2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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小幡和輝氏(以下、小幡):あと、ちょっと質問です。動画の編集ソフトやPC機材とか、最初は多少お金がかかるものがあるじゃないですか。
葉一氏(以下、葉一):ありますね。
小幡:「そういうのを(子どもに)買ってあげるべきかどうか」という質問がありますが、どう思いますか?
葉一:親としてですよね。
小幡:親として。
葉一:さっき言った「本気度合い」が、トップYouTuberに(なりたくて)、マジでそれしか見てないくらい本気だったら、与えてもいいかもしれないですけど。
まずはスマホで撮れるので、ある程度スマホでどういうものを作りたいかを1回やってみて、編集ソフトやいいマイクが必須だったら(後から買う)でいいと思います。最初から全部を揃える必要は……。どっちかというと時間がないから。
もし今、小学生とかが(Youtubeを)始めて、続ける子って1,000人や1万人に1人とかの世界なんですよ。0.01パーセントの(確率)ために……。けっこう機材高いんで。
小幡:高いですよね。
葉一:高いんですよ。だから、その後パパが家族の映像を編集したいとか、家族で使えるならいいですけど。宝の持ち腐れで腐っていくんだったら、ちょっと1回待ってもいいかもしれないですね。
小幡:僕もけっこう同じ意見ですね。正直、無料の編集(ソフト)、例えばiMovieとかでも十分作れますし。スマホ等を含めたら、十分すぎるほど作れてしまうので。
小幡:ただ親御さんは「そもそもできる・できない」はたぶん知っておいたほうがいいと思っていて。例えば仮に(Nintendo)Switchを使ったゲーム実況の配信をしようと思ったら、どうやってもキャプチャーボード(ゲーム画面をPCに映す機材)がいるじゃん。
葉一:そうですね。間違いない。
小幡:でも親は「いや、そんなんいらないでしょ」と言いだすと、「いや、いや、いや!」みたいな。そもそも(配信が)できないからね。
葉一:確かに。
小幡:だから、ここはたぶん整理が必要で。機材はスマホで代用できたり、無料でできるものもあるんだけど、中にはそもそもないとできないものがあったりする。でもこれが、親御さんがわからない場合があって。
葉一:間違いない。
小幡:「それ、Switchでできてるやん」「それ、なんか上からスマホで撮ったらええんちゃうか」とか。
葉一:(笑)。
小幡:「そういう話ちゃうから!」という(笑)。
葉一:確かに! キャプチャーボードって伝わらないでしょうしね。
小幡:これすごく重要で。例えば今、子どもたちにすごくフォートナイトが流行っているから、「フォートナイトの実況配信をしたい」という話をする子がすごく多いんだけれど。
そしたらSwitchではできないじゃないですか。Switchで配信できないからPCにつながなきゃいけないけど、重たいから今度は普通のPCだと動かなくて、ゲーミングPCが必要なわけです。でも、「このPCでええやないか」という話があるんですが、「いや、フォートナイトはこのPCじゃないと動かない」みたいな。
葉一:確かに(笑)。
小幡:そういう「そもそもできること・できないこと」というのはあるので、そこは親御さんがちゃんと整理しなきゃいけないと思うんです。
葉一:そうですね。
小幡:いい機材ならいいソフトを使えばいい、という話ではないから。
葉一:キャプチャーボードもゲーミングPCも、めちゃくちゃ高いから。
小幡:そうなんですよ。だから親御さんが「なんで買わなきゃいけないんだ」と理解できなかったりする場合もあるんですけど、(それがないと)動かないので(笑)。
葉一:そもそもね。
小幡:そこはけっこう重要ですよね。別にいい編集ソフトを買ったところで、使う人が素人だったら、大したものができないじゃないですか。
葉一:そうですね。
小幡:結局、宝の持ち腐れになっちゃうから。必要最低限でいいんだけど、そもそもないとできないものがあるんで。そこはちゃんと親も一緒に勉強しなきゃいけないかな、と思います。
葉一:子どもが「ゲーム実況をやりたい」と言った場合は、最初は上から直撮りで構わないんで、(実際に)やってみるとよくて。ゲームしながらしゃべるのがどんだけ難しいかは、たぶん子どもたちは2~3分やったら感じると思うんですよ。
小幡:そうだと思います。本当に難しいですよね。
葉一:あれやってみると、ゲームしながらしゃべるのって本当にすごいんですよね。マジで尊敬してますもん。
小幡:葉一さんがそれを言うってことは、相当ですね。
葉一:すごいと思います。ゲームをやってると集中しちゃうから、黙っちゃうんですよね。ゲームのプレイへの集中としゃべる脳を、別のタブを開いている感じなので。いやぁ、もう無理っす。
小幡:まだタレントさんとかがリアクションをするぐらいだったら、なんかいける気もするんですよ。
葉一:そうですね。解説系や、なにかの物事を伝えなきゃいけないYouTubeってあるじゃないですか。ゲーム実況で解説系のYouTubeをやってる人って、本当に尊敬する。
葉一:すごい。
小幡:一番すごいと思う。めちゃめちゃ難しいですよね。
葉一:そうですね。しかもほとんどが声だけで勝負をする世界なので、声で惹きつけるのかと思うと、やっぱりすごいですよね。
小幡:とりあえずやってみるって大事ですよね。
葉一:大事です。
小幡:「めっちゃ難しいな」となってやめちゃう子も多いと思うけど、「本当にやりたい」とがんばって努力していくのは、絶対に価値があると思うし。
葉一:そうですね。
小幡:そういう子じゃないと、やっぱりうまくいかないと思うし。ぜひやってほしいなと思いますね。
葉一:そうですね。
小幡:ごめんなさい。めっちゃしゃべってた。あと5分ぐらい。
葉一:あー、本当だ!
小幡:すみません。なんかめっちゃ楽しくて(笑)。
(一同笑)
小幡:今日は「これからの子どもたちに学んでほしいこと」が大きなテーマとしてあって。この1年で、社会の状況もすごく変わってきたなと思うし。葉一さんから見て、これからの子どもたちが「こんなことをやっといたほうがいいな」とか、親御さんはどういうサポートをしたらいいかを最後にお話ししてまとめたいと思うんですけど。
葉一:子どもたちもそうだし、たぶん親御さんや保護者の方自身もそうだし。子どもたちをサポートしてほしいのが、「選ぶ力」だと思っていて。
情報がこれだけ溢れかえっている時代じゃないですか。嫌でも情報が入ってくるので、欲しい情報じゃないことさえも入ってくる。そこから「どれが正しいか」を判断する力が大事なのはみんなわかってるんですけど、正解は○と×じゃないんですよ。△が絶対ある世界だから。
自分にとっての○を選択しなきゃいけないと思っていて。やっぱり子どもたちはそれが辛いんですよね。難しい。そこは、人生を長く生きてきて、ある程度、経験値がたくさんある大人がサポートをしなきゃいけない部分だと思っていて。
ただ間違っちゃいけないのが、親としては×を選ばせたくないから「これが○だからこれを選びなさい」となっちゃうんですよ。でもそれでは子どもの自主性が育たないので、「この選択は、私は○だと思う」という議論をしていく中で、子どもたちの選ぶ力を養っていきたい。
葉一:ちょっと付け足すと、「選ぶ力」は「捨てる力」だと思っていて。
小幡:なるほど。
葉一:情報をどんどん捨てていく。やっぱり「捨てる」って、子どもたちは怖いんですけど、捨てるからこそ自分が身軽になって、次のフットワークの軽さにつながっていくので。自分は動画を通してそこをどう伝えていくか、というテーマではあるんですけど。子どもたちが自分らしく生きていくためには、必要な力なのかなと思っていますね。
小幡:確かに「選ぶ力」ですね。検索なりで、本当になんでも情報が出てくる時代じゃないですか。でもいろんな人が情報を書いていて、それが合っているかどうかもわからないし。誰でも情報が出せちゃうからこそ、それが本当に合っているのか、自分でちゃんと1回飲み込んで、真に受けないことはすごく大事だなと思うし。
たぶん、唯一YouTubeのネガティブなところはそこだと思っていて。テレビの出してくるコンテンツは、基本的に厳選されているじゃないですか。めちゃめちゃ良質なコンテンツをずっと流しているから、テレビばっかりをいっぱい見ていた子どもは、基本的にはそんなおかしなことにはならない。
ただ、YouTubeは誰でもコンテンツを投稿できてしまうがゆえに、正直、良質じゃないコンテンツも中にはあると思うんですよね。その判断を子どもはできないので。別にYouTubeもテレビも一緒だと思うんですけど、テレビはやっぱりコンテンツの質の平均値が高いから。
ここがまさに、情報をちゃんと「選ぶ力」というか。親御さんがある程度サポートしてあげないと、ちょっとよくない方向にいく可能性は当然あるかなとすごく思っていますね。
葉一:そうですね。うーん。
小幡:そう。とてもいいですね。
(一同笑)
小幡:すごい。本当にこんなに共感する話が多いと思わなかった。
葉一:本当ですか。うれしい(笑)。ありがとうございます。
小幡:うれしかったですね。
葉一:普通に楽しかったです!
小幡:コメントもすごく盛り上がってて。「ずっと聞きたいです」とか。
葉一:(笑)。
小幡:すごい。ありがたい。
葉一:本当にありがとうございます。
小幡:ぜひ引き続き、何かいろいろとご一緒できれば。
葉一:ぜひぜひ。よろしくお願いします。
小幡:あと、今日初めて葉一さんを知った人もいるかもしれないですが、ぜひYouTubeを見てください。いろんな動画をあげてて、勉強がめちゃめちゃわかりやすいので。本当に葉一さんみたいな先生がいたら、僕は勉強がんばったと思うなぁ。
葉一:(笑)。
小幡:本当に今振り返って、「勉強自体が嫌いじゃなかった」とすごく思うんですよ。先生やクラスに合わなかった。
葉一:本当にそれですよね。
小幡:そう。だからそういう素敵な先生でずっといてください。
葉一:ありがとうございます。がんばります。
小幡:本当にみんなありがとうね。「また聞きたい」「毎月やって」とか。
葉一:ありがとうございます。呼ばれたらいつでもいきますので(笑)。
小幡:ぜひ。ありがとうございました。みなさんも葉一さんに、改めてコメントで大きな拍手や応援コメントをよろしくお願いします。
葉一:ありがとうございました。
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