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Life After Big Tech - Where Are Laid Off Workers Now ?(全4記事)

“キャリアを作れる人”は次の職につながる実績を社内で作る レイオフが広がる米国で、できる社員がやっていること

世界的なイノベーション&クリエイティブの祭典として知られる「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」。2024年も各界のクリエイターやリーダー、専門家らが多数登壇し、最先端のテクノロジーやプロダクト、トレンドについて講演を行いました。本記事では、米テック企業での大規模レイオフを経験した人たちが登壇したセッションの模様をお届けします。自分のキャリアを構築するためのポイントや、成功した人たちがやっていることなどを語りました。

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レイオフが広がる米国で、できる社員がやっていること

ジョン・スワーツ氏(以下、ジョン):ジョーに質問です。非テックの製造業界で、技術系の専門家を採用する動きはありますか?

ジョー・レイザー氏(以下、ジョー):もちろんあります。たとえば、物流やサプライチェーン、製造業だけでなく、広告テクノロジーなどのあまり先進的とは思われない業界も、ハイエンドの技術者、特にAIの人材に飢えています。これらの企業にとって最大の課題は、おそらくデータの整合性と清潔さです。

おもしろいのは、ジョンソン・エンド・ジョンソンやウォルマートといった大企業の名前を自分の履歴書やLinkedInに載せたくないと考えるテックの専門家が、プラットフォームや当社A.Teamのような企業を通じて、3〜6ヶ月でスケールの大きなものを構築する仕事に取り組んでいることです。そうすれば、履歴書に実績として記載できるようになります。

アレックス・ウェドン氏(以下、アレックス):レイオフのような困難な状況に置かれた時に、どうすればみんなが前進できるかを考えることは重要です。もう1つ強調したいのは、自分の経験を振り返るだけでなく、会社で雇用されている間にもっとおもしろい経験をしようとすることだと思います。

私がInstagramでの経験が一番おもしろくなかったと感じる理由は、会社の中で自分のやりたいことをやる自由が一番少なかったからです。一方、(パーソナルスタイリングサービスの)Stitch Fixで一番おもしろかったプロジェクトは、与えられたものではなく、私が思いついて取り組んだプロジェクトでした。

私の友人たちは、Stitch Fixについて「4つもプリントTシャツを送ってこなくていい」と言っても送られてくると言っていました。実際にStitch Fixの仕事をするようになって彼らはテキストフィードバックを活用していないことに気づきました。なので、テキストは使い物にならないと考えていた最高製品責任者(CPO)を説得することから仕事が始まりました。

Academia.eduでは分析のために採用されましたが、私は機械学習エンジニアになりたいと考えていました。そこで、この会社で解決すべき機械学習の課題を見つけ出して、分析業務以外に時間を作って課題解決に取り組みました。そして、社内で価値を証明し、機械学習が私の主な仕事になったんです。

なので、会社に在籍している間に、実績につながる機会がいくつかあることを確認することがとても大切です。会社で働く利点の1つは、影響を出せて実績につながる機会に簡単にアクセスできることです。それは社内に自然に存在します。

ですから、自分の職責の範囲外でスキルを発揮したり、持っていないスキルを得たり、影響力を発揮する機会を探すことは、本当に重要なことなのです。

元Twitter社員のイーロン・マスク氏への評価

カルメン・キウ氏(以下、カルメン):アレックスの話は本当にその通りです。私は大きな成果を挙げた時のことをスマートフォンのメモに記録して持ち歩いています。私が成し遂げたことや人々から称賛されたことをリストアップしたものです。履歴書を書いたり自己アピールをする際に非常に役立ちます。自分が達成したことを思い出すのにも役立ちます。

Twitterを解雇された時、元同僚の多くが私に連絡を取って、つながろうとしてくれました。Twitterで一緒に働いていた人たちにはとても感謝しています。レイオフの際は解雇された全員のためのプライベートなSlackチャンネルがありました。

認証システムがあったので、メディア関係者に漏れずに、どうやって訴訟を起こすかを話し合ったり、新しい仕事を見つけるための求人情報掲示板もありました。あのチャンネルは、私がなぜTwitterで働くのが好きだったのかを思い出させてくれました。

自分の連絡帳はいつも開いたままにしておき、誰かから嫌なことを言われてもそれを燃やさないでください。たとえ嫌なことを言われたとしても、その人を傷つけてはいけません。

ジョー:イーロン・マスクがTwitterを買収した際、オフィスに流し台を持ち込んでいましたね。

カルメン:多くの人が、「この人は一体何をしているんだろう」と思っていました。ある意味希望を持っている人もいたと思います。私は彼が好きではないけど、彼は革新的な考えの持ち主であり、物事を変えることに躊躇しないし、リスクを取ることも恐れない。それは尊敬すべきことだと思います。

残念ながら、彼はそれを良くないことに使ってしまいました。もし彼が正しいやり方で自分の力を発揮していたら、うまくいったかもしれません。彼をおもしろいと感じる人が半分いたし、もうおしまいだと思う人も半分いた。そして、私は後者の立場でした。

自分のキャリアを構築するためのポイント

アレックス:私は前の会社で週に40時間働いていましたが、週20時間働く今のほうがより多くの価値を残せています。さっきも言ったように、自分のスキルセットや興味に応じて、最も影響を与えることができる企業や場所を見つけることが重要です。

もし自分が見つけた企業や場所について、「間違った」と感じたら別のチームを探せばいいんです。私が犯したミスの多くは、いずれも仕事相手やチームの選択が充分に慎重ではなかった時に発生しています。

今は大企業とも契約していて、私は週に10時間、もう1人の開発者が週に20〜30時間を使って企業に非常に大きな価値を与えています。結局は、自分のスキルセットを解決する必要がある良い課題にマッチさせることだと思います。

質問者:カルメンにいくつか質問があります。まず、Twitterの元同僚たちもあなたのように仕事を得られていますか? イーロン・マスクのことを振り返る時はネガティブなことのほうが多いようですが、Twitterでの経験で好意的に思うことはありますか?

カルメン:私が連絡を取っているほとんどの人は、好きな仕事に就いていたり、完全にキャリアを変えてまったく新しいことに取り組んでいたり、自分のビジネスを立ち上げたりしています。彼らとのつながりはとても強いです。一緒に仕事をしている人もたくさんいます。

イーロンの悪口ばかり言ったので、楽しくなかったように聞こえるかもしれませんが、Twitterで働くのは大好きでした。やりたい仕事という点で、私にとってもっともふさわしい仕事の1つでした。

素晴らしい人たちに出会い、無料の食事や無料のマッサージも受けました。もちろん、解雇された後は地獄のように辛かったし、話題はイーロンの悪口や解雇談ばかりだったけど、時間が経つにつれて癒され、もっともっとたくさんのことがあることに気づきました。

レイオフされる前にやっておくべきこと

質問者:私は今、技術系の仕事をしていて、レイオフされないことを願っていますが、そうなる可能性はあります。レイオフされる前にやっておくべきことは何ですか?

アレックス:同じようなことを何度も言っていますが、仕事に就いている間に、自分のストーリーを作り始めることです。

例えば、AIの世界に進みたいと思ったら、身近にあるAIの問題を見つけて解決するのが大事です。もし自分が不安定な状況にあると感じたら、レイオフされる前に行動を検討したほうがいいと思います。多くの人が、上昇のチャンスがあることに気づいていません。

私は最初の3年間で収入を3倍に増やしました。2つの異なる職場で3年間を過ごし、3年目に転職しました。解雇されるリスクを感じているなら、もっとおもしろいことができるはずです。時間を無駄にしないでください。

カルメン:私も同意します。自分の行動に意識的であることは重要です。さらに、自分の価値を知り、自分が何を提供できるかを正確に把握してください。それは他の誰もが提供できない何かです。

成功している人たちの共通点

カルメン:私の個人的な経験を述べると、有色人種の女性として、自分の行動を軽視することがよくあります。誰かの手柄にすることもあります。でも、そういうことはしないでください。あなたがしてきたこと、獲得したものすべてを誇りに思い、人々に話してください。自分自身を肯定的な方法で話すことは本当に難しいです。正直にここにいるだけで恥ずかしいですが、それをやらなければなりません。

成功している人はそれをやっています。それが彼らの成功理由です。彼らがあなたよりも優れているわけではなく、彼らは自分が何をし、何を与えられるかを人々に伝えるのが上手なのです。

ジョー:私なら、仕事の合理化やデータの改善にAIをどう組み込むかを考えます。あなたはAIに取って代わられることはないでしょうが、おそらくAIの使い方をよく知っている人に取って代わられるでしょう。

驚くべきことは技術的なバックグラウンドを持っていない人でも、AIを使って信じられないようなものを作ることができるということです。私のチームにはマーケティング戦略家がいますが、彼女はクライアントに3分で提案用のカスタムプロトタイプを生成するGBTという営業支援ツールを作りました。

彼女にはコーディングの経験はまったくありません。彼女はただ賢く好奇心旺盛で、このようなものを何時間もいじくりまわして楽しんでいました。今や彼女は会社にとって非常に価値のあるまったく新しいスキルセットを手にしました。年末に昇進したのは当然のことでしたし、これからさらに昇進する可能性も十分にあります。

質問者:ありがとうございました。

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