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第21回:映画音楽作曲家の戸田信子さんインタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> - YouTube(全1記事)

映画音楽の作曲方法「フィルムスコアリング」ってなに? 作曲家、戸田信子氏が語る劇伴づくりの舞台裏

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、映画音楽作曲家の戸田信子氏をゲストに招き、知られざる映画音楽の世界を語っていただきました。

映像に音楽をつける「フィルムスコアリング」

西澤ロイ氏(以下、ロイ):では、ちょっと映画音楽のお話ももうちょっとお聞きしたいんですけれども、戸田さんにとって映画音楽とか作曲って、どういうものなんですか?

戸田信子氏(以下、戸田):私がやっている映画音楽というのは、海外では「フィルムスコア」と呼ばれているんですけれども、フィルムスコアリングという手法がありまして、いわゆる、できあがった映像に対して音楽をつけていくという方法なんですね。

なので、音楽が先にあってそれに画をつけていくようなものとはちょっと違いまして、もうすでに与えられた、いわゆる映画の中のテーマ。例えば主人公が女性で、ちょっと泣いているシーンであれば、その女性が泣いている感情を表現していく。その後に、風景をパンをすれば、その風景に流れながら時間軸を作っていくとか。

非常に細かい心理描写もそうなんですが、心理学的に、見ている方を誘導するような部分を音楽で作ることもするんですね。

上村潤氏(以下、上村):へぇ~。

戸田:ですので、逆に泣いてる女性に、いわゆるすごくノスタルジックな曲をかける、もしくはすごく楽しい曲をかけるということによって、彼女が実は過去にそういう音楽を聴いていて、それを思い出しながら泣いているっていうふうに、作品のストーリーに裏付けをさせるとか、そういうこともやったりします。

まぁスコアリングなので、音楽の尺も映像によって決められてしまうんですね。映像が1分しかなければ1分の曲に仕上げなければいけないという。小節数も拍も時間も決まってますし、雰囲気も決まってますから、こちらが思う音楽を書くのとはちょっと違う作曲の方法なんですね。

でも、その方法が私にはすごく合っていて。普通に作曲するよりは、映像からの方がインスパイアされやすいと思っています。

上村:へぇ~。でも、だからこそ、曲を聴くだけでその時の映像というか、その時の場面が思い浮かぶっていうのがあると思うんですよね。すごく印象に残るじゃないですか。

戸田:そうですね。

上村:あのシーンでかかったあの曲。CD買って、聴いて、目を閉じればあのシーンが思い浮かぶ。けっこうあるんですよ、僕。

ロイ&戸田:(笑)。

『シャンティデイズ』はどんな映画?

上村:それで、最初にロイさんが言った『シャンティデイズ』が今、絶賛公開中と。

シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸 Blu-ray

戸田:そうですね。『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』という映画なんですけども。ヨガを通してっていうかたちで物語は描かれていくんですが、内容は、女の人がいろいろなことを経験しながら生きていくなかで、2人がお互いぶ仲間に支えられて、いろんなかたちで自分と向き合うって気を取り戻していくという映画になっています。

そこにやはりテイストが……。永田琴監督という監督の作品なんですが、10年ぐらいお付き合いがありまして、永田監督はすごくセンスのいい、女性の描き方のうまい監督で。

やはり、都会の中に生きる2人の女性の生き方っていうのをセンス良く見せたい。そんな感じの音楽的なディレクションの中で、少しポップでキュートな感じを出していきたいということで、あんまり私もこういった曲を書かないんですが、洋楽的な、ちょっとインディーズ的な歌ものを中心にした、インストなども書いたりしています。

すごく元気の出る映画なので、みなさんに見に行ってほしいなと思います。

上村:動画サイトで予告編を見させていただいたんですけど、すごくオシャレな予告編で。それこそ洋画の、ニューヨークに単身乗り込んだ女性の奮闘記みたいな感じの、そんなイメージの映像なんですよね。すごくオシャレで。

戸田:2人ともすごくかわいらしくて、女性らしくて。とくに、(道端)ジェシカさんはモデルさんでもいらっしゃいますので、ジェシカさんのファンが見た時に、もうジェシカさんから出るオーラを(笑)、きれいなオーラを、映像の中で、音楽でも一緒に表現できたらという感じで作ってました。

上村:その『シャンティデイズ』のホームページに行くと、いろんなコラボイベントをやってるみたいで。

戸田:そうですね。

上村:ヨガをやったりとかというのもあるのでね。ぜひとも気になる方は、『シャンティデイズ』のホームページもそうですし、今絶賛公開中なのでね、ぜひとも足を運んでいただきたいです。

戸田:はい。

上村:そして、劇場の中でね、戸田さんが作曲したスコアが流れる印象的なシーンがね。みなさま、ぜひとも目に焼きつけていただきたいと思います。

ロイ:いつも以上に耳を意識して映画を見そうですよね。

戸田:ぜひお願いします。そして、男性にもおすすめなので、ぜひ。

上村:おぉ~。

戸田:劇場に足を運んでみてください。

上村:はい、ぜひとも。

最後は告知

上村:では、最後に告知でしたり、今後の活動などについてお教えください。

戸田:はい。ちょうど本日Yahoo!ニュースなどでもニュースになっているんですが、今音楽を担当させていただいた、映画の『太秦ライムライト』という、『5万回斬られた男』の福本清三さんが主演の。

上村:これ、見てみたいんですよね。

戸田:ものすごく好評いただいて、もう長い間、6月ぐらいからずっとロングランで国内でもまだ上映されているんですけれども、本日全米公開が決定しまして(注:動画投稿日は2014年11月3日)。

上村:おぉ~!

ロイ:すごいことですよね。

戸田:すごいことですね。ワールドプレミアがありまして、12月5日から各劇場で、この日本の侘び寂びを、海外の方に支持していただけるというのは本当に非常にうれしい限りで。日本の男性の、1人の男性の姿。長い時間をかけて仕事をしてきた方の人生を見ていただけるということで、ぜひみなさんにも見ていただきたいなと思います。

上村:はい。というわけで、話は尽きないんですが、ね。

ロイ:あっという間です。

上村:ねぇ。またぜひゲストにいらしていただければと思いますので。本日ゲストにお迎えしましたのは、映画音楽作曲家の戸田信子さんにいらしていただきました。どうもありがとうございました。

戸田:ありがとうございました。

ロイ:ありがとうございました。

上村:以上、『西澤ロイの頑張らない英語』。お送りしましたのは、ナビゲーター上村潤と。

ロイ:西澤ロイでした。Thanks a lot for listening. See you on November 15. Bye-bye!

上村:バイバーイ!

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