2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
第46回:セレンさん(英語キュレーター)インタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):そんなセレンさんが先日本を出されまして『英語のあたらしい読みかた』という。
セレン氏(以下、セレン):そうですね。
ロイ:この本を僕も読ませていただいて、英語に対する姿勢みたいなものが素晴らしいなと思ってまして。セレンさん自身は2011年から英語を学び始められて、そこから3、4年ぐらいでものすごく上達されて、あまり大人になってからそういう上達を見せる人って少ないと思うんですよ。
上村潤氏(以下、上村):ああ、目の前にいますよ。そういう人が(笑)
ロイ:ここにいましたか(笑)。でも、そこで大人だからこそできる英語学習って僕はあると思っていて、それを体現していらっしゃるのがセレンさんだなと個人的には思ってまして。
セレン:ありがとうございます。
ロイ:今日はぜひその辺をお聞きしたかったんですけども。
セレン:はい。
ロイ:まず、2011年に始められた英語学習の最初はどんな感じだったんですか?
セレン:最初は何をしていいかわからなかったんですよ。とにかく英語を喋れるようにって、どうしたらいいだろうと思ってインターネットでネイティブ講師を探して「会いたい。meat, Shibuya、4pm」とかコンタクトをとって会ったんですよ。1時間フリーレッスンをしてくれるということで、喋ってみたんですけど、とにかく何にもならないですよ。本当に。
ロイ:最初は撃沈しますよね。
セレン:撃沈どころか、「Hi, Nice to meet you. How was the day?」って聞かれて、「How was the dayって何だっけ?」っていうところから始まって、もう何も言えなくて撃沈どころか、英語って大人からでは無理なのかなと思って、それでその日は帰ったんですけど。そこである意味火が付いたとうか、諦め切れなくて、いや、絶対に何かできるはずだというところで、やり始めたのは失敗した人の話を沢山集めました。要するにがんばり過ぎちゃった人たちですよね。
そういう人たちの話を集めて失敗例から学べないかということで、自分なりに学習方法とか、あとはマインドセットの部分。その向き合い方みたいなものを自分の中でしっかり整理しようと思って、そこからスタートしたというイメージですね。
ロイ:なるほど。例えば、こうやったら失敗する、というのは何かありますか?
セレン:やっぱり自分に過剰な期待を持つというか。要は1日1時間とれるから、これぐらいできるだろうって。これやって、これやってというように、自分に過剰なものを課してしまうというか、それをすると結局できないので、どんどん強迫観念みたいなものが出て、「これができなかったからダメだな、明日やろう」ってことで、明日もできなくて。
どんどんネガティブな思いばかりになってしまって、楽しみがなくなってしまうので。やっぱり余白を残して楽しめる部分を、毎日自分をエンターティンしていくというか、その辺が大事なのかなと思いますけどね。
ロイ:確かに。そういう余裕がないと続かないですからね。
セレン:そうですね。余裕という部分。英語ではroomというか、その辺は大事なのかなと思いますね。
ロイ:確かに。そういうことで実際に学習を始められて、そこで読むことが結構役に立ったという。
セレン:そうですね。この本の中にも書いたんですけども、読むことがすごく力になるということに気付くのが遅かったんですよ。
ロイ:なるほど。
セレン:だから、今でも発展途上でその中で気づいていくこともあるんですけど、しっかり読めないと英語って深く理解できないんだと気付いたのは、ちょっとしてからですね。
ロイ:ちょっとってどれぐらいですか?
セレン:1年、2年ぐらい掛かったんじゃないですかね。それまでは、本当に会話というか、対面での会話ばかりを重視してた部分があって。
ロイ:そこでアウトプットに寄り過ぎてたのをインプットの質が大事だということに気付いて、上手くバランスがとれてグッと伸びていかれた。
セレン:そうですね。伸びたかどうかはわからないですけど、日々。
ロイ:TOEICで975点をとられたわけですよね?
セレン:僕はまあ苦手な部分ですけど。
ロイ:もちろんテストですけどね。
上村:苦手な部分に果敢にチャレンジしていくって素晴らしいですよね。
セレン:そうですね。
ロイ:もちろんTOEICが解けることと、会話はぜんぜん別だとは思いますけど、やっぱりある程度の理解度は大切ですからね。
セレン:そうですね。
ロイ:だから僕も最初に書いた『頑張らない英語学習法』という中で、四技能、「読む・聞く・話す・書く」ことについて書いているんですけど、最初が読むなんですよね。やっぱり読むこと。まずはインプットして自分が聞いたこともないし、読んだこともない表現って使えないと思うので。
セレン:そうですね。
ロイ:本当に読むって大事なことで、それを1冊の本で。だから読む本ってあまり売れなさそうなイメージがあって、やっぱり話したい聞きたい、あとTOEIC。
セレン:そうですね。基本そうだと思います。だから僕、出版社の方に怒られるかもしれないですけど、そんなに売れる気がなくて、でも、出版社の人はとにかくセレンさんがやってきたことを、ぶつけて書いてくれたらいいって言ってくれて、本当に僕の全てを盛り込んだ本です。だからタイトルからはわかりにくいかもしれないですけど。
読むことがすべてに繋がっているということを書いた本なんです。だから別に読むことに終わらず、読むから話せるし、読むから聞けるし、話せるから書けるしというイメージです。
ロイ:よくわかりました。でも、売れないとかおっしゃってても、重版もちゃんと決まっていらっしゃいますし。
セレン:いやいや、まあ、そうですね。ありがとうございます。
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