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Life After Big Tech - Where Are Laid Off Workers Now ?(全4記事)

今も稼いでいるフリーランスと仕事が減った人の違い AI導入が進む企業から案件を得られる人がしていること

世界的なイノベーション&クリエイティブの祭典として知られる「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」。2024年も各界のクリエイターやリーダー、専門家らが多数登壇し、最先端のテクノロジーやプロダクト、トレンドについて講演を行いました。本記事では、米テック企業での大規模レイオフを経験した人たちが登壇したセッションの模様をお届けします。企業でのAI導入が進む中で割を食うフリーランスの特徴や、仕事を得るために必要なことなどを語りました。

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企業でのAI導入が進む中で割を食うフリーランスの特徴

ジョン・スワーツ氏(以下、ジョン):ジョーに聞きたいです。テック業界はすべてが急激に変わります。コロナの影響で人々が家にいることが増え、Netflixは最高のビジネスを展開し、MetaやGoogleなど多くのテック企業がスタッフを増やしました。しかし、コロナが落ち着いた後、新たな変化が起きました。

1つ目は、イーロン・マスクが労働力を削減して最小限のスタッフにするという考え方を広めたことです。これにはMetaや他の企業も追随しました。2つ目は、これらの企業の多くが肥大化し、(コロナ後)に過剰なスタッフを抱えていたことです。そして3つ目は、AIです。企業や個人がAIに重点を置くようになり、Salesforceなどの他の業務から人員を削減しているということです。

ジョー・レイザー氏(以下、ジョー):AIによる解雇に関しては、2つの立場があると思います。まず、業績が悪いために解雇を行っている。決算発表では、CEOたちは「AIを活用して効率を高め、将来はより効率的になる」と言っていますが、実際にはまだAIをほとんど使っていないんですよね。そして、AIの導入がより進んでいる企業もあると思います。全体的な傾向としては、AIによる変革はまだ少し遅れていると思います。

私たちが目にする変化は、例えばコピーライターの仕事がなくなるということではなく、以前は4人必要だったコピーライターが2人で済むようになるということです。

また、フリーランスの側では、今、クラス分けが進んでいると思います。例えば、もしあなたが、Upwork(フリーランス プラットフォーム)でSEO記事を1本70ドルくらいで大量に提供しているようなスキルの低いフリーランサーなら、今あなたの仕事量は急激に減っていると思います。SEO施策を行う会社ではライターや編集者を少人数集め、AIを使ってこれらの仕事をより迅速に行うことができるからです。あまりUpworkに頼る必要がありません。

一方で、より多くの収入を得るため、より生産性を高めるためにAIを利用するフリーランサーも増えています。近々調査結果を発表しますが、私たちはアレックスのような、各分野のトップ1パーセントで活躍する人々を調べました。このようなスキルがあれば、収入は12パーセント増えます。なぜなら、プロジェクトベースの仕事をすれば、もっと多くの収入を得ることができるからです。

レイオフされた人やフリーランスになることを決めた人の中には本当に苦労する人たちもいます。ここには、興味深い二面性があることがわかります。

Twitterを解雇されて変わった目標

ジョン:レイオフされたことで、仕事に対する姿勢や考え方が変わったりするのでしょうか?

カルメン・キウ氏(以下、カルメン):私の場合はTwitterを解雇された後、半年間の休暇を取り、自分の情熱について考える機会を得たと思います。長期的な目標は何か? 自分が本当に成し遂げたいことは何か?

正直なところ、仕事を探し始めた時、ハードな仕事はしたくないと思いました。それが私の目標でした。会社の奴隷になりたくないんです。友人と過ごしたり、旅行したり、自分の情熱に生きたりする自由な時間を持ちたい、それが私のリストの一番上にありました。

Codewordは素晴らしい職場です。ちょうど昨日創設者とお酒を飲みながら話をして、Codewordでの時間はどうかと聞かれました。ほぼ1年ここにいますが、驚いたことに楽しいのです。他のエージェンシーに行きたいなんて思わない。

Codewordは「ソフトな金曜日」という制度を導入しました。基本的には、月曜日から木曜日までに仕事を終え、内部会議を減らし、金曜日はログオフしたい時に自由にログオフする。時には午前9時にログオフすることもありますし、午後4時にログオフすることもあります。その時刻を自分で決めることができます。従業員の幸福が最優先されていることがわかりますよね。

アレックス・ウェドン氏(以下、アレックス):レイオフされてフリーランスになった当初は相当がんばりました。フリーランスは稼げるし、自分のSaaS企業を持つという野望を実現できるかもしれないと考えました。そして、実際に実現しましたが、最近気づいたことはもっと自由な時間を優先し、そのためのスペースを持つ必要があるということです。そして新たな目標を設定して、3週間で週に20時間も労働時間を減らしました。

カルメン:もちろんお金ももっと稼ぎたいですよ(笑)。

有名企業での職歴の有無が与える影響

ジョン:著名企業で働いたことは、次の仕事を見つけるのに役立ちましたか? もしあなたが無名のスタートアップで働いていたら、次の仕事を得るのはより難しかったでしょうか?

アレックス:十分な知識があり、自分を売り込むのに十分な努力をしている人は、自分の経験をいろいろなかたちで生かすことができます。例えば、私はAcademia.eduで働いていましたが有名ブランドではありません。1つのポジションに700人の応募者がいたので、実際には入るのが非常に難しかったけど、誰もそれを知りません。

そこでは1億人のユーザーを対象にした機械学習を構築しました。それが強力なセールスポイントになっています。だから、ほとんどの人はどこで働いているかに関係なく、素晴らしい経験をしていると思います。

時間を取ってきちんと自分の価値を特定すれば、効果的にそれを売ることができると思います。履歴書にMetaという社名があることは役立ちますが、率直に言って、私のMetaでの経験は私のキャリアの中で最も興味深くない経験であり、あまり話すこともありません。

カルメン:私はあなたほどユニークな経歴を持っていません。何も作っていないし、ごく普通のブランディングの戦略家です。

Twitterでの勤務を履歴書に書いたことは役立ちましたが、それ以上に、公然と解雇されたことで大騒ぎになったのが大きいですね。いつ解雇されたのか、どのように解雇されたのか、どのような経緯で解雇されたのか、誰もが知っている解雇は初めてでした。ずっと連絡を取っていなかった人たちからメールが来たくらいです。

仕事を得るために必要な2つのこと

ジョン:応援してくれたり、チャンスを与えてくれる人たちがたくさんいたというわけではなかった。

カルメン:そうですね。でも、もう少し後に退職するのに比べたら、あの時点で解雇されたことは役に立ったと思います。メディアで数週間話題になりましたからね。ただ結局は、自分が持つ市場価値のあるスキルが何かを自分で評価することです。自分のスキルをユニークな提供物に変えるのです。

ジョー:私たちの顧客を見ると、非ハイテク企業、たとえば大きな医療システムなどと仕事をする人たちなどは、有名企業での職歴が一定の価値を持つことがあります。一方で、スタートアップに関しては、その価値は低くなりますね。なぜなら、彼らはカルチャーの適合性を非常に重視しているからです。大企業から20人程度のスタートアップで働くことは、適応が難しいと考えるからです。

アレックス:少し付け加えると、あなたの市場価値と、あなたがこれまでに企業のために創り出した価値を見極めること。そして次に、あなたの以前の経験が非常に価値あるものになる企業を見つけること。この2点に尽きると思います。

あなたの経験が価値を与えられる会社が、それまで働いていた会社とは違う領域にあることに気づくかもしれません。例えば、大手テック企業で発生した問題の解決が非ハイテク企業で必要な場合があります。そこにはまだ影響が及んでいないため、より大きな影響を与えることがあります。

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