2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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赤坂優氏(以下、赤坂):2つ目は、セッションタイトルは「ユーザーを巻き込んだコラボ広告の新しい形」ということなんですけど……広告がコンテンツになっていく例というのをご紹介したいと思っております。結構おもしろいメディアに集まっていただいているので、せっかくなので見ていってもらえたらと思います。
(スピーカー登壇)
座っていただきながら自己紹介と媒体紹介をしていただければ。5分くらいでお願いします。
新甚智志氏(以下、新甚):株式会社キャッチボールの新甚と申します。後で紹介させていただくんですが、「MixChannelスポンサー事務局」というプロジェクトと、「ボケてコラボ委員会」の担当もしています。
今日いらっしゃる皆さんはWebサービスだったりメディアをやられている方々なんですが、私どもはどちらかというと広告のプランニングだったりPRを担当させていただいている会社です。
ビジョンとして「プロモーションにデジタルメディアを活かすプロ集団」というものを掲げ、広告主・メディア・消費者ユーザーの新しい「三方良し」を追求するということで、みんながハッピーになるような今の時代のやり方を模索し、提案実施しています。
メインとなるサービスは、クライアント様向けのPRのプランニングだったりエグゼキューション、あとはタイアップ企画……まさに自分たちが担当してるんですけど、バイラル(メディア)さんだったり、boketeだったり、もしくはロケットニュースだったりで、どうやってバランスよく使っていくかとか、どういう内容を展開するかというところをメインでやらせていただいてます。
最近の事例ですと、動画のPRで日清シスコさんの「ココナッツサブレ」っていう、エビ中(私立恵比寿中学)扮する謎のロックバンドがデビューするというもの。あとは安川電機さんの「YASKAWA BUSHIDO PROJECT」というもの、NTTぷららさんの「クライマー女子高生」というもの。この辺は何百万再生を達成したので、もしかしたら届いてらっしゃる皆さんもいるのではないかと思っています。
ほかにはエプソンの「MOVERIO」という、スマートグラスでBtoBで作っているものがあるんですけど、このプロモーションで日本ハムファイターズさんと組んでやられたものを、テクノロジーベースでどうやって記事として露出を稼いでいくかという仕事もしています。
一方でメディアパートナーの事業もしてまして……。
イセオサム氏(以下、イセ):(パートナー会社の名前を見て)すごいですね、これ。
新甚:はい(笑)。イケてるメディアの、タイアップって誰がやるかとかメディアをどう使うかとか、Webサービスだとシステムとどう絡ませるかとかも大事になってくる部分もあるので、そちらが得意とするところですので、bokete、Togetter、MixChannel、秒刊SUNDAYのタイアップの担当をさせていただいてます。
本日は、Togetterのお話です。Togetterは皆さんご存知でしょうか。ご存知の方は手を挙げていただいてもよろしいでしょうか?
(会場挙手)
ありがとうございます。Twitter関連サービスのなかでは最大規模のユーザー数を有するサイトです。もう長いことやってるので、ソーシャルで流れてくるまとめなんかも見ていただいた機会があるのかなと思ってます。
媒体資料、どこでも書いてそうな感じではあるんですけど、情報感度の高いユーザーがわかったり、まとめることで価値になるというのがポイントで。後ほど、できたら紹介します。
サービスとして結構有名なので、ジャーナリストの方とか大学の先生とかそういった方々に、自分のツイートをまとめて「トゥギャりましたんで」みたいに使っていただいたりしています。PRに使っていただく企業さんも増えてきています。
現在のTogetterの数字なんですが、長いことやってるんですがおかげさまで順調に伸びてます。月間PVで5000万を超えていて、UUでも1000万を超えてます。ソーシャルアカウントだったり、あとははてブだったりツイートだったりとか、その辺のユーザーと……さっき言った、情報感度が高い人たちと、相性がいいのかなと思ってます。
ネイティブアドというか、まとめのかたちの広告メニューとして「スポンサードまとめ」というのを用意してます。企業とかプロモーションに関するいろんなツイートをうまくまとめることによって、別の新しい価値のあるコンテンツを作って出すと。Togetterのシステムを使って出してます。
あとは、これもありがちかなと思うんですけども、Togetterのほかのまとめを見ていただいた人からの流入を確保して、ある程度、人が来るようにはしてあります。
駆け足になりましたけど、こんな感じでよろしいでしょうか。
赤坂:はい。笠原さんよろしくお願いします。
笠原達郎氏(以下、笠原):ご紹介いただきましたピクシブの笠原と申します。ウチの会社の簡単な説明になるんですけど、pixivというWebサービスを中心に100人くらいでやってます。pixiv以外にも、実はいろいろやってたりします。ただ規模が一番大きいのがpixivで、周辺サービスとか姉妹サービス、付属サービスみたいなものが多いので、基本はpixivをやっている会社だと思っていただいて問題ないです。
Web以外でも、ギャラリーを中野のほうに持っていたりだとか、フジテレビさんでテレビ番組(注:番組名『いらこん』月1放送)……ちょうど今日、深夜の25時台にやってたりするので、もし興味がある方は(ご覧ください)。あと、去年にウチの副社長が趣味でアイドル事業に手を出して、今はアイドルもやっています。
メインになるpixivなんですけど、今の会員数が1,600万くらいで、作品が1日にだいたい26,000作品くらい投稿されています。年齢は10代~20代、学生がほとんどですね。大学生が4割くらいを占めているんですが、若い世代が多いメディアになっています。
僕の紹介になるんですが、もともと僕はネット系の某メディアレップで働いていました。そこから7年前にピクシブに中途で入社しまして、以来7年間ずっと広告ばっかりやってきています。純広告、タイアップ広告の統括とかをやりつつ、最近はアドネットワーク絡みをやってるので、イラストコンテストの事例とか細かい部分に弱かったりすることもあるんですが。そんな感じです。
今回のテーマがコラボ広告ということなので、ウチのコラボ広告が何かというと、pixivはイラストのコミュニケーションサービスなので、やはりイラストコンテストです。(スライドを指して)こんな感じでいろいろなことをやってきました。
「イラストコンテストやりましょう」みたいな感じで、代理店さんとか広告主さんのほうにウチのほうから提案にいくんですけど、そのときに僕が心がけている、プッシュしたいと思っている点があります。
イラストコンテストというのは、コンテスト自体がプロモーションではあるんですけど、「集まったイラストをどう使うか」みたいなところから二次展開、三次展開ができる。そのように広げていけるところが特徴的な商材だと思ってます。商品のパッケージにしたり、あとはイベントで展示したり、コスプレイヤーに衣装を作って着てもらったり、ゲームに実装したりというところです。
いくつかの事例を紹介します。割と有名ではあるんですが、雪印さんと実施した雪印コーヒーのイラストコンテスト。こちらがさっき言った二次展開、三次展開の最たる例になるんですが、実際に集まった作品をパッケージにして商品を並べました。全国のコンビニに並んでたんで、多分ご覧になった方も思います。
その後、コミックマーケットや新宿駅みたいなところでミニイベントみたいなことをやったり、コスプレイヤーさんにキャラクターの衣装を実際に着てイベントに出てもらったり、声優オーディションをやったり。ここには載ってないですけど、ゲームアプリを作ったりいろいろなことをやりました。
同じような例になるんですが、サントリーさんのC.C.レモンおよびオランジーナでも同じようなことをやっています。C.C.レモンさんのときはすごくて、たしか9629点の作品が集まったんですけど、それを全部デザイン缶にして「9629缶並べます」みたいなことをコミックマーケットの会場でやって。僕も実際に現地に見に行ったんですけど、かなり人だかりができてみんなパシャパシャ写真撮ってという感じになってました。
これなんかは意外と知られてないんですけど、ローソンさんのマスコットキャラクターでローソンクルーの「あきこちゃん」というのがいて、Twitterとかいろいろなアカウントでやっていますが、一番最初にキャラクターを募集して決めたのがウチでやったイラストコンテストなんです。
一番最初のあきこちゃんは後ろを向いていて、正面から見た顔がわからないので、コンテストをやって「どんな顔かイメージして描いてね」というのをやって。最優秀賞が晴れてTwitterのアカウントのアイコンになって、その後いろいろなSNSのアカウントが始まっていくみたいな。
やっぱり、なにかしらのイメージを持って、ローソンさんがやってるようにこういうアカウントを立てて、公的にいろんな媒体を巻き込んでプロモーションをやろうと。そう思ったときに、一番最初に決めなくてはいけないのがビジュアル要素だと思うんです。
pixivのみで通じる話というよりは、pixiv以外のプロモーションも意識して総合的な展開を考えた上で、「まずビジュアルの要素はどうしようか」というところで考えてもらえればありがたいのかなと思います。
あと、最近の例なんですけど、こんなこともやってます。割とイラストというものと馴染みがなさそうなクライアントさんとか商材さんとかにも目を付けて。これはDHCさんのブルガリアンローズというサプリです。バラの香りがするので『ベルサイユのばら』の先生をお呼びして、コラボコンテストを行いました。ベルばらのイラストとか、バラの香りがしそうなイラストを描いてくれという感じです。
これは今やっているもので……ボケてさんのほうでもやってますかね? JRAさんが「Umabi」というポータルサイトを作って、ボケてさんだったり、我々ピクシブだったり、クックパッドさんだったり、いろんなところとコラボをしていて、その一環になります。
(スライドを指して)今までコンテストをやったクライアントさんです。元々pixivが始まった頃というのは、声をかけてくれる会社さんってやっぱりゲーム会社さんなんです。ゲーム会社さんが、自社のゲームのファンに対してファンイラストを募集したいみたいな。「ファンを大切にしたい」という感じのコンテストがほとんどだったんですが、おかげさまでpixivの知名度等もかなり上がってきたので、アニメとか出版者さんのみならず、全然関係ないようなメーカーさんとかも……。
このなかでいくと、GMOアプリクラウドさんは元々はなんの接点もない感じだったんですけど、実際GMOさんはすごくて。ウチのコンテストで作ったキャラクターで「あんずちゃん」と「このはちゃん」というのがいるんですけど、ずっと大事に使いつつプロモーションをやって、グッズ展開とかもいろいろやって。今週くらいにLINEのスタンプも出るみたいで、3年くらいずっと使い続けているかなりいい事例になっています。
ざっくりとしたコンテストの説明なんですけど、1ヶ月から1ヶ月半くらいの応募期間を設けて、だいたい500枚くらいが集まります。さっきC.C.レモンで9,000枚とかあったんですけど、あれはちょっと異常な数値というか、我々が実施したコンテストのなかで一番集まったものなので。全部均すと500枚くらいです。総ページビュー数がだいたい50万PVくらいなんですけど、これは応募された作品の閲覧数だったり、タイアップの特設ページだったり、関連するページを全部合わせた合計の数値になります。
先ほども言ってます、受賞作品の二次使用というところ。これは事前に応募要項に書くことで、ユーザーさんに納得してもらってクリアにしている感じです。ただちょっと堅いクライアントさんとかだと、どうしても契約書を締結したいということで、ユーザーさんとやりとりをしてもらってからというのも一部あったりはします。で、金額が込みの500万円ですよと。
ちょっと駆け足ですが、こんな感じの紹介になります。
赤坂:ありがとうございます。
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