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【ニュー・ハローワーク第6夜】アングラな一匹狼がありのままで生きていく方法って? GUEST 佐々木ののか(全6記事)

コミュニケーションコストを減らせる“その日のうち”のご挨拶 佐々木ののか氏流「人付き合い・ブランディングのマイルール」

自身で仕事を生み出していく人に対してコワーキングスペース「BONUS TRACK MEMBER’S」主催のイベント「ニュー・ハローワーク」は、しごとを切り拓く人のためのお悩み相談所。フリーランスの方や事業を担う方に共通の悩みや問いに対して、一選択肢や視点を持つゲストと解決のためのヒントを考えるトークイベントです。第6回目となる今回は、相談員に佐々木ののか氏を迎え「アングラな一匹狼がありのままで生きていく方法」について語りました。本パートでは「クライアントとのギャラ交渉は、堂々としたらいい」「コミュニケーションコストを減らせる“その日のうち”の挨拶」などについて話しています。

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クライアントとのギャラ交渉は、堂々としたらいい

桜木彩佳氏(以下、桜木):ありがとうございます。フリーランスの方。これはギャラ問題。

「不当なギャランティに対してどのような提言をしますか? またそういった依頼を断る時、悪いと思ってとても消耗してしまいます。ギャランティの交渉等に対してのルールや気をつけていることはありますか?」。

佐々木ののか氏(以下、佐々木):まず1つ目なんですけど。不当なギャランティに対しては怒るとかじゃなくて、たぶん向こうも相場感がわからないで言ってるかもしれないし、予算がないかもしれないし。あと「これ失礼かも」って思う、コミュニケーション能力が欠けている可能性があるので(笑)。

桜木:「失礼だぞ」みたいな(笑)。

佐々木:そうそう(笑)。知らないで地で言ってて、こっちは言われたら「舐められてるのかな?」とか思って、消耗するんですけど。たぶん、ぜんぜんなにも考えてないことが多いので。例えば仮にですけど「1,000円で受けてください」とか言われた時に「1,000円だったら受けられないんですけど、10,000円だったらいかがでしょう?」って、自分の納得する金額を提示して。

「じゃあいいです」って言われたらアレだし「そういうものなんですね。すみませんでした」ってなって、お金になったらラッキーなので。ぜんぜん悪いとか思わないで、堂々と交渉したらいいと思います。

交渉等のルールや気をつけていることですけど、さっきnoteとかブログとかに金額を書こうってあったんですけど。やっぱり料金表の設定をある程度しておくと、そのまま「決まってるので」って提示しやすいので。できればそれをWeb上にあげておくといいな、って思います。

あとは特急料金で、お世話になっている方だとあんまり適応しないんですけど、7日営業日以内だと1.5倍から2倍の金額にしていて。それで一時期、即レスを心がけていたら「あの子は特急料金だけど、絶対にすぐ返信してくれる」みたいなところで、けっこう特急料金で稼がせてもらっていたこととかはあるんですね。なのでWebにあげておくというのは、すごくいいかなと。

桜木:その金額も、たまに改訂しているんですか?

佐々木:そうですね。たまに改訂しています。ありがとうございます。

桜木:ありがとうございます。一旦、質問をさらいました。こんなスピーディーにいい感じで進行が! いつも長引いちゃって(笑)。ありがとうございます。

佐々木:やったー。ありがとうございます。

「あ、こいつ来ないんだ」にならないために

桜木:最初のアレに戻ります? 

佐々木:あ、そうですね。

桜木:「マイルール人付き合い編」。

佐々木:1番は今、説明したやつで。2番「祝いの席には短時間でも顔を出す」。やっぱり節目、誕生日だったり昇進だったりっていう時に来てくれた人の顔って、すごく覚えているものだと思うんですね。そういう時に人間関係が見えるっていうか。「あ、こいつ来ないんだ」みたいな、あるじゃないですか(笑)。逆に。

桜木:これ、飲み会のことなのかと最初は思ってて。そういうことじゃないんですね。おめでとうっていう。

佐々木:お祝いの節目には短時間でも顔を出したり、行けない時は物を贈ったりとか。一緒にお仕事させていただくっていうところで自分も嬉しいことだし、やっぱりしてもらったら嬉しいなっていうところで。そこは外さないようにしてますね。なので短時間でも、絶対にそこは行くようにしています。

コミュニケーションコストを減らせる“その日のうち”のご挨拶

佐々木:3番はさっき説明して、4番「名刺をいただいた方へのご挨拶はその日のうちに」。基本かも知れないですけど、これはするようにしていて。というのもなんでかというと、例えば1回会って「じゃあ!」って別れたあとにまた仕事を依頼する場合、間があいた時に「すみません」とか言って、また連絡するコミュ力が私にはないんですよ。

「覚えてますか?」とかから始まって、やるコミュ力がないので。「また次こういうやつご依頼させてください」とかってお別れした時にすぐ言っておくと、次にそういう案件が来た時にすぐお願いしやすいなっていうのが、写真の方だったり、デザイナーさんだったりとかっていうのがあるので。そういうのはその日のうちに済ませておくと、コミュニケーションコストが減るっていう意味でもいいかなと思います。

桜木:単純にメールとか送ってたら、履歴にも残りますもんね。

佐々木:そうそう、Gmailとかに。その時のことを思い出せるように「今日はこういうお話をして……」とかって自分の記憶のために文に起こしておくと、企業名でググった時に「あ、この人あのお話したよな」って自分が思い出せるので。

桜木:情報を散りばめて(笑)。

佐々木:はい、記憶用にやっていますね。あとはいいかな。

大きい企業と仕事をすると、舐められることが減る

桜木:「ブランディング編」。

佐々木:SNSで好きなことをつぶやくっていうのと、告知するのはぜんぜんよくて。大企業に味方になってもらうっていうのも、ちょっとニッチなテーマを扱っているので……これもずるいかもしれないんですけど、やっぱり名の通っている企業さんと仕事をさせてもらっているっていうだけで、私自身はなにも変わらないのにすごく仕事がスムーズになる方っていうのは、けっこういらっしゃって。

実際、私もさせていただきたい仕事だったりするからっていうのはあるんですけど。やっぱり有名だったり大きい企業だったりとは、1社でもいいので1つ大きい仕事をさせてもらっておくと、わりと舐められることが減るかなというのはありますね。

桜木:2年先を見据えて常に新しいことを。

佐々木:「家族と性愛」っていうテーマを2017年くらいからやっていたんですけど、今でこそいろんな家族のかたちとか、ちょっと受け入れられやすくなってきたんですけど。当時は大炎上、大炎上で、記事出すたびに大炎上してたんですよ(笑)。

桜木:確かにその言葉から受ける印象が、今と3年前じゃぜんぜん違うのはありますね。

佐々木:ぜんぜん違いますよね。フェミニズムとかもだいぶ変わりましたけど。なのでラグがあるんですね。やり始めたことと、火がつくまでっていうのが。逆に今は、ぜんぜん流行らなくても根気よくっていうところもそうですし。

逆に今受け入れられやすくなってるから、私は次のことをすぐやらないとダメだなと思っていて。今受け入れられているタイミングなので、これはもちろんこのまま続けるんですけど。今もうすでに種を蒔き始めて、次なにをやろうかなっていうのをけっこう考えていかないと、お仕事なくなっちゃうなっていうのは、自分の危機感としてすごくあるので。

桜木:最初に上げて燃えてしまった時に「いや~これ失敗したなぁ」みたいな感じで取り下げようとか、そういうのは思わず? それは種っていう認識だったんでしょうか?

佐々木:もし自分が悪かったりとか、例えばそれこそ傷つける問題もすごく大変ですけど、自分が言われた指摘に対して、悪いと思ったら取り下げたりとか謝ったりとかしたと思うんですけど。別に悪いと思わなかったので取り下げませんでした。

桜木:逆に次のことを今探している。種を植えているところ。

佐々木:そうですね。

桜木:ありがとうございます。「リスクヘッジ編」。

「3ヶ月分の生活費」「定期的な仕事を2つ以上持つ」。 佐々木:2つじゃなくてもいいんですけど、やっぱり単発仕事だけだと不安になっちゃうので。なかったらアルバイトでもいいし。なにか固定収入を得られる状態にはしておいたほうがいいなと思います。

桜木:「レギュレーションの確認」。あとは契約書のことですね。

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