2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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家入:全然話変わるかも知れないですけど、やりたかったのは僕のオンラインバンクのパスワードをみんなで共有して、お金余ってるやつはどんどん入れてくれと。お金足りないやつは、そっからちょっと出して使っていいよと。そんな性善説に基づいた、オンラインバンクの暗証番号探しみたいなのをやろうとしたんです。
岡田:はい。
家入:結局それは、銀行の契約上ダメらしくて。
岡田:オンラインより、顔が見えてたら大丈夫かもしれない。
家入:そうかもしれない。
岡田:結局そこにカゴがあって金入れてて、誰でもそこから金持ってっていいよ、その代り余ってるやつは入れてねって。この仕組み、わりとうまくいく。いわゆる無人農家がうまくいくのと同じですよ。
家入:そう、無人農家うまくいくんですよね、あれで。
岡田:例えばオンラインにしてしまうと、数万人に一人嫌なやつがいたら、それでダメになっちゃうんですよ。
家入:崩壊してしまう。
岡田:その時に残りの人間は悪い人間じゃないんだけど、数万人に一人嫌なやつがいるという事実で心が折れて、生涯そんなことやるのが嫌になっちゃう。というのが、被害がデカイ。だから殺人犯で僕らの心が荒れるのは、それですよね。実は被害に遭うのは何万人に一人に過ぎないのに、みんなの心の中に『俺たちの中にこんなのがいるんだ』と思うと、すごくつらくなっちゃうんですよね。
家入:なるほど。
岡田:だからそういうこと思わせちゃダメなんですよ。政治家や警察が犯罪を防ぐのは何故かというと、そんな人がいるって思うと、僕ら元気が無くなっちゃうからなんですよ。
家入:あーなるほど!
岡田:なので僕、カゴ方式は賛成。巨大な家入一真の財布ってのを持ってて、そこには全財産入れておく。もしくは、僕がマネージャーだったら、セキュリティーをして、全財産の半分を入れてくださいと。
家入:はいはい。
岡田:で、その財布はいつも一番近くにいるやつに渡す。お前のやりたいこと、お前の食いたいものそこから払っていいよ。俺に返す時、気が向いたらお金足しといて。って言ったら、多分うまく回る。
家入:なるほど。
岡田:ものすごい額入っている時もあれば、ものすごく減っている時もある。でも、お金使う時はちゃんと言ってね。俺絶対、嫌って言わないから、って約束だけしておけばいいんです。そうしたら、関わりがどんどん増えていく。
家入:じゃあ、僕に1万円で会える券みたいなので1万円もらって、そのうちの5000円を家入プール、家入貯金箱みたいなのに常に入れていって。でもこれはみんな使っていいよって感じにすればいいのかな。
岡田:そうですね。それでいけたらいけたで、情熱大陸のネタにもなるし(笑)。密着取材して、その財布だけを見ていってほしい。財布も貰っちゃえばいいんですよ。財布がぼろぼろになったら、財布頂戴ってもらって、4代目5代目6代目って。
家入:なすびみたいな感じだなー。僕お金なくてビール飲めないときは、銀行口座をさらして、ビール代みんな頼むとか言うと、わーっとみんな入れてくれて、数万円入るんですよ。
岡田:おもしろいなー。
家入:みんなちょっとボケるんですよね。振込人名のところを『ビール ダイ』とかにして入れてきたりして、その後に『オヤツ ダイ』で315円とか入れてきたりして(笑)。それがコミュニケーションになっているというか。僕に対して振り込むということで、それが一つの遊びというか祭りみたいな感じで。別にお金を入れたから何かしてほしいとかじゃなくて、ネタ的におもしろいから5000円いれるわ、みたいな。
岡田:さっきの拡張家族の話に繋がっていくんですけど。結局家入さん一人だったらいけるし、多分家入さんがもう一回結婚して子供作ったら、家入一家でもまだ成立すると思うんですよ。
家入:うんうん。
岡田:ただ、だんだん人数が増えていくと、なんでそんなやつのために金払わないといけないんだということになる。
家入:そうですね。
岡田:つまりこれって、外の系に健全な経済があって初めて出来る余剰の付属物なんですよ。これだったら、そんなに広がらないから稼ぐ系含めての仕組み作らないとしょうがない。
家入:そうかそうか。なるほど。
岡田:だから一次産業の考えを話しているんですけど……。さっきから、家入さんがFREEexになったら、俺農業やる村を手伝わなきゃなと思うと、ハードル結構高いなって思ってて(笑)。
家入:そうですか(笑)。
岡田:やるからいいですけど。あと、この場所全部使えますから。僕ら身内にはこの場所使えるもんな。というのは、この場所も僕らの著作権活動で得ているお金、具体的に言えばこれを見ている人はブロマガの会員ですよね。あそこからの収益で維持しているところだから。
家入:ほー。
岡田:本来だったら、僕がもらうギャラっていうのを彼らに全部渡して、ここの家賃なんかも賄って人を雇ってもらってますよ。人を雇うというのは、メンバー間で人の雇い合いをしているんですよね。セーフティーネットですよね。うちは稼げるやつはよそで稼いで、僕に12万払うし、稼げないやつは12万払って一回参加して、社内でいろんな仕事をしてお金をもらって取り返していくってやり方なんですよ。
家入:取り返すことも出来るんですね。
岡田:でないと、やっぱり100人以上いるとね、4人か5人に一人くらいは失業するんだよ。何年か見てると。その時に、金払えなくなったから出ていけって言うと、あまりにも家族じゃないんだもん。そうじゃなくて、何かセーフティーネットみたいなものがほしい。
家入:おもしろい。今100人以上いるんですか?
岡田:はいはい。常にうちは百何十人かいます。まあ上限150人て決めてるから。
家入:上限決めてるんですか?
岡田:はい。それ以上いると、顔覚えられないし、フォロー出来ない。僕は自分の中心核と思って見れる人数の上限決めてて、あと3年で卒業というのも決めてる。
家入:そうなんですね。
岡田:多分考えていることの根本は似ているんですよ。僕はそれを仕組化しようとする。
家入:僕はあんまり仕組みとか考えたことなかったな。
岡田:でも家入さんは僕と性格違うから、具体的な場を持って、生産やって、その場所を動くってことが出来ると思う。僕はね、家入さんほど動くのが好きな人間じゃないんですよ。で多分、家入さんよりちょっと人間が嫌いなんです。こういう風な話、すごく楽しくしてますよね。これが終わったら家に帰るとき、すごく不機嫌になるんですよ。今が楽しい分、後で落ち込んで誰とも口を利きたくない。ひとりでじーっと寝るんですよ。
家入:本当ですか?
岡田:本当なんです。そこらへんが全く逆だから、ああ俺、もっと自分の中に家入を取り入れたほうが良いと思う(笑)。
家入:いえいえ(笑)。
岡田:家入さんはもうちょっと頭の中に俺を取り入れたほうが、炎上が少なくて済む(笑)。
家入:そうですよね……。岡田さん炎上しないんですっけ?
岡田:いえ、しますけど、家入さんほどは……。家入さんって種火付けた後、燃料入れるじゃん。僕は種火付いた後、あきらめて炎上に任せるんです。そしたら鎮火する。
家入:そうなんですよね。僕も最近それに気づきました。
岡田:(笑)。そうなの?
家入:かかってる火の粉を払っているつもりなんですけど、払ったつもりで延焼してる、みたいな。払った結果、より炎上して、さらにそこに油注いでた。
岡田:炎上が大きくなればなるほど、炎上になってから来る人って一番最初に自分が抱いた第一印象を維持したがる。つまり、こいつが最初悪いと思って駆けつけたから、これを訂正すると自分の恥になる。みんなこの考えなんですよ。第一印象を否定したくないばっかりに、間違ったことをするやつが、世の中にはすっごく多いんですね。だから炎上したら、損は損なんですよね。
家入:だから最近は炎上をしない、させない、からまないって。
岡田:ホリエモンなんて一度ついた悪いイメージを取り返すのに、どんだけ知的労力を投資しているのか。
家入:やっぱり炎上すると、フォロワーがばっと増えるから……。ぱっと見には炎上することで、フォロワーを増やすっていうのはわかりやすいっていうかやりやすいんですけど、それはダメだなって。
岡田:フォロワーとファンは違うっていうのが僕の最近の持論なんですけど。ツイッターのフォロワーって見物人なんですよ。だから見物人が増えたって喜んでもしょうがなくて。自分がこういう、お金を払ってみてくれるモデルみたいな、ブロマガを見てくれたり、もしくはメールアドレスを登録してくれるでも、お金か情報をこちらに差し出してくれる人っていうのは、ファンなんですよ。
家入:なるほど。
岡田:ファンと見物人がはっきり違うっていうのをわかってないと、見物人ばかりを喜ばせちゃうんですよね。ファンの人は同じ炎上が2、3回続くとだんだんがっかりしちゃう。
家入:なるほど。でも僕、炎上したくてしてないですけどね、元々。炎上させようと思ってしたこと一度もなくて、結果炎上したっていうか。この前友人に言われたんですけど、家入君は杜撰なだけで、不誠実ではないと。
岡田:杜撰なだけで(笑)。
家入:誠実なんだけど、杜撰なだけなんだと。
岡田:わかります。約束を守りたがるサボりマンみたいなもんですね(笑)。
家入:(笑)。
岡田:根性がないくせに、粋がるんですよ。
家入:はいはい。
岡田:多分僕らヤンキーなんですよ。軟弱ヤンキーだからいつでも死んでやるわ―! って言うんですけど、足ガクブルで(笑)。言いたいことは言いたいし。
家入:そうですそうです(笑)。
家入:メルマガもそうでしたし、デザイナーにお金を払わなかったって話も炎上したりしたんですけど。いろいろありましたね。
岡田:ああいう時って、自分自身でも意地になったりしません? 結局自分が書きたいことを書くメルマガだから、書きたくないことを書くぐらいなら、炎上して、もうお前のことなんか信じるものかって。
家入:うん。
岡田:もう叩かれてもいいから、書きたくない時は書きたくないと。もしそれで罰せられるんだったら、俺はもう罰せられて当然の人間だから、なんぼでも言ってくれって。なんか俺、ネガティブなほうに突っ込んでいく癖があるんですけど、(家入さんも)そうなんじゃないかなって。
家入:僕がよくやらかすのは、さっきの岡田さんじゃないですけど、人に会いたくないってなる時があるんですよ。波があって。本当にダメな時は家から出られなくなっちゃうので、講演会とかぶっちしたり、ドタキャンするんですよ。
岡田:あーはいはい。
家入:当日とかに、今日は人前で話せる感じじゃないって、出れないと思うんだけど、それを電話で伝えなくちゃいけない。電話すると怒られるじゃないですか、きっと。
岡田:めっちゃ気持ちわかるわ(笑)。
家入:怒られるのが嫌で……。あと相手を嫌な気持ちにさせたくないっていう気持ちがありすぎて、電話も出来ずに時間を迎えてしまって、さらにどんどん落ちていく、みたいな。一番良いのは最初に、ごめんなさい不調で出られなくなっちゃいましたって言えば、相手も他のゲスト呼ぶとか、いろいろ対策が取れるじゃないですか。
岡田:はいはい。
家入:でも、それが出来ないんですよね。
岡田:それはね、伝説化するしかないですよ。家入はこんな風にぶっちしてみんなを困らせた、困ったやつだっておもしろキャラとして作っていくしかないですね。
家入:でも最近はわりと主催者側が、僕が来ないってことを想定して……。
岡田:うちも想定してました。
家入:本当ですか(笑)。
岡田:ツイキャスで放送してたの、それ用ですから。家入さんが来ない場合、1時間半にわたって彼の悪口を言いましょうって。家入さんが来る5分前に言ってたんですよ(笑)。
家入:あぶねー(笑)。
岡田:3割くらい考えてました。
家入:いやーでも本当、ありがたい話で。
岡田:それはキャラが認められたってことで、僕らコンテンツじゃなくてキャラだから。コンテンツだったら人の役に立たなきゃいけないし、いつでも同じパフォーマンスというか性能を出さなきゃいけないけど。キャラクターとしてしか生きていけないので。それはしんどいかもわかんないけど、しんどい時は行けないと思うんだったら、いかにそれを被害なく、行かないかですよね。
家入:うんうん。
岡田:例えば人前に出たくない時って、今日は話をしたくないんですって話をしに行くのも嫌なんですか?
家入:それは、ありかもしれないですね。おもしろいですね。その発想はなかったですね。
岡田:で、一緒に謝るやつを、2人くらい用意しておくんですよ。家入は前もこんなことがありましたって、自分の悪口をおもしろく言ってくれるやつを2人ぐらいそろえておいて、家入軍団にしておくんですね。
で、講演の時には自分が全部話せる場合もあるし、ダメな時はその家入軍団に前出てもらって、自分の悪口で笑いを取ってもらって「ついに家入が来ました、間に合いました!」って最後の10分ぐらいで、ばっと騒いで帰るっていいじゃないですか。
家入:なるほどー(笑)。
岡田:こういう話をすると、うちの連中は「社長は次、あれをやるつもりだ」って(笑)。その通りだよー。いつかやろうと思ってるよ。
家入:びっくりしたのは、僕がドタキャンしたイベントで、僕の顔写真を印刷してお面にして、ずっと僕を演じて最後まで喋っていた人がいたらしくて。女性だったらしいですが。
岡田:おもしろい!
家入:最後終わった後、壇上に僕の顔だけがおいてあるっていう写真が送られてきたんですけど。未だにそれが誰なのかわからないんですよ。
岡田:探しましょう。で、彼女は家人(いえひと)って名前にしましょう。
家入:いいですね、家人一真。
岡田:一真から、二とか三とかいっぱい数増やしていって。そっちのほうは拡張家族で。家入一真と同じような事言える人、ネットで募集すればいいんですよ。
家入:なるほどー。
岡田:出演料は家入一真の10分の1で。ほぼ似たようなパフォーマンスが出せますと。
家入:おもしろいですねー。
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