2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
リンクをコピー
記事をブックマーク
司会者:続いての質問は、「社長、上司の実務的な責任は、部下が成果を出せるような変数を設定し、その精度を高めていく、ということですか」。
安藤広大氏(以下、安藤):そうですね。実務的な責任というか、マネジメントの管理の中での重要なポイントというか、やらなければいけない1つのポイントですね。
要は、変数の中でも、最終的には成果に一番影響を与えそうな変数を探すことがマネジメントだと思いますので。そこを手探りで探しながら、最終的な成果を高めていくのが上司の仕事かなと思います。
司会者:「理想の社員を作るために、7つのポイントをどのようなかたちで浸透させていくのかを教えてください」。
安藤:会社の仕組みづくりです。これはぜひ、無料体験にいらしてください。要は、識学的組織運営がちゃんとできていれば、ここは自動的に高まっていくと思いますので。
ポイントは数多く存在しますが、この7つにおいて勘違いを起こさせない組織運用をしっかりしていくことに尽きると思います。
司会者:「安藤社長ご自身は、変数の設定、修正は、どのくらいの期間で見直されていますか。見直すべきタイミングがあれば、教えていただきたいです」。
安藤:これはものによりますね。今の僕だと、現場の営業社員のところまで5階層ぐらいありますので。5階層(下)での設定になると、短くて1ヶ月とか2ヶ月。まあ2ヶ月単位で、その変数に対して動かなければ変えていくという状況になるんじゃないかと思います。
ただ、会社が小さい時は、もっと短いスパン。ものによっては1週間のものもあったと思いますし、2週間で動かなければ変えることはやっていたと思います。
司会者:「識学について3,000社を超える導入実績があるということでしたが、実際に成功に結びつけられているのはだいたいどの程度の割合でしょうか。また、成功している会社に共通する特徴があれば教えていただけますでしょうか」。
安藤:これはお客さまが決めることだと思いますので、軽々と言えない部分があると思いますが、感覚的には8割ぐらいはある程度の成果を実感いただけていると思います。
成功している会社というより、うまくいかない会社の共通する特徴があるとすれば、識学を導入すると、社員から見ると少し厳しい環境になるわけです。社長や経営層の人たちからすると、いったんちょっと嫌われちゃうみたいなところがどうしてもあるということです。
そこの恐怖に打ち克てない、そこをやり切れないパターンが、うまくいかないパターンです。社員と仲良くすることを優先した経営者のパターンはうまくいかないというのが、共通項じゃないかなと思います。
司会者:「先ほどの回答で、『動かない』というのは、結果が出ない、ということでしょうか?」という質問が来ています。
安藤:「動かない」というのは結果が出ない、思ったとおりに数字が良くならないということです。
司会者:続いて「社長や上司の指示、評価がばらつくことがないようにどのようなことをされているでしょうか」。
安藤:数字で評価することと、社長は上司にしか指示をしないこと。つまり、2つの方向から指示が来ない状況を作ることです。上司を飛ばして指示や評価をしないこと。あくまでも社長はその上司を評価し、上司に指示をするということに徹する。
司会者:「識学はドライな組織運営のように見えます。弱い社員がいる場合、1on1などを通したコーチングなどの手法はタイミングを間違わなければ有効だと思いますが、いかがでしょうか」。
安藤:僕らはあまり有効だと認識していません。社員のみなさんからいつでも相談や意見を言える環境は、いつでも作っているんですけども。
いわゆる悩みや本音を引き出すみたいな1on1は必要なくて、数字上の管理をする意味での1on1はやっていけばいいと思うんです。
1on1やコーチングで必要以上に動機付けをしたり、そういう環境を用意するのは、それがなければがんばれない人間を作ってしまうことになり、結果的に誰のためにもならないかなと思うので、有効だとは思っていないというのが識学の考えですね。
司会者:「20人の会社です。変数の設定は、すべて社長の私がするのが良い気がしますが、いかがでしょうか。また、変数設定を権限移譲する必要性、タイミングがあれば、教えてください」。
安藤:これは社長自身がどういう階層で見ているかということになると思います。要は、社長、課長、メンバーという階層なのであれば、課長に対する変数設定は当然社長がやればいいと思いますが、課長からメンバーに対する変数設定は、課長がやるべきです。階層、組織図によるという感じですね。
司会者:これでいただいたご質問にすべて回答した状態です。みなさま、たくさんのご質問ありがとうございました。
安藤:どうもありがとうございました。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには