2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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司会:最初にさっそくなんですけど、皆さんの自己紹介をお願いします。学生時代にやっていたこととか、何を志してリクルート入社したかなど、簡単に自己紹介いただければと思います。では、平野さんから。
平野裕樹氏(以下、平野):はい。平野と申します。学生時代、大学1年の時はいわゆるテニスサークルに入っていたんですけど、大学時代に「よりビジネスを学びたいな」と思ってたので、1年生の終わりか2年生の初めに御縁のあった社長の方の会社で働かせていただいてました。
そこの中でいろんなことをやらせてもらったんですけど、中心になっていたのがいわゆるWeb系のことで。Webデザインしたり、LPを作ったり、そこにちょっと人を集める工夫をしてみたりとか。そういうことをやってました。
そういう中で、どうしてリクルート選んだのかということに関しては、僕が中学生くらいの時にうちの父さんの会社が倒産していて、それについて「俺が仇をとったる」みたいな気持ちがあって、自分自身が経営者になることを人生の1つ目のゴールとして持ってるんです。そこに一番近い企業は何かっていう軸で会社選択をして、リクルートを選んだという感じです。本日はよろしくお願いします。
司会:よろしくお願いします。
司会:次に田村さんお願いします。
田村博司氏(以下、田村):よろしくお願いします。田村と申します。
僕は学生時代は院まで行ってるんですけど、4年間体育会のサッカー部でずっとサッカーをしてました。高校生の方もいらっしゃるので、高校の時の話をすると、高校の時もサッカーをしてたので、学生時代はサッカーしかないんです。
理系に行ってたということもあって、ほぼ何も考えずに大学院にいって、2年間、学部4年生を入れると3年間、交通工学の研究をしてたんですね。どこに道路を作ったら渋滞が減るか、みたいなことをシュミレーションしていくような研究をしていました。そういうことに3年間時間を費やしました。
後の話とも繋がるんですけど、僕その時に「ドクター来ないか?」っていう話をもらっていて。要はその研究をその後ずっと続けていくということも含めて考えてたんですけど、60、70、80まで、僕は本当に人生をそこに費やし続けられるのかって考えた時、24ぐらいの僕には正直決められなくて。
だったら自分で自分の未来を作れるような経験を積んだり、力をつけたりしたいなと考えて、その頃の僕が出会った企業の中で、リクルートが一番自由に何かをチャレンジできたり、それこそ今日のテーマじゃないですけど、「成長」みたいなものができる場所なんじゃないかと思って、リクルートを選びました。
なので、平野君みたいにビジネスのことも全くやってなかったし。僕、お寿司屋さんで6年間くらいバイトしてて寿司は握れるんですけど(笑)。それぐらいしかできないんですが、そこからキャリアとして、どうやって組織を作るのか、採用するのかってことを今までやってきています。よろしくお願いします。
司会:よろしくお願いします。
司会:中村さん、よろしくお願いします。
中村駿介氏(以下、中村):よろしくお願いします。僕の学生時代は、デザインを勉強してまして。
それも、大学にこれから入るっていうときに、最初の1年で自分でどんな力をつけたらいいのかなって考えて、「物事を考える力」を本当につけようと思って。専門知識は後からでいいやって思ったので、「考える」ということを突き詰めていくことが、デザインを通して学べるなとわかってきたので、がっつりデザインの勉強をしましょうということで、4年間ずっとデザインの勉強をしてたんです。
それで就職の時にいろいろ考えた結果、すごく簡単に言うと、リクルートという会社は自由で裁量権が高いなと思ったんです。それはもう、絶対そうなるっていう理由があって、またどこかで話します。就活はホームページを見ればわかるっていう、俺なりの理論があるんだけど(笑)。
そんなことを自分で考えていく中で、絶対に裁量が大きくならざるを得ない組織だから、これでいいやと思ったので、「内定早く出してください」っていうのを採用担当の人に言いに行って、「内定まだですか?」っていうのをずっと言い続けたっていう就活をしてました。
入社した後、本当にやりたいことしかやりたくなかったんです。自由に働くっていうことを強引に「成長」というテーマにくっつけるのであれば、人は好きなことをやってる時が、一番新しいことができるようになると思うので、そういう場所を選べたのは、10年前を振り返って良かったかなって思ってます。
細かい話はまた後でしましょう。
司会:お願いします。
司会:さっそく次のテーマに進みます。いきなりなんですけど、今回のテーマである「成長」を、この3人はどう考えているのか、さっそく聞いてみたいと思います。田村さんの考える......。
田村:平野がいい話するって(笑)。
司会:(笑)。平野さんの考える「成長」ってなんですか?
平野:自分自身の技術とか精神を高めて何かを成し遂げることっていうのが。自分の中での成長の解釈です。
そもそも「成長」っていう漢字を見た時に、たぶん語源的には「伸ばすことを成し遂げた」みたいな意味ではないかなと思ってるものの、「自分がなぜ成長する必要があるのか?」という問いに答えるには、やっぱり何かを成し遂げるというのは常に目的としてあるので、そういう解釈を持っていたほうが自分の中でしっくり来るなというので、そう考えてます。
なので、最も重要なのって、「成長をどうやってするか」とか「いつまでに成長するか」という話じゃなくて、「何のために成長するのか」をまず明確に定めることだと思っています。なぜなら、やっぱり自分にかなり負荷をかけないと成長はできないので。目的が定まってないと成長は難しいのかな。
僕の場合だと「経営者になる」みたいな。いつまでに、というのが基本的には、自分の中の人生で一番心にのこるエピソードを基にしてあるので、何かしら負荷がかかっても、いろいろ頑張れる。なので、まずそれを考えるっていうのが、成長するための一番のきっかけになるんじゃないのかな。
司会:ありがとうございます。
中村:なんか、最後のまとめみたいなことを言っちゃった。
田村:ほんま、何しゃべろうかな(笑)。
司会:どうですか、田村さん。
田村:さっきのみんなの自己紹介を聞いて思ったのは、やっぱり改めて「こうだ」っていうふうに一言で定義するのがすごく難しいんだと。でも、自分の中での定義を持つことが大事なので。それはさっき言った「何になりたい」とか「何を実現したい」ということなんだろうなって思います。
僕が思うのは、やれないことができるようになって、それ自体に対してワクワクできるかどうかということで。やれないことができるようになる=成長だと、もちろん思うんですけど、できるようになった時に、「やったー」って思えるかどうかが、すごく大事。
たとえば、テニスプレイヤーになりたい人が、ボールを蹴るのがうまくなったって「やったー」とはあまり思わないじゃないですか。それも成長かもしれないですけど。ちょっと極端かもしれないですけど、そこに対して自分がワクワクする、根源のところが大事なのかなって思います。
さっきのテニスのプレーヤーとしてっていう話にしても、たぶん「僕はこういうふうに勝ちたいんだ」とか「自分はこういうプレーヤーとして力を発揮したいんだ」というのがあって、それができたら嬉しいけど、「この勝ち方は嬉しくない」みたいな。その嬉しさが根源にあるのが、すごく大事なのかなと思っているし、みんなの話を聞いて思いました。
司会:ありがとうございました。中村さん、どうですか?
中村:2人の話を受けて言うと、案外、「やりたいことは、すぐには見つかりません」という人の方が多いと思っています。俺自身も、入社8年目とか9年目まで、本当の意味で「何をやりたいか」というのは、あまり強くは感じられてなかったんですよ。
僕は一昨年くらいにものすごくストンって落ちる経験があって。そこからさらに自分の仕事が磨かれていったという強い自覚があります。
とは言え、やっぱ大学生くらいの時はなんでもできるような気もするし、何にもできないような気もするし、何をやりたいかって言われても「うーん」みたいな人が結構多いなと思って。
と言った時に、「成長のその先を見るのだ」っていうのは、俺すげーよくわかるんだけど、「でも、その先が見えないっす」っていう人のために、成長っていうのを自分なりにお伝えします。
それから、自分自身がそういう人間だとずっと思ってきたのは、高校の時から1個決めてることがあって。「成長とは判断すること」と自分の中で思っていて、より高度な判断ができるようになることが、僕にとっての成長だと決めています。
仕事してからも、ずっとそうですけど、上司とか先輩とかが判断をして、何かを決めて、僕に仕事が降りてきたわけだよね。新入社員の頃って。だから、ずっと思ってたのは、自分より上の人の判断を全部自分が巻き取ってやるんだと。
そのためには、どこまでの何を考えなきゃいけないのか。判断をするというのは、その判断の責任を取るということなので、「責任は取れますか」というところが、実はスキルだったり、何かを実現できるかっていう能力の話になってくるんだよね。
だから僕はずっと、このモデルで成長について語ってきたし、自分がどこまでのレベルで成長してるのかなという目盛りは、常に「どこまでのレベルの判断をできているのか」で見てました。
2人の語り方との違いで言うと、何をしたいのかはさておき、別の角度から成長というのを定義しにいくと、僕はそういうふうに見ていました。実際、仕事をやっていて自分のできる仕事のレベルが上がっていくっていうのは、やってる判断のレベルが上がるっていう感じがしない?
平野:わかります。
田村:たぶん成長っていう話と、特に就職活動してるんだとか、自分のキャリアに関して悩んでるんだっていう人の「キャリア選択」っていうものは、分けて考えたほうがいいわけですよね。
成長というと判断のレイヤーがあってストンと落ちるけど、「何を判断したらいいんだっけ?」というキャリア選択においては、そこのイメージが湧かなくて困ることがあると思うので。そこについては、僕は「ワクワク」がそこに存在するのかが、すごく大事な要素かなと捉えて喋ってました。
司会:ありがとうございます。
司会:質問とかありますか?
田村:このテーマ重たいよねー。質問もしずらいよね(笑)。
司会:ちょっと、私もどうまとめていいのか(笑)。
中村:みんなでまとめてこうよ。
参加者:質問してもいいですか。
司会者:もちろん。
参加者:成長っていうのは目的があるからこそ必要な過程、だからこそ高めていくのが成長っていうのはもちろんわかってて。その目的が例えば3個4個あった時に、「自分が何をしたいか」「ワクワクするか」という軸で目的を1個に絞って、それによって定義ができるとして。
どの目的を本当に選びたいのか自体が決まらない時。自分の本心に語りかけて、今までの経験で考えても決まらない時は、どうしたらいいですか?
田村:僕が思うのは、本当に考えてわからなかったら、どれに決めてもいいんだと思う。究極すると。その前段があるとしたら、結局「自分ってどうしたいの」の前に、「自分はどうありたいの」「どんな人間なの」って、自分に落ちてくると思うんです。それを考えて、その時に自分が決めたんだったら後悔しないよねと思えるんだったら、究極、その4つはどれでもいいんじゃないかなって思うけどね。
これ答えになってるのかな。モヤモヤしたまんまって感じ? 具体的に言うと、例えばどういうので悩むの、その4つって?
参加者:自分の場合、キャリアでまったく違う方向性が見つかって、その方向性がそれぞれ魅力がもちろんあって、どれが一番だなって全然決められない。自分のなりたいものも、最終的にどういう姿になるかもまるで想像できていない、それが結局どれが一番やりたいのかわからないっていう。
田村:たぶん、これ言ってもそんなに簡単じゃない答えになっちゃうんやけど、その4つの選択肢をさらに分解するっていうことをするかもしれない。より根源的な欲求のレイヤーに。
例えば、証券会社で何かを成し遂げたいのか、事業家として何かを成し遂げたいのか、どっちかわからない、どっちも魅力的だなっていう欲求になった時に、これを比較してもわからないと思う。両方経験無いし。
じゃあ、証券会社で何か成し遂げるってどういうことを言ってるんだっけとか、事業家として何かを成し遂げるってどういうことを言ってるんだっけってということと、自分の根源の欲求と結びつけて、それがより近いものを選択するっていうのがいいじゃないかなと、僕はずっと思ってます。
中村:今田村が冒頭で言ったことと同じかなと思っていて。今、4つもやりたいことがあるんでしょう? そんなにたくさん迷えること、やりたいことがあるのは、まずラッキーだから。そう考えてみると、別にどれでもいいんじゃないかなって。
田村:さっきの分解とかも、感覚的には納得の作り方だと思いますね。
中村:くじで決めてもいいと思うよ。
田村:そういう人もいます(笑)。
中村:俺はそういうのラッキーな人だなって思うんだよね。悩み始めると「決めなきゃいけない」ってなるけど、決められるわけがない。決められるけどね。無数にある仕事の中から、とは言え4つに絞れていて、同じくらいやりたいなと思って悩むものが4つもあるって、すごい幸せなことだから。あんまり「悩む」とか「しなきゃいけない」みたいなトーンで語らなくてもいい話かもしれない。
田村:うん。
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