2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
地獄のミサワ公式サイト作成会議3回目その2(全1記事)
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ミサワ:中学の俺までひっぱり出してきて。なんでタイツの俺をさらし者みたいにするんですか?
シモダ 家入:……。
ミサワ:テクノとかテクノじゃないとか。テクノじゃないでしょ、これ。
シモダ 家入:……うん。
ミサワ:こんな写真出しちゃダメでしょ。タイツ履いてる人に、イラストを、任せたいと思いますか?
シモダ:……いや、履いてるの自分やろ?
家入:そうだね。
ミサワ:……そうですけど。
シモダ:なんか怒られる筋合いみたいなものが、全然わからんけど。
ミサワ:いやいや。これ、履かされて撮らされたんです。シモダさんに。
家入:いや、そんな顔してないよ。自分から履いて……。
シモダ:まんざらでもない。
家入:タイツをへその上まで上げて、したり顔。
ミサワ:したり顔じゃないです、これは照れです!
シモダ:照れのわりに、腕もちゃんと腰に当ててさ。これ腕? 足?
ミサワ:腕です、腕です。
家入:(笑)。
ミサワ:大体わかるでしょ。上の方から出てたら、腕ですよ。
シモダ:あー……。
ミサワ:あーじゃないですよ。
家入:そっかそっか。
シモダ:でも社長、これちょっとミスかも。足少ないですよ。
家入:え?
シモダ:お腹から二本、生えててもおかしくない。
家入:あ、そっか。
ミサワ:合ってます合ってます。俺、二本足です。
家入:え?
シモダ:木にミサワが張り付いてて、無理に取ろうとしたらギギギギギーって。
ミサワ:いや、合ってます。昆虫系じゃないです。
家入:腕に乗りたがるんだよね、ミサワが。
シモダ:そうそう。もう大変、みたいな。
ミサワ:俺、張り付かないです。
家入:……まあまあ、良いじゃないですか。その……良いじゃないですか。
シモダ:良いことは、良いと思う。
家入:それは認めて?
ミサワ:え?
シモダ:良いことは良い。
家入:それは認めよ?
ミサワ:……え?
家入:今のは良いって認めて?
シモダ:だって、こう、ロゴとか。
ミサワ:そうですね、ロゴはすごく良いと思います。
シモダ:ね?なんか……(手で、タイツの写真をちらちら隠す)。
ミサワ:なんすか。今のなんすか。手でこうやってたの。
シモダ:いや。実は、裸でしたー。実は、裸でしたー。ていう。
全員:……。
家入:いや、そういうギミック? そういう仕掛けとかもさ。
シモダ:手でやって欲しい。見た人がさ。
ミサワ:自分で?
シモダ・家入:(笑)。
家入:妹とかに。
シモダ:(手で隠す)おーい、チエー、こっちおいでー! チエってうちの妹の名前なんやけどな。
ミサワ:知らないですよ。
シモダ:チエー、見とけよー。ハッ!(手をどける)
全員:……。
シモダ:おにいちゃーん、てなるやん。
家入:(笑)。
ミサワ:いや、なりますけど。逆にそういうこと要求するサイトってなんすか。
シモダ:……あー、待った待った。で、僕のもとにこれ(イラスト)が送られてきました。
ミサワ:そうですね。
シモダ:どういう思いで送ってきたわけ? たぶんそれを、俺はわかってる。
ミサワ:だからこのイラストを見て、客が良いなって思ってくれて、仕事がばんばん……。
シモダ:じゃあイラストレーターっぽさを込めたわけ? これに。
ミサワ:そうですね。
シモダ:ちゃんといつものように描いてんの?
ミサワ:かなり力を入れて。
家入:着彩はどうやって?
ミサワ:これはフォトショップで。
家入:フォトショップですか。へー。水彩っぽい、透明感出てますよね。
ミサワ:良い色合い、雰囲気を出しつつ、描いた感じですね。
シモダ:なるほどね。で、ここからは僕の担当なんですけど。
家入:2ページ目ですね。
シモダ:2ページ目が、こういう。
家入:おー。
シモダ:テーマが、「おもちゃ感」。おもちゃ感を出したかった。
家入:おもちゃ箱感?
シモダ:そうそう、ひっくり返した時みたいな感じで。ミサワの絵がいっぱい入ってる。やっぱり絵って数を見てもらわないと、良さが分からないじゃないですか。
家入:そうですね。
シモダ:逆に言えば、絵を見てもらえばもらえるほど、そのイラストレータへの思いがどんどん募っていって。結果として、このイラストレーターにお願いしよう、と。その心理的なところを、すごくイメージして作ったんです。
家入:なるほどなるほど。説明してもらっていいですか?
シモダ:いいですよ。全体的に暖かーい、暖かーい、暖色系で。
家入:(笑)。
シモダ:あの、ペンってアナログじゃないですか。ペンで描くっていう。そこって、デジタルが広がったこの世界の中でも唯一、真実を表している。
家入:なるほど。
シモダ:アナログ、人の温かみ。デジタルになっても、その温かみは消えない。ていうを表現したくて、イラストを描く、種類も豊富、というを全部ここに凝縮させました。
家入:で、かつ暖色。ペンで思ったんですけど『Pen』て雑誌あるじゃないですか。あれの表紙でもおかしくないですね。
シモダ:本当っすね。ここに「Pen」ってロゴが入ってても、全然おかしくない。
家入:うん。「FIGARO」とかも良いかもしれない。
シモダ:良いですね。中が真っ白のノート使っててね。
家入:罫線がなくてね。じゃあちょっと寄って。みなさんまだ、遠目にしか見てないんで。(カメラに絵を近づける)
シモダ:ミサワから送られてきた、一枚の絵をですね、すごく細かく切ったんですよ。
家入:なるほどなるほど。
シモダ:で、同じ色の部分だけを合わせて、全く新しい絵を作りだした。
家入:あー、リミックスってやつですね。
シモダ:そうですね。ミサワのこういう腕とか顔の部分って、肌色してるじゃないですか。こういうのをちっちゃく切り抜いて、肌の色を当てて、付けることによって、全く新しい物として作りかえたっていう。
家入:はいはい。あー、新しいですね。
シモダ:パズル感。手法としては、そういうのを採りました。
家入:一番上は、これなんですか?
シモダ:一番上はですね、これは……足?
家入:足か手かって感じですね。
シモダ:ちょっと、判別付きにくいんですけど。あの……大体がそういうことですよ。
家入:はいはい。
シモダ:あんまりメッセージ性を持たせるのも、ミサワの世界観を壊しかねない。
家入:やっぱり、メッセージ性って良し悪しだと思うんですよね。Tシャツに「NO WAR」とか書いてあったとするじゃないですか。あれって、かっこ悪いですよね。
シモダ:かっこ悪いですよね。外人から見ても。だから、あえて入れないっていうのも、注目していただけると嬉しいかな。って感じですわ、ミサワ君。
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