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大島薫ロフトグループ巡業4番勝負withスペシャルゲスト(全8記事)

元男の娘AV女優・大島薫が出版記念イベントで語る

男の娘(女装男子)で元AV女優の大島薫が自伝『ボクらしく。』の発刊を記念し、出版記念イベント「大島薫ロフトグループ巡業4番勝負withスペシャルゲスト」を開催しました。イベントの冒頭では書籍の編集を務めたパブセンス編集長・井戸隆明氏とともに、書籍に掲載されているセルフポートレート写真に手間をかけたエピソードや、本をPRするために行ったアルタ前で行ったビラ配りについて振り返りました。

大島薫が自伝『ボクらしく。』を出版

大島薫(以下、大島):皆さん、お越しいただきありがとうございます。大島薫です。

(会場拍手)

井戸隆明氏(以下、井戸):皆さんこんばんは。大島薫ちゃんの今回出た本『ボクらしく。』を編集している井戸と申します。よろしくお願いします。

(会場拍手)

ボクらしく。 (マイウェイムック)

井戸:初めてじゃない人も多いかなと思いますけども。

大島:そうかなぁ。初めて来たっていう人?

(会場挙手)

大島:ほら、すごい!

井戸:ありがとうございます。こんな足元の悪いのに。

大島:でも台風は過ぎましたからね。

井戸:昨日すごかったね。

大島:今はもう晴れてる? 晴れてないのかな。

井戸:晴れてない。

大島:あーそっか。

井戸:大島薫、タイトル忘れちゃったけどなんだっけ? タイトル忘れたけど4番勝負(笑)。発売記念、巡業ライブ第3弾ということでこれまで2回呼んだそうです。1回目に新宿のネイキッドロフトさん、もうちょっと箱が小さいですけど、アイドルのファーストサマーウイカちゃんと。

大島:そうですね。ネイキッドロフトさんでね。

井戸:2回目は先週末、大阪で佃煮のりお先生とやって。

大島:たった4日前ですね。

井戸:なんか変な感じで大阪行って戻ってきて、イベントもあり、結構慌ただしい中で何か俺も頭が良く回ってないんですけど。そんな感じで。

それで今日はしみけんさん。

大島:そうです。すごいですね。そうそうたるメンツで。

井戸:後半そういう話になると思うんで。しみけんさんが加わるということで。前半はちょっと真面目に(笑)。ちょっと違う話をしようかなと思って、僕が用意したものがあるんですけど、とりあえずロフト恒例の乾杯でもしますか。

大島:はい。

地声が逆に作った感じに聞こえる

井戸:僕はハイボールください。

大島:焼酎の水割り。ちょっと僕は喉が結構末期なので。

井戸:喋りで?

大島:だって休んでる日が無いんですもん。9月に入ってから。毎日何かしらがあって。

井戸:しかもサイン会って手もそうだけど、握手して、一言二言話すわけでしょ。ずっと。

大島:そう。でも、その場は1人だけど、次々来るわけだから、僕としては2時間だったら2時間ずっと話している感じなので。

井戸:そうですね。しかも気を使った声なので一応。

大島:そんなことないですよ(笑)。

(会場笑)

井戸:負担が大きいだろうなぁと思って。

大島:地声ですけど。地声です(ちょっと声が低くなる)。

井戸:そっちが作った感じになっちゃってるから、今はもう。

大島:確かにそうですね。あんまりこんな声出さないで。

井戸:それで何か感情的なこと言える? なんか、「キターッ」みたいなこと言えるの? フフフ(笑)。その声で。大きい声で。感情が高ぶってればなんか……。

大島:言えないです。

井戸:言えない。やっぱり不自然な気がする?

大島:それが男らしさかなと思って。ボクらしく。いいじゃないですか、もう乾杯しましょう。

井戸:いつももう1つ聞いてることで、この本読んでくれた人どれぐらいますか? これもじゃあ3分の1ぐらい。やっぱり前列が多いですね。

大島:そうですね。

井戸:ありがとうございます。結構いつも同じぐらいです。

大島:ちなみに皆さん、グラスありますよね。無ければ今のうちに注文をしておいてください。

井戸:薫ちゃんからいつものように、乾杯の音頭をお願いします。

大島:言うことがなんか無くなって来ちゃいましたね。最初なんて言ったっけ? 増刷が決まったっていうことでみたいな。

井戸:なんかあったかな他に。特にないな。

大島:いい知らせとかないんですか。本に。

井戸:いい知らせ? うーん、そうですね。無いです。特には(笑)。

大島:そうなんですか。いい知らせは無いですが、乾杯!

全員:乾杯!

映画『MOOSIC LAB 2015』に大島薫が出演

井戸:ちょっとさっきロフトのシライさんと別に会ってると思うんですけど、プレゼントをいつもやってるじゃないですか、2回目以降抽選券で。食べ物頼んで(抽選券が)貰えるやつで。色紙はいつもやってて、私物もなんかいつもやって。

大島:まぁ、何かしら私物は変えてます。

井戸:変えながら何かやって、1つ何か違ったかたちのものをやろうと思って。

大島:何ですか?

井戸:具体的には言わないですけど。

大島:何、何?

井戸:一応裏では話し合って、こういうのにしようかって。ファンの人なら結構嬉しいかなぁというようなものを考えようと思って。1個それも考えたんで。来てない人もいるし、一応伏せておいて平等に。抽選をゲットするために内緒にしておこうね。

大島:ちょっと怖いですけど(笑)。

井戸:後で言いますそれは。いろんな宣伝もあるんで。ところで昨日は映画の舞台挨拶もしてたね。

大島:そう言うとなんか芸能人みたいですね。

井戸:もう芸能人として片足突っ込んでますね。

大島:やったー!

井戸:遠い存在になりつつあるっていう。

大島:そんなことないですよ。近い近い。

井戸:どういう映画だったの? 俺もちょっと知らないんだけど。

大島:言っても東京では昨日が最終公演だったらしいですけど。MUSICの綴りでOを1つ増やして『MOOSIC』って書いて、『MOOSIC LAB』。

井戸:黒人とかがよくやる綴りで?

大島:そうですね。その、2015。これ毎年やってるんですけど。「音楽に近い映画祭」っていうテーマで、いろんな監督さんが、長編ではないんですけど短編でもない中編ぐらいの長さの映画を作って持ってきてて。

それぞれテーマにしてるバンドがあったりとかして。僕はターボ向後さんっていう監督さんの作品に出させていただいたんですけれども。それは夢をテーマにした映画っていうことで。

井戸:頭の中で、寝てる時に見る夢?

大島:寝てる時の夢のほうですね。バンドのBRATSってわかります? ミスIDの子達がやってる。

井戸:アイドルの子たちがやってる?

大島:そう、バンドですね。その方々と禁断の多数決っていうバンドの。知ってる方は知ってるかなっていう感じの。その2組のバンドの曲を使って映画を作ってるっていうやつに出させていただいています。

性格が良い子を集めたAVメーカーがある

井戸:それはどういう経緯で映画に出たんですか。

大島:普通に僕がTwitterとかに載せてる「お仕事の依頼はこちら」のメールアドレスにメールが来て。

井戸:面識もほぼ全く無い?

大島:全然無いんですけど、説明を聞いたらターボ向後さんっていう監督さんは、もともとAVを撮ってらっしゃる監督さんだそうで。性格良し子ちゃんっていうAVメーカーをされてて、性格重視のAVメーカーっていうので。

井戸:性格が良い子が出る?

大島:そう、性格が良い子だけを選んで出してるAVメーカーがあるんですよ。ちょっと前からPVの制作を手がけるようになってて、バンドのPVをAV女優さんを使って作ってる。そういうAV以外の活動の1つとして、今回の映画があるということですね。

それともう1つ、「いいにおいのする映画」っていうこれまた別の監督さんが撮ってるやつが同時に上映されてて。全体で2時間ぐらい。

井戸:薫ちゃんが出てるのはそんなに。

大島:そうですね、僕の撮影は半日撮って、「追撮も撮らせてください」って言われて、結局2日間ぐらい撮ったんですけど。まさかの出演は1分ちょいっていう(笑)。でもそういうものだったらしいです。

井戸:最初から?

大島:なんか本当にストーリーがある映画とかじゃないんで、幻想的な映像がずっと流れて来るだけの映画っていう感じで。

井戸:そのパートに出てくるの?

大島:そうです。だから僕が出たかと思ったら、全然違う子がパッと移り変わったりとか。それが逆に夢っぽいっていうか。場面転換が自分の思い通りにいかない感じ。

井戸:でも今度、大島薫展の中でもTwitterでも書いてることだから、短編映画を撮ってるみたいな話もあるでしょ。

大島:そうですね。名古屋で10月末に。

井戸:まだ撮り終わってない?

大島:そうですね。今月末に大阪に帰った時にちょっと撮ったなっていう感じです。

井戸:そうゆうドラマ的なものなのか、ちょっと俺知らないけど、映画でカメラを向けられて撮影されるっていう演者として出てるのと、AVに出て芝居をしてることもあるでしょ。素であるかもしれないけど。

大島:フェイクドキュメンタリーですからね。

演者の役割は、要求されたものを提供すること

井戸:台本とかもあるの?

大島:AVの方ですか?

井戸:両方。映画のほうも。

大島:短編のほうはありますよ。なんか一応ストーリーものになってるので、夢映画なんですけど。 AVのほうも脚本はあるところはあるのかなって感じです。

井戸:それは違うオファーを受けて、演者の立場としては要求されるものが違うわけじゃない? それは。

大島:そうですね。なんか一緒じゃないですか。要求されたものを提供するっていう。

井戸:最初からそれは大島薫ありきで受けてるっていうか、今のだけど。

大島:オファーされる方はそうでしょうね。

井戸:その夢のやつも?

大島:うーん、夢のやつで僕は男装してるんですよ。男のウィッグみたいなのをかぶって、衣装も男の格好して。

井戸:なんかYouTubeに流れてたね。

大島:そうそう。予告編ではちょっと流れてますね。あの映像に映っているよりかは、ちょっと長めに出てますけど。途中で女装に切り替えて、岩場の変な鍾乳洞みたいな所で、たたずんでいる絵みたいなのを撮って。そういう切り替えみたいなものも、僕だからそういうオファーになったんだろうなっていうのがあったんで。

井戸:演じるほうとしては、あまり変わらないっていうことだね。

大島:そうですね。

井戸:その映画はあまり見る機会がないっていうことなのかな。僕が見ようとしたらですけど。

大島:東京では公演が終わったんですけど。これから関西のほうにどんどん公開して行くので、次が名古屋ですね。今月末ぐらいに名古屋に行くんですかね。確か神戸、京都、大阪って関西になっていくので。もし逆にね、行くタイミングがあれば見に行っていただければ。

井戸:せっかくだから、そこの話が聞きたい。タイミングが合えば見たいけどDVD化とかはしてくれるの?

大島:まぁあれば。監督さんが映画をDVD化しますとか、あればお伝えします。

井戸:わかりました。そういう薫ちゃんの出番もあるということですね。

大島:そうなんです。

井戸:チェックしていただいたらありがたいなと思います。

大島:思います!

書籍のPRのためにアルタ前でビラ配りをした

井戸:今日はネイキッドロフトと大阪ロフトプラスウエストと、何かちょっと違うことやっていきたい。1回目は何も用意せずこじんまりとしたからトークメインでやって。

2回目はこの間は僕が映像を持っていって、薫ちゃんの今回の本の最初の8ページのセルフポートレート写真を撮りに1泊2日で九十九里浜行ったり、その前段階として原宿とかで撮ったりして、結構手間をかけて撮った部分があって。

それは僕が映像のカメラを回してたんで、それを編集したものを流したんですよ。後は発売後のビラ配りを誰も受け取ってくれない(笑)。アルタ前とかでそういうのをやってたんですよ。

僕は薫ちゃんと「一緒に売ろう!」ってなって、でも2人ともエロ畑の人間なんで、元が。ちょっとこれコケたらやばいぞっていうことは、かなり意識してて。薫ちゃんより俺のほうが。失敗したら俺の会社潰れちゃうんで。

大島:言われましたね。これ売れなかったらどうなるんですかねって言ったら、「そりゃ会社潰れるよ」って言われて。あっ、そんなふうに会社ってすぐつぶれるんだって思って。

(会場笑)

井戸:Twitterの10万人フォロワーって結構でかい。ここにいる人だったらわかると思うんですけど、本の世界で例えば流通を担ってる大きな昔からある流通の取り次ぎっていう存在があって。

大島:問屋みたいな感じですね。

井戸:問屋みたいな感じで、そういう所に、「こういう本を作るんですけど、大島薫ちゃんって言って10万フォロワーいて、AVでもこんなに活躍してて、引退して初めてなんです」って言っても、何も伝わらないんですよ。Twitterとかっていうものが。

やっぱり5、60のおっさんとかがやってたりするので、可愛い女の子に「おじさま素敵です」みたいな営業したほうがよっぽどニーズがある。本当にそういう世界で、僕が会社を作って4年目ぐらいですかね。小っちゃいとこで鳴り物入りみたいにやってるから、難しいです本当に。

薫ちゃんとこうした出会いで、一緒にこうやってるっていうのはありがたいことですけど。大手から比べるとすごい弱小な立場で、マイウェイ出版さんという版元と一緒にやってるんで。ここも僕には、すごい良くしてもらってる所なんですけど、会社としては大きくないところなんで。すごい難しい。

もちろんやりたいけど、失敗したら本当にコンビニバイトとか俺しなきゃいけなくなるので。だからすごい準備もして、一緒に宣伝をしようと。

大島:見たいなぁ、それ。だから今日もローソンカラーなんですか?

(会場笑)

ビラ配りの映像がちょっと萌えな感じになった

井戸:ちょっと違うでしょ。これ、ジーンズメイトなんで。そんなのどうでもよくて。だからこそ、効果が無いかもしれないけど「アルタ前とかでビラ配りしよう」みたいな話を薫ちゃんが言って。俺もそれ馬鹿げてるけどおもしろいなと思って。

それでカメラを回したりして。大阪に来てくれた人とかは、見たと思うんですけど。見事に誰も受け取ってくれない。取ってくれたのは、変なフィリピン人みたいな人とか(笑)。

大島:変な、はいらないでしょ。

井戸:変な、はいらないですね。いい人。

大島:すごい僕に興味を持ってくれたみたいでね。

井戸:意外でしたね。結構、自信満々に「やりましょう」みたいになったじゃない。最初の時に。

大島:でも受け取ってはもらえないと思いました。ビラとか配った経験があるので。でも東京って冷たいなぁとか、改めて思いましたね。

井戸:若い子は全滅だったよね。

大島:でも井戸さんが、「若い子に行け」って言うから。

井戸:だってヴィレッジヴァンガードさんのイベントで今回すごく良くしてくれて、若い子ばっかり来てくれたわけじゃない。しかもAVを辞めて、一般の人に辞めるっていうことでTwitterで反応してくれるのは若い子だから。そこに行かなきゃ意味ないでしょって思ったけど、行ったらもう、それ以前の問題だね、たぶん。

大島:もうなんかすごいですね。立って何かを配っている人に嫌悪感がすごいですね。

井戸:しかも自分の本ですって出て持ってきてるっていうのは変な話だよね。よく考えたら。

大島:えっ、そうですか? なんでなんで?

井戸:「僕の本が出ました」って言って、ビラ配るってシチュエーションがすごく怪しいじゃないですか(笑)。

大島:あーそうか。

井戸:考えてみたらね。

大島:まぁね。

井戸:ちょっと離れて撮ってたから、すごく客観的に見えて、怪しいなぁと思って(笑)。でもそれが健気に配って、薫ちゃんが「よろしくお願いします」って言って、それが何かちょっと萌えな感じの映像になってたんで、そのAVで撮ったのをどっかのイベントでプレゼントしようかなと思って(笑)。

イベントっぽいのを撮影したのを含めて、たぶん編集したら20分ぐらいなると思うんで、ちょっと撮りためたやつをね。それを大阪で流しました。今日は何をしようかなと思って。

大島:今日はその映像より、時間がかかっているように見えるんですけど。

井戸:いやいやそんなことはない。ちょっと薫ちゃんと話してて。薫ちゃんの年表を作って辿ろうかなって思って。

大島:うん。よくテレビでそういうのを見るんで。

井戸:僕が来る前に作ってきたんで、パワーポイントとかそういうのは苦手なので、みんなに配って学校のプリントみたいにしようかなと。今、配りますね。

(会場拍手)

ボクらしく。 (マイウェイムック)

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