがあって、A,B,C,Dってあるとしたら、この列のこの人だけじゃなくて、この列の人全員を上げ設定にするっていうのは違法じゃないって言われてるんですけど。それはだから結構やってるんじゃないかって言われてます。

若宮:実際穂積さん仰る通り、みんながやってるっていう事じゃないです。これはもうはっきり言いますけど。ただ一部の店が遠隔操作をやってるっていうのは事実、あげられてますからね。

ひろゆき:小さい所からやるっていう事は、経営が立ち行かなくなる所から順番に始めていくんじゃないですか? じゃパチンコ屋がどんどんつぶれて行ったらそういう事やる店が増えてくっていう事になりません? 2008年9月26日横浜市のパチンコで逮捕ありと。これ遠隔操作で逮捕になったんですよね?

若宮:そうです。

ひろゆき:あんじゃん。これをやる気持ちがわからない。公平でもないし、儲かりもしないギャンブルやってどうすんの?

若宮:遠隔操作はパソコンで出来ますから。店でやったら店員の人に密告される恐れがありますし、自宅でやるのが一番安全というか心配ないですよね。

穂積:でも気持ちいいんですよ。面白いんですよ。

ひろゆき:やってるウェルダンさん見てるのが面白いわ。

穂積:パチンコ打ってる人ってみんな顔怖いんですよ。僕はそれやだから、当たった時よっしゃってガッツポーズやるんですよ。エヴァンゲリオンって大当たりすると、葛城ミサトがよっしゃって(ガッツポーズ)やるんですけど、それを僕、台の前でよっしゃーってやるのと同時によっしゃってやるんですよ。秋葉原でそれやったら本当にじろじろ見られましたけど。

ひろゆき:それを何で自慢げに言ったのかわからないですけど。

パチンコは賽の河原

若宮:僕の本の第二章で穂積さん登場しますけどね、穂積さんいい事仰ってるんですよ。パチンコは賽の河原だって。

ひろゆき:最近、賽の河原の意味がわからない人が多いと思うんですけど。三途の川の所に石を積んでいくっていうやつですよね。

若宮:それで鬼が出てきて、その積んだ石を壊すわけですよね。パチンコの場合は、当たってドル箱積みますよね。そのドル箱があっという間に飲み込まれて、一種の賽の河原ですよね。

ひろゆき:一生懸命積み重ねても全部持ってかれるっていう事ですよね。

穂積:一日中それやってるんです、お金ない人が。せっかく勝っても、もっともっとって思うから、やっぱ無くなってくんですよ。(一時的には)あがっても、だんだんと(負ける)。だから必然的に負ける事をずっとやってるから切なくなります。

ひろゆき:でも自覚がないんですね。

若宮:年間21兆650億もパチンコに流れてるわけですから、国力が低下しますよ。

ひろゆき:実際に韓国はパチンコ廃止して他の業界の売上が上がったそうですからね、この本によると。これ若宮さんって人が書いた本なんですけど。

若宮:それで日本円にして3兆円が流れてたんですよ。

ひろゆき:もともと売り上げとして3兆円くらいある業界だったと。その3兆円が次の年にガクッとなくなるわけじゃなくって、自動車だったり他の業界が儲かったと。

若宮:おっしゃる通りです。

ひろゆき:全然いい話じゃないですか。

若宮:丸々いったという事はありえないと思いますけど。最近韓国にいらっしゃった方はご存知と思いますけど、活気がありますよ、韓国経済は。

ひろゆき:それはパチンコというよりは、韓国が海外に売ってる話だと思いますけど。

若宮:ウォン安のメリットもあると思いますけどね。

韓国では首相が国民に謝罪

ひろゆき:というわけで、僕がこの本の中で気になった部分なんですけど、要はマスコミが攻撃していればもうちょっと変わるわけじゃないですか。

若宮:おっしゃる通りです。

ひろゆき:韓国の新聞が書いた文章、社説ですね。朝鮮日報の社説。2006年8月23日。ちょっと長いですよ。「盧武鉉大統領はパタイヤギ(海物語)疑惑と関連し、24日ヨルリン・穂積:リ党幹部らに私の親は無関係だ。実務上の失敗にすぎない事が明らかになれば、疑惑のない事が確認されると語ったと。

で、こういう社説なんですけども、韓国には全国にコンビニの数より多い15,000軒の賭博場が住宅地や学校の前、挙句の果てには子どもの自習室の前にまで浸食し、夜通し営業を続けている。人口10,000人に過ぎないウルルンド島にも賭博・ゲームセンターは4軒もあり、繁盛している。国内をギャンブル場だらけにしておきながら、私の甥はとか利権疑惑はと繰り返すだけの大統領の対応には首をかしげてしまうと。

前政権は国内利用者用のカジノ「イバラランド」を許可し、世論の総スカンを食らったが、当時社公政権産業が占める割合は、レジャー市場全体の27.8%だったと。都は4年でレジャー市場全体の51.8%と2倍に膨れ上がりましたと。ギャンブル産業は市民の糧を餌に成長している。日雇いの労働者、その日暮らしの自営業者、世間知らずの主婦、無力な老人といった世界の弱者が、政府ギャンブル産業育成のカモになったと。

ギャンブル中毒で財産を失ったり、家庭を崩壊させたり、人生に失敗した人は数多い。今月13日には、プサンで成人ゲームセンターに入り浸って、1億ウォン、約1,000万円の借金を作った20代の若者が首を吊って自殺した。ゲーム中毒になって会社を解雇されたサラリーマン、学費をつぎ込んで両親のクレジットカードを盗み数千万をも失った大学生、一家の生計手段である個人タクシーを差し押さえられた運転手など、政府のギャンブル育成政策に巻き込まれ、身の上をつぶしてきた人の人生は悲惨であると。

という社説をマスコミが書いてるんですよね。今の話って韓国の話って言いましたけど、日本の話って言われても全く同じ状況起きてるんですよね。っていうのがちゃんと発表できた朝鮮日報はすごい。という事で、質問いってみましょうか?

若宮:あの、ちょっといいですか? その時にですね、韓国の首相が国民に向かって謝罪してるんですよ。その謝罪文は100億円の高いゲーム機が全国に拡大し、庶民の生活と経済に深刻な被害をもたらした事を、深くお詫びしますと、謝罪してるんですよ。潔さがありますでしょ。

ひろゆき:失敗は失敗と認めると。なんで日本はそうならないんですかね?

若宮:そこもそこなんですよ。

『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(Amazonへ)

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