
2025.03.19
ドバイ不動産投資の最前線 専門家が語る、3つの投資モデルと市場の展望
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司会者:それでは、質疑応答の時間を設けさせていただきます。ご質問がある方は挙手をお願いします。
亀山敬司氏(以下、亀山):私に対しての質問でもけっこうですんで、何かありましたらよろしくお願いします。なければ引きあげます(笑)。
質問者1:先ほどアレックスさんからアフリカ事業の目的等についてご説明がありました、亀山会長からご覧になって、アフリカビジネスの狙いについてもうちょっと細かいところを教えていただきたいのと。日本のビジネスモデルを生かしたいというご説明もありましたけれども、会長のお考えではどのようなかたちでビジネスをやっていきたいのか。
まだ始まったばかりでアイデア段階とはいえ、もう少し詳しくお答えいただけたらありがたいなと思います。よろしくお願いします。
亀山:大してアイデアはないんですけど、一応きっかけとして、私が趣味で一人旅をするんですけど、1年前にぶらっとアフリカに行ったことから始まります。
その時にいろいろ、向こうの現地の人と会ってみたときに、意外と「日本人評判いいな」と思いましたね。たぶんJICAの方とか、向こうの商社の方とか、過去にアフリカの方とやり取りしてきた先輩たちのおかげかなと思いますけど。
そういった面で、「日本の方たちは自分たちに対していろいろ教えてくれたり、アフリカのことを考えたうえでいろんなことを提案してくれる」ということを(現地で)よく聞きました。
距離的にアフリカはすごい遠いと思ってたんですけど、気持ち的にはけっこう近いところにいるなと思いましたね。
そのなかで、例えば中国の人が100人くらい(アフリカに)仕事に行ってると、どうしても日本人の人は1人もいないくらいの比率だったと思うんですよ。なので、少なくとももう10人くらい行かなきゃいけないんじゃないかなという。
これだけ日本に対して親日的なイメージのあるアフリカの方たちと、ちょっと距離があるとはいえ気持ち的に近いので、中国が100人ならうちらは比率的にも10人は行くべきだろうという印象があった。
行って何をやるかというのもまったく見当がつかなかったんですけど、とりあえず「行けばなんとかなるかな?」というところがスタートのきっかけですね。
今だと、いろんな政府の方とか、学者の方とか、けっこう偉い方にも会えるんですよ。僕も行ったときに、たまたま大使館の方とか、現地の偉い方たちと会えて、「意外とこんな感じでフランクに会ってくれるんだな」と思いましたね。
それで言うと、日本人もまだまだめずらしいと思うんです。めったにいないからということで。珍しいうちに行っておこうかなというのが、わかりやすいところですかね(笑)。
いろんな意味で今まで日本でできなかった仕事もチャンスがあるかなという思いがあったのと、向こうにも、日本でやれない新しいことがいっぱいあるんですよね。
日本みたいに流通がしっかりしてるとか、インフラがちゃんと整ってるということがまだないので、やろうと思えばなんでもできるなと。僕たちの規模だとできないことでも、向こうならできるんじゃないかなというところから始めています。
僕たちは別に政府と癒着して何かやりたいというわけじゃないんだけど、要はそういった人たちが、「やってもいいよ」と言ってくれるところの場所がほしい。
もちろん日本に比べたら、政治はやっぱり不安定なんで、政権も変わったりとかしていくかなと思うんですけど、その時でも自分たちのやってるビジネスがちゃんと根付いていて、ちゃんと地元の人に支持を受けていれば、それは生き残れるかなと思ってるんです。
例えば日本のテクノロジーとか、ビジネスのやり方とか、そういったことを現地の人に教えたり、逆に現地の状況を教えられたりとかしながら仕事をやっていけたら、なんか可能性が広がるなという、そんなふうに思いました。
この間、1人のスタッフがガーナに行って、「パン屋やろう」と言ってたんですけど、パンを100個作っても売上が50個しか立たないんですよ。
「なんで50個なんだ?」って聞くと、(アフリカ人スタッフが)運搬中に途中で食べちゃうらしいんですよね(笑)。「いやいや、まず食べちゃダメよ」といったところから始めるところもあるし。
一方、ルワンダとかいろんなところで、今からITをどんどん盛り上げようという国もあるし、いろんな国に留学してる人たちが、もうすぐ帰ってくる時期だと思うんです。
そういった面では、アフリカの中でもいろんな、「パン食っちゃだめよ」という人から、ITの最先端を行く人まで、いろんな人がいると思う。その人たちと関わりながら、日本人も混ざっていけたらおもしろいかなという感じです。
答えになってますかね? あんまりなってないかな(笑)。でもそんな感じで、具体的なものはないんですけど、でも何かできると思っていますんで、この1年くらいで何か作り上げたいと思います。
質問者2:今回アフリカの新規事業をされるにあたって、例えば日本の政経機関とか、商社や銀行みたいな、日系の企業と提携して始めることも選択肢として考えられたと思うんですけれども、あえてそういったことをせずに、若い社員のみなさんに1から任せられたというのは、どういった思いや狙いがあってのことでしょうか?
亀山:単純に言うと、あんまりそういうコネクションというか、知り合いがいなかったということです(笑)。
僕らは、DMM.makeなんかでもそうだと思うんですけど、例えばメーカーとか、経産省とか、外務省とか総務省とかいろいろあると思うんですけど、そもそも成り上がりのベンチャーなので、案外そういったつながりがないんですよ。
日経さんとかもめったに会わないし、Newspicksでコメントしてるくらいなんですよ。そういった中で言うと、まだまだ僕らは新参者です。
いろんな大手企業さん、商社さん、政府の機関さんとはなかなか接点を持つ機会がない。(なので)「どうしようかな?」と思ったときに、「とりあえずやったら興味ある人が来てくれるんじゃないかな」という感じですかね。
例えば、アキバに「DMM.make AKIBA」という施設を作って、そこにいろんなスタートアップが集まってきたら、大手の家電メーカーさんも興味を持ってきてくれたり。
あとは経産省の方とか、政府機関の方が見学に来てくれたり、国連の方が見てくれたり。そういう経験がある中で、アフリカも、とりあえず行って何かを立ち上げて。
アフリカの資源とかはちょっとわからないけど、例えば「アフリカのパン屋なら俺に任しとけ」とか。「アフリカのITとかゲームを作るなら俺たちが経験あるよ」とか。
まずそういったことを見せたときに「このへんの仕事はDMMに頼んだら、アフリカでこの商品を売ってくれるんじゃないのかな」とか、いろんなことがあると思うんですよ。
まずは現時点で自分たちがやれることを見せて、現地の中で実行できる組織とか、人脈とか、あとは向こうでの法律。たぶん政治とかいろんなことがあると思うんで、まだみんながアフリカに詳しくないうちに、アフリカのことをちょっとわかっておこうと。
できればスワヒリ語とかいろんなものを勉強して、今のアフリカの人たちにも日本のうちの会社に入ってもらって、文化の共有をして、アフリカといっても広いから、フランス語もあれば英語もあれば、いろんな言語がある。そういう人たちにうちの会社に来てもらって、日本語も覚えてもらったりとか。
そういうことでみなさん来てくださいよという感じかな。だからぜんぜん嫌いじゃないんで、大手の方たちとか政府の方たちもぜひ、気楽に遊びに来てください。そういう感じだと思ってます。
コネクションがなかっただけです。みなさん待ってますということをまた広めていってください。よろしくお願いします。
私はそろそろ引き上げて若い者に譲りたいと思いますので(笑)。まだそんな感じで、本当に模索中です。そういった動きもおもしろいと思うので、盛り上げていただけたらうれしいなと思っています。よろしくお願いいたします。
(会場拍手)
司会者:続きましてはDMM.Africaの今後についてお話をいただきます。アレックスさん、お願いします。
アレックス・カプング氏(以下、アレックス):DMM.Africaとしては、今後もさまざまなかたちで、世界中における事業展開の可能性を探っていきたいと思っています。
その一環として10月14~16日の3日間にかけて、ここ恵比寿の本社オフィスにて、スタートアップウィークエンドというイベントを開催いたします。
スタートアップウィークエンドは、シアトル発の起業体験型イベントです。金曜日の夜から日曜日にかけて、起業を志す参加者が集まります。
参加者はアイデアをかたちにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに経験することができます。これまでニューヨーク、ロンドン、パリ、マドリッド、台湾、マニラ、東京などの世界700都市にて1,500回以上開催され、13,000以上のスタートアップがここから生まれました。
また、グローバルスポンサーとしてGoogleやコカコーラなどとも一緒に活動しています。日本ではNPO法人として活動しています。
今回は世界初のアフリカをテーマにしたイベントを開催するにあたり、DMM.Africaがスポンサーとして関わらせていただきます。
アフリカに関連する新しい製品やサービスを考案し、ビジネスモデルを組み立てるのが参加者のミッションとなります。DMM.Africaのメンバーもこの世界初の取り組みに関わることができるのを楽しみにしております。
イベント期間中は、メディアのみなさんの取材を受け付けています。取材をご希望の報道機関の方につきましては、プレス枠での招待をさせていただきます。DMM.Africaにてメディア対応窓口を務めさせていただきますので、ご興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。
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