2024.10.01
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第42回:カタカナが英語上達のカギwith晴山陽一先生<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> - YouTube(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):今日はカタカナトークをしようと思って、晴山先生をお呼びしました。よろしくお願いします。
晴山陽一氏(以下、晴山):はい。ありがとうございます。
ロイ:まず、カタカナ。これを英語学習に生かさない手はないと思うんですよね。
晴山:はい。
ロイ:この辺のお考えをお聞かせください。
晴山:最初に、ちょっとつまらないダジャレから始めようと思うんですけど、カタカナ英語。これは何で考えたかというと、「頑な英語」は良くないと(笑)。
(一同笑)
ロイ:カタカナはいいけど、頑なはダメだと(笑)。
晴山:頑なは良くない。
ロイ:なるほど。
晴山:間違えたら悪いと思ってビクビクしながら必死になって、そうすると表情も固くなっちゃうし、それこそ頑なになってしまうので。カタカナということで、私はこの本をロイさんより先に書いたわけですけども、この本を書いた理由というのは、要するに日本語を赤ちゃんがお母さんとお話しをする時に、例えば、「ミルクにしましょうね」とか、そこで本当に自分が言葉を喋らない時から耳の中には、カタカナ英語が日本語として入っちゃっているわけですね。
これは本当に抜き差しならなくて、それを突然大人になってから、アメリカ発音と言われても、子どもの時に日本語として入っているものなので、それを否定っするとかね。それこそ「発音悪いね」って言われると、頑なになっちゃうわけです。
そうではなくて、今無理やりというか自然に入ってしまったカタカナ。日本語として入ってしまった英語。これは1つの財産なので、これを生かせないかという発想なんですよ。例えば私のこどもで10歳ぐらいの時に小学生を集めて、どれぐらいカタカナの言葉を知っているかというのを調べたんですね。
そうしたらけっこう知っているんですよ。とくに今の子はゲームとかパソコンとかを使うので、アクセサリーなんていう言葉を、婦人のアクセサリーじゃなくて、コンピューター用語として覚えたんですね。
上村:はいはい。
晴山:バッテリー、アクセサリー、チャージとかね。
上村潤氏(以下、上村):うわぁ。時代ですね。
晴山:そういう流れで出てきたりするんですよ。意外なんですね。そうやって芋づる式に引き出すと、子どもでも500個ぐらい楽に出てくるんです。だから、我々大人だったら、カタカナ英語だったら、たぶん1,000個とか1,500個とか。最近だったらリサイクルとかいくらでもありますよね。新しい言葉。
ロイ:デフォルトとか。
晴山:デフォルトとか。それはもう知識だし、知識が財産なので、使いましょうという発想です。
ロイ:本当に英語を知らないって思っちゃってる人が多いんですよね。そうすると新しく単語帳を買ってきて、ゼロから覚えようとしている方が多いのでもったいないですよね。
晴山:もったいない。
ロイ:もう既に知っているのに。
晴山:2,000語とか知ってますからね。カタカナ発音はダメだと言われるんだけども、100パーセント通じないということはなくて、たぶん80パーセントぐらいは。例えば、パーセントって、だいたい通じると思うんですよね。
ロイ:うん。
晴山:だから、発音はどうでもいいという話ではないんだけども、それを根っから否定するのではなくて、パーセントだってもしかしたら何にも言わないでオドオドしているよりはいいかもしれないですよね。「10パーセント」とか言って。通じれば。
ロイ:うん。
晴山:通じる喜びというのを英語学習の大切にしたいんですよ。通じない苦しみとかそれを学校では「ここ間違ってる」とかね。例えば、3単現の「s」が抜けてるとかね。それを言われて減点、減点、減点なんだけど、でも、もしかしたら100パーセント通じているかもしれない。sを忘れても。
上村:はい。
晴山:そうなると、むしろ、そちらのほうがむしろポジティブな考え方と思うんですよ。だから「今のちょっと変だけど通じるよというのを言われたら、「sをまた忘れたか」と言われるよりも、よっぽど英語が好きになると思います。
上山:はい。
晴山:そんな発想で「カタカナでもいいじゃん」みたいなね。
ロイ:そして、英語難民のための最終兵器として『カタカナ英語で始めよう!』という本をお書きになったわけですけども。
晴山:はい。
ロイ:この本の特徴を教えていただけまか?
晴山:さきほど言ったようにネタが沢山あるので、それを沢山ここに放り込んだと言いますか。私がこのペースで本を書のは、すごいペースで大変だろうと思われるかもしれないんですけども、さきほども言ったようにネタがどれぐらいあるかという勝負なので、実際にはこの本も沢山のネタを使っているけど、使い切っているわけではなくて、もし、この本が大ヒットしたら2冊目、3冊目、4冊目ぐらいまではいけるかなと思っているんですよ。
上村:ほう。
晴山:ですので、その意味では、せっかくロイさんが、この路線で始めたので、これが特徴になっているかどうかわからないけども、2人でこの後4冊分ぐらいずつは書いて、絶えず10冊みたいな。
ロイ:うわぁ、自信ないなあ(笑)。
上村:片やもう4冊ぐらいまではいけると言ってますけど。
ロイ:僕、今。
上村:1冊目ですからね。
ロイ:1冊がけっこうギリギリでしたからね(笑)。
晴山:それで、できれば編集者は、わけわからなくなって、今度は「西澤陽一さんでしたっけ?」って(笑)。どっちが何だかわからなくなるみたいね。
ロイ:晴山先生の名前がカタカナで書いてあったりして(笑)。
晴山:まじめな話、この本の特徴で1つ狙ったのは、何せこの本まで既に100冊も書いているので、今度何やろうって思った時に、1つは小見出し。例えば、presentが書いてある下の小見出しなんですけど、サブタイトルというか。これを、なるべくおもしろくしようと。だから、小見出しで既に読者を引き込もうと。そういうことを考えて。
ロイ:これ読んでいいですか?
晴山:どうぞ。
ロイ:「プレゼンで 頭真っ白 春の雪」。
上村:五七五ですね。
ロイ:五七五できれいにまとまってますね。
晴山:これはあまりできが良くないんですけど、例えば、ユニフォームというのがその数ページ後にあるんですけども。見出しは「ユニフォームでは 一軒家だよ お父さん」。
ロイ:はあ、はあ。
晴山:つまり英語ではフォームなんだけど、日本語にしちゃうとホームになる。そうすると「タマホーム」みたいになっちゃう(笑)。こういうイメージを使っちゃいけないですけど(笑)。まあ、許してください。ユニホームでは1つの家だから、「1軒家だよお父さん」とかね、それとか、いろいろあるんだけど。
晴山:もう1つだけ言おうかな。例えば、これはサイエンスとか、そういう言葉を引き出すためなんですけど「ボディコンで 飛び出た腹を 胸に上げ」凝っているんですけど。
上村:ボディコンって久しぶりに聞きましたよ。
ロイ:ああ、そうですね。でも、何の略かわかりますか?
上村:ボディーコンシャス。
ロイ:ああ、さすが、さすが。
晴山:それで、そのコンシャスというところを引き出そうということなんですけど、たまたまボディコンを短く、日本語ってとくにカタカナはパソコンもそうですけど、短くしてくれるので、川柳に使いやすくなるという。これもカタカナのいいところですよね。
ロイ:この晴山先生の本はジョークが一杯まぶしてあって、ウィットにも飛んでいて、すごい楽しみながら学ぶという。そういう構成になってます。
上村:僕は教科書を読んでると前半ぐらいで眠くなってくるんですけど、これおもしろくって、すぐ読み終わっちゃいましたよ。
晴山:ああ、ありがとうございます。
上村:2、3回読み返しましたからね。
晴山:ありがとうございます。
上村:この川柳を使えるかなと思っちゃいますからね。
晴山:そうですね。自分だったらどんな川柳を作るかとか。
上村:いやあ。急に振られてもわからないですけど(笑)。
(一同笑)
上村:でも、やっぱり思った以上に自分の中にカタカナ英語というのが浸透しているんだなというのが、思い知らされたと言うか。
晴山:そういう意味では発見の本と言えるかもしれませんね。
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