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【1000人アンケート⑦】毎月いくら貯金&投資をしていますか?(全1記事)

日本人の約4割が、毎月の貯金額は「ゼロ」と回答 藤野英人氏が語る、貯金のコツと“投資初心者”へのアドバイス

レオス・キャピタルワークス株式会社のYouTubeチャンネル『お金のまなびば!』は、ふだんは語りにくいお金や投資、経済の話について、ひふみシリーズの最高投資責任者の藤野英人氏や、ひふみシリーズのメンバーと一緒に学んでいくチャンネルです。本記事では、1,000人を対象に行ったアンケート結果をもとに、日本人の毎月の「貯金額」と「投資額」を紹介します。 ■動画コンテンツはこちら

約4割の人が「貯金をしていない」と回答

――みなさんが知りたいお金や経済の疑問は何ですか? 『お金のまなびば!』では1,000人のみなさんにアンケートを実施し、気になるテーマごとにランキング。藤野さんが結果を元に解説します。

今回の気になるランキングはこちら。「毎月の積み立ては貯金と投資、それぞれいくら?」。1,000人に聞きました。積立投資をしている人は、貯金に比べてまだまだ少ないようですが、海外ではどうなっているのでしょうか。

藤野英人氏(以下、藤野):「いくら貯金していますか」というのと、「いくら投資していますか」の2つの質問があります。まず「いくら貯金しているか」ですが、1位の「貯金していない」という人は372人。約40パーセントの人が貯金をしていない、という現実があるということです。

これを見ている方はどうでしょうか? 貯金していないとしたら、実は日本全体で言うと、普通というか珍しくないのかもしれません。なぜ貯金しないんですかね。貯金しない理由はいろいろあると思いますよね。例えば、本当に生活に余裕がないこともあるし、貯金をする動機がないこともあるのかもしれません。

月に1万円ずつでも、貯金は大きな意味がある

藤野;2位の「1~3万円くらい貯金をしている」というのが、194名で全体の20パーセント。1万円から3万円貯金する人がそこそこいるというところは、僕としても安心もできるし、非常にいい習慣だなと思いますよね。

毎月3万円貯金するのは、けっこう大変かもしれませんね。自分のことを振り返ってみても、20代とか30代はなかなか貯金するお金がなかったし、貯金するよりもいろんなものに使っていた。(貯金しないことが)決して悪いことではないと思いますよね。でも、1~3万円くらい貯金をすることは、非常に意味があることかなと思います。

最後に3位の「1万円以下」が178名ということで、約17パーセント。1万円以下でも貯金するって、すごく大事なことです。

例えば毎月5,000円ずつ貯金すると、12ヶ月で6万円。10年で60万円になりますので、そこそこのお金じゃないですか。自動車を買う頭金になるかもしれないし、何かスタートをしたい時にこの60万円を元手にするかもしれない。

また、会社を辞めちゃうことがあっても、60万円があることによって次の立て直しが出来ますよね。そういう面で見ると、貯金していない人は(1,000人中)372人ですが、がんばって5,000円くらい貯金できるようになったらいいかなと思います。

日本人は「投資」よりも「貯金」が好き?

――貯金をしていない人は37パーセントいるようでしたが、投資はどうでしょうか。海外と比べると、その少なさが目立つようです。

藤野:もう1つの質問で、「毎月いくら投資をしますか?」というと、「投資をしていない」と答えた人が678人と圧倒的です。(全体の)約70パーセントが投資をしていないということになります。

貯金してない人が4割もいるわけですから、投資をしていない人が多いのはわかる気がします。ただ、全世界の中で見ると、日本人の投資をしない率は非常に高い。70パーセントが、せめて50パーセント、40パーセントくらいになればいいかなと思います。投資する人がもう少し増えると、もっと世の中が良くなる。みなさん自身が楽になると思います。

アメリカ人がこれを見たら、「ええ! 日本の人はこんなに投資しないの? 貯金ばっかりしているの?」「貯金もしない人もけっこう多いの?」と、驚くと思うんですね。

アメリカでお金を現金で持っている人は、だいたい全体の個人金融資産の13~15パーセントぐらいで、残りは株式や年金のお金に投資をしているんですよね。だから、投資の比率が非常に高い。株式や投資信託の比率は50パーセントも占めている。

一方で日本はというと、投資の比率が15パーセントぐらい。投資信託の比率が3~5パーセントぐらいですので、非常に小さいんですよね。ほとんどが現金です。なぜ現金にしているのかというと、「投資が怖い」とか「投資について理解が少ない」のがあるんじゃないかなと思います。

またアメリカの人は、投資をすることによってお金が増えた経験を持っているので、それを親や学校の先生、ファイナンシャルプランナーという専門家の人がみんなに伝えて、投資の文化が広がっていったところもあると思いますね。

投資したいけど、どこに投資すればいいかわからない……

藤野:2位の「1万円以下」が137名ということで、5,000円とか6,000円でも投資することは意味があるんですよ。長い年月積み立てながら投資をしていくと、非常に大きなパワーになってくると思います。

過去の例ですが、ひふみ投信に10年間、毎月5,000円ずつ投資をしたら2倍以上になっていますから、投資を長くすることの価値はすごくあるんですよね(※過去の運用結果などは将来の結果などをお約束するものではありません)。

3位は「1~3万円」が87名、つまり全体の8.7パーセント。この数字を少ないと見るべきなのか、意外にやっているねということなのか、どうなんでしょうね。みなさんはどうですか? 実際に投資していますか?

「投資をしていない人」は678人ですが、これは質問を変えるとだいぶ結果が変わってくると思うんですよね。

私の予想だと、「投資をしたいですか?」「投資を検討していますか?」という質問になると、678人のうち半分くらいの人が「投資してもいいのかなと思っているけれども、どうしたら良いか分からない」「どこに投資をしたら良いか分からない」と思っているんじゃないかと思います。

そういう人に、ぜひこの『お金のまなびば!』を見ていただいて、どんな投資先があるのか、どういうところに投資をしたらいいのか、いくらくらい投資したらいいのかを、一緒に学んでいけたら良いなと思います。

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