
2025.03.19
ドバイ不動産投資の最前線 専門家が語る、3つの投資モデルと市場の展望
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木下紫乃氏:「とは言ってもね、どうしたらいいのよ」ということなんですが、しのママからの提案ということで、今日は(自分らしくいるための)2つのメッセージをお送りしたいなと思っています。
まず1つ目。よく「人生の棚卸しをしなさい」みたいな話をする人もいて、それも他のところで言ったりするんですけども。
今日は若い方もいらっしゃるかなと思うんですが、今すごく世の中の変化が早いじゃないですか。だから、例えば3年スパン、5年スパンとかで何か大きな目標を立てて、それをどんと振り返っても、時代がどんどん変わっていっちゃう。
なので私は、まずちっちゃな目標をマメに立てて、かつその振り返りをマメにやっていくということをやったらどうかなとお勧めしたいんですね。
そこで大事なのは、例えば、「何か資格を取ろう。これからはこれをやってみたいから、この資格を取ろう」と決めて。1個決めたら、そこに向かってがーっとがんばれるじゃないですか。で、「資格を取れました」でもいいし、「やはり取れませんでした」でもいいんです。それは結果だから。
その時の状況によっていろいろ結果は変わると思うんですけども、そこで一回振り返る。その振り返り方がすごく大事だと思っていて、「反省ではなく内省してください」と。
いろんなところで言っているんですけども、とかく私たちは「ああ、やはりダメだった」とかっていう感じでネガティブモードで、自分ができなかったことばっかりにフォーカスを当ててしまうんです。特に資格に落ちちゃったりしたらそうなる。
じゃあ「なんで自分はがんばれなかったか」というのを、もうちょっと冷静に考えてみたらいいと思うんですね。それは自分のせいばかりじゃないはずなんですよ。実は本当は心の奥底で、「この資格、本当に取っていいのかな?」というなんか迷いがあったりとかね。
あるいは仕事の忙しい時にぶつかっちゃったとか、そういう不可抗力とかいっぱいあるじゃないですか。あと、自分の本気になれてないようなところとか。そういうのを冷静に振り返ってみるということが大事だと思っています。
「やれなかったら、なぜやれなかったか。やれたなら、なぜやれたか。どうすればやり続けられるのか」というのを、幽体離脱的な感じで、もう1人の自分で一回ちゃんと冷静に振り返ってみる。そうすると何がわかるかと言うと、自分の行動や思考のクセを知ることができるんですよね。
自分の行動とか思考のクセを知れれば、次にやる時にそれを活かすことができるじゃないですか。それをちっちゃくちっちゃく繰り返していく。それが3年、5年になってくると、「やはり私って、物事をこういうふうにやっていく人なんだ」「私って、こういうふうに人と付き合っていく人なんだ」「こういうふうにチャレンジしていく人なんだ」という、自ずとその人の「らしさ」というのが生まれてくると思うんです。
なので、本当に大きな目標がしっかり決まっているとかという人はもちろんそれでいんだけれども、そうじゃない人はちっちゃい目標をマメに立ててマメに振り返りというのをしっかりやっていくと、なんかそこの後ろに自分らしさというのが残っていくんじゃないかなというふうに思うのが1点。
提案2つ目。自分の本(『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』)にも書かせてもらったんですけれども、「自分らしさ」ってね、自分だけじゃわからないんですよ。自己分析ツールとかいろいろあって、そういうの私も大好きなのでやりますけど、占いみたいな感じだし、ある程度の効果はあるかもしれないんですけれども。
結局人間って社会の中で人と一緒に生きているじゃないですか。仕事なんて本当にいい例ですよ。人と一緒に仕事をしていますよね。相手がどんな人かによって、自分ががんばれる・がんばれないとか、やる気になる・やる気にならないとかぜんぜん違いません?
だから、出会う人とか、やること、出向く場所というものの種類を、ちょっとどんどん増やしてみて。しかもお試しでいいの。決め込まなくていい。いろいろ試してみて、自分がどんな環境だったら力を発揮できたり、機嫌よくいられたりできるかというのを知っていく「旅」をしたらいいなと思っているんですね。
そのために「居場所が3つあるといいよね」「環境が3つあるといいよね」ということを言っています。1つ目は「ライスワーク」。今日、みなさんは仕事をされている方、おそらくみんなそうだと思うので、メインの仕事の場所というのがあると思いますけども、それを「ライスワーク」と呼んでいます。
2つ目、左下は「ライフワーク」。「仕事とはちょっと別に、私は実はこういうテーマでこういうことをやっていきたいんだよね」とか「こういうテーマを今追っかけているんだよね」って、みなさんないですかね?
ここには勉強会だとかボランティアだとか、それこそエンファクトリーさんがやられているようなプロボノとか、そういうのもあるし。あとは地域の活動とか学び、勉強会だけじゃなくて、大学院や大学に行くとか、そんなのでもいいかもしれないです。自分の興味のあるテーマに関しての場。
これは会社の中にあってもいいんだけど、できればちょっと自分がいる組織より外のほうがいいかもしれない。なぜならば、会社の中は似たような人がいるけど、外に出ると自分と似ていない人がいっぱいいるから。そういうことをそういう人たちとやってみた時に、自分がどんな反応をするか、自分で客観的に見ていただきたいんですよね。
「あ、私、こういう場はすごく楽しいんだ。活き活きするんだ」「こういう人たちといるとすごくリラックスする」とかね、そういうのをどんどん増やしていくといいなと思います。
3つ目の場は、このへんになると語呂合わせになってくるんですけど、「ライクワーク」と呼んでいて。ライフワークよりもっとカジュアルで、もっともっと軽いもの。趣味で集まっている場とか、バンドとか、習い事とか。あと、同窓会とかのつながりもそうかもしれないし、行きつけの居酒屋さんとかある人は、そういう場もそうかもしれないんだけれども。
ライスワークよりもライフワークよりもうーんと気軽な、でもなんか楽しいから集まっちゃうみたいな。そういう場に行った時に、自分がどういう役割を果たしがちだとか、あと自分がどんな発言をするかとか。本当にいろんな場に行って、そこで自分がどんなふうに振る舞うと気持ちがいいのか、あるいはどんなふうに振る舞っちゃうかとか、どんなフィードバックをもらうかとか。
そういうことを観察しながら、「あ、自分というのはこういう人なんだ」というのを、いろんな人との対比で探していく、あるいは見つけていくということをやったらいいんじゃないかなと思います。同じ場所だけにいると、人の役割って固定化しちゃうから、同じ役割しか果たせなくなっちゃうというところがあるので。
ぜひ場所を広げてもらったら、自分のいろんな面が発見できて、自分にもいい面と、「なんか嫌だな、クソだな」と思う面もあるじゃないですか。なるべくそういう自分のネガティブな面が出ない人たちと一緒にいる、出ないところに行くというようなことをやっていってもいいのかなと思ったりします。
そして、「出会う人、やること、出向く場所を増やす時のヒント」ということで、これも自分の本に書いている話を持ってきたんですけど、「自分にタグを付けてみましょうよ」と。新しい場所に行くと、「あなたは何者ですか?」と問われる場面がけっこうあるじゃないですか。それでどうしても「いや、何々会社で何々をやってます」と、どうしても会社からつけられた肩書を使いたくなっちゃう。
これは次回の「肩書ワーク」につながっていくんですけども、肩書で話しちゃったりするんですけど、それって実はあんまり何も言っていないというか、その人のその人らしさってあんまり表現されてないんです。だから、自分の中でタグを作っておいたらいいなと思うんですね。
「タグ」ってみなさんわかりますかね? SNSをやっている人だと「ハッシュタグ」ってあって、「#〇〇」と付けて、それで検索すると情報を集められますよね。そういうのを自分に付けたらいいんじゃないかと思っていて。
その時のヒントということなんですけど、私はいつもこんなことを思っているんです。「他人はあなたの完璧さに魅力を感じるのではない」と。意外なところとか、アンバランスなところとか、ちょっとダメなところに魅力を感じる。皆さんだってそういうところにその人らしい魅力を感じたりしません?
私、男の人を好きになる時は絶対そうなんですよ。「え、この人こんななのに、ダメじゃん」みたいなのにぐっとくるところがあってね。自分でもそういうのをちゃんと掘り起こして、それをタグにしちゃってもいいんじゃないかなと思ったりしているんですね。
そして、そのタグは3つあったらいいと思ってるの。私だと例えば1つ目は「セミナー講師」。2つ目は「昼スナックママ」。だんだん訳がわからなくなる。そして3つ目は「結婚3回」ってね。これは本当に非常に微妙なテーマではあるんですけど。ははは。
例えば「セミナー講師」は、人から見えているわかりやすいタグ。2つ目の「昼スナックママ」は、自分の別な一面を表す意外なタグ。そして3つ目に至っては、突っ込んでもらえそうなワクワクとか、ダメダメなタグ。誰にでもありますよ。まあ私みたいに赤裸々に言う必要はぜんぜんないんですけどね。
そういうことを自分の中で3つ置いておくと、「あなた何者?」と問われる場になった時に、別に3つ全部をちゃんと説明する必要はないですが、「こんなことをやっているんですが、実はこんなこともやっていて。でもこんな私って、こんなこともやらかしちゃっているんですよね」みたいな話が、ストーリーとしてできるようになると思うんですね。
そうすると、相手もその人に関心を持ち始めるというところがあるので、ぜひ「タグ」を自分に付けてあげるということを、これからやってみてもいいんじゃないかなと思います。
「3つあればユニークになる」「ユニークは無敵だ」ということで、セミナー講師なんて世の中に掃いて捨てるほどいますけども、「セミナー講師で昼スナックママをやっている」というと、ぐっと減るじゃないですか。ぐっと減るというか数人ぐらいしかいないんじゃないかと思います。
さらに結婚3回となると、もう私しかいないじゃんと。これは本当に私らしさ以外の何物でもないかなと思っていて。いいか悪いかじゃないんですよ。「あ、それと言えば紫乃さんだ」となったら、他の人ともつながりやすくなると思っていて。そんなことをちょっとお勧めしたいと思っています。
そして、「しのママが大事にしている考え方」と、最後にちょっとだけ真面目な話をします。ぜんぜん真面目じゃないかもしれないんですけども。
これはよくキャリア論で言われることで、今までの話にちょっとつながっているんですが、みなさん「プランドハプンスタンスセオリー」って聞いたことがありますか? 「計画された偶発性理論」といって、800人だか何人だかの、いわゆる成功している、あるいは今活き活きしていると言われる人たちのキャリアを、その人たちがどんなふうに歩んできたか調べたらしいんですけれども、結局その人たちは、明確なキャリアデザインをガツガツ立ててきた人たちじゃなかったという結果が出たんですって。
それで、スタンフォードのジョン・D・クランボルツさんという人が「キャリアは偶然の要素によって左右されるものが多い」と言ったんです。8割ぐらいは偶然の要素だとこの人は数字を出していましたが、よくわからないんですけども。
「偶然の出来事、出会い、予期せぬ出来事に対してポジティブなスタンスでいることがキャリアアップにつながる」。この人は「キャリアアップ」という言い方をしていますけれども、いわゆる「納得のいくキャリア」じゃないかなと思うんですが、そういうのにつながるということを言っていて。
でも、ただぼんやりしているだけじゃダメで、ここに「予期せぬ出来事に対してポジティブなスタンスでいることが」と書いてあります。その「ポジティブ」というのをさらに分解していたんですよ。その5つの力を紹介していました。
「予期せぬ出来事をプランドハプンスタンスに変えるための5つの力」ということで、これをクランボルツさんという人が言っていたんですが、この力を持ちましょうと。
まず1つ目は「好奇心」。例えば偶然の何か「え~!?」という予期せぬことみたいのが起きた時に、いったん深呼吸して、「ここから何が学べるかな?」ということを模索できる力。これを彼は「好奇心」と呼んでいます。
そして2つ目は「この機会、きっとできるよ私」と、楽観的に考えられる力。そして3つ目は、そう決めたとしたら少々何かあっても、「いやいや、もうちょっとがんばってみよう」ということで、持続性を持ってやれる力。これも大事。
でもそれだけじゃなくて、やはり4つ目に柔軟に物事を考えられる力。自分の考え方に固執しすぎずに、状況によって変えられる力。そして最後は、結果が不確実でも行動を起こせる力。「これ、ちょっとうまくいくかわからないけど、もうちょっとやってみようか」みたいにやっていける力。これを「冒険心」と呼んでいます。
何か予期せぬ出来事、あるいは予期せぬ人に会う。まあまあ、会社員だとよくありがちなのは異動とかですよね。異動でさらに噂のパワハラ上司に会ったとか、いろいろそういうのはありましたよ、私も。よくけんかとかしていました。
その時に「そうだそうだ。これはプランドハプンスタンスのいい機会だ」と思って、「ここから何が学べるかな?」「このクソ上司とどうやって付き合うかという、そのスキルをつけよう」とか、いろいろあるじゃないですか。そういうのをいろいろ考えていくという。
ある意味冷静に、今来た機会を自分のものにどうやってしてやるかと考えていくことができれば、3年後、5年後に振り返った時に、「あの経験って今の私を作っているかも」と言えるかもしれないなと思っています。自分の人生の正当化にしっくりくるので、これを大事にしています。
あとは私がよく言ってるのは「気軽さも大事」ということ。、先日NHKの『あさイチ』という番組にちらっと出てミドル世代の女性の生きがいのなさという相談にお答えしたんですけれども、その時にも「やり散らかしましょう」というような話をしました。あんまり考えて考えて行動するんじゃなくて、「これをやってみよう」と思ったらひょいとやってみるという力もすごく大事かなと思っています。
フットワークの軽さを持つというのも、私は練習だと思うんですね。「行動する力」を練習していくというのも、ぜひやっていただきたいなと思います。
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