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あがり症への対処方法(全4記事)

プレゼン初心者は聴衆の反応を気にしすぎてはダメ プレゼンのプロがあがり症への対処方法を解説

仕事のプレゼンテーションや結婚式のスピーチなど、大勢の人前で喋る時に、聞き手がしかめっ面だったり、反応が悪いと「自分の話がつまらないのではないか」と自信をなくし、あがってしまうことがあります。プレゼンテーションアドバイザーの野村尚義氏によると、聴衆の反応を気にする必要はないのだと語ります。なぜかというと、聞き手が何を考えながら話を聞いているかは話し手から正確に読み取ることは不可能だからです。プレゼンの時には聴衆の反応を気にせず、自分が準備してきたことをきちんとアピールすることをおすすめします。

聴衆の反応をあまり気にしすぎない

野村尚義氏:こんにちは、プレゼンテーションアドバイザーの野村尚義です。

さて、あがりに対する対処法、3つ目のセミナーになりますが、今回お伝えするのはこうです。ずばり、聴衆の反応を気にしすぎないこと。

聴衆の反応を気にするとどうなるか。大体しかめっ面してる人が気になるんですね。「私の話、つまんないと思われてる」「私の話はダメなんだろうか」。

ここに意識が向いてしまうせいで、バーッとあがってしまうと。ガチガチになってしまう。がんじがらめになってしまう。ネガティブなところにばかり目がいってしまう。よくある話です。

それはちょっと待ってくださいと。何故なのか。大きく2つの理由でお話します。1つ目は、我々は聴衆の反応をキチンと判断することはできません。

例えば目の前にいる人たちが、自分から見たときには、ものすごく反応悪く見えるとき。その人が「つまんないなぁ」と、思っているのか、ないしは「いい話だ。じゃあ自分たちでいうとどういう風に使えるだろうか」と真剣に考えるモードに入ってるから、しかめっ面になるのか。わからなくないですか? わからないですよね? だから、ここを判断しようとしてもしょうがないことです。

大体多くの場合、このせいになってることって多いですね。さらに一歩進んで言うならば、聴衆が反応が悪いのは、話し手の話が悪いのか、聞き手の聞き方が悪いのかっていう話なんですよ。

この世にいるほとんどの人たちは、話し方のトレーニングは受けたことはあっても、聞き方のトレーニングを受けたことなんかないという人です。

だからその人は、おもしろい話もつまらない話も、いつも通り反応悪いだけ。かもしれないわけですね。

例えばもし、あなたの前にいる聴衆が、いつもコミュニケートしてる人で、いつも反応いいにも関わらず、今回だけ反応悪いっていうんだったら、もしかしたら気にするべき部分があるかもしれません。

でも、普段と違う聴衆、日常的にコミュニケートしてる人でもない、ないしは日常的にコミュニケートしてるけど、ガッチリこんな真剣な話を、このモードで聞いてもらうことを、日常からやってるわけではない。

そのときの聞き手の反応が悪いことって、その意図って本当に読み取れるんでしょうか? 私は読み取れないと思います。

自分が準備したことを、キチンとアピールしきる

この仕事をやっているとですね、やっぱり日常的に初めて会う人にスピーチ、プレゼンテーションする機会って山ほどあるわけですね。で、そのときにたしかに反応悪いときってあるんですよ。すごい反応悪いなー、固いなーと。そういうときに、じゃあそれがイコール評価かというと、ぜんぜんそんなことないです。

例えばセミナーでいうとアンケートがとられる。最後のアンケートで、ものすごくこんな(しかめっ面)顔してた人が、5点だと。満点だと。「すばらしかったです。一部の隙もなかったです」みたいなことを書いてると。

満足してるけど、その人の聞き方の問題なんです。真剣に自分にどう落とし込んだらいいかと考えてるから、反応が悪くなってるだけなんです。

その可能性があるのに、ワーッってなってもしょうがないじゃないですか。だからこそ、そこはキチンと「この人はいい反応してるに違いない」と、こういう風に思ってください、ということです。

2つ理由があると言いました。もう1つの理由はなんでしょうか。もう1つの理由はズバリ、反応を気にしたところで次に話す内容を変えられないのに、気にしてもしょうがないということです。

だってスライドを使うのであれば、次のスライドに何が書いてあるかは決まってるわけじゃないですか。いまさらそれを気にしてどうするんですか、ということです。

聴衆の反応を見ながら、それに合わせて内容を変えていくって、明らかに上級編です。「わー、ガチガチ。緊張しちゃう!」という人が、そこを目指していくべきではないです。

まずは自分がきちんと準備したことを、きちんとアピールしきること。吐き出しきること。伝えきることの方が大事です。

その状態で聴衆の反応を気にしてもしょうがないです。もう少し先の話だと思って、捉えていただいたらいいんじゃないでしょうか。

さて、あがりへの対処方法、3つ目のお話をしてきました。聴衆の反応は、あまり気にしすぎないこと。以上です。

プレゼンテーションアドバイザーの野村尚義でした。

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