2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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アキ先生:では、第11回チラ見の世界史の授業を始めます。その前にまず出席をとります。やすやす君。
やすやす君:はーい。
アキ先生:おおたに君。
おおたに君:はーい。
アキ先生:まき君。
まき君:はい!
やすやす君:それとアキ先生の4人ですね。
アキ先生:はい、そうですね。
やすやす君:本日は夏休み特別講習として、新米教師のアキ先生にお越しいただきました。よろしくお願いします。
アキ先生:よろしくお願いします。
おおたに君:よろしくお願いします。
まき君:よろしくお願いします。
やすやす君:今日は、新米女教師アキ先生にですね(笑)。
おおたに君:何ですか、怪しいな(笑)。
やすやす君:何ですか、その女という響きに怪しさを感じるのは(笑)。
おおたに君:憧れ(笑)。
やすやす君:今日はトルコの歴史についてお話を伺っていきたいと思っていますので、アキ先生、どうぞよろしくお願いいたします。
アキ先生:よろしくお願いいたします。それではトルコなんですけど、トルコと聞いて何か思い出すことが、あればみんなの意見を聞きたいのですが。じゃあ、おおたに君。
おおたに君:きますか!
アキ先生:いきなり(笑)。
おおたに君:私、最近あそこに行ってきたんですよ。(和歌山県)串本のエルトゥールル号遭難現場に行ってきました。行ってきたばかりなので一番印象に残っていますね。遠かった!
アキ先生:え? どうぞ。
おおたに君:遠かった! それだけです(笑)。
アキ先生:それだけですか(笑)。
おおたに君:名古屋から300㎞もあるんですよ。
やすやす君:おおたにさんは関東にお住まいなんですよね。そこから日帰りで行ったといったの?
おおたに君:名古屋に1泊して、ということですね。そこからまた300キロ、片道合計600キロということです。
やすやす君:そうですね。車で行ったというのがすごいなと思いましたよ。
おおたに君:車が大好きなものでね。運転は楽しんでいました。
やすやす君:この事件はすごく有名なんですよね、アキ先生。
アキ先生:そうですね。すごく有名で、オスマン帝国後期の頃に、串本にエルトゥールル号というトルコの船が座礁してしまった。その時に500人くらいのトルコ人が遭難などで亡くなってしまったんですね。それで、その中でも助かった人たちがいて、64人くらいのトルコ人が助かったんですけれども、それを手厚く日本人が看護して、日本の船で彼らをトルコまで送り返したという話が残っています。そこからトルコ人が日本人に対して、熱い親日な思いというか、そこが始まりだといわれています。
やすやす君:おおたにさんは実際に行かれてどうですか?
おおたに君:やっぱり崖なんですよね。座礁して、助かった人は岸に泳ぎ着いたんですが、そこからまた崖を登らないと、灯台まで助けを呼びにいけないので大変だったろうなというのを、実際の現場を見たので身をもって感じました。
アキ先生:なるほど。
やすやす君:じゃあ崖の上、断崖から見下ろす感じだ。
おおたに君:そうですね。トルコ記念館も崖の上にあります。
やすやす君:そうなのね。
アキ先生:石碑みたいなのはありませんでしたか?
おおたに君:慰霊碑もありましたね。あと銅像。誰でしたっけ? ムスタファ・ケマルでしたっけ?
アキ先生:そうですね。ケマル・アタチュルク。
おおたに君:銅像もありました。
アキ先生:最近、あの銅像がさらされていたから、それはどうなのかということで少しだけ問題になったこともあったのですけど。
やすやす君:さらされているのは、風雨にさらされているということですか?
アキ先生:はい。吹きさらしになっているから、だいじょうぶなのかと(笑)。
やすやす君:銅像ってそういうものじゃないの!?
アキ先生:そうなんですけど、放置されすぎたあとがあったみたいで(笑)。
やすやす君:そういうこともあるんだ。
アキ先生:はい。そういうことも少しだけ。
やすやす君:銅は磨けばまた元に戻るからね。
アキ先生:そうですね。
やすやす君:そういう風雨にさらされた年月の重みみたいなものもあると思うけどね。
アキ先生:たしかに。
やすやす君:あまりにも真新しいとありがたみが少ない気がしますけどね、個人的には、ですけど(笑)。
おおたに君:きれいに、立派に立っていましたよ。
アキ先生:そうですか。
おおたに君:鳥のフンなんかついてないしね。きれいでした。
アキ先生:なるほど。じゃあきれいにしてあるんですね。
おおたに君:上野の西郷さんのほうが時々鳥のフンがついていますからね(笑)。あそこはカラスがいっぱいくるからね。
アキ先生:なるほど。じゃあ、まきさんはいがかですか?
まき君:トルコですか? 世界の三大料理の1つに入っていますよね。
アキ先生:そうですね。
まき君:前にトルコ料理を食べに行ったことがあるんですけど、ヨーグルトを使った料理が多かったという印象と、あとケバブ。学校の近くにケバブ屋さんがあるんですけど、300円で売っていて。
やすやす君:安い!
まき君:安いですよね。
アキ先生:安いですね。
まき君:そこはよく利用しています。
アキ先生:300円だとしたら、それはトルコ値段で売っているほうですね。
まき君:そうなんですか!
アキ先生:けっこう日本のケバブって高いですよね。
まき君:そうですよね。だいたい500円くらいしますよね。
アキ先生:そうですよね。
やすやす君:安くて500円だね。
アキ先生:ですね。だから日本で300円というのはけっこう安いですよね。
まき君:そうですね。しかもソースが4種類くらいの中から選べて、ホワイトソースと、少し辛い赤い味のソースと、それをミックスさせたソースと、もう1つソースがあります。作っている人もトルコ人の人と日本人の人がいるんですけど、トルコ人の時に買ったほうが量をすごく多くしてくれます(笑)。なので、私が買う時は絶対トルコ人がいる時にしています。
アキ先生:賢いと思います(笑)。
やすやす君:日本に来てもサービスの心を失っていないね。トルコ人いいね!
アキ先生:いいですね。
やすやす君:僕は「海外旅行に行って一番おいしかった食べ物は何ですか」と聞かれることがありますが、その中の1つにイスケンデルケバブといのがあります。イスケンデルケバブというのは、ケバブみたいに肉をそぎ切りにして、そこにヨーグルトとバターをぶち込んで食べるんですけど。
アキ先生:絶対においしいですよね!
やすやす君:これは本当においしい! イスタンブールの近郊にブルサという温泉街みたいなところがあるんだけれど。
アキ先生:そうなんですよ。
やすやす君:この街のイスケンデルケバブは本当にうまいから、これを食べに行ったほうがいい!
アキ先生:食べてください、ぜひ!
まき君:それだけのために行きます!
やすやす君:温泉に入るためにブルサまで行きましたので、イスタンブールから船で行けるから、けっこう旅情があっておすすめですよ。
アキ先生:たしかに。ケバブもイスケンデルケバブというヨーグルトと混ぜて食べるケバブとかたくさん種類もあります。トルコはヨーグルトの消費量がすごく多くて、バケツのような感じ?
やすやす君:バケツ(笑)。
アキ先生:バケツのような容器にヨーグルトが入っていて、みなさんバケツ単位で買っていかれますね。そういったところもゆっくりとふれていきたいと思います。トルコの基本データとしては、正式名称がトルコ共和国ですね。トルコ語で、テュルキイェ・ジュムフリイェティというのですが。
やすやす君:アキ先生はトルコ語がわかるんですか?
アキ先生:そうですね。トルコ語を話しますね。でも、韓国語も聞いていて思ったのですが、トルコの言葉。トルコ語と日本語は文法がほとんど一緒というか。アルタイ語族ですので、日本人にとってはすごく簡単に修得できると思います。
やすやす君:正式にはというか、詳細にいうと日本語はアルタイ語族には属さないらしいんですけど。
アキ先生:そうなんですね。
やすやす君:はい。ただ、テニヲハがあったりとか語尾で進行形を表したりとか、トルコ語はそういう使い方をしますよね。僕、韓国語を始めて「あれ? これ、トルコ語と近い!」と思いましたもんね。
アキ先生:ちなみにどの単語でそういうふうに思いましたか?
やすやす君:文法が1つの単語の語尾を変えて、助詞まで含めて変化していくみたいな感じですとか。
アキ先生:そうですね。
やすやす君:たとえば「欲しい」だったら「イスティヨルム」というんだけれど。
アキ先生:けっこう高度ですね!
やすやす君:サバイバルトルコ語ですけれど(笑)。
おおたに君:大事な言葉ですね。
やすやす君:その「ヨルム」みたいなところで、「しています」という状態の進行を表して、最後に人称がくる、みたいな。「これは独特の言語だな」と、韓国語をやって気づきました。
アキ先生:そうですね。「〜している」というのが「ヤピヨルム」というんですよね。
やすやす君:そうですね。
アキ先生:「〜していない」は「ヤピミオルム」。「ミ」がつくと否定になるんですよね。そこはすごく日本語と似ているところです。公用語がトルコ語で、ほとんどトルコ語で話されているんですけど、トルコの面積は日本の2倍、
やすやす君:でかい!
おおたに君:そうなんだ。
まき君:日本よりも大きいですね!
アキ先生:けっこう大きいですね。
おおたに君:私は、想像していたよりも小さく感じましたね。もっとずっと何倍もあるのかと思っていました。
アキ先生:2倍なんですよね。人口は約7000万人くらいですかね。
やすやす君:そうですね。日本の人口がちょっと減りつつありますけど、半分よりかは多いか。6割くらいですかね。
アキ先生:はい。でもイスタンブールの人口がけっこう多くて、1300万人強くらいですかね。
まき君:けっこう住んでいる人は多いですね。
アキ先生:トルコもいろいろなショッピングコンプレックスが建っているのですけど、どこも人でごったがえしています。
やすやす君:イスタンブールといえば、ヨーロッパ側とアジア側にわかれているとはいいますけど、どっちのほうが発展しているんですか?
アキ先生:けっこうハイソな人たちというか、裕福な人たちはやっぱりヨーロッパ側のほうに住みたがるのですが、アジア側のイスタンブールが今すごく発展してきて、すごくきれいになっています。
なので、ヨーロッパ側のイスタンブールは、どちらかというとちょっと旧市街。建物とかが昔の様相で建てられているので、道も比較的狭いんですね。アジア側のほうは余っている土地とかもあって、そこを街にしていますから、道もすごく広くて比較的新しいですね。
やすやす君:昔からイスタンブールって歴史の中で取ったり取られたりということを繰り返してきていると思うんだけど、それはアジア側なの? ヨーロッパ側をさしているのかな?
アキ先生:ヨーロッパ側をさしているんだと思います。なぜならヨーロッパ側に、やすやすさんも行かれたと思うんですが、トプカプ宮殿とか全部ヨーロッパ側にありますよね。
やすやす君:じゃあ、当時のオスマン時代であり、セルジューク時代であり、ベースはヨーロッパ側にあったかもしれないですね。
アキ先生:はい。そういうふうに考えられますね。そういった感じで、黒海と地中海と、海に面しているので、そういったことからもけっこう歴史上では、イスタンブールはコンスタンチノープルと呼ばれていたのですが、みんながほしがったところでもあります。
やすやす君:今もトルコって非常に混乱している状況ではあると思うけど、それは地理的な重要さがあって、いろんな国が介入したがる場所でもあるかなと思うんですよ。とくに今はシリアの騒乱があって、トルコがしっかりしていないとシリアがやばいんじゃないかとか、イラクがあってクルド人問題もあったりとか。アメリカ側ではトルコがしっかり西洋側についてくれていればロシアを通らずに天然ガスのパイプラインが通せるから、ということで、西洋からの働きかけも大きいらしくて。
僕が聞きかじった感じだと、今のトルコの政府というのはイスラム色が強くて、最近起こっているデモというのは、イスラム色が強い政府に対する反対デモみたいなことが起きていて、ヨーロッパ側としてはイスラム色が強いのはあまり好ましくないから、ちょっと放置気味というのを聞きかじりましたね。
アキ先生:そうですね。けっこうそういうことがあって、やっぱりトルコはEU加盟を目指してずっとがんばっているのですが、けっこう今の状況はEUに加盟するよりも、EUの経済がそんなによくないので、「加盟するのはどうなの?」という意見もあるんですね。「トルコだけでやっていったほうがいいんじゃないか」という意見もあるんですけど、やはりイスラム教であるということが一番の壁だと思いますね。
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