2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
第440回 ビジクリ2.0『仕事のスピードを上げるには?』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
田久保善彦氏(以下、田久保):今日のお悩みは、「上司からよく『お前の仕事は遅い』『仕事のスピードを上げろ』と言われるが、仕事の速度を上げるためには何をしたらいいでしょうか」というお話です。
これもよくある話だと思います。何をもって速いと言うか、何を持って遅いと言うか、難しいテーマだと思います。
速ければいいのかという話もあるかもしれません。遅くていいことはあまりないかもしれませんが、ただただ速いだけでミスがたくさんだったら、もう少し時間をかけてやってみてよという話かもしれません。
定義の問題はいろいろあると思うんですけれども、仕事のスピードを上げるためには、1回、「速い仕事」のスピードを体感する必要があると思います。
どういうことか。例えば水泳の選手でも陸上の短距離の選手でも、自分のスピードの限界値を超えるように引っ張ってもらいながら泳いだり、引っ張ってもらいながら走ったりする。今100メートルを11秒で走れる選手が、「10秒で走るとこんな感覚なんだ」ということを体に覚え込ませる。そんなトレーニングがあると、テレビで見たことがあります。
それと同じように、例えば今、自分が1というペースで仕事をしている時、これを2にするのであれば、2のペースで仕事をするには、「どれぐらいの分量をどれぐらいのスピードで処理しなければ2のスピードにならないのか」ということを体感しない限り、自分で腹落ちした「スピードアップ」がイメージできないと思うんですよね。
どういうことかというと、例えば今まで3日かけてやっていたものを、とにかく2日であげるように取り組んでみる。次は1日で上げるように取り組んでみる。
そうしてみると、今度は、3日かけた時よりも1日でやった時のほうがクオリティが落ちるという問題があると思うんですよね。
でも、一旦スピードを体感することができたならば、「これぐらいのペースで仕事をやらなければならない時に、元と同じクオリティでやるためにはどういう工夫をしなければいけないのか」ということを、ある程度逆算できるのではないかなと思います。
なんでもそうだと思うんですが、未知の体験に対して「速く、速く」と言われても、具体的に何をしたらいいのかという発想にはなかなかなりにくい。
だとするならば、1回そのペースでやってみて、その結果、自分の能力はどこが足りないのか、自分はどういうミスをしてしまいがちなのか逆算的に理解して、一定のスピードに戻した時にも問題ないようにプランニングしながら、自分の能力開発をしていく。そんなことをお勧めしてみたいと思います。
いずれにしても、仕事のスピードを上げることは、ある種の能力開発が伴います。能力が同じなのに、ある日突然、やるスピードが上がることはありません。
例えば思考のスピードが上がるとか、もしくは考えるための情報を集めてくるスピードが上がるとか、何らかの能力開発がなされなければ、仕事のスピードは上がりません。
なので、自分にはどこに伸びしろがあるんだろう、自分はどこが弱いんだろう、ということを認識するためにも、1回「本当は3日でやればいい仕事を2日でやってみる」ということに取り組んでみてはいかがでしょうか。
グロービスの中でも、例えば「予習にどれぐらい時間をかけたらいいですか」という質問を時々いただくんですよね。
私は「ダラダラ時間をかけて100点を目指すよりも、この予習は何時間と決めて、その中で集中してガッと予習をした時に、自分がどれぐらいのパフォーマンスができるかという勝負をしたほうが、実力は高まりますよ」という話をします。
すべての仕事には期限が切られていて、やれる時間も決まっているわけです。だから「延々にずっと予習をしていたから、結果、なんかよかったよね」という状態では、リアリティのある実力アップには近づいていかないと思います。
ぜひ1回、スピードを上げた仕事を体感してみてください。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略