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『精神科医Tomyが教える 1秒で幸せを呼び込む言葉』著者:精神科医Tomyさん(全1記事)

「駄目な人生なんてないのよ」「苦しみは、楽しみの前座」 Twitterで話題の精神科医が教える、楽に生きるための言葉8選

「人生をもっと楽に生きましょう」をモットーにした投稿が、Twitterなどで反響を呼んでいる精神科医Tomy先生。著書である『精神科医Tomyが教える 1秒で幸せを呼び込む言葉』の中から、人生を前向きに生きるための言葉を抜粋してご紹介します。 ※このログはSchooの記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。

世の中の「こうあるべき」論から解放されるには?

中田有香(以下、中田):「1秒で幸せを呼び込む言葉」、今日ご紹介する最初の言葉は「なるようになるのよ」です。

精神科医Tomy氏(以下、精神科医Tomy):「なるようになる」という言葉は、誰にどの場面で使っても喜んでもらえる言葉だと思っています。

「なるようにしかならない」のであって、「なるようになる」んですね。「こうならなきゃ」という思い込みによって、自分が「こうならないと幸せになれない」「こうならないと成功ではない」と、勝手な思い込みの輪をかけることになります。

その思い込みが、「本当にそうなるかな」と心配したり、「そうならなかったらもうだめだ」と思う原因です。でも実際は「こうならないと幸せになれない」ということありません。どんな結果でも、自分にとって何らかの意味を持ちます。「なるようになる」はそれをさらっと言った言葉だと思います。

加藤智行氏(以下、加藤):シンプルですが、すごく深い言葉ですよね。

精神科医Tomy:そうですね、シンプルなのが一番いいですよね。場面を問わず、どんな時でも使える言葉だと思います。

中田:「こうならないといけない」と思うと苦しいですが、この言葉を聞くと少し肩の荷が降りて楽になる気がしますね。

精神科医Tomy:そうですね、世の中は「こうしなきゃいけない」「こうあるべき」という言葉にあふれていると思います。なので自分でも無意識のうちに、そう思い込んでしまいます。意識的に「なるようになる」と言い聞かせた方が、その呪縛から解放されやすいと思います。

中田:なるほど、みなさんもぜひ自分に言い聞かせてみてください。

苦しみは楽しみの前座

中田:続いての言葉は「みんな! 苦しみは、楽しみの前座だからね!」です。

精神科医Tomy:悪いことはいいことにつながることもあるし、いいことが悪いことにつながることもあります。苦しい経験というのは終わりがあって、必ずいいことにつながります。それを言いたかったのです。

加藤:苦しいとつい「いつまで続くんだろう」と不安になってしまいますが、「必ず終わりがある」と思うと耐えられそうですね。

中田:そうですね、苦しい時に思い出したい言葉ですね。続いての言葉は「何が正解かわからない時は、誰にどう思われるかより、自分が何を大切にしたいかで動きなさい。」です。

精神科医Tomy:これは簡単に言うと、自分軸の話ですね。自分の中で「こうしたい」という軸を持っていないと、行き先がわからなくて迷子になってしまいます。そういう時に、「自分が言っていることが正しいのか」「周りに変に思われないか」のような視点で考えてはいけません。

みんなが喜ぶことや、みんなが「正しい」と言ってくれることなんて一つもありません。そういう考え方をしていると、余計に右往左往して、結局満たされないままモヤモヤしてしまいます。

なので自分軸をちゃんと持っていた方がいいということです。あなたが何を大切にしたいかというのは自分の世界の話なので、自分にしかわかりません。しっかり自分に聞いて自分軸を持っておくことが大切です。

加藤:たしかに悩んでいる時って周りに流されてしまいがちですよね。そういう時に自分の軸を持っておくことが大事ということですね。

辛い出来事を「運が悪かった」で片付けるのはもったいない

中田:では続いて、「大切な時なのに悪いことが起きたら、『なんでこんな時に限ってひどいことが……』と嘆くより、『何か意味があるのかもしれない』と考えた方がいいわ。」です。

精神科医Tomy:僕自身、30代の頃にけっこう辛いことが多かったんです。その時に「なんでこんな目にあうんだろう」と思っていましたが、そう思ってしまうと「運が悪かった」で終わってしまうんですね。それは非常にもったいないことです。

自分に起きた大変なことというのは、そこに何か学べるヒントが隠されている場合が多いです。それを「探してみようかな」と思えると、少しポジティブになれます。

そうしているうちに自分の方針も見えてくるので、落ち込んだりすることもあるかもしれませんが、そういう観点を持っていると、辛いことも今後の人生に活かすことができます。

中田:この言葉は私もすごく好きな言葉です。辛いことって結構連鎖するじゃないですか。大変な時期だからこそ「こういう時に限って……」と思ってしまうんですよね。でもそう思うだけでは何も変わらなくて、肯定的に考えることでプラスに転換させることができるなと、すごく納得しました。

他人がSNSに載せる、キラキラした生活にモヤモヤする

中田:続いての言葉です。「幸せのカタチに優劣なんかないわ。」

精神科医Tomy:SNSでキラキラ系の投稿を見て「うらやましい」と思ってしまうという話が、ここ10年で多くなっている気がします。これってネットの台頭と関係があるんですよね。昔は誰でも自分の情報を発信できる場所なんてなかったのです。

芸能人がキラキラした生活を送っていても、憧れはしますが自分の生活と比較しないですよね。しかしネットが普及したことで、普通の人でもそういう演出ができるようになりました。知り合いがそういう投稿をしていると、自分と比較しやすくなります。

何か上手くいかないことがあった時に、上手くいっている人の上手くいっている場面を見るとモヤモヤしたりイライラしたりしてしまうのです。

でも、本来大切なのは自分の幸せのカタチです。なのにこれは自分とは幸せのカタチがぜんぜん違う人と同じ土俵に自分で無理やり乗ってしまっている状態です。そうするとエンドレスで劣等感を感じてしまうことになります。

加藤:先ほどの自分軸の話にもつながりそうですね。本当は比べる必要がないのに、どうしてもSNSで自分と他人を比べてしまう世の中になってしまっていますね。

中田:何を幸せに思うかって本当に人それぞれじゃないですか。ブランドものを買うことが幸せ思う方もいれば、今日食べたお菓子がおいしかったことが幸せと思う方もいますよね。無理に合わせる必要はないんですよね。

「人生はストーリーではなく、一つひとつの瞬間の積み重ね」

中田:それでは続いての言葉です。「駄目な人生なんてないのよ。『ああ、心地いいな』と思える瞬間があればそれでいい。」

精神科医Tomy:僕のツイートは「人生をもっと楽に生きましょう」というテーマが一貫してあるのですが、実はもう一つテーマがあって「人生は美しくてすばらしい」というものです。本当は人生って美しくてすばらしいものなのですが、そこをなかなか見られない人が多いです。

今回の言葉は「劣等感にかられて落ち込む必要は全然ない」ということです。人生はストーリーではなく、一つひとつの瞬間の積み重ねです。なので「心地いい」と思える瞬間を積み重ねれば、それが人生になります。自分の気持ちが穏やかになっていく方向を選んでほしいと思いますね。

加藤:この言葉もいいですよね。いかに「心地いい」と思えるかが大切だと本当に思いますね。

中田:大変なこともありますが、一日の中で「心地いいな」と思える瞬間って必ずありますよね。

加藤:そういう瞬間を大事にしたいという考え方はすごく心にしみますね。

気持ちを切り替えるための、思考の転換法

中田:では続いての言葉をご紹介します。「何かが終わっちゃっても、『新しい時代が来た!』って思えばいいのよ。」です。

精神科医Tomy:どんなことにも始まりがあれば終わりがありますよね。ただ、終わりが来るとすごく寂しい気分になってしまいます。そういう気分を払拭するには、「終わりがあれば始まりもある」という思考の転換が大事です。

何かが終われば、新しいのものが必ず始まります。あとから振り返れば「そうだったな」と思った経験、みなさんにもあると思います。これから始まる新しいものに目を向けることが大事ですね。

中田:ありがとうございます。終わりが来ると、その時はすごく喪失感でいっぱいになってしまいますが、あとから考えるとその後もっといいことが始まった、いい経験ができたと思うことってありますよね。

「人生は、面倒くさいことが醍醐味」

中田:続いての言葉です。「人生は『面倒くさい』のはいいの。」

精神科医Tomy:面倒くさがりの人には申し訳ないです。でも人生は、面倒くさいことが醍醐味です。何でもとんとん拍子で物事が進むと、おもしろ味がないんですね。だからといって、面倒くさいことを何でもかんでもやればいいということではありませんが、自分で面倒くさいくらいのこだわりは持っておいた方がいいんです。

なので「面倒くさいのは嫌」という考えでいると、見えるものも見えなくなってしまいます。例えば散歩をしたいと思った時に「歩くのが面倒くさい」と言って辞めてしまうと、散歩中に見られたはずの景色が見られないですよね。

「面倒くさいことを楽しむ」くらいでないと、すべて面倒くさくなってしまいます。人生は面倒くさいくらいがいいんです。

加藤:確かに。人間どうしても結果だけを求めてしまいますが、プロセスをいかに楽しめるかということですよね。

中田:「面倒くさいことを楽しむ」という意識でいると、そもそも面倒くさいと思うこと自体が少なくなりそうですね。

行動制限中こそ、ふだんできないことにチャレンジする

中田:それでは最後の言葉です。「制限がかかっている時は、ふだんやらなかったことをやればいいのよ。」

精神科医Tomy:コロナ禍でもそうですが、やりたいことができない時ってありますよね。そういう時はふだんやらなかったことをやるチャンスだと思います。例えば僕は緊急事態宣言中は自炊をしました。それまであまり自炊をしたことがなかったので、家で料理を楽しんでみました。

わかりやすい例で言うと、ネットがつながらないなら本を読めばいいとか、そういうことですね。ネットがつながると、どうしてもネットを見てしまってなかなか本を読まないじゃないですか。本を出している私がいうのもなんですが(笑)。なので、ふだんできないことを楽しめる時間だと思ってしまえば良いと思います。

加藤:できないことを嘆いても何も変わりませんからね。

中田:「ふだんやらないことをやろう」と考えれば、ポジティブに生活できそうですよね。ありがとうございます。Tomy先生の言葉をもっと知りたい方はこちらもぜひチェックしてみてください!

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