2024.10.10
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第4回:英文法は暗記すべきものではない<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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上村潤氏(以下、上村):今の子は、3歳くらいから英会話の教室行ったりとかね(笑)。すごいですよね、まさに、感覚でこう……。
西澤ロイ氏(以下、ロイ):子どもだととくに、英語の環境にいれば感覚でつかめるんですけど。中学生とかが学ぶときに、だいたいやっぱ説明から入ってしまうんですよ。itは「それ」だとか、theは……特定のもの、特定するときにtheなんだ、みたいな説明があって。でもtheがなんだかわかんないんですよね、そうすると。
上村:うん、確かに。そうですね……(笑)。なんか……そうですね、僕にわかりやすい例文はなにかありますかね(笑)。
ロイ:そうですね、例えば、また潤さんに英作文の問題です。「11時です」ってなんて言いますか?
上村:イレブンオクロック。
ロイ:いいですね。itを使って、It's eleven o'clock. みたいに。
上村:It's eleven o'clock. はい。
ロイ:itを使うんですよね。なんでitを使うのか知ってますか? っていう話なんですよ。
上村:ぜんぜんわからないですけど(笑)。
ロイ:(笑)。だいたい、ここでは、時間を言うときとか季節を言うときとか、温度を言うときとか天気のときは、itを使うみたいに、覚えちゃうんですよね。
上村:ほおー。It's eleven o'clock.
ロイ:はい。夏だったらIt's summer. とか、あとは天気がよかったらIt's fine today. とか。itを使うと。でも本当はそのitを使う理由というか、感覚があって。itの感覚がわかっていれば、別に、暗記する必要もないんですよ。
上村:自然とでてくるというか。
ロイ:そうですね、「あ、確かにitだよね」みたいな感じでわかれば、楽に使えるというか、わかるというか。
上村:なるほど……。itを使うということで。
ロイ:うん。
上村:むやみやたらに使えばいいっていうもんじゃないですけどね(笑)。
ロイ:(笑)。
上村:なかなかね、これも難しいところではございますが。これを、感覚的にわかった、わかる。ということが大事なんですね。
ロイ:今はitだけのことなんですけど、ほかにもそういう項目っていっぱいあるわけですよ。例えば、前置詞onだとかinだとかatだとか。onは何々の上、inは中とかというふうに、やっぱり言葉で説明して覚えてしまってるので。その実態みたいなものが本当はあるので、それをつかむことが大切なんですよね。
上村:なるほどね……。
ロイ:それで、言葉で説明できないってことを今言ってるんですけど。それを、がんばって言葉で伝わるようにうまく解説したのが、この『頑張らない英文法』なんですよ。
上村:これは助かりますね!
ロイ:(笑)。
上村:なかなか感覚……まあ言葉で伝えるのがむずかしい部分ではありますからね。それをあえて、文章化して。教えてくれるわけですよね。
ロイ:僕が注意したというか気にしているのは、日本語でも似たような感覚ってもってるんですよ。それを引き出してあげるっていうことなんですよね。だから「英語はこうです」っていうんじゃなくて、「日本語でこういうことやってるでしょ?」って。「あ、確かに!」みたいな。これと似てるのが英語なんですよっていうふうに。その感覚をもとにお伝えしているので。なので本当に気軽に、読めるかのな、と思ってます。
上村:本当にその、勉強するものっていうよりは、生活のなかの一部にあるもの。
ロイ:そうですね。
上村:日本語のように使ってる。
ロイ:犬といっしょですからね。
上村:ぜひともみなさん、身近において、感覚でとらえるということをね、気にしていただきたいと思います。それではそろそろ、本日の……まとめというか、ひとこといただいてもよろしいですか?
ロイ:そうですね。この本で僕がお伝えしたいのは、英語っていうのは暗記すべきものではなくて、血の通った生き物なんだ、と。それを、本当読んでいただけたら感じていただけると思うんですよ。英語が生き物だってわかると、すごくこう、おもしろく、「英語ってそうなんだ!」と好奇心もわいてくると思いますし、楽しんで学べると思いますので。ぜひ、血の通った生き物なんだと、いうことを知っていただきたいと思います。
上村:はい。英語は血の通った生き物であると。その真髄はね、『頑張らない英文法』。そしてその前に出た『頑張らない英語学習法』。
ロイ:そうですね。
上村:こちらもあわせて読んでいただくと、より理解が深まると思います。
上村:さて、ここで。本日の1曲いきましょう。聞こえてきました。よく聞いたことのあるメロディですね、これ。
ロイ:そうですよね。
上村:はい。
ロイ:『上を向いて歩こう』ですけれども。これ、海外では『Sukiyaki』というタイトルになってるんですよね。これを今回取り上げたわけは、日本語と英語で、まったく歌詞が違うんですけど。日本語だと、これ僕すごいわびさびの歌だと思うんですよね。
上村:はい。
ロイ:どういうことかというと、ぜんぶ自分を主体に語っていて、別れた相手のことは、ひとことも言わないんですよ。でも、英語は、いきなり最初の歌詞が「It's all because of you. I'm feeling sad and blue」僕が悲しいのは君のせいだ! みたいな、そんな歌詞なんです。
上村:なるほどね。
ロイ:だからそういう文化の違いをちょっとこう……。
上村:曲自体は、揺るがぬものだけど、歌詞でずいぶん変わってくる印象が。
ロイ:そうですね。
上村:すごいですねこの、歌っている人たちが。今風な感じで。
ロイ:うん。
上村:おしゃれな曲に生まれ変わりましたね。本当でもいろんな人に歌われて、愛されてる曲ですからね。曲もいいですし、歌詞の意味を調べていただくと、またちょっと気持ちが変わってくるのかな、と思います。みなさん、すきやきソング。ね、ぜひともこちらも検索していただきたいと思います。
では、今日もどうもありがとうございました。
ロイ:ありがとうございます。
上村:それでは西澤ロイの頑張らない英語、お届けしましたのは。
ロイ:西澤ロイと。
上村:ナビゲーター、上村潤でした。
ロイ:Thanks for listning. See you on March first.
上村:バイバイ。
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