2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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高阪のぞみ氏(以下、高阪):今から「育児も起業も諦めない ~スタートアップ環境で育む家庭とキャリア~」というセッションをやっていきます。
まず、私の紹介をさせてください。「Business Insider Japan」という7年前に立ち上がったグローバルのメディアの日本版の共同編集長、ブランドディレクターをしております。
私どものメディアでも、7年前からずっと、育児やスタートアップは扱ってきました。さっきもちょっと打ち合わせしてたんですけれども、当時はまったく育休を取る雰囲気はなかったんですが、まさにコロナがきっかけだったんじゃないかと。「リモートで仕事ができるね」となって、だいぶ風向きが変わったというのを、記事の読まれ方からも、みなさんの声からも、すごく実感しているところです。
登壇者のご紹介ということで、お一人2~3分でお願いできればと思います。
橋本真里子氏(以下、橋本):はい。みなさまこんにちは。RECEPTIONISTの橋本と申します。弊社は2016年に創業しておりまして、2017年の1月にクラウド受付システム「RECEPTIONIST」をリリースしています。今では、日程調整を効率化する「調整アポ」というプロダクトと、会議室管理を効率化する「予約ルームズ」という3つのプロダクトをSaaSのかたちで提供しています。
2017年に最初のプロダクトをリリースしたんですけれども、2018年1月に娘が生まれ、この春から小学校1年生になりました。女の子の一児の母です。今日はよろしくお願いいたします。
松村映子氏(以下、松村):こんにちは。松村映子と申します。私は2011年から何回か起業をしておりまして、今は2018年に始めたプラチナキャリア株式会社がメインかなと思います。子どもは今6歳、4歳、2歳の3人おりまして、一番上は小学校1年生になって、だいぶ手が離れてきたんですけれども。4歳、2歳の男の子、特に2歳が絶賛イヤイヤ期です。
でも3人目になると、イヤイヤ期もおもしろいんですよね。「お風呂入ろう」「やだ!」「お風呂出よう」「やだ!」「どっちやねん!」みたいな、笑い話になってくるなと。個人的には、起業も子育てもいっぱいやってると、どんどんこなれてきておもしろくなってくると思っています。よろしくお願いします。
上原達也氏(以下、上原):こんにちは。XTalentの上原です。私はSpeee、JapanTaxiという会社を経験して、2019年にXTalentを創業しています。ワーキングペアレンツに特化した転職サービスを運営しておりまして、まさに子育て中の方が安心してチャレンジできるような会社を紹介するサービスを運営しております。日々子育て中の方のキャリアと向き合いながら、自分も今、小4と小1の女の子を2人育てながらどちらもがんばっている状況です。今日はよろしくお願いします。
高阪:今日は主に大きく3つのことをうかがっていきたいと思うんですが、みなさん今起業されている方や、これからしたいなと思っている方はどれぐらいいらっしゃるのか。もし可能であれば手を挙げていただきたいんですけど、すでに起業されてる方、いらっしゃいますか。
(会場挙手)
すごく多い。ありがとうございます。今はしてないけど、「今後したいなぁ」という方は……。もうほとんどそんな方ばっかりですね。
あともう1つ、育児中の方がいらっしゃれば。多いですね。ありがとうございます。今日のみなさんの属性が(わかりました)。私も今、子育て中です。そういった意味で、私も本当にうかがいたいことばかりなんですけれども。
高阪:まず、スタートアップと家庭生活のバランスというところで、かなりリアルな話をうかがいたいなと思います。やっぱり本当に忙しいと思うんですが、橋本さん、どんなふうにバランスを保っていらっしゃいますか。
橋本:そうですね。バランスを取らないところが私の中での工夫かなと思っています。やっぱり起業して会社を経営していると、24時間365日経営にコミットしなければいけない。
子育ても家事も24時間365日休みがないので、バランスを取ろうとすると、すごく難しいし現実的じゃないなと、夜泣きする子どもをあやしている時に思いました。とにかく私は同時並行する、組み込むことを意識して、今までやってきています。
高阪:オフィスにお子さんを連れていったりとか。
橋本:そうですね。そういうこともしましたし、あとは基本的にはオフィスと家と保育園はとにかく近くして、すべての生活の流れになるべく組み込めるようにしました。
高阪:ありがとうございます。じゃあ、(お子さんが)3人いらっしゃる松村さんはどうですか。
松村:こういうふうに言うとちょっと大げさかもしれないですけど、私は起業も仕事も家庭も全力コミットでやらせていただいています。仕事をして家に帰ってきて、くつろぎたいけど子どもが「遊んで~!」とかやってくるじゃないですか。
「疲れてるのになぁ」って思うと、自分も嫌な気持ちになるし、子どもも「かまってくれない。ワーン!」ってなるので、もう家に帰ったら「子どもをあやす仕事をする」って割り切って、全力で向かってます。
高阪:ということは、休憩時間がないってことですか?
松村:子どもが寝てしまえば、フリーの時間ではあるので。我が家では、子どもをとにかく早く寝かせることに全力コミットしてます。昨日は20時半に寝かせました。
高阪:20時半から寝るまでの時間が自由時間。
松村:自分のフリーの時間なので、ゆっくり読書をしたり、パートナーに「今日こんなことあったよ」って話をしたりしています。
高阪:20時半に寝かせる秘訣ってあるんですか?
松村:よく「子どもが寝ない」って相談も受けるんですけども、アメリカンスタイルって呼んでるんですが、うちは19時ぐらいからけっこう明かりを暗くして、夜ごはんを食べる時もこうこうと明かりをつけない。
子どもって、朝昼晩をあんまりわかってないじゃないですか? 昼ご飯を食べてるのに、「これ、夜ごはん?」とか言ってきたりするので。
部屋を暗くして、「今は夜である」って認識を持たせて「これを食べたらもう寝るんだよ」って言いながらご飯を食べさせる。眠くないんですけど「眠くなってきたね~」って言って、みんなで寝室を真っ暗にして移動するみたいな。「あなたは寝るんだ」という暗示をかけて寝かせています。
高阪:体内時計をちゃんと持っておくってことだと思うんですが、これはけっこう役立ちますよね。ありがとうございます。上原さん、お二人(お子さんが)いらっしゃるとのことですが、どうですか?
上原:自分はバランスを取れてるとはまったく思わないんですけど、仕事、子ども、家庭、もう1回仕事っていうかたちでサイクルを組んでいて。だいたい夕方ぐらいから子どもが帰ってくるんですが。
自分は共働きでコロナ禍から基本リモートワークにしているので、子どもが帰り、妻が帰ってくる。基本食事当番は自分なので、自分が食事を作って、食べさせながら片付けをする。
でも、風呂は子どもたちだけで入るようにして、その後夫婦で、それぞれの勉強を見るとかをやって、「そろそろ仕事したいな」っていうタイミングで、子どもたちだけで寝かせるようにしています。そしたらすぐさま仕事に切り替える。そういうオン・オフというよりは、もうずっとオン・オン・オンの状態でなんとか回しています。
高阪:うーん、なるほど。お子さんの夕飯から寝かしつけまでの時間って、どうしても仕事がオフになる時はあると思うんですが、こういったことは会社のメンバーには開示されていますか? 例えばこの時間はカレンダーでブロックしちゃうとか。橋本さんから、どうでしょう?
橋本:私は何もしてないです。
高阪:じゃあ普通にハドルミーティングや電話、Slackが来たりもする。
橋本:Slackは来ますね。一生スマホを見て対応しています。「この時はダメ」とか「この時はいい」とかは一切作らず、本当に組み込ませて併走してます。
高阪:上原さんもそうですか?
上原:カレンダーはやっぱりブロックしていますね。社内の半数以上が子育てメンバーなので、「この時間はカレンダーOK」「この時間は難しい」としています。社内でも「それぞれのリズムがあるよね」って前提で組み込まれているので。そのあたりは相互理解の中でやってる感覚ですね。
高阪:ありがとうございます。パートナーの方とか親戚の方がいらっしゃるかもしれないんですけれども、家電とかシッターさんにお願いするとか、頼っているハックツールがありますか?
松村:私はとにかく人の手を借りることをしています。自分1人でできることには限界があるので、そのへんは惜しみなく(使っています)。家電も揃えられるものは全部揃えますし、シッターさんも入れてますし、家事代行も使っています。
高阪:それは初めからですか?
松村:そうですね。私自身は家に他人をあげることに抵抗があったんですけど、パートナーが海外でシェアハウスをしてた時に、子育てをしている家族の方も住んでいて。
その方がシッターさんを雇っていたり、ハウスキーピングの方が毎日来たりが普通だったということで、パートナーから「シッターを入れよう」とか「家事代行をやってみたら」とか言ってきました。
高阪:お二方はどうですか?
上原:自分はそこまでアウトソーシングはしきっていないです。ただ、基本的に食事は作るんですけど、やっぱり家電はホットクックを2台揃えています。もうこの中で汁物とメインのおかずを作っておけば、子どもの栄養は十分取れると。メニューをだいたい固定化して、自分の頭の中に固定のレシピがある状態です。
上原:けっこう楽しいので、そうやってますね。
高阪:もともとお料理とかされてたんですか?
上原:していたわけではなかったんですけど、在宅勤務をするようになって「自分がやってみようかな」と1回やってみたら、ある意味仕事からリセットする瞬間になって、けっこう自分の中のリズムにうまくハマった感覚ですね。
橋本:うちはシッターさんはもう0歳から(入れています)。1月生まれなので、すぐに保育園に入れるのが難しかったんです。それこそお腹が大きい時に、ピッチ大会の最終審査で一緒だった女性起業家の方から、「うちのシッターさんはもうすぐ空くから、よかったら紹介するよ」と紹介をしていただきまして。1年間まるっとお世話になりましたし、今でも時々お世話になってます。
なので、だいたい2人ぐらいはスタメンのシッターさんを用意しておいて、どっちかにお願いするかたちでやってます。
あんまりツールは使ってないんですけど、洗濯はドラム式です(笑)。料理はもともと比較的好きなのとリセットの時間にもなるので、効率化しながら作り置きもしてなんとかやってます。
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