2024.10.01
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第44回:本のソムリエ、団長さん流がんばらない英語の学び方とは?(全1記事)
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団長氏(以下、団長):やっぱり会話とかって語学学習にとって最高の楽しみじゃないですか。僕はやっぱり原書を読んで、その世界に触れたいというのも1つあるけども、もう1個は、やっぱり現地の人と話したい。そうすると心の壁どころか、本当にただの海外旅行では終わらない、もっと深いところまで踏み込めるから、やっぱり喋りたい。やっぱり聞きたいし。だから、そういう意味では、ぜんぜんがんばらなくても語学学習ができる。
喋りたいから。話を聞きたいから。その繋がった時の感覚のうれしさって、やっぱりぜんぜん違いますからね。ただ映画見ているとか音楽聽いているとかのレベルではない。だから繋がりたい。だから本もそうですし。結局、みんな繋がりたい。だから、がんばる気はない。
西澤ロイ氏(以下、ロイ):なるほど。
上村潤氏(以下、上村):すごいですね(笑)。
ロイ:いやあ、もう説得力が(笑)。
上村:いやあ、もう納得しちゃって二の句が出ないみたいな。
団長:今、一瞬シーンとなったから、そろそろCMとかと思って(笑)。
上村:そうですね。本当に語学ってコミュニケーションツールで、やっぱり学ぶだけだとツールとして使わないことになるんですね。その本来の意味を果たさないわけですからね。それを実践されていらっしゃるというのは本当に僕もファンになりました。
団長:あっ、そうですか。ありがとうございます。
ロイ:だから、コミュニケーションツールという言い方がちょっと無機的というか、それを使うことでこんなに楽しんだよとか、その先にこういう素晴らしい世界が広がっているんだよというのが、やっぱりそれが大事なのかもしれないですね。
団長:だと思いますね。何か通じればいいとか、よく言われますけど、それ以前に言うことが通じるより、言葉以上に心が通じ合えるのが僕は大事かなと思いますよね。そういったうれしさって、他に変えるものがないというか、それでまた失敗したりとか通じなかったりとか、本当はこういう話をしたかったのにという悔しさがあったりすると、日本に帰ってまた勉強するという意欲が湧くじゃないですか。
だから、それの繰り返しですよ。僕は向こうに行って「いやあ、よかったな」と思う部分と、半分ぐらい悔しさが残って帰ってきて、それでまたこの悔しさを何とかしたいからと思うから、勉強して、みたいなね。その勉強もぜんぜんがんばらないというか、もっと楽しみたいが故にやっているわけだから、ぜんぜん苦しくはないし、苦しいと思ったことはない。
ロイ:すごくいいサイクルですね。
団長:ただこれの繰り返し。そうしたら自ずと伸びていくというか、そのうちに英語を使ってロンドンで現地の中学行って英語で講義をやりましたけど、そういうチャンスがきたりとか、いろいろ外国語を使って、ぜんぜん僕はそれで仕事をしていこうという気はないけど、それで翻訳の機会がきたりとか、教えてくださいということがあって、教えたりとかね。やっぱり結果的に楽しんだ成果として形にもなっているというのはあります。
ロイ:なるほど、なるほど。今日はそんな団長さんのおすすめの本を1冊お持ちいただいているんですけども。
団長:おすすめね。そうですね。これは原書でBill Bryson(ビル・ブライソン)という人ですね。現地では旅行作家として大変人気があったり、あとは、雑学的な本を出されたりするライターというか、ジャーナリストというか、そういう方なんですけど。Bill Brysonが大好きなんですけど、どういうわけか日本では翻訳本がすごく少ないんですよね。
たぶん検索したらわかるんですけど、1、2冊? 2、3冊? 何かすごく少なくてね。こういう人の本が読みたくて結局原書を読むという。それでわかりにくい表現とかがあったら、それもまた勉強になるし、また、これしかわからないのに「ああ、こういう感覚なんだ!」というのは、やっぱり上手い人の本を読んでいるとすごくよくわかるんですよ。
それで、この中に出てきた表現とかはやっぱり美味しいなと思ったのはメモしておくし、「これは使えるな」と。何かあった時に、ちょっとこれ文章として書こうかなとか、喋ろうかなと思うとか、ネタ帳にもなるし、本当に一石二鳥で『Bill Bryson』(ビル・ブライソン)が大好きで一杯ありますよ。
ロイ:僕も読んでみたいと思います。中にオーロラの話もあるみたいで、ちょっと気になるんですよ(笑)。
上村:ほう。そんな団長さんとのお話なんですが、まだまだ聞いていたいところではありますが、そろそろお時間が近づいてきて参りましたので、最後に告知は何かございますか?
団長:告知ですか? そうですね。西澤ロイさんも何回もゲストに出ていただいているのですが、渋谷駅前の大盛堂書店というところで、毎月「シブ読」という著者をお招きしてのトークイベントを開催してます。それを毎月1回少なくともやってますので、大盛堂書店のホームページで日時を検索していただいて、ぜひ来ていただいたらと思います。西澤ロイにも何回も出ていただいて、これからも本を出されるたびに、きっとご登場いただけるんじゃないかなと思って期待しておりますけど。
ロイ:今日この後、その「シブ読」なんですよ。
上村:この後ですか?
ロイ:だからその流れで団長さんに来ていただいたという。
上村:すごい濃い1日ですよね。
ロイ:そうなんですよ。
上村::団長さんのいろんな話しが聞けるし、魅力が見られるということですね。
団長:ロイさんもまた新刊がとてもおもしろいのでね。
ロイ:ちょっとだけご感想をお聞きしてもいいですか?
団長:1番やっぱり思ったのはカタカナ使うといったら、もっとベタな、本当にそのまま使えるものなのかなと思ったら、やっぱり捻りがちゃんとあって、日本人が使っているのとの感覚のずれとか、そういうところも含めて、あと語学の学習法や、もうちょっと行くと人生観に踏み込まれるようなところがあって、入り口は広いけど、その先に広がる道が深かったり、繋がるところが一杯あったりして、これは、ただの語学書とか英語本ではないなというおもしろさを僕は感じました。
ロイ:いやあ、うれしいですね。
上村:はい。ロイさんも満面の笑みになりました。はい。というわけで本日ゲストにお越しいただきましたのは、年間1,000冊以上の読書を楽しむ本のソムリエ、ロックバンド「一里塚華劇団」の団長の団長さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。以上、西澤ロイの「頑張らない英語」お届けしましたのはナビゲーターの上村潤と。
ロイ:西澤ロイでした。Thanks for a lot for listening. Sea you on November 7th.Bye bye.
上村:Bye bye.
団長:Bye bye.
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