2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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はあちゅう氏(以下、はあちゅう):今日はお互いの手帳ヒストリーを。
村上萌氏(以下、村上):この手帳をつくるときに、はあちゃんは「このマスが絶対ほしい」とか、私は「1ヶ月の欄が絶対ほしい」とか、毎月のテーマを決めるために「ここにウィッシュリストを書きたい」とか、いろいろ2人で意見を出し合ったんですけど。その参考にしたのがそれぞれの今までの手帳なんですよ。
今日ははあちゃんが今までの黄金の手帳をいっぱい持ってきてくれてるんだよね?
はあちゅう:重いからいくつかだけなんですけど。
村上:開いたページだけ見ていい?
はあちゅう:なんか「イスラム教」とか「ポケモン」とか書いてありますね……。
(会場笑)
はあちゅう:ひどいよ、これ(笑)。
村上:これ、何の予定なの?
はあちゅう:これはね、イスラム教の授業だね。
村上:ポケモンはなに?
はあちゅう:ポケモンはわかんない……。これ、だいぶ前だよ。
村上:2007年でしょ? 大学生だね。
はあちゅう:ちょうど香港大学に留学してる頃だから、わりと英語で予定とか書いてあったり。
村上:これは1日?
はあちゅう:1日なの。1日の枠が月・火・水・木っていって、金・土・日ってなるの。中国語が書いてある。
村上:すご~い!
はあちゅう:やばいでしょ?
村上:昔からこういうふうに1日マスを使う人だったんだね。
はあちゅう:マスを使う人だったし、これの場合は24時間なんですよ。だから、4時から7時の寝てる間で空いてるところに英単語を書いてたりとかして。でも「こんなにマスいらないな」っていうことがわかったんですよね。
いろんなライフスタイルに合わせられるようにっていうことで、24時間の枠にしたんだけど。人間は絶対どこかで寝るから、夜の2時から予定がある人でも、たぶん睡眠時間がこっちにズレ込んでるだけなんだと思って、「時間軸はいらないな」って思ったんですよ。
かつ自分の今までの電通時代に忙しかったスケジュールを見ても、1日に5個〜7個っていうのが人間が予定を入れられる限界だなって思って。だからわりと5個の枠プラス補足の枠で1日って書けちゃうなと思ったんですよ。そういう自分の今までの手帳を使った経験を全部生かせたかなって思いますね。
村上:Googleカレンダーを使ってらっしゃる方はわかると思うんですけど、こういうふうに予定がボックスになるじゃないですか。大きいのが2個ぐらいだと「明日はずっしり目な予定なんだな」と思ったりとか、細かいのが6個とか入ってると「忙しそう」って思ったりとか。
1個とかだと「すごいゆったりしそうだな」って、ボックスで1日の重さを把握したりとかってあると思うんですけど、はあちゃんにそう言われて、確かに1日を形で見るとすっきりするなぁと私も思ったから、そういうふうに使えるといいのかもね。
はあちゅう:そうそう、このボックスは1つのこだわりで、ブログでも載せたので見たことある人もいると思うんですけど、「週刊誌4コマノート」っていう無印のノートをすごく愛用していて。1回販売停止してまた再販されてるらしいので探してるんですが、店舗限定だからなかったりするんですよね。
コピーライター時代に、素敵だなって思った言葉を1個ずつ枠に。「アベック」とか書いてある……。
(会場笑)
はあちゅう:これは素敵というより、「久しぶりに耳にしたな」っていうパターンですね。
村上:アベックで1マス使ってるの?
はあちゅう:アベックで1マス。
村上:もったいないじゃん(笑)。
はあちゅう:でも、例えば普通の他のノートの中にアベックって書いてあったら「なんだこれ?」って思うけど、アベックっていう言葉が心に響いたっていうのはこれ(4コマノートに書くこと)によって再現されてる。
村上:アベックっていう言葉は何かに活用したの?
はあちゅう:えっとね、アベックは活用してないんだけど(笑)。でもあとから読み返すときに、これはすっごくいいんですよ。パワポの1つのページにも置き換えられるし、マンガみたいにも使えるし。
村上:「マドリッドのサングリア」っていうのは?
はあちゅう:これはね、フェリシモの色鉛筆の名前が全部めちゃめちゃすごい素敵な名前で、それをたぶん写したんじゃないかなぁ。
村上:色鉛筆の色の名前が「マドリッドのサングリア」だったの?
はあちゅう:そうそう。
村上:そうやって覚えてるのがすごいね。
はあちゅう:覚えるの、ここに書くと。すごいでしょ? だからこの枠もすごいんですよっていう。英単語とか、本の内容をまとめるときもここに書いたり。
あと、1泊2日の旅行の予定を書いたりもしてます。今パッと見たら「直島」っていうのが出てきたんですけど。だいたい旅ってメインになる予定があって、その他を埋めるっていうことになると思うので、そういうときにも枠が使えます。
この枠の使い方は「私はこう使う」っていうのがたくさんあると思うので、どんなものがこれから生まれるのかなって個人的には楽しみだったりします。ちゅうもえの週末野心のトピックとか見てても、「これ、私パクりたい!」っていうものが結構出てきたり。こないだは誰だっけ、ピクニックやってませんでしたっけ?
村上:ちゅうもえの中で? ピクニックやってる方って結構いるよね。
はあちゅう:その中でも結構メンバー集まって……。
村上:やってくれてた! バーベキューとかもあったね。
はあちゅう:見てる私たちのほうが、発案なのにハッとしない? 「こういう使い方あるんだ」って。そういうのが楽しいですよね。今後Instagramとかで見れたらいいなって。
村上:マス、使おう。スマホのメモに入れても忘れちゃたりするもんね。
はあちゅう:スマホのメモは危険ですよ。
村上:危険だね。余談だけど、うちの社員でスマホのメモが全部会社のメールに転送されちゃう設定にしてた子がいて……。
(会場笑)
村上:途中まで言えなかったんですけど。
はあちゅう:何て書いてあったの?
村上:でもね、「本当に心がピュアなんだな」って思って感動したんだけどね……。
はあちゅう:言ってあげて、それ。早めに(笑)。
(会場笑)
村上:「どうしよう」と思って。「もしかしてみんなにメッセージ送ってるのかな?」と思って。わざわざ全員に届くメールアドレスに送ってたの。私だったらもっと恥ずかしいことメモするのに、なんだっけな……。
「フランスの海辺をトレンチコートを着て歩きたい」とか、「砧公園を活性化させたい」とか、何見てもいい子なの。本当にいい子を雇ったなって思って感動したんだけど(笑)。でもそれに書くと忘れちゃうからね。
はあちゅう:今自分のスマホの設定を確認した。
村上:マズいよね、私メールとかインスタの投稿の下書きも全部そこでしたりとかするから。だからもし転送されたら本当に恥ずかしいし、「あのおかっぱの社長うざい」とか書かれてたらどうしようかと……。全然そういうの来なかったの、本当にいい子でね。
(会場笑)
村上:彼女にもこれをあげたから、ちゃんと使ってほしい。私の手帳は、いつだろう? 2008年?
はあちゅう:ファンシーだね。
村上:自分で線を引いてたんだけど、こんな感じで、私は1カ月を形で把握したい人なんだよね。
これは9月だったんですけど、たぶん旅行がある月だったから汽車のシールを先に貼ってたりとか。毎月自分で書いてたんだけど、いつも今月はどういうテーマで過ごそうかなって。
これ全然書いてないけど、クリスマスだから……。
はあちゅう:すごい赤い!
村上:赤い! 恥ずかしいね。
はあちゅう:ちょっと怖いよね。
村上:でもどうしても1ヶ月をそういう風に把握したくて。11月だったら落ち葉を描いてたりとか、色や写真とかでも。
はあちゅう:季節感だね。
村上:この間の手帳のトークショーのときにもお話ししたんだけど、私の場合は主人の試合の予定に合わせて、東京と北海道の滞在時間を年間で決めてるんですよ。
試合の日程が出るのが1年のはじめの3月とかだから、その時点で12月までの全部の試合予定を入れておいて、ホーム戦の前後は基本札幌にいるようにしていると、自ずと東京に来れるときは決まってくるから、そこに仕事を入れるようにしてるんですね。結構年間を大きく分けて見れるようにしてるんですよ。
昔から「今月はこういうふうに過ごそう」みたいなのを、大きく見るのがすごく好きだったので。今までは1ヶ月だったけど、来年はもうちょっと「年間野心」みたいな感じで大きく見て、「来年はどんなふうにしようかな?」ってできたらいいなと思って。
はあちゅう:そっか。
村上:でも、私が年間で見るのに対して、はあちゃんは積み上げていくタイプだって言ってたよね?
はあちゅう:うん、でもマンスリーはちゃんと使ってて。私、Googleカレンダーと紙の手帳を併用してるんですけど。Googleカレンダーには取材の時間とか連絡先とかを、こんな感じでカラーを自分で決めて……。
村上:自分の中でもカラーを分けてるんだ。
はあちゅう:そうそう。取材とか普通の予定は赤で、ちゅうもえのイベントは青いじゃん。人前に出るから衣装が必要だったり化粧が必要だったりっていうのは青とか。
村上:すごい。
はあちゅう:緑色は原稿の締め切りがある日とか。そういうふうに分けてるとやっぱ覚えやすくって。ただこれの悪いところは、原稿締め切りまであと何日あるかわかんなくなるんですよ。だからこっちで何万字っていうのとか、どこまでに何の締め切りがあるかを書いておいて。残り日数を消していくんですよね。
それでちゃんと家にいて書けそうだなっていう日を守っていくっていう作業をしてて。だからマンスリーも使う。
基本的には私は萌ちゃんみたいに年間で決まってるものってほとんどなくて。あるとしたら数カ月先の講演会、今一番遠い予定は3月にある講演会とかで、それぐらいの予定までしか入らないんだよね。あとは「来週取材できますか?」とかでキープしてるところ。というか、突然入ってくるお仕事だね。
村上:この間はあちゃんが「断ってしまった予定も書いておく」って言ってたじゃん。あれ、すごいなと思って。行けなかったりとかどうしても気持ち的に断ったものを、抹殺するんじゃなくて書いておくんだよね。
はあちゅう:Googleカレンダーで、灰色で。
村上:灰色だ。ピンクにして、せめて(笑)。
はあちゅう:いや、なくなったからさ(笑)。「ごめんね」っていう気持ちも込めて灰色にしとくんですけど。
村上:すごいよね、そのマメな感じ。それは何のためなんだっけ?
はあちゅう:2つ理由があって、1つは、例えばおめでたい席にいけなかったりしたときは、行けなかったけどお花を贈ったりとか、リカバリーの方法があると思うんですよ。そういうものをちゃんと自分の記憶には残しておこうっていう。これが素敵なほうの理由。
悪いほうの理由は、「何かを断ったけど別の場所にいる」っていうことがどうしても発生するんですよ。それって予定に対して優先順位をつけたっていうことだから、何かを断っているのに、うっかりInstagramとかに「○○のパーティーにいまーす!」とかって誤爆をした場合、それは誰かに対して申し訳ないから。だから書いておきますね。
「こっちに行くからこっちに行けないな」っていうことを自分で覚えてるのと、完全に忘れてこっちでワーッて楽しんでるのとはやっぱり違うと思うから。記憶からは抹殺しないためにちゃんと書いておくっていう。
「気持ちが乗らない」っていうのも結構私は大事にしなきゃと思っていて。特に予定があるわけじゃないけど、「この日は原稿書きたいな」とか「体を休めたい」「家族と過ごしたい」っていうときってどうしてもあって。
そういうときに「行けません」って言ったにも関わらず、すごいTwitterでつぶやいてたり、家族がつくったごはんとかを載せてたら「こいつ、行けたんじゃねえか」って思われることもあるかもしれないから、あんまり人に対して申し訳ないことしないように……。
村上:そうだね。ちょうどこの前の質疑応答で、「お誘いをどう断ったらいいかわかんなくて、いつも忙しくなっちゃう」っていう質問があって、今のお話したんだよね。
はあちゅう:そうなんです。「ニューヨークの女性の素敵な過ごし方」みたいな本を読んだ時に、著者の人が「来週、牡蠣を食べるパーティーに行かない?」ってニューヨークの女の子を誘ったら、「ごめんね、その日は自分のために使う日なの」みたいな。
「毎週水曜日はマイ・デーなのよ」みたいなことを言われて、「そうかぁ、ニューヨークの女性って自分を持ってて素敵!」みたいなエッセイなんだけど。私はそれにすごい共感して、「自分が自分になるための時間」は必要だから、そういう時間もちゃんと自分の予定の中に入れとかなきゃなって。
村上:休むことも仕事だもんね。
はあちゅう:特にフリーランスだと、体調管理とかね。
村上:そうだね。詰め込むだけ詰め込まないともったいないと思っちゃったりするもんね。
はあちゅう:そうそう。だから、「予定の急な変更をしない」っていう話を前回もしたんだけど。「これを短縮して、これをこっちにやって、ここを移動したらこれが入る」みたいな、そういう急な変更をなるべくしないで、最初に立てた予定から急に「明日なんとか来れない?」とか言われたときは無理しないっていうのを、信条にしてる。
村上:急なものって向こうも急だと思ってるから、そんなに絶対来れると思ってないもんね。
はあちゅう:そうだね。だけど、良心がムダに痛むよね。
村上:だけど最近になって冷静に考えてみると、急なお誘いってこっちもダメ元で誘ってたりするじゃん。だから全然断ってもいいんだなって思うんだけど、誘われた側からすると、「いや、調整すれば行けるかも」ってすごいドキドキしちゃうんだよね。だからそこを断る勇気を持てると、だいぶスッキリするなと思うよね。
はあちゅう:そうだね。気の進むことにちゃんと行くことでそれがエネルギーになると思うから。
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