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第38回:辛酸なめ子さん『なめ単』インタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)

Skype越しにブリトニー・スピアーズを歌わされる!? TOEIC200点UPを実現した、ユニークな英語レッスン

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、『なめ単』の著者である辛酸なめ子氏をゲストに招き、英語学習に関するエピソードを語ります。

英語を挫折した理由

西澤ロイ氏(以下、ロイ):本当に、『なめ単』楽しく読ませていただいたんですけども、もともとコンセプトとして、レッスン1が「私が英語難民になった理由」から始まっていて、英語難民のなめ子さんがどんどんいろんな英語体験をされて、TOEIC200点アップとか、そういった結果を出されたという本になっていると思うんですけども、最初に英語の挫折歴とか、ちょっとその辺をお聞かせいただけますか?

辛酸なめ子氏(以下、辛酸):そうですね。ほぼずっと何十年も挫折し続けているというか、学校を卒業してから最初、駅前留学というかNOVAに行ったりとか。あと、CDが付いた本とか、いろんなことをやっては、身につかず諦めるという、その繰り返しですね。

ロイ:それで、少し前の話だと思うんですけども、なぜ今回こういった挑戦をされようと思ったんですか?

辛酸:そうですね。そういう仕事も絡めてということでもあってということもあったんですけど、周りの人でもけっこう話せる人が多かったり、あと仕事でセレブの雑誌を読んだりとか、取材の現場に行く時に、ぜんぜん話せないというか、わからないというのがあって、それを何とかしなければと思っていましたね。

ロイ:なるほど。本の中でいろんな英語体験をされていて、例えば、英会話スクールとか、いろんな形の、例えばSkypeの英会話だったり、いろんなスクールに通われたりとかもしているんですけども。おもしろいのは、本当に例えばですけど、外国人向けのツアーに参加してみたりとか、料理をしてみたり、お見合いだったり、ヨガだったりとか、本当にいろんなかたちで英語体験をされていて、その中でとくに印象に残っているものとか、楽しかったものってどれですか?

辛酸:楽しかったのは、海外から日本に来ている駐在員的な、お仕事で来ているすごい大金持ちのマダムがいて、その方が都内の億ション。何億ションかわからないですけど、そこでアクセサリー教室みたいなのを英語でやっていて。それがすごく、その空間も含めて、このまま住みたいなというぐらいの、ちょっとしたランチも出してくれたりとかして、たぶん5、6千円とかだったと思うんですけど、すごいそれはいい経験でしたね。

ついその場に居ながらスマホとかで、「ここの家賃どのぐらいだろう」とか検索しちゃったんですけど、でも、100万円ぐらいとかそんな感じだったと思うんですけど。

ロイ:じゃあ、めちゃめちゃリーズナブルな講座だったということですね。

辛酸:その空間に居られただけでも楽しかったです。

Skype越しに歌わされる!?

ロイ:逆に、この講座とか、これは嫌だったなとか。

辛酸:嫌だったというか、すごい大変だったのは、Skypeでやる英語のレッスンを受けたんですけども、フィリピンの方と繋がるんですが、そこで女性の方とSkypeで話していて、私がブリトニースピアーズが好きだという話をしたら、Skypeごしに女性が「じゃあ今ここで歌って!」みたいなことを無茶振りしてきて、

ロイ:無茶振りですね(笑)。

辛酸:それで、私は「それは」とか断ったんですけど、そうしたら相手が歌詞を検索してきて目の前に出してきて。

(一同笑)

辛酸:Skypeだから、そういうことができるんですけど、それでそれを見ながら歌うはめになちゃったという。

ロイ:実際に歌わされてしまったんですか?

辛酸:はい。ありましたね。

ロイ:うわぁ(笑)。

上村:すごいですね。

辛酸:意外とフィリピンの方は歌が好きだったりとか、何かそういう歌がすぐ歌えるような文化があるのかもしれないですね。

ロイ:いやあ、でもそれはちょっと嫌ですね。強制されても。

上村:追い込まれるんですね。歌詞を出されても。すごいなぁ。コーナーポストまで(笑)。

辞書を使うと怒られるスパルタ英語学校

辛酸:あと、今は取材というかたちではやってないですが、ちょっと自分で何とか英語をしなければと思って、ちょっと難易度が高い学校に数ヶ月間通ってたんですけど、そこはちょっと意識が高い系の人ばかりが集まってて、ちょっと「パリっ!」としたビジネスマンが来るようなところだったのですが、そこが本当に毎回時事問題とかいろんなものをテーマにニュースのプリントを2、3枚配られて。

それを最初の2、30分ぐらいで読んで、内容を要点でまとめて語り合うみたいな。もうぜんぜんついて行けなかったんですが。テーマが。

ロイ:さっきちょっと見せてもらったんですけど、「炭素の排出を減らす」とか。

辛酸:そうです。

上村:はぁ、環境問題ですね。

ロイ:時事問題ですね。

辛酸:「量的緩和について」とかそういったもので、その学校の中で本当に劣等生みたいな扱いを受けて、大人になってこんな扱いを受けるなんてみたいなものもあったんですけど、先生がすごい怖かったんですよ。スキンヘッドのイギリス人で海軍出身で、私が最初に読む時に「辞書で調べないで読め」とか言われて、でも辞書とか見ていると怒られたりとか、そういう感じだったんですよね。

ロイ:武器とか出てこなかったんですよね(笑)。

辛酸:武器は、はい、大丈夫です。

ロイ:それは英語に対して意識の高い方が集まってたのだと思うんですけども、なめ子さん的にはスピリチュアルな意識が高い人が集まっているほうがお好みなんじゃないですか?

辛酸:そうですね。授業のテーマもそういう系だったらぜんぜん辞書とかを使わないでもいけたかもしれないんですけども、学校選びとかそういう相性とか重要ですよね。ただ数ヶ月間、やたら難しいものを読まされ続けたからか、そういうゴシップニュースとか海外のものを読んでも、前よりはそこまで辞書とかを使わずに読めるようになった気がしますね。

ロイ:なるほど、なるほど。

上村:ほう。ある意味怪我の功名というか(笑)。

ロイ:でも、そうやってちょっとがんばる系だと、なかなかやっぱり続かない方。

辛酸:やっぱりがんばらないほうがいいですよね。

ロイ:そうですね。僕はそれをおすすめしてまして、やっぱり続かないですよね。

辛酸:はい。そうですね。

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