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クラウドで拓く明日のビジネス(全3記事)

アマゾンはなぜクラウドサービスでも成功できたのか? ジェフ・ベゾスの思考を読み解く3つのキーワード

近年急成長を遂げているAirbnbやDropboxといった新興企業。創業から数年で世界進出を果たすという、以前では考えられなかった躍進を技術面から支えたのは、クラウドサービス「AWS」でした。ビジネスの成功と資本力を切り離したクラウドのパワーについて、アマゾン データ サービス ジャパン株式会社・社長の長崎忠雄氏が語りました。

赤字を意に介さないジェフ・ベゾスを理解する、3つのキーワード

長崎忠雄氏:では、なぜアマゾンがクラウドコンピューティングを始めたか。特に3~4年前に我々がサービスを日本で展開したときに、よくお客様から聞かれた問いのひとつでございます。「アマゾンってインターネットで本を売ってる会社だよね? なんでそんな会社がクラウドコンピューティングを始めたの」。これを簡単にお話しさせていただければと思います。

アマゾンは、1996年にジェフ・ベゾスという創業者が、インターネットで本を売るという非常に斬新なアイデアでビジネスをスタートさせた会社です。もともとは本屋ですね。そのときにジェフが作ったアマゾンのミッション・ステートメントがこちらです。

「地球上でもっともお客様を大切にする企業であること」「地球上で求められるあらゆるものを探し、発見でき、購入できる場を提供する」「常にお客様からスタートし、お客様の立場でいろんなことを考える」

この3つが、アマゾンのミッション・ステートメントであります。この3つのステートメントはAWSを語る上でも非常に重要なものになります。アメリカでもなく、世界でもなく、「地球上で」お客様をもっとも大切にする企業であるというビジョンを掲げてビジネスを展開した会社、それがアマゾンでございます。

アマゾンには、非常にユニークな企業文化があります。いろいろありますが、AWSと共通するということで3つ挙げさせていただきたいと思います。

一つ目は、徹底したお客様指向です。先ほどのミッション・ステートメントにもありましたけれど、例えば会議室で重要な意思決定をするときに、会議室にはお客様はいないわけですが、「お客様不在でこの意思決定をしていいのか」、「この意思決定をしたときにお客様にとってどういうインパクトがあるだろうか」、「お客様は何て言うだろうか」、そういったことを、我々は常日頃問いかけながらビジネスの意思決定をしております。

要は、お客様不在で意思決定をするのではなく、お客様の立場にたってやろうというのが、この「徹底した顧客指向」のひとつです。我々は会社の中で、常に我々のほうから考えるのではなく、お客様の目線で考えましょうと。いわゆる逆の立場から物事を考えていき、課題を発見しましょうということを常日頃会社の中で言っております。これが企業文化のひとつでございます。

これは、一昔前の日本企業に有った「お客様は神様である」という考えと非常に似た文化を持っています。アマゾンという会社は、日本が昔に持ち得た文化、それに似たものを持っている会社だと思っております。

二つ目はイノベーションです。アマゾンはもともと本屋で始まりました。本をインターネットで売るというビジネスから始まりました。今、(売上規模では)数兆円の勢いになっております。それが実現できたのは、飽くなきテクノロジーへの追究、テクノロジーなくしてeコマース、オンラインストアというのはここまで成長できません。

と同時に、例えば電子書籍のkindleであるとか、あるいはAWSも然りです。イノベーション、インベンションというものを、社内から作り出す。そういった文化がアマゾンにはあります。

三つ目が、長期的な視点です。当時、アマゾンは株式上場して2000年前半くらいまでずっと赤字でした。ウォールストリートから「なんで赤字なんだ」と相当叩かれながらも、ジェフ・ベゾスが一貫した信念としてやってきたのが、お客様のためにローコスト・ロープライスを実現しようと、設備投資をしていくと。要は、短期で物事を見ない。

一般的にアメリカの企業は四半期ベースで回っています。3ヶ月単位で決算が迫ってきます。そこの決算を見るがために、より短期的な経営戦略に陥りがちなんですね。ところがアマゾンという会社は、とてつもなく長期指向です。

ひとつ面白い話があって、ジェフ・ベゾスがアマゾンとは直接関係ないところで「一万年時計」というものに投資しております。これは何かというと、要は長期指向がいかに人々にとって重要であると考えているのかを表しています。短期ではお客様に満足度を与えられないと。長い目で見ることによって、本当の意味でお客様が高い満足度が得られるんだと言っております。

この3つが、アマゾンを語る上で非常に重要なキーワードになると思っております。先ほどお話したとおり、日本の企業が昔に提唱していた話に非常に近いと思います。

低価格を実現したアマゾンのビジネスモデル

この絵をご存知でしょうか?これは、(ベゾスが)アマゾンを起こしたときに作ったビジネスモデル(の図)です。簡単にいきますと、「セレクションを増やす」、お客様にとっての選択肢を増やすと「お客様の満足度が上がり」、満足度が上がると「トラフィックが増えます」。

amazon.comのサイトにどんどん人が寄ってくる。そうすると、「そこでものを売りたい」というお客様が集まる。集まると、「選択肢が増える」。そうするともっと「お客様の満足度が高くなる」。これをアマゾンのgrowth cycle(成長サイクル)として回していくというものです。

ただ、これだけではサイクルは回りません。これを実現するための「低コスト体質」を作ることが重要であると。そうでないと、低価格は実現できません。お客様の中で、AとBの同じ商品があって、高いものと安いものなら当然安い商品を選ぶと思います。「高くしてくれ」というお客様は多分いらっしゃらないと思います。

そういった意味では、低価格にすることによってお客様の満足度は上がる。そうするとこのサイクルはぐるぐる回るわけですね。これが、アマゾンを語る上で非常に重要なビジネスモデルです。

まったく同じことがAWSにもあたります。AWSのサービスが増えます。増えるとお客様が喜んでいただく。喜んでいただくとどんどんトラフィックが増える。トラフィックが増えると、AWSとしてインフラに対する投資をどんどんしていかなきゃいけない。どんどんしていくと、そこでAWSと一緒に何かやっていきたいというパートナー様、エコシステムが形成されていくわけですね。

そうするとお客様が使っていたソフトウェアなんかがAWS上に載ってくるねと。そうするとどんどんお客様に寄っていただく。選択肢が増える。そうするとお客様の満足度が上がって、AWSのgrowth cycleが回ってくる。この低コスト体質もまったく同じです。

我々には数十万のお客様が世界中にいます。そういったお客様から、日々フィードバックをいただいております。そのフィードバック、お客様の声をすぐに開発チームに投げまして、そこでサービス開発をしていく。そういったものはどんどんサービスに活かされますし、規模が増えていけばいくほど、調達コストも下がっていきます。

我々はその背景で、飽くなき低コスト体質を実現するための努力をしております。これは簡単ではございません。特許も取ってコストを下げておりますし、インフラを守る、作っていくという意味で、いろいろな企業努力をして、それにより低コストを実現すると。

低コストを実現したらそれをお客様に還元することによって、どんどん低価格化を実現していく。それが、お客様に喜んでいただく、どんどんハッピーになっていくというモデル。ですので、AWSもeコマースもビジネスモデルとしては基本的には同じサイクルで回しております。

急成長するアマゾン本体を支えたのが「AWS」

AWSは、クラウドを作りたくて生まれたわけではありません。先ほどアマゾンが数兆円の勢いになったと言いましたけれど、当時はまだ数千億、数百億円だったわけですね。要は、小さな企業が急激に成長するときに、先ほど言いましたセレクションを増やしていかなきゃいけない。

ビジネスサイドが「セレクションを増やしてビジネスがしたい」と言ったときに、ITインフラ側がまったく追いつかなかったわけですね。ITを物理的に調達しようとすると、今でもおそらく数週間~数ヶ月、調達に時間がかかります。昔はもっとかかったわけですね。

そして、社内にいるエンジニア・デベロッパー、彼らがいったい何に時間を使っているかを調査したときに、膨大な時間が「ハードウェアのメンテナンス」「バグフィックス」「キッティング」「障害対応」といった、アマゾンのeコマースの世界を広げようというときに必要ないわゆるコア・コンピタンスではないところに使われている、つまり社内の貴重なリソースが浪費されているということに気付きました。

何をやったかというと、一言でいいますとAPI化です。要はビジネスサイドが「セレクションを増やしたい、新しいサーバーを立ち上げたい」と言ったときに、ワンクリックでできるようにしようよと。これが2000年前半の話でございます。

で、いわゆるインフラをソフト化したというのがAWSの起源でございます。要するに我々は(はじめから)クラウドコンピューティングを作りたくてやったんじゃなくて、アマゾンが世界に出て行く、成長する、痛みを解消するために必然的に生まれたものが今のAWSの起源だったわけですね。

我々はエンドユーザーとして、このクラウドコンピューティングを作った。それを、アマゾンを取り囲むデベロッパーの方々に開放したら非常に評判が良いので、これを世界のお客様に使ってもらわない手はないということで、2006年に我々は(社外向けに)事業化したということです。

当時「クラウド」という言葉はありませんでした。「ウェブサービス」という言葉が主流でしたので、我々はアマゾン ウェブ サービスと(名付けました)。そういった形でAWSクラウドというものが生まれたわけです。

すべては、先ほど言った3つのテーマに繋がってまいります。お客様指向であり、インベンション(発明)であり、あとは長期的な指向です。

AWSを始めた当時は、ここまで大きくなるかどうかはわからなかったわけです。ただ世界にいるデベロッパー、お客様のビジネスにとって、同じように痛みを持っているお客様がいるだろうと。そういったお客様に開放していこうという、本当にお客様指向で生まれたビジネスでございます。

世界へ進出しても、日本と同じIT環境を構築できる

今現在AWSは、世界11拠点にデータセンター群がございます。我々はデータセンター群が展開されるの物理的なエリアを「リージョン」と呼んでおりまして、そこの中に複数のデータセンターを持っております。

このデータセンター群というのは日本にもございます。例えば東京リージョンという形で、その中にはアベイラビリティ・ゾーンとして、数十キロメートル離れた複数のデータセンターを配置し、可用性を保って運用していると。

そういった同じクオリティのデータセンター群を、アジアだと日本、シンガポール、中国、オーストラリア。(米国では)アメリカ西海岸(に2か所)、アメリカ東海岸、及び米国政府専用のGov Cloud、さらに南米(ブラジル)、アイルランド、ドイツに展開しています。(この環境を使って)日本の多くのお客様も世界に進出されています。

今まで世界に進出されるときに、(日本と)同じIT環境を海外で構築するのは大変だったわけですね。人を派遣しなければいけない、現地のパートナーとやり取りしないといけない、言葉の問題もある。そういったものがなくなるわけですね。数クリックです。同じマシンイメージを使って、例えばシンガポールに(日本にあるのと同じサーバー環境を)置くということもできます。

この10を超えるAWSの拠点のどこを使うかをお選びいただくのはお客様のほうです。ですので、例えば日本のお客様がデータを日本の国外に出したくないという場合は東京リージョンをお選びいただければ、そこから出ることはございません。あるいはディザスタリカバリ(対災害対策)用に、あえて日本以外に置きたいというお客様も非常に増えてきております。

そういったお客様はアメリカやシンガポールにあるデータセンターを(日本に居ながら)使う。今までこういったことは簡単にはできなかったですよね。AWSは、先ほどイノベーションがすさまじい勢いで成長していると言いましたけれども、データセンター群のエリアも今後も増えていく予定でございます。

Dropbox、Airbnbの急成長を可能にしたAWS

どれくらいのスケールでAWSが成長しているか。これを表すひとつの指標なんですが、amazon.comが年商約7000億円の規模だったとき、おそらく2003~2004年だったと思いますが、その当時必要としていたコンピューティングリソースを、AWSではほぼ毎日それ以上のものを追加していっている。

なので、どれだけのスケールでAWSがインフラを拡張しているかというのがある程度ご理解いただけるのではないかと思っております。

こちらはガートナーさんというリサーチ会社が提示している、Magic Quadrant(マジック・クアドラント)という表になります。これはInfrastructure as a Serviceのベンダーを14社プロットしたものです。x軸がビジョンの完成度、y軸が実行力ですね。ビジョンの完成度と実行力を合わせたときに、AWSは右上のリーダー的なポジションとして位置付けていただいております。

これは我々が言っているわけではなく、ガートナーさんが調査をした結果でございます。非常に面白いお話がありまして、ガートナーさんいわく「残りの13社が持っているコンピューティングリソースを5倍したとしても、今AWSが稼働しているリソースにはかなわないだろう」と。

真意のほどは定かではありませんが、そういう評価をいただいております。AWSはそれくらいのスケールで成長してきており、パイオニアであり、リーディングカンパニーであると自負しております。

そのおかげもありまして、世界中で今190ヶ国、数十万のお客様にご利用いただいております。特筆すべきは、当然エンタープライズのお客様が非常に多くいらっしゃいます。シーメンスさん、日本でいえばNTTドコモさん。あるいはナスダックさんのような金融系のお客様にも使っていただいております。

お隣の国ですとサムソンさんなんかは、SMART HUBというブルーレイやテレビを接続するポータルのサービスがあるんですけど、そこのサービスプラットフォームをAWSでやっていただいたりしています。

興味深いのはインターネットビジネス、先ほどのイノベーションのジレンマではありませんが、新興系の企業での利用ですね。Airbnbは個人間で部屋を貸し出すサービスです。これ、実は欧米でものすごく伸びていて、ホテル業界に激震が走っているというサービスでございます。このプラットフォームはAWSで稼働しております。

あるいはSpotify。こちらはまだ日本には参入しておりませんが、音楽のストリーミングのサービスです。今世界に2,000万人近くのユーザーがいると聞いておりますが、これもプラットフォームはすべてAWSでございます。

あと有名なところでいくとDropboxはお使いのお客様もたくさんいらっしゃると思いますが、いわゆるファイル共有のサービスですね。世界で2.4億人のユーザーがいると言われております。2.4億人のユーザーのストレージをマネージする。これは相当なノウハウと経験とテクノロジーが必要だと思っております。このDropboxさんのバックエンドインフラはAWSで支えさせていただいていると。

Flipboard、これはソーシャルマガジンでございます。彼らは、わずかなデベロッパーしかいなかったわけですね。アイデアはありました。「ソーシャルマガジンというものは、インターネット上で今後飛躍的に成長するのではないか」と。アイデアから実際のサービスインするまで、わずか6ヶ月でできた。

6ヶ月でできた理由は、トライアンドエラーをすることによって、低価格で最適なサイジングができたAWSのおかげだったという話を聞いております。先ほどのイノベーションのジレンマでもありましたように、こういった3年前4年前ではありえなかったような会社様が、今こうやって生まれる土壌があるわけですね。

これができるのは、AWSのクラウドコンピューティングがあったからこそだと思っております。資本がなくても、面白いアイデア、イノベーション、インベンションを起こす気概があればこういったことが実現でき、すぐさま世界に飛び出すことができるというひとつの面白い事例だと思っております。

任天堂、日経新聞、クックパッドも 日本での事例

日本でも、20,000以上のお客様にご利用いただいております。金融系のお客様もさることながら、例えば任天堂さんなんかはゲームのMiiverseというサービスで、AWSの世界中のデータセンターを駆使して高いサービスレベルを提供されていらっしゃいます。

あるいは日本経済新聞社さんは、紙の媒体もありますが電子版に非常に力を入れられています。携帯やモバイル端末で見るプラットフォームを、すべてAWSでやっておられます。限られたリソース、限られた予算、アクセス数が予測できない。でもやらなければいけない。で、時間軸が今まででは考えられないくらい速くなってきているわけですね。

成功の方程式がないものに挑戦していかなければいけない、これはおそらくイノベーションやインベンションを起こすひとつのトリガーだと思っております。そういったことを実現するためには、いかにいろんなことをトライしてやっていくか。

そういったことを実現してきたのは、まさにNTTドコモさんであったり日経さん、日本テレビさんなんかもそうですね。今日は多くのメディアの方がいらっしゃっておりますが、いわゆるテレビ連動型のサービス。

また、ゴルフダイジェスト・オンラインさんなんかは、ゴルフをやられる方はお使いになってるかもしれませんが、ゴルフのワンストップサービスです。そこのお客様に対する行動分析、購買行動などのデータ分析をHadoopでやっておられまして、それを全部AWSで稼働させていると。今まで投資してきた資産を活かしながら、AWSと併用するようなパターンもございます。

あるいはクックパッドさんのような、おそらく世界一のレシピサイトだと思いますが、140万近いレシピがあって月間数千万人を超えるお客様にお使いいただいていると。クックパッドさんにおかれましては、すべてのインフラがAWSで稼働しております。なので、自前のデータセンターは一切ございません。

クックパッドさんは、非常に成長されています。海外にも出られようとしています。重要なのは日本だけじゃなくて海外進出、あるいはデータ分析。彼らは最近、動画の配信サービスやデータ分析も開始いたしまして、そういったものもAWSがいち早く出す新しいサービスを取り入れることによって、新しいサービス展開をしていくという非常にユニークな事例がございます。

もはや資本力とITビジネスの成功は関係ない

日本全国でも、北海道から沖縄まで非常にさまざまなお客様にご利用いただいています。

冒頭でも言いましたけれど、AWSのひとつの特徴は資本(力)が関係ないことです。お金を持ってる持ってないというのが、これからITを活用する上での大きな差別化にはならないと思っております。それによって、地方の方々、あるいは企業、パートナー様がAWSを活用することで、今までできなかったようなビジネスを展開できるということが実現できております。

先般、北海道でCloud Roadshowをやったんですが、そこで講演いただいたファームノートさんというのは非常に面白い例です。ここは北海道の帯広から、世界を目指してスタートした会社でし、何のサービスをやってるかといいますと、牧場の牛の個体管理です。

牧場の数というのはどんどん減ってきてるんですね。かたや、一牧場が管理しなければいけない牛の数は飛躍的に増えてきていると。牛の健康管理、これは死活問題に関わるわけですね。それを、北海道に限らず日本全国の牧場・酪農の方々をサポートする目的でアプリケーションを開発されて、やられていると。AWSがなかったら、こんなに速いスピード・低コストでできなかったというお話をいただきました。

まさにこのモデルって、牛だけではなくておそらく馬とか鳥とか、何にでも適用できると思うんですよね。こういったビジネスモデルは日本だけではなく、世界に展開できると思ってます。こういったものが日本の帯広というところから出る。そういったことができるようになってきているわけです。

そのプラットフォームもAWSを使うことによって、世界展開がいつでも容易にできる。そういった話がたくさんございます。九州圏内でいいますとアラタナさん。九州はECの天国だと言われております。そのECサイト支援をする会社で、非常に急成長されていらっしゃいます。

東京一極集中ではなく地方からこのような会社が出てくるのを、我々は大変嬉しく思いますし、どんどん支援させていただきたいと思います。これは起業家だけではなく、いわゆる大企業・中小企業でも、今までのビジネスから脱却しよう、あるいは新規サービス・ビジネスをやろうというお客様が今非常に多いです。

そういった中で、一番重要なのはスピードだと思っております。スピードで忘れてはならないのは、今までの固定観念でやっていくと、これからの世の中で成功する確率というのはどんどん小さくなっていきます。トライアンドエラー、成功の確率をどんどん上げていく。こういったことが非常に重要になってくると思っております。

今日はケンコーコムさんであったり、RKB毎日放送さん、あるいは学術系のお客様でISIT(九州先端科学技術研究所)さん、先ほど触れましたアラタナさん、そして東急ハンズさん、こういったお客様にもAWSを使うことによってどのようにメリットがあり、どういった副次効果があったかというお話をお客様の立場からしていただきたいと思います。

クラウドというのは決して東京だけの流れではないと思っております。AWSのクラウドというのは、本当に日本全国に伝播しています。先ほど言いましたように新興系の企業が、今までできなかったことをできるようになっている。これは言い換えると、大きな企業の中でも新しいビジネスがよりやりやすくなる土壌が揃ったというふうに我々は考えております。

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