2024.12.03
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ネガティブに思える会社勤め、実は低リスクで何度も挑戦できる最高の環境【「会社員」として生きる。 - 石川 和男】(全1記事)
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石川和男氏:時間管理の専門家、石川和男と申します。現在は5つの仕事をしていまして、月曜日から金曜日までは建設会社の総務経理、火曜日・金曜日の夜は大学講師、その他にセミナー講師、税理士、時間管理コンサルタントと5つの仕事を行っています。
『「会社員」として生きる。』という本なんですが、会社員というとネガティブなイメージがあったり、「独立とか個人事業者のほうがいいよ」という雰囲気があると思うんです。会社員にはメリットがあって、実は好きなことができるということに気づいていただく・認識していただくためにこの本を書きました。よろしくお願いします。
この本は会社員向けに書きました。会社勤めって、デメリット(があるように感じたり)、ネガティブに捉えられるんです。確かに、「組織に縛られる」「収入が少しずつしか上がらない」「上司と部下という関係が面倒くさい」と言われがちなんですが、組織に縛られるということは、裏を返すと組織に守られるとも言えるんですね。
収入が毎回一定で、ちょっとしか上がらないかもしれません。ただ、安定した収入を得られるとも言えるんですね。そして、上司と部下との関係が面倒くさい部分もあるけれども、1人じゃなくていろんな人に相談できるというメリットがある。
というかたちで、会社員ってネガティブだとか、個人事業者や独立した人が華やかだと思われがちですが、大変いいことがあるので、このマインドを持っていただきたいですね。
これはちょっと語弊があるかもしれないんですが、会社員は失敗しても許される。個人事業者や独立している人って、何かにチャレンジした時に、もしかしたらその事業が失敗したら大打撃になったり、生活ができない可能性もはらんでいるんですよね。
でも会社員は、「これをやりたい」と思った時に、もちろん単独ではできないんですが、仮にプロジェクトが失敗したとしても、自分1人の責任にはならない。そして、何度も何度もチャレンジすることができる。
これは「逃げ」っぽいんですが、逃げではなくて。みんなで一致団結して相談してやることによって、リスクが低く、しかも大きなことができる。
今、「大きなことができる」と言いましたが、私は個人事業者も会社員も両方やっているんですね。私が個人事業者として動かせる仕事って、せいぜい2,000万円ぐらいなんですよ。でも、今の会社だと40億円とか50億円を動かせるんですね。
会社員だからこそ、それだけ大きな仕事をやれる。しかもさっき言ったように、挑戦して万が一ダメージがあったとしても、回避することもできるというメリットが1つ目ですね。
この動画を見ながら思い出すのは申し訳ないんですが、今抱えている悩みや仕事上のピンチをちょっと思い出してみてください。いろいろあると思います。じゃあ、1年前の今日のピンチや仕事上の悩みを思い出してみてください。思い出せないですよね。
ということは、長くても1年あれば、今のピンチや苦しみはどうせうやむやになったり、忘れちゃったり、解決してるんですよ。なので、今「苦しい」とか「大変だ」と思ってることも、長くても1年以内に終わることなんです。
会社・組織にいる限りは、みんなを巻き込んだり、すぐ着手したり、取り掛かることによって解決できるんですよね。それが会社員のメリットでもあります。
(会社員のよくある話「飲み会どうする?」について)昔はコミュニケーションを絶対に取らなきゃダメだったし、上司に逆らえなかったし、2次会や3次会にも付き合わなきゃダメだったし、カラオケも強要されてたんです。
今はもう、会社でコミュニケーションを取りたかったら取ってもいいけど、別に取らなくてもいいよと。飲み会へ行ってもいいし、別に行かなくてもいい。1次会までは行くけど、2次会は断ってもどっちでもいいよというかたちで、選択の幅が広がったと思うんですね。
だから、以前だったら「どうやってコミュニケーションを取るか」だったんですが、今は「コミュニケーションを無理して取らなくてもいいよ」ということをお伝えしたいですね。
(「上司ガチャでハズレを引いたら」について)例えば、あなたの上司がぜんぜんダメダメだとするじゃないですか。そうすると腐ったりやる気がなくなって、「こいつがこうだから俺もいいかな」「私もいいかな」と思っちゃいがちなんです。
例えば、青信号を渡ってトラックに轢かれてケガをしたとします。それは信号無視したトラックが悪いけれども、ケガをして痛い思いやつらい思いをするのはあなたなんですよね。だから、青信号だからといっても左右を見渡さなきゃダメなんですよ。
上司が悪いのは、まさにそれと一緒なんですよ。上司が悪いからといって腐ったり、一緒になってダラダラしたりモチベーション上がらないと、結局あなたが転職や独立をした時や、他の部署に行って「お前は何をやっていたの?」と言われた時に、「昔の上司がレベルが低すぎて、自分もこうなっちゃいました」と言っても通じないんですよね。
だから、上司がダメな場合は「この上司はダメなんだ」と思うのではなくて、ダメだからこそ自分でがんばってスキルアップしたりキャリアアップして、自分なりにがんばってみることが重要です。
昔だったら仕事に比重が置かれていたと思うんですが、別に仕事のみならず、趣味や副業、家族との時間や友だちとの時間とか、本来はいろんな時間があるんですよね。
「仕事を充実させる」とか「仕事が充実してなきゃダメだ」という話を変えて、「じゃあ自分の充実ポイントは趣味にしよう」「家族との時間(を大切)にしよう」でぜんぜんいいと思うんですよ。
ただそのためには、ダラダラと仕事して残業をしてたら、その時間がなくなるじゃないですか。なので効率的に会社の仕事をやることによって、より多く趣味や家族と過ごす時間を作る。そうすることによって自分も潤うし、結局会社は効率的に仕事をしてくれる社員を求めてるから、実は会社としてもそれがいいんですね。
独立していたり、個人事業者というのは、自分の裁量で「売上をこうしよう」とか「どんどん売上を上げたい、利益を上げたい」となって、結局は休む時間もなくなりがちなんです。「今、売上が立ってるからもっとがんばろう」「逆に売上が立ってないからもっとがんばろう」とか、結局ずっとがんばるマインドになっているんです。
会社は与えられた仕事内容と仕事の量をこなせばいいから、そこのマインドは本当に楽なんですね。なので、会社で成果は必要以上に出さなくてもいい。というのは裏を返すと、必要な成果さえ出していたら会社は文句を言ってはこないので、言われた量の仕事をやり切る。
重要なのはやりきることですよね。ダラダラやるとか、成果を出さなくていいというわけではなくて、会社の求めてることは絶対に成果は出す。でも、それ以上出すのは自分の本人の気持ち次第でやればいいのかなと思います。
『「会社員」として生きる。』という本を執筆したんですが、これは裏を返すと、実は「会社員として生きてもいいし、独立してもいい」ということなんですね。「どっちでもいい」という精神があることによって、実は人生が楽になるんです。
「どちらでもいい」というのはあやふやではなくて、「どっちでもいいから自分で自分の人生を決める」という意味なんですよ。そうすることによって、「苦しいから会社を辞めよう」と思った時に、苦しみながら病気が重くなるよりも前に回避できますよね。
会社じゃなくて、学校でもそうです。「いじめられて苦しい。でも、学校へ行かなきゃな」と思うのではなくて、「行かなくてもいい」という選択肢があると、人生の幅が広がり、苦しみから抜け出すこともできるんです。
なので、「独立したい」という方は独立してもいいんですが、『「会社員」として生きる』を読んで、「今の会社、本当はちょっと良かったな」「今まで気づかなかったことがあるな。もうちょっと会社員としてやっていこうかな」と思っていただければうれしいかなと思います。ということで、ぜひこちらの本をお読みいただければと思います。ありがとうございます。
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