2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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角勝氏(以下、角):さっそく、本日のゲストをご紹介したいと思います。お1人目は、Notionの日本第1号社員、西さんです。
西勝清氏(以下、西):こんばんは。Notionの西です。
角:どうも、よろしくお願いいたします。では自己紹介と、Notionの簡単なご説明をお願いできたらと思います。
西:みなさんこんばんは、Notionの西です。Notionには2020年9月に入社しまして、早いものですでに1年半ぐらい経ちました。ご存じの方もいると思いますが、昨年10月に(Notionの)日本語ベータ版をリリースして、今年はますますがんばっていこうとチームの採用も進めている状況です。
Notionのご紹介をさせていただければと思います。Notionは、オールインワンワークスペースと呼んでおります。すべての情報をオールインワンで管理して、かつユーザーであるみなさんが、それぞれ柔軟にカスタマイズできるツールとしてご利用いただいています。
Notionが解決する課題ですけれども、情報管理・情報共有するためのツールが、今みなさんのお手元にあまりにも増えているのではないでしょうか? それで情報がどこにあるかわからなくなっているといった問題を、オールインワンという観点で解決できると思っています。
主な利用方法としては、自分やチームのWikiであったり、プロジェクト・タスク管理、それから、メモ・ドキュメント管理ですね。その他の特徴として、Notion上でダイレクトにできないことでも500以上のアプリをNotionの中に埋め込んで使うことができます。
Notionは「ブロック」という概念でできておりまして、ページの中に、細かなブロックがたくさんあると思っていただければと思います。レゴブロックを組み立てるように、1つのページの中にいろんな部品があり、ブロックを組み立てることによって、みなさんがやりたいことを実現できるツールです。
イメージとしては、このように「テキスト」のブロック、「画像」のブロック、あるいは「To-do」のブロックと、ブロックを組み立ててやりたいことを実現するためのツール、オールインワンワークスペースとしてご理解いただければと思います。
今日はデモもご覧になっていただきますので、その中でもう少しイメージなどもご紹介できると思います。ということで、角さんにお戻しします。
角:いつもながら丁寧な説明、ありがとうございます。では、お二人目のゲストもご紹介していきたいと思います。お2人目のゲストはフィラメントのCSOであり、グローバル企業の日本代表、そして電脳コラムニストとしても活躍されている村上臣さんです。
村上臣氏(以下、村上):はい、どうもこんばんは。みなさんよろしくお願いします。
角:じゃあ、簡単に自己紹介をしてもらってもよろしいでしょうか。
村上:はい。村上臣と申します。よろしくお願いします。本業は、いわゆるビジネス特化型ソーシャルネットワークサービスを運営しています。
最近は、去年『転職2.0』という本を書きました。今回紹介するNotionの使い方もですね……。ちょうど画面上にテロップが出ていますね。2月17日に『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』という、「Notionの使い方」本を出したということで、今回このイベントをやっています。
経緯等はあとで話すのかもしれないですけれども、僕はかなり初期の頃からNotionを使っていました。昔から中の人と仲が良くて、使う時に「何でもできるんだけど最初の一歩が使いにくいよね」「じゃあ本を書いたほうがいいんじゃない?」という話になって書くことになった、という経緯で今日は参加しています。よろしくお願いします。
角:はい、よろしくお願いいたします。こちらの本ですね。僕も持っています。
村上:ありがとうございます。ちなみに角さん、今日はなんでそんなに棒読みなの?
角:そうですか?
村上:なんだか今日緊張してる?
角:だって、今日はエントリーが555人とかあるらしいんですよ。
村上:角さんでもそういうので緊張するんだね。
角:たぶん今までで一番多いんじゃないんですかね。西さんも、今まで出てもらっていて1回ぐらいは500人を超えたことがあったと思うんですけど、相当多いですよね。
西:はい、そうだと思いますね。僕も緊張しています。
村上:西さんと僕が並ぶライブはたぶん初めてだと思うんだけどね。
西:そうですね。いろんな意味で緊張しています。
村上:マニアの方にはたまらないと思いますね。
角:お二人はもともと面識があるんですよね。
西:もちろん、はい。
村上:我々はもともと同僚ですね。
角:なるほどね。某グローバル企業の中で。
村上:西さんは、その某グローバル企業でかなり初期の社員です。
西:そうですね。
角:場が温まってきた感じなので、こんな感じの気心が知れた面々で進めていきたいと思います。では、本編へ入っていきます。
本日のアジェンダですが、こんな感じになっております。まず、アイスブレイクとして「臣さんのイチオシのNotion活用方法」。こちらをお聞きして、セッション1「インプット編」、続いてセッション2「アウトプット編」と進んでいきたいと思っています。
あと、ここからの進行についても簡単にご説明しておきたいと思います。実は臣さんには前もって各セッションの質問をいくつかお渡しして、その回答も事前に頂戴しております。セッションの進行に合わせて「この質問ですよ」という質問内容をお見せし、それに対する回答をお見せする。そんな感じでトークを進めていこうと思います。
西さんには、要所要所で、Notionを上手に使うための実践的な知識として、活用の事例や、あとNotionではいろんなテンプレートがあるんですが、そのテンプレートも教えていただきたいと思っています。ではみなさん、Notionのご意見やコメント、質問等もいただきながら進めていきたいと思います。
まず、アイスブレイクですね。臣さんの最近イチオシのNotion活用方法。どんな内容があるのか、どんなふうにお使いになっているのかを、ぜひお聞きしたいと思います。臣さん、どんなことに使っています?
村上:最近一番使っているという意味で言うと、やっぱりWebクリップなんだよね。
角:Webクリップ。
村上:Chromeのブラウザの拡張で、ボタンを押すとNotionの、特定のページにどんどん入っていくというエクステンション(機能拡張)があるんですよ。
村上:ちょっと経緯を話すと、もともと僕は、初期の頃からのEvernoteユーザーだったんですよ。そこに、名刺をスキャンするとOCRで文字化してくれる機能が付いていて。
角:ありましたね。
村上:そうそう。それで自分の名刺をデジタル化するところから始めて、アプリでメモを取るということをずっとしていたんだよね。でも、途中からEvernoteが経営体制もプロダクトもぐちゃぐちゃになってきてしまって。
角:(笑)。
村上:自分の日々の、SNSを見た時のメモとかも全部入れていたんだけど、重くなったり使いにくかったりですごくストレスがたまっていて。途中で、要はWebクリッパーに特化したPocketというアプリが出てきた。これをブラウザのブックマークレットとか使っているデバイス全部に入れて、目に付いたものを全部そこに溜めていたんですね。
角:ほう、なるほどなるほど。
村上:ただ、そうしていったら、Evernoteにあるメモと名刺データと、あとPocketに入っているものがぐちゃぐちゃになってしまって、面倒くさくなってきたんですよ。
角:「情報の整理をするのにコストがかかり過ぎるじゃないか」みたいな感じですか。
村上:そうそう。その時にNotionを使い始めたんです。途中でEvernoteから全部データをインポートできるようになったので、すごく便利じゃないですか。一回併用というかたちで試してみようとしたら、どんどんNotionのほうの利用時間が伸びてきました。
PocketとNotionを両方使用するみたいになっていて、「これはなんとかデータを統合できるようにならないのか」と思っていたら、NotionのほうにもWebクリッパーが出たので、ついにオールインワンになったと思いました。そこからはずっとNotionに情報を溜めています。「ちょっと山田君、座布団持ってきて」じゃなくて、ヒライさん、画面を映して。
角:(笑)。
村上:これは僕のリアルなNotionの画面なので、あんまり凝視しないでほしいんですけれども。最初に「twitter」という名前にしてしまって、面倒くさいからそのまま使っているんだけど、ここに全部の情報をひたすらため続けています。
角:なるほど。
村上:今はギャラリービューにしていますが、あとでたぶん西さんのほうから説明があるとおり、Notionは「ビュー」という概念が超パワフルですごく便利なんですよ。同じ情報を、これはOGPで並ぶタイルのようなところ(ビュー)です。何でもかんでもこれに入れている状況です。見てわかる通り、僕のインプットはカテゴリとかがないんですね。
角:ああ、ザーッと。
村上:公私もないんですよ。なので、結局人間1人で1人の脳みそしかないので、あまり仕事とプライベートを別にしないタイプなんですよね。
角:なるほどね。
村上:細かく整理整頓するのも昔はやったことがあるんですよ。ただ結局、フォルダ分けに凝って目的と手段が逆になるんですよね。「おお、今日はきれいに整理できた」と、結局整理整頓のほうに夢中になってしまうのでやめたんです。
角:ノートにきれいに書くけど、頭に入ってないみたいなことはありますものね。
村上:そう。なので、毎日朝起きてから1時間ぐらい、朝ご飯を食べながらひたすらインプットをするんです。その時に気になったものはひたすらWebクリッパーもしくはiPhoneの共有から、Notionのアプリが入っていると「シェア」という項目でそのままクリップできるので、それで同じフォルダにひたすら溜めている。
角:なるほど。
村上:日経のCOMEMOやブログを書く時とか、他のアウトプットをする時にざっと見ていると、昔のも全部一緒に入っているので、ふとしたセレンディピティ(偶然の産物)的なものが出てくる。
「気になってブックマークしたけど読んでなかったな」みたいに見て、「これおもしろいじゃん」「ちょっとこれをまとめてブログを書こう」。そんなサイクルがいつも回っている感じですね。これは最近というか、ずっとイチオシの僕の活用法です。
角:今日のネタ、インプット術とアウトプット術の話がつながっている感じのはずが、いきなり出てきて、ちょっと「大丈夫か? 今日はちゃんとネタが最後まで持つのか?」という気持ちになりましたけど大丈夫ですよね?
村上:持ちます。結局「ぐるぐるしてるんだよ」ということを、冒頭で伝えたかったんですよ。
角:なるほどね。わかりました。確かに、「分けないというのは実はすごく大事なのかもしれないな」と今思いましたね。西さんは今のお話を聞かれてどうですか? 「こういう(使い方をする)人はいますか?」というところも僕はちょっと気になりましたけど。
西:(笑)。いや、いろんな方がいらっしゃるので。もちろん全員を知っているわけではないですけど。細かく管理するのが好きな方もいれば、まずはざっくり書いて、そこをどんどん1ヶ所にまとめていく方もいらっしゃる。自分がやりたいことを作れるのが、たぶんNotionのいいところかなと思いますね。
角:なるほど。個人のやり方にちょうどフィットする管理の仕方ができる、どうとでもなるよという感じですね。さっきのタイルみたいになるビューも、Excel表みたいにWebクリップのタイトルをわっと並べるというタイプのビューも、いろんなデザインがワンボタンでできる感じですものね。
西:そうですね。
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