2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
オルトプラス広報セクション立ち上げの1年間(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
柳奈央子氏(以下、柳):こんばんは。
会場:こんばんは。
柳:オルトプラスの柳と申します。よろしくお願いします。本日は、駅から遠いところ、当社までお越しいただきどうもありがとうございます。
この後、芹沢さん(株式会社ラバブルマーケティンググループ)と中村さん(株式会社OKAN)のお話がありますが、実は今、オルトプラスの中で社内ベンチャーを立ち上げておりまして、まず初めに、そちらのPRの立ち上げにまつわるお話をさせていただければと思っております。よろしくお願いします。
自己紹介です。私は2016年にオルトプラスに入社をしております。オルトプラスの前は化粧品の販売とかをしていて、その前はデザイン制作会社で営業している経歴です。
今回お集まりいただいているのが、PRとかマーケティングの方が多いかなと思います。私自身はオルトプラスに入社してからは、ずっと人事・採用をメインで業務でやってきました。多い時だとだいたい年間100人ぐらい、中途採用、新卒採用を含めて採用していました。
簡単にオルトプラス自体のご紹介です。一言で言うと、スマートフォンのゲームを開発している会社でございます。そのゲーム会社の中のバックオフィスで、人事・総務・広報を全部ひとまとめにして、会社の企業文化を作って発信するお仕事をコーポレートブランディングと定義をして、今私がマネージメントさせていただいています。
(スライドを指して)「コーポレートブランディング部」ってどんな部署? 一言で言うとバックオフィスなんですが、人事・広報・総務の垣根を越えて、バックオフィス側から経営課題にアプローチするというので、2017年に設立した部署です。
具体的にはリファラル採用の促進とか、社内コミュニケーションの活性化とか、PRとか採用広報とかいろんなプロジェクトを、部署と職種の垣根を越えてやっているような感じです。
ちょっと話が人事寄りになってしまうんですが、その結果、採用人数が年間だいたい100人近くいきながら離職率を18%減らせたり。一番大きかったのは、採用単価を130万近く減らすことができました。
こうして一定の成果を出せてきたということで、今回お話させていただく社内ベンチャーというのは、私たちコーポレートブランディング部のバックオフィスから生まれたサービスになります。
社内のノウハウをサービス化して、今、採用広報のサービスで「HRsync」というものを行っています。具体的には、いろんな会社様で、企業文化をヒアリングして採用広報することによって、採用を促進するお手伝いをさせていただいていおります。
おかげさまで、2018年の10月に立ち上げて1年くらいで、15社様くらいお取引先が増えてまいりました。ちょっと宣伝ですが、もし採用に困っていたらお声がけください。
さっそく、今日の本題です。テーマとしては、私は元々人事として採用されているので、「広報未経験のチームで、なるべくコストをかけずに社内ベンチャーのPRをどう立ち上げたか」を、お話しできればと思っています。
いろいろなことをやらせていただいて、お話しさせていただくポイントは3つ。「オウンドメディアの立ち上げ・運営」についてと、「セミナーの企画運営」。今日のセミナーとかもそうです。最後に「メディアリレーション」についてお話しできればと思っています。
いろんな施策に共通しているゴールとしては、新規事業なので認知度アップというところに一番重きを置いたのと、そこからあわよくばインバウンドに繋がるといいなというところを目的にしています。
まず初めに、オウンドメディアの立ち上げと運営についてです。
私たちコーポレートブランディング部が設立したのが、2017年の2月です。まだ新規事業が始まる前なんですが、その年の10月から細々と、社内のリソースでブログをスタートさせました。
目的としては、バックオフィスから企業文化を作ることにフォーカスいたしました。人事・総務・広報・経営とか、そういった企業文化を作ることに関わる方のためのメディアという目的で、今運営しております。
具体的にどう運営しているかというところです。初期費用はほとんどかかっておらず、社内で作りました。社内のデザイナーとエンジニアに作ってもらって、だいたい10万円かからなかったかなという感じです。
編集体制は、まずはなるべくコストをかけずに立ち上げたかったので、外部のライターさんとかは使わずに、総務とか労務とか人事とかやっているバックオフィスのメンバーの、日々の業務の片手間でやってもらって進めました。
その中で、元々ライティングとかほとんどやったことないメンバーだったんですが、「業務での気づきとか学びをアウトプットする場所だよ」という定義づけをして、仕事をやりながら気づいたこととかを書いてもらうというスタイルにしています。記事の更新頻度は1人当たり月2記事ですね。あとはPRの担当の子が外部取材を随時やらせていただいているという感じです。
目標KPIはPVとかUUとかいろいろ置いていますが、一番のゴールとしてはHRsyncのインバウンドに繋がるといいな、お問い合わせに繋がるといいな、というのでやっています。
「オウンドメディアを立ち上げるにあたって、どういうところを工夫していますか?」というのを質問いただくことが多いので、ちょっとスライドにまとめてみました。
内製で運営するにあたって工夫したポイントとして1つ目は、普段ライティングをしていないメンバーだと、特に困るのがネタ出しです。始めに「何を書いたらいいかわかりません」というので詰まってしまい、月々の更新数を担保できなかったりというのがあったので、メンバーで毎月「今月は何を書こうか」とブレストする時間を作りました。
それまでは各々で考えて、考え終わったらここにタイトルを書いていって……みたいな感じだったんですけど、みんなであえて時間を取ってやるようにしたら、かなりうまくいくようになりました。
2つ目の工夫は、みんなブログを書くのはメイン業務ではないので、毎朝の朝礼でPVやUU、みんなが更新してくれた記事がどれくらい見られているか、みたいな進捗を共有することで、モチベーションをキープする工夫をしました。
3つ目の工夫は、締め切りを全員同じ日にしたことです。意外と内製ではうまくいったかなと思います。初めのうちは更新日によって、「誰々さんは何日までに提出、誰々さんは何日まで提出」とずらしていて、そうするとディレクション側のリマインドが手間がかかってしまったりというのもあったんですが、締め切りを全員一緒にすることによって、そこで連帯感みたいなものが生まれました。「私だけ書いてなかったらどうしよう」みたいな感じで、みんなが書いてくれるようになったかなと思っています。
そんなかたちで、約2年ぐらい運営を始めまして、まだまだなんですけれども、今、月間だいたい10,000PVぐらいまでに伸びてきました。そのブログからのインバウンドというのも、月に1~2本ぐらいずつ出てきたかなというので、ますますここは伸ばしていきたいなと思っています。
次に、セミナーの企画運営についてです。
今回6回目か7回目かで、CBsyncセミナーというものをやらせていただいております。このセミナーは、コーポレートブランディングを世の中に広めることを目的としています。あとは、人事・総務・広報・経営を横断したテーマで開催しているというコンセプトでやっています。
どう運営しているかという部分は、こちらもコーポレートブランディング部のメンバーが全員でやっております。それぞれセミナーの企画担当と企画したものをクリエイティブに落とす制作担当、それを発信するプロモーション担当、あとは実際の運営部隊に分かれて進めています。
目標KPIの1つとしては、メディアにどれくらい掲載していただいたかとか、HRsyncのお問い合わせに繋がったかというところでやっていただいています。おかげさまで、今30名から100名規模で、だいたい2~3ヶ月に1回くらい開催しているかたちです。
具体的な企画運営の進め方です。テーマを決めるときは、まず自分たちがやっていて、興味があることが大事かなと思っています。その時に気になっていることとか、世の中で話題になっていること。今日もそうで、「この企業の方の話を自分が聞いてみたいな」と思うところをピックアップして、テーマを決めています。
テーマを決めたら、登壇者へ「ぜひ登壇してください」とアプローチします。まず最初にハードルが低いのは、会社の役員とか部長以上の人は知り合いが多かったりするので、そういった方に知り合いづてに紹介してもらうパターン。
そういうやり方もありますし、意外と普通に企業のホームページから「こういうセミナーをやりたいので、ぜひ登壇してくれませんか?」みたいなかたちでご連絡をさせていただいたりとかもしています。
あとは、よく登壇されているような著名な方であれば、その方が登壇されているセミナーに自分が足を運んで名刺交換させていただいて、「ぜひ私のセミナーに出てくれませんか?」みたいな感じでお話ししたこともあります。
集客のところは、ツールとしてはconnpass、Peatix、Facebookを利用しております。Facebook広告を、だいたい月に5千円~1万円くらいで回してPRしています。あとは、チラシとかポスターを作ったり、先ほどのCBブログでも告知をしているという感じです。
初めのうちは、集客にめちゃくちゃ苦労しました。おかげさまで今日はたくさんの方にお集まりいただいたんですけども、第1回目とかは集客のアイデアは全員でブレストしました。「実際これをやって集客の効果があるかどうかわからない」みたいなことも、とりあえずやってみて、振り返って次に繋げていったという繰り返しになります。
運営のポイントとしては、当日のスケジュールはなるべく細かく決めて、運営のメンバーで事前に読み合わせをやっています。あとは、セミナー運営後はメンバー全員で振り返りをして、「次回はもっといい会にしよう」という話し合いをやっている感じです。
そんなこんなで、これも1年ぐらい続けてきました。いろんなセミナー系のツールでフォロワーが1,000人を超えてきたのと、メディアさんからの取材もたまにいただいたりとかしているので、ある程度成果が出てきたかなと思っています。
最後に、メディアリレーションをどう立ち上げたかというところです。
コーポレートブランディング部には最初、1年くらい広報の担当者がいなかったんですね。まず広報担当者を採用するところからスタートしました。そして、先ほど司会をしていた内田が入ってくれました。内田は今ではいろいろ積極的にやっているんですけど、元々は広報未経験で、バックグラウンドとしては営業の経験があるようなかたちでした。
体制としては、マネージャーの私1人と、広報担当の内田1名という感じで、基本的には内製をしております。ただ、2人とも広報未経験なので、専門的なノウハウを相談できる方として、外部に1名協力いただいています。
目標としては、HRsyncもしくはCB部自体の活動が取材されることをKPIにしています。「1Qでだいたい10件が目標」というのはよくわからないので、正直「えい、やあ」という感じで目標を決めました。
工夫したポイントとしては、まず初めに、取材をしてもらえそうな社内の情報の掘り起こしから始めました。
特にCB部の活動としては、人事採用とか社内制度とかで、「当たり前にやっているけど第三者から見たら取り上げてもらえそうなポイントがないかな」みたいなかたちで、部署のメンバーとかも含めてブレストをしました。「こういう切り口だったら、もしかしたら載せてもらえるかもね」みたいな情報を整理するところから始めました。
新規事業のPRで、まだ新規事業に実績がないものですから、取材していただきやすいようなコンテンツ、具体的にはセミナーの企画とか、他社のセミナーに登壇をさせていただくといったきっかけ作りをさせていただいたりしました。
あとは、メディアさんに対して寄稿を提案させていただいて、まるっと文章を書くので載せてください、というようなご提案をさせていただいたりしていました。
同時並行で、メディアリストを作成しました。新規事業とかCB部が掲載されたメディアさんをピックアップさせていただいて、リストを作成してアプローチを開始していきました。
具体的には、「いつどこのメディアさんにどういったコンタクトを取ったか」というのを可視化してもらって、進捗を共有・確認を進めていったという感じです。(スライドを指して)これは実際に使っているリストになります。その成果として、だいたいメディアリレーション開始から1年ぐらいで、16件ほど載せていただけるほどまでになってまいりました。
最後にまとめです。この1年間、PRの立ち上げをさせていただいて、これからどんどんまた伸ばしていきたいなと思っています。
未経験ながらに、やりながら「こんなポイントがもしかしたら大事かもな」と思っているのが、何を目的にPRするのかというのをまず明確にするというのが、最初は大事かなと思います。これに関しては、おそらくPRの事業オーナーであるとか役員であるとか、その会社によってオーナーが変わってくると思うので、そことのリレーションがすごく大事かなと思っています。
あとは目的達成のためには、さまざまなアプローチを併用して同時並行で進めていきました。オウンドメディアとか、セミナーとかメディアリレーションとかいろんなことを同時にやったことによって、それぞれの相乗効果が得られたかなと思います。
最後に、これは未経験だからというのはあるんですけど、わからないことは有識者の方に相談するのが大事かなと思っています。もちろん、ネットや本とかも読むんですけれども、なるべく積極的に広報系のセミナーに行って、先輩広報さんに教えてもらったりとか、有識者の方に教えてもらうといいのかな、というのがまとめになります。
以上です。ご清聴ありがとうございました。
(会場拍手)
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略