2024.10.10
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まきちゃん先生(以下、まき):じゃあ、予備知識、基礎知識が長くなってしまったんですけど、本題のバーレーンの歴史について話していきますね。
アダムとイブで知られている「エデンの園」は、バーレーンがそこの場所だったんじゃないかという説があります。
やすやす君(以下、やすやす):出た! 起源説。
おおたに君(以下、おおたに):ここらへんね。島だし。
やすやす:起源だったんじゃないかと、どこの国も言い出すよね。ちょっと暑いよね。あ、暑いから裸だったのかもしれないね。でも裸でいるには直射日光が強すぎるよね。
おおたに:蛇はいたのか、とかさ。
やすやす:砂漠の蛇だったのかも。ガラガラ蛇みたいなやつ。
まき:そんな言い伝えがあるんですけど、バーレーンが歴史に登場するのは、紀元前3000年頃からです。
やすやす:すごい前から登場するんだ!
まき:すごい前から登場するんですよ。バーレーン周辺の地域というのは、ディルムン文明と人類史上最古であるメソポタミア文明や、エジプト文明の頃から栄えた文明の中心地だったそうです。
ディルムンという文明なんですけど、ちゃんと整備された道路や住宅、作業所や市場の遺跡が残されているらしいんですね。それでディルムンは栄えた街として、『ギルガメシュ叙事詩』というのがあります。
『ギルガメシュ叙事詩』というのは古代メソポタミアの英雄、ギルガメシュを書いた叙事詩で、アッシリア文明というのがあって、その時書かれた法らしいのです。その情報によるとメソポタミアとインド、ターリックの中継地に位置するだけではなく、つまり交易の中継地だけではなく、青々と茂った緑地と豊富にわき出る水。今は水がわき出ているかわからないですけど、情報によると陸上の交易だけではなく海上交易の一大拠点にもなったそうです。
やすやす:いつも疑問に思うんですけど、そんな昔から海上交易ってあったのかなと思いますけどね。
まき:エジプトとかはあったらしいですよね。
やすやす:そうなんだ。俺がエジプトの王様だったらここまで来ないけどね。
まき:たぶんエジプトではなく、メソポタミアとインダス文明なので、今のインド辺りと、あと中東。中東辺りで交流したのかなと思います。距離はあまり遠くないかな。どうなんでしょうね。
やすやす:こう言っちゃなんだけど、こんな小さな島にも都市が繁栄していた時期があったんだね。
まき:そうですね。
やすやす:陸で道路を造るよりかは簡単だったんじゃないですかね。とりあえず船を造れば行けるし。
まき:船の技術があれば、そっちのほうが時間がかからないですもんね。
やすやす:昔、統治時代というのがピンとこないんだけど、こんな小さな島にまで手を伸ばさないと土地が足りなかったのかね? この島に来なくても、いくらでも土地はあるんじゃないのと思うんだけどね。
おおたに:水もあって緑もあるというのが少ないんじゃないですかね。地図で見るとみんな茶色じゃないですか。
やすやす:そうか。
まき:もしくは、その土地によって採れるもの、採れないものというのがあるので、そういうものの交換とかで使われていたのかなと思いますね。その交易都市は、現在バーレーン要塞という16世紀にポルトガルが作った、世界遺産の要塞があるのですが、その場所にあったのではないかと言われています。
やすやす:ポルトガルが来たんだ!
まき:はい、来ました。馬とか出現するんですけど、それでメソポタミアとかインダス文明の交易の場として栄えたんですけど、紀元前1800年から1600年にかけて、元々メソポタミアとかインダス文明、紀元前5000年から2500年だったんですけど、紀元前1800年から1600年にかけてアーリアンの軍勢がやってきて、ディルムンという一大栄えた場所を侵略して、インダス文明の諸都市を破壊して、それでディルムンは海上貿易の要所としての地位を失ってしまいました。
そのあとバーレーン周辺の地域は、紀元前1000年以降チグリス川とユーフラテス川というのがあるんですけど、そこの上流でできたアッシリア帝国の属領として再び占領されてしまったんですけど、再び繁栄の時を迎えたそうです。
そのあたりからバーレーン周辺の地域は真珠がものすごく採れるらしくて、真珠と漁港の島として知られるようになりました。
やすやす:真珠ってそんなに昔から使われているんだね。
まき:そうですね。もっと先ですけど、クレオパトラの話にも出てきますよね。
やすやす:わからない。クレオパトラって何年くらいなの?
おおたに:紀元前後かな。
まき:紀元前後ですね。
おおたに:シーザーの頃でしょ。
まき:シーザーの頃です。古代ローマで、ちょうどカエサルが出てきたあたりです。もっともっと先です。
やすやす:そうか。まだ1000年以上あとのことか。
まきちゃん先生。はい。真珠はすごく昔から採られていたんですね。
おおたに:天然の真珠が採れていたということですね。
まき:ずっとアッシリア帝国の属領として栄えてたんですけど、紀元前600年頃に今度はバビロニア帝国の属領となりました。アッシリアからバビロニアになったということですね。
ものすごく栄えた地域だったので、バビロニア帝国が欲しかったのかなという感じですね。それでまた変わりまして、ずっとバビロニアが持っていたわけですが、今度はペルシア帝国がやってきて、今度はペルシア帝国がその地域を支配することになりました。
ペルシア帝国というのはものすごく広大な帝国なんですよ。ペルシア帝国内の交易地としてバーレーン周辺の地域の重要性はますます増しました。紀元前323年にバーレーン周辺の地域は、再びペルシア帝国から独立を果たすことができました。
やすやす:そのあたりは全部紀元前の話だもんね。
まき:紀元前のお話です。紀元前だけでもいくつもの国の属領となってしまったんですね。紀元前323年に独立をしたのですが、7世紀になってイスラム勢力が入ってきて、どんどんイスラム教の人の割合が増えて、この地は2つの海、バーレーンという呼び方ができたそうです。
おおたに:昔は何という名前だったんですか?
まき:昔の名前がわからないんですよ。すみません。
おおたに:じゃあ、バーレーンという名前がついたのはイスラム世界が入ってきてからということですね。
まき:そうですね。前は違う名前で呼ばれていたんですね。
まき:それでイスラム教の支配が進み、今度は歴史が一気にとんで16世紀になります。イスラム教からオスマン帝国になって、16世紀になってポルトガル人がその地域にやってきたそうです。
おおたに:ついに大航海時代ですか。
まき:大航海時代に入ります。ポルトガル人は、バーレーンの地をインド、アフリカ、ヨーロッパを中継する交易拠点として注目して、島を占領して要塞を建設しました。
やすやす:ここでさっきの要塞が出てくるのか。ポルトガルも相当こっちまで来るね!
まき:来ますね!
やすやす:当時は、当然スエズ運河とか通れなかったんだもんね。
まき:そうですね。まだこの頃はスエズ運河はできていないですね。
やすやす:とすると、ペルシア湾まで喜望峰をぐるっとまわって来るという感じだね。すごいな。
おおたに:その頃、日本にも来ていますもんね。
やすやす:そうか。そうですね。ちょうどその頃ですもんね。ポルトガルはちょっと手を出し過ぎだよね(笑)。すごい野望を持っていたんだね。
おおたに:見た目は小さいですけどね。世界を股にかけ。
まき:国自体は小さいのに、持っている植民地は多かったですもんね。
やすやす:ポルトガルは、というか、人間の欲望は底知れないなと思うもんね。「領土が欲しいから」といって船でここまで来るんだよ。人間ってとんでもないよね。
まき:そうですよね。当時は船の技術だって今ほどすごくないでしょうから。ここまで来るのにもどれくらいの日数とお金がかかるかというお話ですよね。
やすやす:デンジャラスだしね。
おおたに:名古屋から東京まで行くの億劫だって言ってる人いるしね。
やすやす:夜行バスも3列までしか苦しくて乗れないよね。4列になったら乗れないもんね。いや〜怖い。人間は怖い。
まき:本当に怖いですね。
まき:では、先ほどバーレーン要塞を建てたというお話をしたんですけど、2005年に世界文化遺産に登録されています。
やすやす:バーレーンに世界遺産があるんだね。
まき:バーレーン要塞が登録されています。バーレーン要塞およびディルムンの古代の港と首都という名称で、世界文化遺産に登録されたそうです。
1603年になると、今度はイランのペルシア人の手によって陥落します。それで1回ポルトガルの支配は離れたのですが、ペルシア人とずっと前からそこに住んでいたアラブ人との抗争がずっと続きました。
1782年になると、今度はカタール。現首長であるハリファ家がアラビア半島のカタールからこっちのバーレーンに移住してきました。
やすやす:今の政権ということでしょ。
まき:今の政権ですね。それでイランとペルシア人を追い出して、一番利益のある真珠貿易に従事して、そのあとずっとハリファ家の支配が続いたそうです。
やすやす:カタールから来た、そのハリファさんがぶんどって支配している国ということだ。
まき:そうですね。ただずっと支配していたわけではなくて、3年後の1785年、ハリファ一族はオマーンの侵入により追い払われたそうですね。カタールから来たんですけど、違う国オマーンの侵入がやってきて、「お前、出て行け」と追い払われたそうです。ですから、ずっとカタールのほうに逃げていたのですが、バーレーンに戻ってきたのは1820年頃になるそうです。
やすやす:何十年かしてまた戻ってきたんだね。
まき:また戻ってきました。その後、バーレーン人の海賊行為を止めるという条約がなぜかイギリスと交わされたんですね。ハリファ家が戻ってきたあとに、バーレーン人の海賊行為を止めるという条約がイギリスと交わされました。
やすやす:バーレーンとイギリスの間で、ということね。
まき:はい。
やすやす:その頃、バーレーンは海賊行為をしていたんだね。
まき:そうですね。
やすやす:ペルシア湾は海賊がしやすいもんね。僕だったらね。
おおたに:たしか今でもあるんですよね。
やすやす:あるのかな?
おおたに:あったはずですよ。
やすやす:ペルシア湾ってドバイのところで口が閉じていますよね。これは海賊しやすいよね。
まき:たしかにしやすいですね。その内容なんですけど、イギリスが軍事的な防衛をする代わりにバーレーンの外交を決めるという保護条約。つまり植民地ではないですけど、それに近い形になったということですよね。
やすやす:海賊問題にかこつけて、軍事的に介入してきたということでしょ?
まき:そうですね。なぜイギリスが介入したかというと、イギリスはインドを植民地としていたんですけど、インドに行くルートを保護するというか守りたかったから、バーレーンとそのような条約を結んだそうです。
やすやす:でも、バーレーンはインドまでの途上にないけどね。
おおたに:船の場合はね。
やすやす:関係なさそうだけど。
おおたに:陸路もあったということですかね。
やすやす:でも、陸路でもペルシア帝国があるから大変でしょ。これは通れないでしょ。
まき:もしかしたら、あくまでも名目かもしれないですね。それでイギリスの保護領になりました。
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