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“ゲームに課金している人を見て起業を志しました”ーー『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略』(全1記事)

ネトゲの重課金者に憧れて、「時給50円」から起業をスタート 若手起業家が教える、自力で稼ぐスキルの身につけ方

大人の学びに役立つ知識が無料で学べる生放送コミュニティ「Schoo(スクー)」。働き方やテクノロジー、ITスキルといった、最先端のノウハウが身につくオンライン授業を数多く配信しています。今回の「Schoo」の授業は、起業家の迫佑樹氏が「自分でお金を稼いでいく方法」について語っています。 ※このログはSchooの記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。 ※動画コンテンツはこちら(※動画の閲覧には会員登録が必要です)

オフ会に来ている「暇そうな人」が、全員経営者だった

中田有香氏(以下、中田):大学時代からビジネスを始められていたということで、きっかけは何だったのでしょうか?

迫佑樹氏(以下、迫):僕の家系には経営者がいなくて、父もサラリーマンだったんですね。なので経営者がどんな感じなのか知らなかったのですが、中学生の時にオンラインゲームにハマったんです。

それで、そのゲームのオフ会に行った時に、お金を持っている暇そうな人がけっこう来ていたんです。「何してるんですか?」と聞いてみたら、みんな経営者だったんですよね。「社員が仕事をみんなやってくれるから、俺は暇なんだよ」と軽く言っていたのが衝撃でした。

一方で、僕の父はけっこう忙しそうだったんです。当時は京都に住んでいたのですが、朝7時に家を出て大阪まで1時間かけて通勤して、夜9時まで働いて10時に帰ってくるような生活でした。

「父は忙しそうだな」と思っていましたが、一方で、もっとお金を持っている人がもっと暇だという事実に気づきました。つまり、「起業」とはギラギラしたものというイメージでしたが、自由度を高めるために起業する人もいるということに中学生の時に気づきました。

また、起業で失敗したら就職しようと考えていたので、大学生の時にトライアル期間として挑戦したということです。

中田:もう、中学の時から起業を考えていたのですね。

:そうですね。将来起業をしたいなと思っていました。

中田:私もオンラインゲームをやっていますが、たしかにすごく課金しているのにいつもいる人とかいますよね。「何者なんだろう」と思いますが、社長さんだったりするわけなんですね。

人生攻略に欠かせない「4つの自由」とは

中田:迫さんが考える「人生攻略」って、どういう状態のことを言うのでしょうか?

:人によって定義はさまざまだと思いますが、僕個人としては「4つの自由」というものを人生攻略として定義しています。

まず「金銭的な自由」、お金に不自由ではないということ。次に「時間的自由」、時間に縛られていませんよということ。そして「精神的自由」、精神が病んでいたら嫌ですよね。最後に「身体的自由」、健康でいたほうがいいよねということです。

この4つの自由が、自分がストレスなく生きていくのに必要だと思っています。例えば僕の父親だったら、精神的にも身体的にも不自由はなかったと思いますが、時間的制約があるかなという感じですよね。ただ、この4つが揃っている人ってなかなかいないじゃないですか。

中田:いないですよね。それが理想ですけどね。

:そうですよね。「この4つを揃える方法論ってないのかな?」と考えたんです。ただ、ゲームのオフ会で会った人は全部満たしているんですよ。なので、方法はあるはずだと思いました。大学時代にそれを試行錯誤して考えていたので、今回「人生攻略」というキャッチーな言葉を使ってみました。

中田:なるほど。人生攻略をする時に大事な価値観があると本に書かれていたのですが、それはどういうものでしょうか?

:まずは、金銭的な自由がないと他の自由は手に入れられないと思っています。例えば自分の単価が高くて1日に30万稼げる人だと、残りの29日って働くかどうかを選択できるんです。それって、時間的自由が手に入った状態ですよね。

まずは自分が稼げる額を上げることで金銭的自由を手にすると、他の3つの自由は自ずと自由度が上がっていきます。この本では、その金銭的自由を手に入れるために何が必要かを書いています。

中田:なるほど! まずは金銭的自由を手にすることで、他の自由も手にいれるということですね。

スキルの習得に払うお金は躊躇しないこと

:僕の中で大きかった気づきは、「お金を使うことにビビらない方がいい」ということです。大学生の時にプログラミングのスクールに通っていたのですが、お金がなかったので、10万円くらいの学費を払うのを最初躊躇したんです。

中田:学生にとってはきつい金額ですよね。

:そうなんです。ただ、独学で学んでもエラーが出て全然進まなかったんです。その時、たまたま大学から奨学金をもらったんです。それでプログラミングスクールに行けるようになったので通うことにしました。

プログラミングスクールに行ってみたら、独学で学ぶよりもすごくわかりやすくて驚きました。独学で半年間かなり苦戦したので、通い始めてからの習得のスピードが速く、スクールに通っておけばもっと早く習得できたなと思いました。そこで「学び」ってこんなにコスパがいいんだなと思ったんです。

中田:10万円を払うけど、結果的には早く習得できて早く稼げるようになるから、実はそのぶん得しているということですね。

:そうなんです。僕が今でも大事にしている考え方です。

中田:なるほど、ありがとうございます。では4つの自由を手に入れるために、具体的に何が必要なのか、「人生攻略ロードマップ」についてお伺いしたいと思います。

:はい。10個のロードマップを作ったのですが、これを大まかに3段階に分けてみました。まずは、自分が1時間当たりに稼げる額を最大化しましょうということです。

当たり前ですが、時給1,000円の人よりも3,000円の人の方が稼げますよね。それって需要と供給のバランスで決まるんです。普通の仕事だと1,000〜2,000円ですが、もう少し希少スキルを身に付けることで、3,000〜5,000円に上がっていきます。

最終的には、自動的に集客できるような仕組みを目指す

:これにはおもしろい例があって。知り合いに美容師がいるんですが、美容師って髪を切るだけだと時給がそんなに高くないんです。でもその知り合いは髪を切るだけではなくて、ファッションのコンサルもやっているんです。

中田:意外な組み合わせですね。

:髪を切った後に、一緒に服を買いに行ってくれるんです。

中田:へー!それはいいですね!

:指名料やコンサル分の料金を合わせると、1時間で髪を切って1時間で服を選んだら時給が1.5倍くらいになるんです。なので、自分のスキルと周りに必要とされているスキルを身に付けることで、時間単価を上げることができるという話です。これが第一段階です。

それができたら、次は資産性のある仕事を考えていきます。例えばさっきの美容師の話で言うと、集客用のビラ配りとかにまた3〜4時間費やさなくてはいけないじゃないですか。

でもTwitterとかInstagramを使えば、ツイートしただけで次からお客さんが来るという状態に持っていくことができます。この2つを比較すると、SNSを使ったほうが資産性のある集客方法ですよね。

なので第2段階としては、最初に仕組みさえ作れば、あとは自動的に集客できるような資産性のある仕事をしていきましょうという話でした。第3段階では、それを上手く分散したり人に任せたりして、自分が何もしなくても回るようにします。そうしてそのシステムを増やしていくということです。

中田:なるほど。

:こうすると、ざっくり3段階に分けることができます。僕も美容室を経営していますが、実は奈良の美容室はまだ一回も行ってないんです。

中田:え! そうなんですか? 全部スタッフに任せているということですか?

:そうなんです。そういうふうにしていくと、どんどん安定して収入を増やすことができます。

起業当初は「時給50円」から始まった

中田:学んだあとに、確実に収入に結びつける方法はありますか?

:「自己投資した金額を早く回収しなければ」と考えがちですが、最初は稼ぐ額が1円とか10円でもいいんです。まずは自信を付けることが大事なんです。僕もプログラミングを身に付けた後、最初は1時間50円で教えていました。

中田:え! そんなに安い額でですか?

:そうなんです。なんで50円にしたのかというと、BASEというECを作れるサービスがあって、そのシステム上の最低額が1,000円だったんです。でも1,000円って高いかなと思って、クーポンを発行する機能で割引したんです。それが最大95%までできたので、最大まで割引した結果50円になりました。

中田:でも、50円は安すぎじゃないですか?

:50円にしたらお客さんが殺到するので、そこで自信がつくんです。50円で口コミを集めて、次は1,000円でやってみよう、2,000円でやってみようというふうにお金を稼いでいくと、長期的に見ればかなり稼ぐことができます。なので、最初は50円とかでいいんです。まずは身に付けたスキルで稼ぐことへの自信を付けましょう。

中田:なるほど、最初はお金の額を稼ぐより、自分のスキルで稼ぐ経験が大事ということですね。

:そうです。そこをクリアできれば、お客さんが増えて自分の単価が下がることはなくなるので、最初の額が小さいことには問題ないと思います。

それができたら、次はSNSを使ってライトな発信をすることをおすすめしています。例えば普通のペットボトル1本の水が、砂漠だと1万円でも売れると言いますよね。なぜかというと、100人欲しい人がいても1人にしか売ることができないからです。

動画編集を水だとすると、「50円でいいので水を買ってくれませんか」と言っている状態になります。すでにスキルを持っている人はたくさんいるので、その中でただ手を挙げても埋もれてしまいますが、価格を下げて自分から宣伝することで、30人から依頼が来たとすると「砂漠の水」状態になるんです。

なので発信をすることで、自分の認知度を高めるだけではなくて「1:多」の状態を作ることができると思います。

SNSで積極的に発信したほうがいい理由

中田:「仕事をください」という人はいっぱいいますが、自分が発信することで逆の立場になるということですね。

:そうなんです。そうすると仕事の単価がどんどん上がっていきます。以前プログラミングで仕事を取っていた時に、「こんな仕事をしました」というのをSNSで発信していたんですね。

以前、ビットコインが流行ったじゃないですか。その時期だったのですが、いろんな取引所でビットコインを買いすぎて、自分の資産が分からなくなってしまった人がいたんです。その人から、自分の持っている資産がどこからどれくらい入って総額がいくらなのか、毎日通知するサービスを作ってほしいという依頼を受けたんです。

その人が言うには、お金のことなので仕事をしっかりやってくれる人がよかったみたいなんです。なので「いろんなところから営業が来ましたが、SNSで発信している迫さんにお願いしたい」ということだったんですね。

僕は営業コストゼロで、向こうが提示してきた金額で、しかも実装にかかる時間コストを考えて強気な条件を出し、最終的に150万くらいの案件を撮れました。なので「既存のスキル×発信」「1:多」の状態を作ることで、自分が優位に立てます。

「数年前の自分」に向けたツイートが、別の人の心にも刺さる

中田:「SNSでの発信の仕方のコツって何かありますか?

:SNSって自分に賛同してくれる人が出てくるんですよね。なので「自分がふだん何をやっているか」がわかるツイートが良いと思います。例えば、「プログラミングでこういう仕事をしました」とか。守秘義務もあると思うので言える範囲になりますが、そういう発信が良いと思います。

あとは「自分がどういう理念で仕事をしているのか」を発信するといいと思います。例えば、「昔からプログラミングが好きで、過去にこういう語学学習アプリを作りました。その利用者さんにすごく喜んでもらえた経験から、学習系のアプリを作るのが個人的に好きです。なのでそういうお仕事には熱意をもってやらせていただきます」のように、仕事に対する理念を言っている人のほうが発注したくなります。

中田:確かに、ちゃんとやってくれそうですよね。

:はい。あとは3年前の自分に対するツイートもよくしています。例えば、プログラミングスクールに行くか迷っていた自分に、「早く身に付けられて後々取り返せるから、早く行った方がいいよ」という話をすると、新規のフォロワーさんに刺さっていきます。

中田:同じように迷っている方の励みになりますもんね。

:そうなんです。なので、数年前の自分に対するツイートはけっこういいと思います。

中田:なるほど、ありがとうございます。本記事では人生攻略ロードマップを3段階に分けたものをご紹介しました。さらに10ステップに分けたものが書籍『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略』に書いてありますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

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