2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
自己紹介プレゼンで一目置かれるための4つのポイント(全1記事)
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野村尚義氏:こんにちは。プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義です。先日、中小企業を支援する団体が30名くらい集まるというイベントがあったんですね。
そして、初対面の者同士、30名が順々に自己紹介をやっていくというシーンに出くわしました。私もその中の支援者の1人だったわけですが。
30名が順々に行っていく自己紹介で、私が自分の自己紹介をする時に心がけたことが4つほどあります。これを少し今日はご紹介したいなと思います。
本日のテーマは「多くの人達が自己紹介をする中で、自分自身をしっかりと印象付ける方法」。
1番です。「とにかく短く」ということですね。言葉には密度というものがあります。例えば食塩水を想像してみるとわかりやすいですね。同じ量の食塩であれば、水は少ないほうがいい。水を足せば足すほど薄くなってしまいます。
プレゼンテーションでいうならば、語る時間が長ければ長いほど密度が薄まってしまう。多くの情報を語る、多くの言葉を語ろうとした時に、密度は薄くなってしまう。
だからこそ短く語る。そのほうが印象度、インパクトは強いということです。
それでなくてもですよ、ちょっと考えてみてください。30人の自己紹介をそもそも聞きたいですか? 聞きたくないですよね。
早く終わればいいなとみんなが思っているわけです。ということは、そこで長々語るというだけで、価値が落ちてしまうんです。
より、ものすごく楽しいことを語っていたとしても「あ、この人空気読めないな」と思われてしまう。それは価値のダウンであるということですね。
2つ目です。「キラーフレーズを入れる」。短くしましょうという話はしたんですが、じゃあ短ければなんでもいいのかというと、そんなことはないですよね。例えば「プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義と申します。どうぞよろしくお願いします」。これだけで印象に残るのかと。まあ残らないですよね、普通に考えて。
だからこそキラーフレーズ、聞き手のハートをぐっと掴む、ぐっさりと刺していくための短いフレーズ、印象に残るフレーズを、しっかりと最初に入念に用意して、それを語るということです。
あなたが自己紹介する時に、たったひとことのキラーフレーズ、これだけは印象に残すぞというものを何かひとつ挙げるとしたらなんでしょうか。
3つ目です。3つ目は、やっていることを語るのではなくて、受け手がどういうことが得られるんですか。あなたに仕事をお願いしたら、結局私はどう得するんですか。これを語るということです。
これについては私の本『これだけ! プレゼンの本質』の中でも、価値の三次元分析。機能で語るのではなく効用で語る。効用よりもさらに上にある未来を語る。結局、聞き手は自分にとってどう得なのか、これしか興味がないということです。
あなたが何やってるかという話は別に聞きたくない。だからこそ「税理士です」とか「Web制作やってます」とか「海外進出支援やってます」って言うんじゃなくて、それをやったらあなたにとってどういう意味があるんですか、受け手であるみなさんにとってどういう意味があるんですか、ここを語らないと興味を持てないということです。
4番目は「受け手に合わせる」ということです。自己紹介する時にですね、入念に事前に準備をしておいて、テンプレをパチンと一個決めて、それを常に語るという方がいます。でもそれは100点満点ではないということです。
しっかりと自分自身の自己紹介を時間をかけて考える、それだけのパワーを注ぐということ自体は素晴らしいことではあるんですが、100点満点かと言われるとそうではありません。
なぜか。聞き手、その日に目の前にいる聞き手によって、どんな話をするのがベストなのか。それは変わってくるためです。
だからこそひとつテンプレを作ったら、それをベースに、その日いる聴衆の興味に合わせてカスタマイズをかけていく、アレンジを加えていくということです。
今日あなたの目の前にいる人にとってどういうことが興味の対象なのか。その人達は何が欲しいと思っているのか。それにベストマッチするところにチューニングを合わせてあげましょうということです。
以上、短い時間で特にたくさんの人の自己紹介を聞くシーンですね。どういったことに気をつければいいのか。4つのポイントでお伝えしてきました。
ぜひあなたの自己紹介に反映させてみてください。プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義でした。
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